2014年6月27日金曜日

ベネッセ教育情報サイト2014年06月25日 10:00グローバル人材になるには何が必要? ‐ 渡辺敦司

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ベネッセ教育情報サイト2014年06月25日 10:00グローバル人材になるには何が必要? ‐ 渡辺敦司

国境を越えた経済や社会のグローバル化が進み、就職でもグローバル人材が求められつつある中、保護者の方々にもグローバル人材育成への関心が高まっているようです。グローバル人材になるには、具体的にどんな力が必要なのでしょうか。
高校におけるグローバル人材の育成といえば、何と言っても文部科学省指定のスーパーグローバルハイスクール(SGH)です。当サイトでもさまざまに紹介してきましたし、「将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る」(文科省)ことを掲げるSGHであれば「入学できれば、グローバル人材になれるのでは……」と、期待が高まって当然です。しかし、先頃開催された指定校56校の連絡協議会と「アソシエイト(準指定)校」54校を加えた連絡会での文科省担当者の説明を聞くと、グローバル人材の育成は必ずしもSGHのような特別な高校だけで行おうとしているのではないことがわかります。
河村裕美・国際教育課課長補佐の説明によると、グローバル人材には、
(1)論理的思考力
(2)課題発見力・解決力
(3)多様性に対する適応力
(4)確固たる価値観、自己肯定感
(5)コミュニケーション能力
が必要であり、こうした能力を身に付けていれば「先行きが見えない時代、どんな時代の変化にも対応できる」といいます。しかも協調性に優れた日本人の特質を生かして、異なる人々をまとめ最善解を導き出す「<日本版>グローバル人材」すなわち「ハイブリッド型グローバル人材」の育成を目指すといいます。決して自らの文化的・社会的背景を捨てることではないようですし、必ずしも英語ができればよいというものでもないようです。
こうしたことは、文科省だけが言っているわけではありません。先頃、東京で開催されたシンポジウム(NPO法人学校支援協議会主催)で模擬授業を行った私立開成中学校・高校長の柳沢幸雄・東大名誉教授はハーバード大学時代にベストティーチャーに選ばれたほどの人ですが、高校生一人ひとりを次々と当てながら「発言することは、グローバルスタンダード(国際標準)。発言を常に用意することで、頭が活性化します。瞬間、瞬間の判断ができるようにしていく訓練も必要です」と、主体的に考え積極的に発言していくことの大切さを、参加した高校生に訴えていました。討論では、文相も務めた有馬朗人・元東大総長(現・根津育英会武蔵学園長)が「自ら調べ、考える力を養成し、応用力を伸ばすことがグローバル人材の第一歩」と指摘すると、柳沢校長も「人と人が理解し合える共通の技術=論理構成を持つことが必要」と応じていました。
先のSGH連絡協議会であいさつした上野通子・大臣政務官は、指定校に対して「地域の他の学校にも普及・還元する役割を担っていただきたい」と期待を述べていました。グローバル人材の素養が必要なのは、世界を舞台に活躍しようとする人だけではありません。グローバルな視点を持って地域を支えることもグローバル社会では求められるのであり、だからこそグローバル人材の素養をできるだけ多くの高校で育成することが求められるのです。http://blogos.com/article/89175/

相当に理想的なことを言っていますが、理解できますね。
問題は、どうしたら、そのようなことが身に着くかですね。

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