2014年9月1日月曜日

【大気科学】地球温暖化の「中断」、深海への熱の貯蔵が原因か

【大気科学】地球温暖化の「中断」、深海への熱の貯蔵が原因か
最近15年間に地球表面の温暖化が減速しているように思われるのは、大西洋と南極海の深海に熱が閉じ込められていることが
原因かもしれないとの研究論文が、21日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。
このようなサイクルは20~35年続く傾向があり、熱が表層水に戻れば再び温暖化が加速する可能性が高いことを今回の研究結果は示唆している。
論文の共同執筆者の一人、米ワシントン大学(University of Washington)のカーキツ・トン(Ka-Kit Tung)教授(応用数学)・非常勤教授(大気科学)は
「温暖化の中断に関しては、毎週のように新たな解釈が提示されている」と語る。
「われわれはその根本にある原因を探るため、海洋で得られた観測結果を調べた」
 同教授と中国海洋大学(Ocean University of China)のシャンヤオ・チェン(Xianyao Chen)氏の研究チームは、
最大水深2000メートルの海水のサンプリングを行う調査用フロートを用いて深海の水温を観測した。
その結果、深海に沈む熱は1999年頃より増加し始めたことが分かった。これは、20世紀の急速な温暖化が横ばい状態になり始めた時期と一致する。
研究チームによると、地表では増大する温室効果ガスが捕捉する太陽熱の量が増加しているにもかかわらず、
海面温度はほとんど変化しないという現象がどのようにして起こり得るかは、深海水へ移動する熱の増加で説明がつくという。
 また従来の研究結果に反して、太平洋は熱の隠れ家にはなっていないことも判明した。
「この結果は驚くべきものだ」とトン教授は話す。
「だが、データは極めて説得力があるもので、従来とは逆の結果を示している」
 またこの変化は、大西洋北部、アイスランド近海の海面における高塩分、高密度の海水の増加と同時期に発生している。
この動的変化は、地球全体に熱を循環させる大西洋の巨大海流の速度を変化させる原因になっていると論文は指摘している。
「軽い海水の上に重い海水がある場合、重い海水は急速に沈降し、熱を連れていく」とトン教授は説明する。
 同教授は「海水の塩分によって引き起こされる循環サイクルが存在し、これによって大西洋と南極海の深海に熱が蓄えられる」と付け加えた。
「加熱期に急速な温暖化が30年間続いた後、現在は冷却期に入っている」
現在の温暖化の減速はあと10年間続く可能性があり、その後に急速な温暖化傾向に戻る可能性が高いと研究チームは話している。
今回の研究は、全米科学財団(National Science Foundation、NSF)と中国国家自然科学基金委員会
(National Natural Science Foundation of China、NSFC)より資金供与を受けて行われた。(c)AFP
Science
Varying planetary heat sink led to global-warming slowdown and acceleration


再生核研究所声明 56(2011.04.06): アースデイ の理念
先ず、アースデイの概念であるが、グーグルで検索すると、環境関連の会議で、環境問題についての討論集会、環境のかかえる問題に対して人びとに関心をもってもらおう、 地球環境を守る意思表示をする国際連帯行動  などから、地球環境を大事にしようという概念が 鍵となっているようである。
そこで、地球について改めて、考察し、かけがいのない地球 に想いを致し、元祖生命体における人類の使命(再生核研究所声明 41:世界史、大義、評価、神、最後の審判)を自覚するように 訴えます。
広大な宇宙空間で、地球のように 生命が繁茂し、人間のような ある程度の精神作用や自由意志を有する高等生物が生息する天体は 未だ見つかっていない。 このことからも、既に 地球が広大な宇宙の中で、かけがいのない存在 であることが分かる。 人類が存在して、初めて、全てのことは始まるから、人類の生存は 最も大事な ことになる(再生核研究所声明13)。 雄大な生態系において、人類はその頂点に位置していて、自由意志と能力によって、地球や生態系に重大な影響を与えている。 実際、人類が望めば、原爆などで地球を破壊し、生命の絶滅も可能であろう。しかしながら、実は、人類の自覚が無ければ、このままでも 生態系が破壊され、少なくとも人類絶滅にいたるのは 物理的にも 容易に想像される。
実際、地球外から地球を見れば、人類が如何に自然と生態系を破壊して来たかが、良く理解できる。人類こそ、地球の生態系を蝕む、がん細胞のような存在であることを しっかりと理解する必要がある。がん細胞が増殖すれば、生態系は乱され、やがて がん細胞すら存在しえなくなるのは明らかである。
このような観点から、地球環境の保全、特に生態系の保全に特別な想いを致すのが、アースデイの理念 でなければならないと考える。
生きている地球が、地震などを起こすのは道理である。 地球と仲良く生きるとは、地震などにも柔軟に対応できる生き方をするということである。母なる地球が在って、豊かな生態系が在って、はじめて人類の生存の基礎ができるのである。 それらの持続可能な在りようを追求するのが、元祖生命体の代表である人類の 真に崇高な使命である。大義である。
生態系の在りようは 多様性によって裏付けられているが、その実体は未だ 人知の及ばない領域とも言えるから、人類は謙虚になって、
1)  人類の立ち入らない島や、地域の制定
2)  あらゆる生物種の保存
に努力するように訴える。 人生で確かなこととは 生きて存在しなければ何も始まらない (生命の基本定理) ということであり、生態体系の保存に心すべきであり、元祖生命体の進化を見守りたい。 また、広い存在領域の確保のためにも、地球外への進出も企てたい(再生核研究所声明32)
以 上
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