三重のブラックホールを発見
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 6月26日(木)17時45分配信
超大質量ブラックホールは、そこから放出されるジェットにより観測される。 (Image by Jason Treat / NG Staff. Source: Roger Deane / University of Cape Town)
過去10年から20年の間に、われわれの銀河系のような、ある程度の大きさを持つ銀河は、事実上すべて中心に巨大ブラックホールを持つことが分かってきた。
しかし、南アフリカ、ケープタウン大学のロジャー・ディーン(Roger Deane)氏が中心になって行った今回の観測は、多くの銀河が、1つではなく2つ以上の巨大ブラックホールを中心に持ち、それらが重力的に密接に影響し合いながら互いの周りを回転していることを示唆している。
◆巨大な隣人
2つの銀河が近づくと、両者の重力により合体して、1かたまりの星の集団を形成するという説は、広く受け入れられている。実際、銀河系と、(比較的)近くにあるアンドロメダ銀河とは、約40億年後に、このように合体すると考えられる。各銀河の中心には1つの大質量ブラックホールがあるため、合体した銀河は2つのブラックホールを持つことになる。
しかし現実には、二重のブラックホールは、これまでそれほど多く発見されていない。広く支持される説明の1つは、ブラックホールは非常に短時間で融合してしまうため、二重の状態ではあまり見つからないというものだ。別の説明として、あまりにも接近した軌道を回っているため、識別できないとする考え方もあると、プリンストン大学の天体物理学者ジェニー・グリーン(Jenny Greene)氏は指摘する。グリーン氏は今回の研究には参加していない。
「原理的には、ほんの数光年しか離れていない二重ブラックホールが多数ある可能性もある」とグリーン氏は話す。
◆見えない渦
ディーン氏の研究チームは最初、「SDSS J150243.091111557.3」という長い名前を持つ銀河に関心を抱いた。スローン・デジタル・スカイ・サーベイ(SDSSはこれの頭文字)という観測プロジェクトで、この銀河の中心に明るい光源が2つあるように見えるとされていたためだ。
それは、そこに2つのブラックホールがある可能性を示していた。光は、目に見えないブラックホールそのものから発せられるわけではない。周辺のガスがブラックホールの強力な重力に引き寄せられ、渦を巻きながら降着していく際に熱を帯びて発光するものだ。そのブラックホールの位置は、放出されるジェットにより正確に分かる。
その2つの光源が何であるかを突き止めようと、研究チームはこの銀河をVLBA(超長基線電波干渉計)で観測した。
はたして、そこには数千光年の間隔を持つ2つのブラックホールが見つかった。さらに、片方のブラックホールは、実際にはそれ自体2つの巨大ブラックホールであることも分かった。あまりにも近くの軌道を回っているため、1つの天体に見えていたのだ。
◆重力の鎖
この2つのブラックホールはわずか460光年しか離れておらず、15万年の周期で互いの周りを回っている。ブラックホールが互いの周りをスパイラル運動するためには、軌道エネルギーの一部を放出する必要がある。1つの方法は、周囲の恒星やガスを投げ飛ばすことだ。しかし、ある時点で周囲に投げ飛ばす星がなくなる。すると、重力波の形でエネルギーを放射するしかなくなる。アインシュタインが予測した現象だが、これまで直接的に観測されたことはない。
2つのブラックホールが非常に近づくと、こうした重力波が強くなる。すると、原理上は、現在計画されているLISA(レーザー干渉計宇宙アンテナ)という宇宙空間で重力波を検出する装置で検出できるレベルに達する。ただし、LISA計画は現在、資金のめどが立たず、延期されている。
