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GaiaXソーシャルメディア ラボ2016年06月03日 13:41日本でTwitterを普及させた第一人者が語る、Twitterのこれまでの10年と今後
02
2006年にTwitterがリリースされ今年で10年。現在では全世界で月間アクティブユーザー数が3億1000万人、日本では3500万人を誇る、世界でも代表的なSNSの1つにまで成長しました。
2008年にTwitterに投資し、その日本展開を支援したのがデジタルガレージグループでした。今回は、2011年8月のTwitter日本法人への運用移管まで日本でTwitter普及に尽力したデジタルガレージグループの佐々木様に取材させていただきました。
text / ソーシャルメディアラボ編集長 大久保亮佑
目次
プロフィール
日本に馴染むと予想していたTwitter
リアルタイムメディアは技術ではなく“人間性の勝利”
当初から想定していたTwitterでの情報収集
日本と海外おけるTwitterの使われ方の違い
企業のTwitter利用の歴史
今後のTwitterに期待すること
プロフィール
佐々木 智也氏
株式会社デジタルガレージ 上級執行役員
株式会社DGインキュベーション 取締役
デジタルガレージ_佐々木様
1995年より広告代理業務に携わり2001年より新聞社のネットビジネス開拓及び次世代ビジネスを推進。
2005年に株式会社デジタルガレージ入社。デジタルガレージグループの戦略事業に携わる。海外サービスの日本ローカライズや、パートナー企業とのジョイントベンチャー事業等を移進。
2008年上級執行役員就任。Twitterとの資本業務提携により日本展開を主導。
2012年デジタルガレージグループ投資子会社のDGインキュベーション取締役就任。
日本に馴染むと予想していたTwitter
大久保:2008年当時、どういった経緯でTwitterに興味を持たれたのでしょうか?
佐々木氏:当時は、これからブログに派生した様々なツールが出てくるだろうと思っていて、Facebookなど片っ端から新しいサービスに登録していました。その中にTwitterもあり、日本に馴染みやすそうなサービスだなと思っていました。
大久保:Twitterのどのような点が日本に馴染みやすいと思ったのでしょうか?
佐々木氏:まず匿名制だということ。そして制限がなく好きなことを自由に投稿できる点です。また日本語版をローンチした時に、海外メディアが「俳句の国にTwitter上陸」、といった見出しの記事を書いていて、5・7・5の日本の文化にマッチしてブレイクするんじゃないかと思いました。
振り返ってみると「Tweet」の訳し方もよかったと思います。そもそもTweetとは「さえずる」「さえずり」という意味なのですが、弊社スタッフが「つぶやく」と訳したんです。そんなキャッチーなフレーズがあったから日本人にも馴染み、普及に繋がったと考えています。
リアルタイムメディアは技術ではなく“人間性の勝利”
大久保:2008年当時の日本では「mixi」や「モバゲー」といったSNSが流行っていましたが、その中でTwitterはどんな立ち位置になると考えていましたか?
佐々木氏:全く別ものだと思っていました。140字という制限がありますし。それと他のものに比べて圧倒的に1次情報が広がるのが早いので、新しい可能性があると思いました。
例えばハドソン川に飛行機が墜落した事故があったのですが、それに関する情報は他のニュースメディアやテレビ局よりTwitterが断然早かったのです。
crash-in-hudson
Twitterで広がった事故の写真
(引用:http://techcrunch.com/2009/01/15/plane-crashes-in-hudson-first-pictures-on-flickr-tumblr-twitpic/)
これがきっかけでTwitterは他のメディアに並ぶ情報ツールだと認知され始めました。
また当時よく覚えているのは、渋谷で火災が起きた時すぐにTwitterに情報が上がり、リアルタイムで情報収集できたことです。デジタルガレージのオフィスがまだ富ヶ谷の時で、「これすごいな」ってチームで話していました。
大久保:そのハドソン川の事故がTwitter認知の大きなきっかけだったんですね。
佐々木氏:当初 Twitterを説明するときには、「Twitterは技術が飛び抜けているわけでなく、“人間性の勝利”だ」という風に伝えていました。今となっては当たり前ですが、Twitterはリアルタイムのメディアで、ユーザーが善意で情報を上げて成り立っているので。
当初から想定していたTwitterでの情報収集
大久保:初期のユーザー獲得のために、どのようTwitterを広めていったのでしょうか?
