海外サイトがチョイスした「人生を変えるほどの影響力を持つ日本のアニメ10作品」とその解説
2014年08月16日 ι コメント(161) ι 動画 ι サブカル・アート ι #
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数多あるテレビ番組や映画、本や漫画の中でも「人生を変える」ほどの傑作は一握りである。だが心に響く究極の作品を観たら、観た者の今後の人生を変えうるほどのパワーを感じることだろう。 自分自身や世界に対する見方を根底から覆してしまったり、それまでは複雑で理解不能だと思っていたことも、まるでパズルのパーツが全部合わさったように簡単にわかってきてしまう。
ここで紹介するアニメ10作品は海外サイト、io9のアメリカ人ライター、ロブ・ブリッケン氏がチョイスしたもので、自身を変えるほどの影響力があると紹介されていたものだ。
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下記10作品に関する解説は海外記事の原文をそのまま翻訳したものである。
10. パーフェクトブルー
Perfect Blue Trailer
今敏の後期作品の多くは、現実と幻想、そしてその両者を分かつ微妙な境界をテーマとしている。しかし同監督の初監督作品である「パーフェクトブルー」では他の作品よりもかなり抑えた形でこのテーマを扱っている。実際のところ、この稀に見る傑作は実写でも容易に製作し得たのではないだろうか。
1997年公開の本作品は、女優への転向を決意した未麻という人気アイドルを中心に展開する。しかし彼女が第一容疑者であるかのような連続殺人が発生。彼女が出演した映画を模した犯行が繰り返され、現実が崩れ去って行く。主人公の未麻が現実と映画や自分と他人の行為の区別が付けられなくなる本作品は、アルフレッド・ヒッチコックの手によらないヒッチコック映画といえよう。
作品は実に力強く、アニメーションならではの表現の可能性を利用することを拒み、あくまで「写実的」であろうとする。そして写実的であろうとすればするほどに、作品は超現実的な色彩を帯び、テーマを引き立てる。まさに極上のエンターテイメントスリラーだ!
9. 火垂るの墓
Grave of the Fireflies
戦場で散り行く犠牲、帰国後に兵士が直面する困難、愛する者の喪失など、戦争を描いた作品は数多くある。しかし戦争の犠牲となった無垢な少年少女をここまで完璧に描き切った映画は他に存在しない。
14歳の清太と妹の節子が第二次世界大戦中の両国の戦闘の最中に飢えていく「火垂るの墓」は、おそらく史上最高の悲劇に数えられるであろう。作品は、2人の子供が母親を失い、戦争が気がかりな親戚や他の大人から無視され、ゆっくりと無慈悲にも衰弱し、無意味に亡くなるまでを描く。容赦なく描き出されるのは戦争の恐ろしさであり、そこで意図されているのは観る者がこの痛みと喪失感を味わうことだけである…二度とこのようなことが起きぬことを願って。
8. シリアルエクスペリメンツ・レイン
Serial Experiments Lain DVD Trailer
本リストに載せたどの作品よりも実験的で超現実的な「レイン」は、攻殻機動隊の後継的作品とも言えるかもしれない。つまり「ワイヤード」という仮想ネットワークによって接続された人類が生きる世界での、意識と技術の関係をテーマとしているのだ。
しかし「レイン」では技術にそれほど重点を置かず、代わりに主人公レインの自己同一性を生み出すコミュニケーションと認識の問題を掘り下げている。それは彼女による自らの認識なのか、それとも他人による彼女の認識なのかは判然としない。ワイヤードには複数のレインが存在しており、それぞれは彼女自身の様々な個性を体現しているが、必ずしも彼女のために行動するわけではない。
しかしレインの自意識は、彼女が他人に対して示す自身の有り様やその方法、さらには他人とのコミュニケーションの態様によっても認識される。やがてレインは、ワイヤード内から現実を操り、結果として自分の記憶を全て消し去ってしまうことになる力があることに気がつく。レインは思い悩むが、もちろん作品では自己、孤独、認識への探求がその思いに勝るのだ。
7. フリクリ
Toonami - FLCL Promo (HD 1080p)
奇妙、超現実的、奇想天外などという言葉では「フリクリ」の奇天烈さはちっとも説明しきれない。鶴巻和哉監督による全6話の本OVAシリーズには、彼がイカしていると感じるもの全てが1本のアニメ作品に投入されている。それは野球、ベースギター、ベスパ、ロボット、日本のロックバンド「ザ・ピロウズ」に至まであらゆるものに及ぶ。