「どれくらいの割合の銀河に(接近した軌道を持つ複数のブラックホールが)あるか分かれば、LISAが重力波を検出できる可能性がどのくらいかを絞り込むことができる」とグリーン氏は説明する。ディーン氏の研究チームが、わずか6つの銀河を観測しただけで、接近した二重ブラックホールを発見したというのは朗報だ。この2つは、LISAが重力波を検出できるほど近くを回っているわけではない。しかし今回の発見から、これよりはるかに接近した二重ブラックホールもたくさんあると推測できると、ディーン氏は話す。「こうしたものが従来考えられていた以上に一般的であるのでなければ、われわれがたまたま、信じがたいほど幸運だったということになる」。この研究は、「Nature」誌オンライン版に6月25日付で掲載された。
Michael Lemonick for National Geographic News
再生核研究所声明 116(2013.5.1): 宇宙空間、星間交流から人間を考える
(1200光年先にようやく生物の存在可能な天体が3つ見つかったという。孤独な地球。かけがいの地球。そこで、何とか地球外生物と交信したいものである。どうしたら、できるだろうか。2013.4.20.16:20 その方法に気づく。慎重に検討して、いずれ提案したい。)
まず、広い宇宙空間において、地球だけが例外で、生物や人間のような知的な生物が存在すると考えるのは 無理があるのではないだろうか。広い宇宙には 人間を越えた知的な生物が存在すると考える。そう感じる。
しかしながら、現代物理学の定説によれば、光より 電波より、早く伝達する手段は無いから、地球上の生物が 人間存在の原理に基づいて(再生核研究所声明 32 : 夜明け ― ノアの方舟)、宇宙空間に進出し、人間の存在領域を拡大しようとしても 広大な宇宙からみれば、それは限られ、地球外生物との直接的な交信、交流は当分、厳しい状況にあると言える。
そこで、発想を逆転させ、宇宙空間交流を意図するには、宇宙空間全体を この地球上に実現すればよいということになる。すなわち あらゆる生命の原理を究明し、一般原理、普遍原理によって、あらゆる可能性を究明して、対応することが出来ると考える。
地球は 宇宙の小さな部分であるが、しかしながら、地球は宇宙全体を 人間の知的な活動によって 包み込むことができると考える。これは一つも矛盾ではなく、部分が全体に等価であるは、数学の世界でも 無限な世界や、解析関数の概念にも存在する。― すなわち、 解析関数の全体の情報は、解析的な どんな点の小さな部分にも、反映されていて、そこから、全体の情報を取り出すことも出来る と なっている。また、エルゴート性の概念も同じような思想になっていると考えられる。
そもそも、対話、交流、愛とは何か と問えば、世界とは、自己の世界に映ったすべて であるとも言い得る。さらに、個々の人間の話題、知識、認識は 狭く限られ、実際多くの考えられるすべての対話は、この地球上に生存する、生物、何十億の人間との対話で、十分可能であると考えられる。さらに、論理的な思考を働かせれば、普遍的な原理によって 人間のあらゆる対話に対する反響は、宇宙空間に問うまでもなく、十分な反響を得ることが出来るだろう。そもそも対話とは、自問自答であるとも言える。実際、自己の内部も 広大な宇宙と同じように無限に広がり、それは全宇宙さえも包み込む存在であるとも考えられる。人間の存在とは、内なる広大な世界と 外なる広大な世界のはざまに存在する、ふらふらした曖昧な 心に代表されるような存在であると言える。
それ故に、この地球上に 生体系を豊かにして、個性を 重んじた多様な世界を築くことによって、実際には 宇宙空間における交流の困難性は 克服できると考える。
結論は、あらゆる生命の存在と存在の可能性を明らかにすることによって この地球上に宇宙を取り組むことによって、宇宙空間交流は 実現できると考える。
そのとき、宇宙間交流の手段とは、もはや光でも電波でもなく、時間にも、空間にも、宇宙にも、エネルギーにも無関係な 数学である と言える。数学こそが 生命の客観的な表現であると言える ― (数学とは何か ― 数学と人間について 国際数理科学協会会報、No. 81/2012.5, 7―15 No.81, May 2012(pdf 432kb))。
以 上
再生核研究所声明150(2014.3.18) 大宇宙論、宇宙など小さい、小さい、the universe について