佐々木氏:今の若者たちが、「今何が起こっているのかを調べるには検索よりもTwitterが早い」(※参照)と言う人が増えてきたと思うんですが、これはまさに僕らが普及させるときに「Twitterの使い方」として伝えていたものなんです。当初からそのような使われ方がされるとイメージして、「自分ではツイートしなくていいですよ。今何が起こっているのかを調べるにはTwitterです」と説明していました。
※参照:若者はTwitterやInstagramで「検索」している
大久保:当初から今の使われ方を説明していたんですね!
佐々木氏:はい、この前GENKINGさんの記事が出た時は、まさに当初から説明していたことだったので、「ああ、ここまできたか」と感慨深かったです。 01
日本と海外おけるTwitterの使われ方の違い
大久保:ここまでTwitterが普及した日本において、独自の使われ方はあるんでしょうか?
佐々木氏:ユーザー層が幅広くなって、複数アカウントで人格を分けて使っているのは増えてきていると思います。また海外は実名で登録している方が多いですが、日本ではやはり匿名アカウントが多いです。
大久保:逆に海外で特徴的な使われ方はありますか?
佐々木氏:強いて言うなら、ホテルとかレストランとかにチェックインしてツイートすると、「ありがとう」ってお店側からリプライがくる点ですかね。やりすぎるとちょっと鬱陶しく感じますけど、アメリカのレストランなどは普通にやってる気がします。
あとは日本以上に使い分けがうまいと思います。Twitterを拡散用という位置づけにして、自分のメディアへ誘導するツールにするというような。具体的には裏話のようなものをTwitter上でツイートして、メディアに誘導するようなやり方です。04
企業のTwitter利用の歴史
大久保:次に企業のTwitter利用に関してお伺いしたいのですが
佐々木氏:最初は企業にアカウントを作ってもらって、運営してもらうというところから始まりました。あと世界で日本だけ、バナー広告をやっていました。またこのバナー広告の反響がすごかったです。良くも悪くも。バナーが出ると、そのクリエイティブに対して「なんだこのバナーは!」とか、バナー内のタレントさんに対してのコメントとか……。でも悪い反響が来たとしても、それは見られている証拠なので逆にクライアントさんに喜んでいただいて嬉しくなっていました。
Twitterバナー広告
Twitterバナー広告のイメージ図
(引用:http://www.fringe81.com/pressrelease/pressrelease20091014.html)
大久保:バナー広告を企業に提案する際はどのような訴求だったのですか
佐々木氏:「リアルタイムの反応がすぐにタイムラインで見られる」、「クリエイティブとユーザーのアクションが連動できるからイベントなどに最適」、なんて言っていました。後者だと、例えばバナーをクリックしてページを開くと、Twitterに絡めたキャンペーンをやっているなどです。こういうものが独自に発達していったのは日本だけなんじゃないですかね。
大久保:企業が自社アカウントを作って投稿するというのは自然な流れで生まれたんですか?
佐々木氏:それはバナー広告と逆で、アメリカの方で活発でした。私達はその事例をもとに啓蒙する展開でした。まずTwitterで自社のサービスについてツイートして、次はそれに関してユーザーがどう語っているか検索してもらう。最初は傾聴するところから始めるということですね。
今後のTwitterに期待すること
大久保:最後に今後のTwitterに期待することを教えてください。
佐々木氏: TwitterだけでなくLINEやFacebook、テキストでのコミュニケーションツールは今後AIやbotが導入されて、ますます便利になっていくと思います。Twitterはアメリカで先行してコマースの施策などをやっていますが、日本でも広告だけでなくもっと便利な使い方が進化するんじゃないかなと期待しています。http://blogos.com/article/178082/
再生核研究所声明 51(2011.3.4): ツイッターにおける 意義と心得
ツイッターが 盛んになって、世論や政治にも大きな影響が出るようになってきた。 また、俳句や、和歌のような 趣味の一種、楽しみの一種になっている者も多いのではないだろうか。 自戒も込めて、ツイッターの意義、注意や問題などについて、考察し、ツイッターの世界をより楽しく、充実させるようにしたい。
ツイッターの原語は 呟き という、呟きとは、小鳥が 少し囀る ように、何か気持ちを、本音を率直に、短的に表現するものではないだろうか。 純粋、呟きは、したがって、先ずは 率直な気持ちの表現である ということになるのではないだろうか。 先ず、このもともとの意味 を尊重したい。 従って ツイッターの世界には 人々の率直な 心の、気持ちの世界 が反映されていると理解できる。将来、万葉集のように 人々の様子を写した 貴重な記録にもなる可能性が高いのではないだろうか。
