人間は想像力を持つので現実には存在しないものを想像した。お化け、妖怪、妖精のような類いだ。そのような超自然的な存在者を人間は「いるかもしれない」と想像したわけだ。 記録には残っていないが人間はある時期にそのような超自然的な存在者の仲間として「神々」というものを考え始めた。
神々とは何か。それはお化けや妖精のような超自然的な存在者の中で特に強大な力を持つ存在者ではないのか?現実には存在しないが超能力を持つ存在者で、かつその超能力が大きいもの、それを人間は神々として考えたわけだ。
神々の中でも序列が考えられた。神々の中で最も力が強い存在者が考えられた。神話も考えられた。ギリシア神話ならゼウスだ。そういう神々の中でも一番偉い者が想像された。
おそらくユダヤ人だろうが、二つの発想がこの「神々の中での最も力が強い真の神」という概念に付け加えられた。
①「それこそが真の神である」。「神は一人しかいない」。
②「神は世界を創造した」。「神は森羅万象の究極の根拠である」。「神に由来しないものなど何もない」。このようにして「神」という概念が形作られたのです。
その後神学者や哲学者によって今ある神の概念が作られたのである。
宇宙が誕生して生物が生まれ、生物が進化して、人類が誕生し、人類がある時期からじょじょにこのような神の概念を持つにいたったわけだ。
あなたは、この「神」という概念に対応するホンモノの神様が存在し、実はそれが宇宙の存在の根拠であった、なんて信じますか?
先に宇宙が誕生してあとから人間が色々考えた。そんな風にあとから人間が考えたものが「実は」宇宙誕生前から存在していたなんて、あるわけない。
これは神が存在しないことの超越論的論証の一つのバージョンである。
この程度のことがわからない哲学オタクじじいについてどう思いますか?
結局、 世の中、 分からないことばかりだ、 ということでは?
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