2014年11月30日日曜日

裁判員の「心の負担」来月アンケート調査

裁判員の「心の負担」来月アンケート調査
11月29日 4時17分
裁判員裁判のどのような局面でストレスを感じるのか細かく把握して、心理的な負担を軽減する取り組みにつなげようと、弁護士などで作る団体が裁判員経験者を対象にしたアンケート調査を来月、行うことを決めました。
裁判員制度は導入されて5年がたちましたが、法廷で遺体の写真を見た裁判員急性ストレス障害と診断されるケースも出ていて、裁判員の心理的な負担をどう減らすかが課題となっています。
こうしたなか、弁護士などで作る団体の「裁判員経験者ネットワーク」が、これまで裁判員を務めた人を対象に「心の負担」に重点を置いたアンケート調査を来月、行うことを決めました。
アンケートの質問は裁判員が向き合う人の運命を決めることや、残酷な証拠の写真を見ること、さらに裁判所に長時間いることなどさまざまな局面について、それぞれ心理的な負担を感じたか尋ねる内容になっています。
さらにストレスを自覚した時期についても、審理の前から判決のあとまで細かく分類されています。
今後、団体のホームページなどで、アンケートに協力してくれる裁判員経験者を募集して実施していく方針だということで、共同代表の牧野茂弁護士は「幅広く全国の裁判員経験者にアンケートに応じてもらって、心理的な負担の主な原因を把握し、取り除く方法を検討して提言にまとめていきたい」と話しています。


再生核研究所声明 16 (2008/05/27): 裁判員制度の修正を求める
素人の意見を広く求めることは、古来から行われてきた重要な考え方である。しかしながら、それらを型にはめて、一律に行う制度は、制度として無理があり、社会の混乱と大きな時間的、財政的、行政的な無駄を生み、更に良い結果を生むどころか、大きなマイナスの結果を生むだろう。 幾つかの問題点を具体的に指摘すると
(1) 制度を実行し、進めるには大きな行政的な手間と時間が掛かる。特に財政厳しい状況で大きな無駄を生む。
(2) 一般の人が裁判に関与することは、はなはだ問題である。その様なことで、時間を費やす事を好まない人や、ふさわしくない人、また希望しない人が相当数現れることが考えられる。多くの人は、そのようなことで時間をとられたり、関与することに、耐え難い苦痛を感じるだろう。
(3) 選ばれた少数の人による判断が、全国的なレベルで公正さを維持するのは難しく、また公正な裁判を要求し、期待することには無理があると考えられる。それを要求するには 大きな負担を一般の人たちにかけ過ぎる。
(4) 大きな社会で、裁判において、一律一様の考えには、無理があり、ある程度の専門性を取りいれないと、運用上も、無理が生じると考えられる。
(5) 戦後60年以上も経っていながら、裁判が遅れることに対する批判はあっても、裁判制度や裁判結果に対する批判が殆どないのは異例であり、この観点からも日本の裁判制度自身は高く評価されるべきであって、改めるべき本質的な問題は生じていないと考えられる。
上記のような状況に鑑み、例えば一律の考えを改め、裁判に参加を希望する者を公募して登録しておき、その中から選んで参加して頂く等の修正を速やかに行うべきであると考える。少なくても、裁判に強制的に参加させるべきではなく、参加しない権利を明確に認めるべきであると考える。また裁判制度の問題は別にして、一般の裁判についても、従来は、密室で判決が検討されてきているが、広く意見を聞くことは必要であり、また逆に人々が意見を述べることができるようにしておくのが良いのではないかと考える。ご検討を期待したい。 以上。

0 件のコメント:

コメントを投稿