しかしながら、それらとは裏腹に、直ちに公開する というところに、日記や自分の記録とは違った意味、すなわち、多くの人に伝えたいという、明確な意思があり、更に公開には、
1) インターネットを通して どこまでも広まること
2) インターネットの世界で、記録され、検索され、長く保存され、修正が、事実上できない状況になっている ということである。
このような状況は、間違ったことや、修正しなければならないようなことは 迂闊には書けない ということを意味する。 注意したい。
一応 フォローという特定の人が自然に見られる建前であっても、上記2件から、逆に自分の意志を広範囲に伝えたい、あるいは何かの宣伝に、仕事などに活用したい と考えるのは当然である。従って
A) 政治問題や社会問題についての見解、提案、批判、建議など、社会問題が大きな比重を占めるのは当然である。
B) 仕事、ビジネスなど 適当な活用は当然であるが、行き過ぎると 仲間に嫌われる可能性が高いのではないだろうか。
C) 市民生活における 話題、いろいろ面白い話題や、変わった話題で、人々が興味を持ちそうな話題は 歓迎されるのでは。
D) 教育問題、人生問題、哲学、科学の問題についても 前向きに考えられる話題として挙げておきたい。
ツイッターの 他の特徴としては
川の流れのように、呟きは、どんどん流れ、偶然に覗いていた人だけが見るだけで、殆どは注目されないで、ツイッターの世界からは 消えて行ってしまうという 儚さ、空しさである。
そのために、空しさを承知で、深入りをせず、自分の生活とペースを整えて、気持ち良く、呟くのが良いのではないだろうか。
社会や世の中にとって良いと思われるものについては、リツイートして、どんどん世に拡散して、世の中を明るくしたい、文化レベルの向上に、情報環境の美化にも 利用したい。
賛否の意見表明、同感、反対など、返信して、一方的でない交流も大事で、貴重なものになるのではないだろうか。
長期の保存と長文が可能なブログなどと併用すると 自分の意見を表明する機会を 大幅に増やすことができ、外国語が得意な人は 更に国境を越えて 意見を表明できる機会を得るので、積極的な取り組みを期待したい。 間もなく、いろいろな言語に翻訳されて、言葉の壁も乗り越えられる時代が近いのではないかと期待される。
簡単に意見を広く表明できる時代とは、新しい時代の夜明け ではないだろうか。 多くの人の意見が 自由に交流できる世界とは どのような世界になるのか、いろいろ問題点などをも含めて 注目し、今後の問題点、影響などについても検討して行きたい。 例えば、多くの呟きから、価値あるものを選択して、得る方法などが 基本的な問題ではないだろうか。 実際、沢山の人々が自由に 呟けば、どのようにして、価値ある情報を得るかは、本質的な問題になる。 雑情報に 時間をとられる危険性が高いからである。
人間とは、じんかん であり、人と人の交流が 生きている証拠 でもあるから、大きな自由性と可能性を創造された、このようなシステムの考案者及び管理運営を行っている方々に対して、敬意と謝意を表したい。
以 上
Twitter: Yours to discover
http://www.youtube.com/watch?v=0qqDy5BmYKE&feature=player_embedded
再生核研究所声明85(2012.4.24)食欲から人間を考える ― 飽きること
あらゆる生物の最も基本的な本能は、外部から取り入れるという、食の本能である。生きている顕著な営みであると言える。 この基本的な本能から、人間の基本的な要素を分析、考察し、人生の基本を理解したい。
認識できる人間は 自己の生命が求めていることを、欲求や欲望、求める、欲しいという感覚で自覚するが、求める、欲しいの 最も基本的なものは、空腹を満たし、食べたいという、欲求である。もちろん、苦痛からの解放など、生存を脅かす状況からの解放は当然である。
このことから 既に、人間が有限の存在であることを知る。食欲といえども食を無限に頂くことはできず、どんな好物でも やがて、飽きるだろう。有限のものを取り入れている存在であると言える。何を頂くか、何を頂きたいかは、我々の生命が何を要求しているかの 要求の自然な表現として現れていると考えられる。基本的には 好きなものを好きなだけ頂くのが 健康にも良いと考えられよう。 その原理は多様な食から、変化を持たせて、適度に頂くが基本ではないだろうか。すなわち、多様性の原理とそれを実現させる 飽きるという重要な感覚がある。 飽きるという感覚が無ければ、食に偏りを生じ、複雑な生命活動を維持するのに支障が生じるだろう。
この声明の趣旨は、ちょうど食欲の状況のように、外部からの情報を取り入れて 豊かな精神活動を展開しようという観点に思いを至らしむことにある:
