白蓮の短歌か 佐渡で発見
NHKの連続テレビ小説「花子とアン」の蓮子のモデルとなった歌人、柳原白蓮の直筆とみられる短歌が新潟県佐渡市で新たに見つかり、専門家は白蓮の晩年の思いを表す貴重な資料だと話しています。
柳原白蓮は、大正から昭和にかけて活躍した歌人で、連続テレビ小説「花子とアン」の蓮子のモデルとして知られています。
白蓮は、鎌倉時代に京都から佐渡に流された先祖の墓参りのため昭和29年に佐渡を訪れ、佐渡市の「ホテル万長」には、白蓮がホテルの主人に贈った短歌が掛け軸に残されています。
このホテルで新たに短歌が書かれた短冊2枚と、色紙1枚が見つかり、8日、新潟県文化財保護連盟の理事を務める郷土史研究家が訪れ、字体や作風から白蓮の直筆とみられると確認しました。
短歌の1つは、「なみのうへ(え)に夕日のさして佐渡の海や遠流(おんる)の人のなげきをぞ志(し)る」と詠まれ、夕暮れの佐渡から亡き人を思う心情が伝わってきます。
郷土史研究家の山本修巳さんは「当時、白蓮は68歳で、佐渡には、戦死した息子や処刑された先祖の魂があるという深い思いが表れている。晩年を知るうえで貴重な作品だ」と話しています。
ホテルでは今回見つかった短冊と色紙を一般に公開する予定で、「ホテル万長」の渡邉正芳副社長は、「歴史のロマンを感じます。ぜひ多くの人に見ていただきたい」と話しています。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140809/k10013675651000.html
再生核研究所声明170(2014.7.25)
NHK連続テレビ小説「花子とアン」― 蓮子様の気持ち
(再生核研究所声明に関心を抱く人から、最近の朝ドラの展開について 所見を求められたので、纏めてみることにした)
まず、NHKのドラマ制作の能力は 実に素晴らしく、どうして、あのように美しい画面、演出ができるのか不思議で、不思議で仕方がない。朝ドラ、大河ドラマ ともに実に素晴らしく、見るのが楽しく、楽しみにしている。俳優さんたちの演出も上手く、神秘的である。もっとも、楽し過ぎて、そのような虚像にうつつを抜かしていて良いものかとの気持ちも湧くが、適当に楽しみと心得れば、良いのではないだろうか。生活のはりにもなる。
ところで、今回の状況は、時代背景を異常に美しく表現しているが ― 実情は相当に貧相しいものではなかったろうか ―、恋の在りようについての課題が大きな比重を占めて来ていると言える。恋は 再生核の元であり、人生の大事であるから、再生核研究声明でも真剣に取り上げて来ている:
再生核研究所声明 36 (2010.5.14): 恋の原理と心得
再生核研究所声明 124(2013.8.20):恋の機微 - 恋の極意
再生核研究所声明159(2014.5.28):恋する男女は強い - 何故か?
今回の展開は ありふれた小説の題材で、いわば定番の展開であるから、全人生や社会との関係で 状況の理解と在るべき在りようは 明瞭にみえる。
その前に、上手く展開した花子様の例は、恋の原理、恋の機微にしたがって、恋の目覚めに始まって、順調に進んだのであるから、ハッピィーとして、評価すれば良い。世に言う、おめでとう という 祝辞を送りたくなる。― 関係者達は、それぞれに素晴らしい人たちに見える。
さて、蓮子様は 恋に目覚めず、空しい、息苦しい10年間を送ったと告白されている。 結婚生活を長く続けていても、そのような例は、世に多いとされている。子供ができれば、恋を越えて、新しい段階に進むのが世の常であるが、このように子を儲けない場合には、よりそのような可能性を高める状況が有ると考えられる。他方、石炭王嘉納 様は、大事に、大事にしてきたのに、結果について無念を表明している。娘のように、御飾りもののように 大事にされて来た様子が伺える。 家を中心とした古い社会のこと、蓮子様が 愛や、恋に目覚めることなく、嫁いだ状況は 当時は やむを得ない状況であると考えられる。ところがふとしたことから、恋に目覚め、一身を掛けたいとの熱情が湧いて、男女の愛に生きたいと決断、反社会的な駆け落ちの事態を迎えた。
人生の意義は 感動すること にあると、人生の基本定理は述べている、また、最も大事なこと、人類の存在は 如何なるものをも 超えている を考えれば、蓮子様の行為は諒として 判断されるべきであり、多くの女性の共感を得るだろう。そのとき、ぼんやりと人生とは何か、どの様な意味があるかと、回想するだろう。
他方、女性の気持ちを理解できなかったこと、恋の本質、女性の本質的な存在を理解できなかったことは 嘉納氏の大きな過ちであるが、このような事態になっては 大いに反省するとともに 愛する女性の新しい人生を暖かくみて、逆に協力、援助などを行うべきである。花子さんの ご主人の元奥様の 大きな愛に 学ぶべきである。
恋は 人生の大事ではあるが、恋だけが 人生ではなく、人生にはどんどん先があり、より高い精神的な段階があり、人間としての精進を志向して、まこと人物たる人間になるように成長を志向すべきである。
以 上
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