2014年10月2日木曜日

地域 : オオカミ復活論学ぶ 霧ヶ峰で語る会

地域 : オオカミ復活論学ぶ 霧ヶ峰で語る会
更新:2014-9-29 6:00
鹿の増加を抑制する手段として捕食者であるオオカミの導入を考える「オオカミを語る会」が28日、諏訪市霧ケ峰のヒュッテ霧ケ峰で開かれた。諏訪地方の山小屋関係者や県外の登山愛好者ら約20人が参加。絶滅したオオカミを国外から連れ込むという考え方を学び、賛成と反対それぞれの意見で議論した。日本オオカミ協会(静岡県)の主催で、諏訪地方では2回目。同協会理事の朝倉裕さん(55)が導入が必要な理由を解説した。エゾオオカミを例に、絶滅したのは「北海道は明治初頭に近代畜産が始まり、牛や馬を守るために約3000頭が駆除された」と説明。「生態系頂点の捕食者がいなくなると鹿が激増し、草木の食害で自然が荒廃する」と話した。
人間と共存している海外の事例も紹介した。ドイツ・ラウジッツ地方では1990年頃から保護し、群れの縄張りの中にある集落でも「人身被害は今までゼロ」。米国・イエローストーン国立公園は導入した結果、「鹿が減って植物が回復し、他の動物も戻ってきた」と語った。
オオカミ復活論の学習後、参加者は盛んに意見を交わした。賛成派は「リスクはほとんど無いに等しい。行政は導入に後ろ向きだ」「オオカミで生態系が回復すれば、危険なクマやスズメバチも森に戻るはずだ」などと話した。
反対派は「かつて富士見町で襲われたという文書がある」「霧ケ峰や八ケ岳は観光地。客が怖がる」などと意見。朝倉さんは襲撃したオオカミを野犬と誤認した可能性や、人を捕食対象としない学習能力の高さも補足した。10月19日午後2時からも、諏訪市霧ケ峰車山肩の「ころぼっくるひゅって」を会場に同じ内容で開く。問い合わせは同協会(電話042・403・5863)へ。http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=32413

再生核研究所声明174(2014.8.7) 狼の輸入によって、生態系の維持を図れ


添付資料にも有るように、日本の森林が鹿の増大などで荒廃しているという。これは、人類生存の基本的な原理である生態系の維持の観点から、何万年と続いてきた生態系に人類が不遜にも過剰に自然に介入して、生態系のバランスを崩してきていると判断される。 誠に由々しき軽薄な行為として、反省させられる。生態系の全体的な維持、自然の尊重は心すべき、人間の在りようであると考える。
あらゆる生物は未だ、人知を超えた神秘的な存在であり、その未知の世界に対しては、畏敬の念をもって当たり、人類は慎ましい存在であるべきである。 人類は驕るべきではなく、自然状態の尊重を基本に当たるべきである。
山には、山の何万年も続いた秩序があり、数百年の人類の生活で、その計り知れない秩序の破壊は どのように大きな未知の影響をもたらすか、評価さえ難しいだろう。そこで、元の自然の状態への回帰は、賢明な在りようであると考える。狼は森の守り神のような存在で、狼の存在によって人間は森に対して、ある種の畏敬の念を抱いてきたのではないだろうか。人間の不遜な態度を戒めるためにも、狼の森への回帰は賢明な在りようではないだろうか。
困ったら、元に、困ったところに戻れ は 数学の研究の基本的な在りようであるが、困ったときには、自然の状態はどのようで有ったか と考えるのは、良い在りようではないだろうか。
人類が地球の生態系の中で、癌細胞のような存在になって、肥大化して、生態系と自然の破壊とと共に自滅したとならないように心したい。地球は人類だけのものではないことを 念を押して置きたい。次も参照:


再生核研究所声明 56(2011.04.06): アースデイ の理念


関係者の積極的な取り組みを提案したい。


以 上


参考資料:
シカ激増で止まぬ森林荒廃 生態系守護にオオカミの出番だ
2014.7.23 07:43 (1/4ページ)
『オオカミが日本を救う!』(白水社)の表紙。「生態系での役割と復活の必要性」が副題だ
明治以降、日本の森林はこの20年来、5度目の危機にあるという。シカの過剰増殖による植生の食害で森林の荒廃が止まらないのだ。土壌浸食や表土流出が起きている地域もある。平成26年版の環境白書では「生物多様性のみならず国土保全上の懸念も生じています」と警鐘を鳴らしているほどだ。シカ害だけでなくイノシシやサルも中山間地で深刻な農業被害を発生させている。
野生の反乱までを伴う「平成の森林危機」は、どうしてかくも深刻なものになったのか。
「食物連鎖には頂点捕食者が不可欠であるにもかかわらず、その常識を欠いたことによる帰結です」と東京農工大学名誉教授の丸山直樹さんは語る。
この頂点捕食者とは、オオカミだ。丸山さんは2月に白水社から出版された『オオカミが日本を救う!』の編著者である。有史前から日本に生息していたオオカミは、明治時代の野生動物の乱獲とオオカミ駆除政策によって絶滅した。その後は、人間による狩猟圧が頂点捕食者の役割を代替していたのだが、近年の農山村の過疎化や高齢化によって狩猟者の数が減ったことなどで個体数調整の機能が消えてしまった。http://sankei.jp.msn.com/science/news/140723/scn14072307430001-n1.htm
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