1) 我々は有限のものしか受け入れられない、制限があること
2) 我々の生命が 心が何を求めているかを 注意深く絶えず、己が心に尋ねること;
生きたい、死にたくない、良く暮らしたい、それらを越えて、生きるということは どのようなことか、自らに問うて行きたい。
3) 何事集中しすぎると飽きてくるので、間を考え、適度に変化を持たせること
4) 生命作用は複雑な存在だから、幅広い世界、情報に接するように配慮すること
5) 年齢、健康状態、環境などに影響をうけること
6) 慣れる、習慣、学習効果などにも配慮すること。
近年、インターネットの普及で、名曲や名画、映画の名場面など繰り返し、繰り返し楽しむことができる時代を迎えている。また、知識や情報が幾らでも入り、友人、知人、友達など幾らでも増やせる自由な時代を迎えている。それゆえに逆に、自己の世界をきちんと整理、制御して、取捨選択をきちんとして行かないと、いたずらに情報に振り回されて、適切でない食生活が健康を害するように、我々の精神を害することになるだろう。大いに気を付け、配慮して行きたい。
食も、飽きるものと、飽きないで、基本的に続けられるものが在ることにも注目したい。確かに定食など永く続けていても 適当な間隔で頂けば、飽きないで永続できるものがある。水やエネルギー源などは 基本的に必要であり、精神活動でも適度な刺激、変化、発見など、同様に基本的に心がけなければならないものが有り、また、いくら続けても、求道、芸術や研究活動などの創造活動のように 続けられる分野 が有ることに注目したい。
したがって、そのような永続するものを しっかりと受け止めて、適当に揺らぎを取り入れた生き方が、人生を豊かにする秘訣であると言えるだろう。
個人にはそれぞれの才に器が有り、生命作用は内部から、湧いている。教育の原理は その生命作用を補助することにある。 日本の公教育の現状は 個人の食欲を弁えず、一方的に強制して与えすぎで、消化不良と分裂、混乱させ、不健康な人間を大量育成している状況が有るのではないかと危惧している。これは、2500年も前に 中国古代で、既に注意されている事実である(再生核研究所声明2:教育方法では、学生の過誤を未発のうちに防止することを予という。学生の学習状況に応じて、ちょうど好い時に教えることを時という。学生の(受容能力の)程度を越えぬようにして授業することを孫(順当)という。 学生が互いに注意して言行を善美にしてゆくように指導すること、これを摩(磨)という。 これらの四事は、教育の効果を大きくする善法である。)。
美しいものをみたい、聞きたい、義に生きたい、人生の意味を知りたい、真相を知りたい、世の法則を知りたい、道を究めたい などなどは、食欲と同様、我々の生命が求めているのである。 実際、我が生命は 何を求めているのか と 絶えず、自らに問うべきである。 これは 人生の基本定理 を内から表したものである(再生核研究所声明 12:人生、世界の存在していることの意味について)。
以 上
GaiaXソーシャルメディア ラボ2016年06月03日 13:41日本でTwitterを普及させた第一人者が語る、Twitterのこれまでの10年と今後
02
2006年にTwitterがリリースされ今年で10年。現在では全世界で月間アクティブユーザー数が3億1000万人、日本では3500万人を誇る、世界でも代表的なSNSの1つにまで成長しました。
2008年にTwitterに投資し、その日本展開を支援したのがデジタルガレージグループでした。今回は、2011年8月のTwitter日本法人への運用移管まで日本でTwitter普及に尽力したデジタルガレージグループの佐々木様に取材させていただきました。
text / ソーシャルメディアラボ編集長 大久保亮佑
目次
プロフィール
日本に馴染むと予想していたTwitter
リアルタイムメディアは技術ではなく“人間性の勝利”
当初から想定していたTwitterでの情報収集
日本と海外おけるTwitterの使われ方の違い
企業のTwitter利用の歴史
今後のTwitterに期待すること
プロフィール
佐々木 智也氏
株式会社デジタルガレージ 上級執行役員
株式会社DGインキュベーション 取締役
デジタルガレージ_佐々木様
1995年より広告代理業務に携わり2001年より新聞社のネットビジネス開拓及び次世代ビジネスを推進。
2005年に株式会社デジタルガレージ入社。デジタルガレージグループの戦略事業に携わる。海外サービスの日本ローカライズや、パートナー企業とのジョイントベンチャー事業等を移進。
2008年上級執行役員就任。Twitterとの資本業務提携により日本展開を主導。
2012年デジタルガレージグループ投資子会社のDGインキュベーション取締役就任。
日本に馴染むと予想していたTwitter
大久保:2008年当時、どういった経緯でTwitterに興味を持たれたのでしょうか?