しかし、こうして生み出された本作品は、思春期の若者を描く傑作である。12歳のナオ太の前に宇宙人ハル子が突然現れ、額から巨大ロボットが出てくるようになってしまう。そこにこれといった巧妙さはないが、そんなことでフリクリのパワーと面白さはちっとも損なわれない。ロボットの戦闘、少女が引き起こすトラブルの数々、そして時折ハル子のベースに引っ叩かれながら、成長するナオ太の混乱と危険と興奮を体験しよう。しかも本当にクールなんだ。
6. マクロス/ロボテック
Robotech: The Macross Saga trailer
オリジナルのジャパニメーション「超時空要塞マクロス」のファンであれ、マクロスと他のアニメシリーズ2作品を編集したアメリカ版「ロボテック」のファンであれ、そこに残る事実は「マクロス」が20世紀最大のラブストーリーであるということだ。喜びだけでなく、苦悩や悲しみ、ときには狂気すらもたらす様々な愛の形を描き抜いたのは「マクロス」だけだ。
前にも言ったがもう一度言う。愛というものは、銀河最強の宇宙戦艦の航空管制主任である早瀬未沙にバルキリーの下級パイロットである一条輝の下着を洗濯させ、その一条はミンメイという10代の中国人アイドルに思いを寄せ、そのミンメイは彼を無情にも振り回しつつ、いとこのリン・カイフンに恋い焦がれ、そのカイフンはジンのボトルを彼女へ投げつけさせる。諸君、これこそが愛なのだ。本作品は愛の持つ猥雑さをあらゆる世代が理解する手助けをしたのだ。我々は未だ愛の前では無力なのだとしても。
5.攻殻機動隊
Ghost in the Shell (1995) HD TRAILER
1989年、士郎正宗が電脳警察が活躍する攻殻機動隊の連載を開始したとき、これが傑作であるなどと誰が考えただろうか。しかし今日、本作品は最も支持されるアニメシリーズとなっている。それは1995年公開の劇場版で描かれたダーク(陰鬱といってもいい)かつ幻想的な、傑出した世界観に負う所が大きいだろう。
士郎正宗が描いた漫画では技術やインターネットによって変化する犯罪の姿を探っている。一方で劇場版を監督した押井守はサイボーグの主人公「草薙素子」を使い、仮想世界が現実と同様に意味を持つ世界における、命や意識の意味を問う。本作品は数多くのクリエーターに影響を与え、特にアニメにおいては数々の模倣作品が生み出された。しかし本家を超える影響力やパワーを持った作品は皆無である。
4. となりのトトロ
MY NEIGHBOR TOTORO (1988) Trailer
宮崎作品でアカデミー賞を獲得したのは「千と千尋の神隠し」であるが、彼の真の最高傑作は「となりのトトロ」ではないだろうか。2人の幼い姉妹が田舎へ引っ越し、巨大な「まっくろくろすけ」やネコバスといった生き物が棲む不思議な世界を発見するという一見単純な物語だ。
トトロは子供の世界を見る目をよく分かっており、絶妙なまでの喜びや驚き、不思議さを演出する。「となりのトトロ」を観れば間違いなく童心を思い出すだろうし、子供がこの映画を観れば必ずや魅了されるだろう。そしてきっとトトロのぬいぐるみが欲しくなる。
3. 新世紀エヴァンゲリオン
Neon Genesis Evangelion (trailer TV)
巨大ロボット物というジャンルを大胆かつ優れた手法で再構築した作品である。エス、自我、超自我といったテーマを扱い、フロイト派心理学、カバラ、魂の本質に関する思索を随所に見ることができる。おそらく「エヴァンゲリオン」とは何であるかよりも、何でないかと説明する方が簡単だろう。
10年以上前の作品であるにもかかわらず、庵野秀明の傑作アニメは世界各地で世代を超えてその名を轟かせている。これはそのストーリーの秀逸さによるものだろう。テレビシリーズの最後における楽観的だが困難な自己実現か、それとも劇場版のずっとニヒリスティックな結末か、いずれの結末を選ぼうとも、本作品を見ればきっと何かが変わるだろう。
2. 風の谷のナウシカ
NAUSICAA OF THE VALLEY OF THE WIND (1984) Trailer
宮崎駿の子供の頃の夢は漫画家になることであった。しかし彼がアニメ界で最も賞賛される監督へ成長した後、自分の作品の中から漫画化したものはたった1作品のみである。それが「風の谷のナウシカ」だ。文明崩壊後の戦争によって荒廃した世界を舞台とするファンタジー作品で、そこでは生態系そのものが立ち上がり、オームと呼ばれる巨大な昆虫を生み出し、地上の浄化が徐々に進行している。