(この声明は、最近の特異点解明: 100/0=0, 0/0=0 の研究の進展に伴って 自然に湧いた構想である)
この声明の趣旨は、いわゆる物理学者が考えている宇宙、― 宇宙はビッグバンによって、誕生したという宇宙論を ニュートン力学と同様、幼き断片論と位置づけ、はるかに大きな the universe を志向し、アインシュタインを越えた世界、さらに 古代から続いてきた暗い人類の歴史に 明るい光を灯し、夜明けを迎える時代を切り拓きたいということである。 既に裏付ける思想は 一連の再生核研究所声明で確立していると考える。 ニュ-トン、アインシュタイン、数学の天才たちも、特異点の基本的な性質さえ捉えていなかったことは、明らかである。
簡単な基本、100/0=0,0/0=0 を発見した、精神、魂からすれば、新しい世界史を開拓する思想を語る資格があることの、十分な証拠になると考える。 実際、 - 古来から 続いてきた、人生、世界の難問、人生の意義、生と死の問題、人間社会の在り様の根本問題、基本概念 愛の定義、また、世界の宗教を統一すべく 神の定義さえ きちんと与えている。
The universe について語るとき、最も大事な精神は、神の概念を きちんと理解することである:
そもそも神とは何だろうか、人間とは何だろうか。 動物たちが美しい月をぼんやりと眺めている。 意識はもうろうとしていて、ほんにぼんやりとしか とらえられない。 自らの存在や、ものごとの存在すら明瞭ではない。
人間も、殆ど 同じような存在ではないだろうか。 人類よ、人間の能力など 殆ど動物たちと変わらず、 ぼんやりと世界を眺めているような存在ではないだろうか。 神も、一切の存在も観えず、ただかすかに感じているような存在である。 それゆえに、人間は あらゆる生物たちのレべルに戻って 生物たちから学び、 また原始人に戻って、また子供たちのように 存在すれば 良いと言えるのではないだろうか(再生核研究所声明 122: 神の存在と究極の信仰 - 人間よ 想い煩うことはない。 神は存在して、一切の存在と非存在を しっかりと支えられておられる、 人は必要なときに必要なだけ、 念じるだけで良い; 再生核研究所声明 132 神を如何に感じるか - 神を如何に観るか)。
すなわち、人間よ おごるなかれ、人類の知能など 大したことはなく、内乱や環境汚染で自滅するだろう、と危惧される。
昨年は 数学の存在と物理学が矛盾し、数学とは何かと問うてきた。
数学とは何か ― 数学と人間について
国際数理科学協会会報、No. 81/2012.5, 7―15
No.81, May 2012(pdf 432kb)
に公刊したが、そこで触れた、数学の神秘性については さらにその存念を深め、次のように問うている:
誰が数学を作ったのか? (再生核研究所声明 128: 数学の危機、末期数学について)
時間にもよらず、エネルギーにもよらない世界、それは、宇宙があるとき始まったという考えに 矛盾するものである。 無から世界が創造されたということも 受け入れがたい言明であろう。さらに、the universe には、物理学が未だに近づけない、生命や生命活動、人間の精神活動も歴然として有ることは 否定できない。音楽、芸術に感動している人間の精神は the universe の中に歴然と有るではないか。
ビッグバンで ゼロから、正の量と負の量が生じたとしても、どうしてビッグバンが生じたのか、何が生じせしめたかは 大きな課題として残っている。 数学の多くの等式は 数学を越えて、the universe で論じる場合には、その意味を,解釈をきちんとする必要がある。 The universe には 情報や精神など、まだまだ未知のものが多く存在しているのは当然で、それらが、我々の知らない法則で ものや、エネルギーを動かしているのは 当然である。
そこで、100/0=0,0/0=0 の発見を期に、今やガリレオ・ガリレイの時代、天動説が 地動説に代わる新しい時代に入ったと宣言している。The universe は 知らないことばかりで、満ちている。
以 上
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