佐々木氏:当時は、これからブログに派生した様々なツールが出てくるだろうと思っていて、Facebookなど片っ端から新しいサービスに登録していました。その中にTwitterもあり、日本に馴染みやすそうなサービスだなと思っていました。
大久保:Twitterのどのような点が日本に馴染みやすいと思ったのでしょうか?
佐々木氏:まず匿名制だということ。そして制限がなく好きなことを自由に投稿できる点です。また日本語版をローンチした時に、海外メディアが「俳句の国にTwitter上陸」、といった見出しの記事を書いていて、5・7・5の日本の文化にマッチしてブレイクするんじゃないかと思いました。
振り返ってみると「Tweet」の訳し方もよかったと思います。そもそもTweetとは「さえずる」「さえずり」という意味なのですが、弊社スタッフが「つぶやく」と訳したんです。そんなキャッチーなフレーズがあったから日本人にも馴染み、普及に繋がったと考えています。
リアルタイムメディアは技術ではなく“人間性の勝利”
大久保:2008年当時の日本では「mixi」や「モバゲー」といったSNSが流行っていましたが、その中でTwitterはどんな立ち位置になると考えていましたか?
佐々木氏:全く別ものだと思っていました。140字という制限がありますし。それと他のものに比べて圧倒的に1次情報が広がるのが早いので、新しい可能性があると思いました。
例えばハドソン川に飛行機が墜落した事故があったのですが、それに関する情報は他のニュースメディアやテレビ局よりTwitterが断然早かったのです。
crash-in-hudson
Twitterで広がった事故の写真
(引用:http://techcrunch.com/2009/01/15/plane-crashes-in-hudson-first-pictures-on-flickr-tumblr-twitpic/)
これがきっかけでTwitterは他のメディアに並ぶ情報ツールだと認知され始めました。
また当時よく覚えているのは、渋谷で火災が起きた時すぐにTwitterに情報が上がり、リアルタイムで情報収集できたことです。デジタルガレージのオフィスがまだ富ヶ谷の時で、「これすごいな」ってチームで話していました。
大久保:そのハドソン川の事故がTwitter認知の大きなきっかけだったんですね。
佐々木氏:当初 Twitterを説明するときには、「Twitterは技術が飛び抜けているわけでなく、“人間性の勝利”だ」という風に伝えていました。今となっては当たり前ですが、Twitterはリアルタイムのメディアで、ユーザーが善意で情報を上げて成り立っているので。
当初から想定していたTwitterでの情報収集
大久保:初期のユーザー獲得のために、どのようTwitterを広めていったのでしょうか?
佐々木氏:今の若者たちが、「今何が起こっているのかを調べるには検索よりもTwitterが早い」(※参照)と言う人が増えてきたと思うんですが、これはまさに僕らが普及させるときに「Twitterの使い方」として伝えていたものなんです。当初からそのような使われ方がされるとイメージして、「自分ではツイートしなくていいですよ。今何が起こっているのかを調べるにはTwitterです」と説明していました。
※参照:若者はTwitterやInstagramで「検索」している
大久保:当初から今の使われ方を説明していたんですね!
佐々木氏:はい、この前GENKINGさんの記事が出た時は、まさに当初から説明していたことだったので、「ああ、ここまできたか」と感慨深かったです。 01
日本と海外おけるTwitterの使われ方の違い
大久保:ここまでTwitterが普及した日本において、独自の使われ方はあるんでしょうか?
佐々木氏:ユーザー層が幅広くなって、複数アカウントで人格を分けて使っているのは増えてきていると思います。また海外は実名で登録している方が多いですが、日本ではやはり匿名アカウントが多いです。
大久保:逆に海外で特徴的な使われ方はありますか?