その一方で人類の生き残りはまたも愚かな戦争へと突き進んで行く。ナウシカは自然に対するラブレターなどではない。手遅れになる前に自らの過ちに気がつくだろうと楽観的でありつつも、人類の愚かさや破壊、その無知に謝罪せざるを得ない宮崎自身のメッセージなのだ。
1. アキラ
Akira (アキラ) Japanese Theatrical Trailer 1
1988年に大友克洋原作/監督によるアニメ映画の傑作が公開されると、大勢の人々の人生を変えてしまった。というのも「アキラ」が公開されるまでは、アニメーションとは子供向けの娯楽でしかないとみなされていたからだ。25年以上経った今、ネオ東京を舞台に軍事政権や超能力の覚醒を目的とした極秘実験に巻き込まれた10代の少年達を描くこの物語が与えた衝撃こそ薄れたかもしれないが、そのパワーは未だ失われてはいない。
その舞台は完全に日本であるが、「アキラ」で描かれた現代社会が若者から力を奪い、堕落や暴発させてしまう様は世界共通のものだ。
via:10 Anime That Will Change Your Life・原文翻訳:hiroching
感性は人それぞれである。このリストに共感を持つものもいれば、そうでない人もいるだろう。もし自身が人生を変えるほどの作品に出会ったことがあるなら、是非コメント欄にその作品とポイントを書き残していってほしい。
再生核研究所声明34(2010/04/16):
日本のビジネス―日本料理店の海外展開
日本製品として、国際的に高い評価を得て、世界の富を日本国にもたらしてきたものとして、家電、カメラ、半導体、自動車などが 顕著なものとして、想起される。しかしながら、諸外国の台頭によって、日本国の大きな目玉となる産業にかげりが見えてきており、 国内には失業者があふれ、経済不振と、慢性的な財政赤字に陥っている。 日本国の再生の基礎は、根本的には教育を正し、精神をきたえ直す必要があると考えるが 一つの戦略を具体的に提案したい。要旨は世界の多くの都市に、日本料理店を展開すること である。
先ず、食に対する関心の深さは いずこも同じで、生きることとは 食べること にも通じるものがあり、食に対する関心、経費は、人間存在と活動の大きな部分を占めるという事実から、認識を深める必要がある。 日本料理は健康食品であると同時に、際立った特徴を有し、幸い、日本料理に対する世界の人々の関心の深さは 驚くべきものであり、現状よりは遥かに大きなビジネスチャンスを有すると考える。多くの日本人に、海外の日本料理店で働く職場を広く開拓して、同時に日本の文化を海外に紹介し、また逆に、日本人は海外に出ることによって、国際的な広い視野をもつ機会が得られて、好ましい効果が期待される。
これらのことは、比較的簡単に 少ない投資と準備で実現でき、大きな経済的、文化的な効果が望めると考える。 一つの国家戦略にしようではありませんか。 世界の多くの都市に、日本国の象徴として、美しい日本料理店を展開し、日本の文化を世界に紹介する拠点にしようではありませんか。 若者の雇用や、経済、文化への波及効果は 大きいと考える。もちろん、世界の平和にも大きく貢献するものと考える。
具体的に 次のように提案したい:
経済産業省、外務省、農林水産省などの関係省庁の積極的な援助、
文部科学省は、料理学校などを充実、格あげし、合わせて関係教養教育の充実も図る、
外国人向け 観光関係機関の積極的な支援、
国防省の組織的な支援: たとえば、5000億の資金を兵器の購入にかけるより、そのような面で援助して、日本料理店を通して世界の情報を組織的に得るシステムを確立する、また平和のための戦略を進め、観光促進の拠点にもする。 これこそ、愚かな軍事費を美しい営みにまわしたいとの想いの 現実的な一つの提案になるのではないだろうか。
日本料理店を拠点に、先ずは、世界的の人々の関心が期待される花道、茶道などの組織的な教室の開講を意図する。 また、そのような関係組織との連携を図る。さらに、日本庭園などの文化的な輸出も展望する。
既に相当数、日本人のいない日本料理店が存在する状況を調べて、日本人の派遣による より日本的な料理を浸透させるのは、最も手短な第1歩になると考える。 また、日本料理店の評価機関の設置の検討なども、なされるべきであると考える。
美しい特徴をもつ日本文化を もっと世界で活かそうではありませんか。 関係者のご検討と積極的な取り組みを期待したい。
以上
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