佐々木氏:強いて言うなら、ホテルとかレストランとかにチェックインしてツイートすると、「ありがとう」ってお店側からリプライがくる点ですかね。やりすぎるとちょっと鬱陶しく感じますけど、アメリカのレストランなどは普通にやってる気がします。
あとは日本以上に使い分けがうまいと思います。Twitterを拡散用という位置づけにして、自分のメディアへ誘導するツールにするというような。具体的には裏話のようなものをTwitter上でツイートして、メディアに誘導するようなやり方です。04
企業のTwitter利用の歴史
大久保:次に企業のTwitter利用に関してお伺いしたいのですが
佐々木氏:最初は企業にアカウントを作ってもらって、運営してもらうというところから始まりました。あと世界で日本だけ、バナー広告をやっていました。またこのバナー広告の反響がすごかったです。良くも悪くも。バナーが出ると、そのクリエイティブに対して「なんだこのバナーは!」とか、バナー内のタレントさんに対してのコメントとか……。でも悪い反響が来たとしても、それは見られている証拠なので逆にクライアントさんに喜んでいただいて嬉しくなっていました。
Twitterバナー広告
Twitterバナー広告のイメージ図
(引用:http://www.fringe81.com/pressrelease/pressrelease20091014.html)
大久保:バナー広告を企業に提案する際はどのような訴求だったのですか
佐々木氏:「リアルタイムの反応がすぐにタイムラインで見られる」、「クリエイティブとユーザーのアクションが連動できるからイベントなどに最適」、なんて言っていました。後者だと、例えばバナーをクリックしてページを開くと、Twitterに絡めたキャンペーンをやっているなどです。こういうものが独自に発達していったのは日本だけなんじゃないですかね。
大久保:企業が自社アカウントを作って投稿するというのは自然な流れで生まれたんですか?
佐々木氏:それはバナー広告と逆で、アメリカの方で活発でした。私達はその事例をもとに啓蒙する展開でした。まずTwitterで自社のサービスについてツイートして、次はそれに関してユーザーがどう語っているか検索してもらう。最初は傾聴するところから始めるということですね。
今後のTwitterに期待すること
大久保:最後に今後のTwitterに期待することを教えてください。
佐々木氏: TwitterだけでなくLINEやFacebook、テキストでのコミュニケーションツールは今後AIやbotが導入されて、ますます便利になっていくと思います。Twitterはアメリカで先行してコマースの施策などをやっていますが、日本でも広告だけでなくもっと便利な使い方が進化するんじゃないかなと期待しています。http://blogos.com/article/178082/
再生核研究所声明 51(2011.3.4): ツイッターにおける 意義と心得
ツイッターが 盛んになって、世論や政治にも大きな影響が出るようになってきた。 また、俳句や、和歌のような 趣味の一種、楽しみの一種になっている者も多いのではないだろうか。 自戒も込めて、ツイッターの意義、注意や問題などについて、考察し、ツイッターの世界をより楽しく、充実させるようにしたい。
ツイッターの原語は 呟き という、呟きとは、小鳥が 少し囀る ように、何か気持ちを、本音を率直に、短的に表現するものではないだろうか。 純粋、呟きは、したがって、先ずは 率直な気持ちの表現である ということになるのではないだろうか。 先ず、このもともとの意味 を尊重したい。 従って ツイッターの世界には 人々の率直な 心の、気持ちの世界 が反映されていると理解できる。将来、万葉集のように 人々の様子を写した 貴重な記録にもなる可能性が高いのではないだろうか。
しかしながら、それらとは裏腹に、直ちに公開する というところに、日記や自分の記録とは違った意味、すなわち、多くの人に伝えたいという、明確な意思があり、更に公開には、
1) インターネットを通して どこまでも広まること
2) インターネットの世界で、記録され、検索され、長く保存され、修正が、事実上できない状況になっている ということである。
このような状況は、間違ったことや、修正しなければならないようなことは 迂闊には書けない ということを意味する。 注意したい。
一応 フォローという特定の人が自然に見られる建前であっても、上記2件から、逆に自分の意志を広範囲に伝えたい、あるいは何かの宣伝に、仕事などに活用したい と考えるのは当然である。従って
A) 政治問題や社会問題についての見解、提案、批判、建議など、社会問題が大きな比重を占めるのは当然である。
B) 仕事、ビジネスなど 適当な活用は当然であるが、行き過ぎると 仲間に嫌われる可能性が高いのではないだろうか。
C) 市民生活における 話題、いろいろ面白い話題や、変わった話題で、人々が興味を持ちそうな話題は 歓迎されるのでは。
D) 教育問題、人生問題、哲学、科学の問題についても 前向きに考えられる話題として挙げておきたい。
ツイッターの 他の特徴としては
川の流れのように、呟きは、どんどん流れ、偶然に覗いていた人だけが見るだけで、殆どは注目されないで、ツイッターの世界からは 消えて行ってしまうという 儚さ、空しさである。
そのために、空しさを承知で、深入りをせず、自分の生活とペースを整えて、気持ち良く、呟くのが良いのではないだろうか。
社会や世の中にとって良いと思われるものについては、リツイートして、どんどん世に拡散して、世の中を明るくしたい、文化レベルの向上に、情報環境の美化にも 利用したい。
賛否の意見表明、同感、反対など、返信して、一方的でない交流も大事で、貴重なものになるのではないだろうか。
長期の保存と長文が可能なブログなどと併用すると 自分の意見を表明する機会を 大幅に増やすことができ、外国語が得意な人は 更に国境を越えて 意見を表明できる機会を得るので、積極的な取り組みを期待したい。 間もなく、いろいろな言語に翻訳されて、言葉の壁も乗り越えられる時代が近いのではないかと期待される。
簡単に意見を広く表明できる時代とは、新しい時代の夜明け ではないだろうか。 多くの人の意見が 自由に交流できる世界とは どのような世界になるのか、いろいろ問題点などをも含めて 注目し、今後の問題点、影響などについても検討して行きたい。 例えば、多くの呟きから、価値あるものを選択して、得る方法などが 基本的な問題ではないだろうか。 実際、沢山の人々が自由に 呟けば、どのようにして、価値ある情報を得るかは、本質的な問題になる。 雑情報に 時間をとられる危険性が高いからである。
人間とは、じんかん であり、人と人の交流が 生きている証拠 でもあるから、大きな自由性と可能性を創造された、このようなシステムの考案者及び管理運営を行っている方々に対して、敬意と謝意を表したい。
以 上
Twitter: Yours to discover
http://www.youtube.com/watch?v=0qqDy5BmYKE&feature=player_embedded
再生核研究所声明85(2012.4.24)食欲から人間を考える ― 飽きること
あらゆる生物の最も基本的な本能は、外部から取り入れるという、食の本能である。生きている顕著な営みであると言える。 この基本的な本能から、人間の基本的な要素を分析、考察し、人生の基本を理解したい。
認識できる人間は 自己の生命が求めていることを、欲求や欲望、求める、欲しいという感覚で自覚するが、求める、欲しいの 最も基本的なものは、空腹を満たし、食べたいという、欲求である。もちろん、苦痛からの解放など、生存を脅かす状況からの解放は当然である。
このことから 既に、人間が有限の存在であることを知る。食欲といえども食を無限に頂くことはできず、どんな好物でも やがて、飽きるだろう。有限のものを取り入れている存在であると言える。何を頂くか、何を頂きたいかは、我々の生命が何を要求しているかの 要求の自然な表現として現れていると考えられる。基本的には 好きなものを好きなだけ頂くのが 健康にも良いと考えられよう。 その原理は多様な食から、変化を持たせて、適度に頂くが基本ではないだろうか。すなわち、多様性の原理とそれを実現させる 飽きるという重要な感覚がある。 飽きるという感覚が無ければ、食に偏りを生じ、複雑な生命活動を維持するのに支障が生じるだろう。
この声明の趣旨は、ちょうど食欲の状況のように、外部からの情報を取り入れて 豊かな精神活動を展開しようという観点に思いを至らしむことにある:
1) 我々は有限のものしか受け入れられない、制限があること
2) 我々の生命が 心が何を求めているかを 注意深く絶えず、己が心に尋ねること;
生きたい、死にたくない、良く暮らしたい、それらを越えて、生きるということは どのようなことか、自らに問うて行きたい。
3) 何事集中しすぎると飽きてくるので、間を考え、適度に変化を持たせること
4) 生命作用は複雑な存在だから、幅広い世界、情報に接するように配慮すること
5) 年齢、健康状態、環境などに影響をうけること
6) 慣れる、習慣、学習効果などにも配慮すること。
近年、インターネットの普及で、名曲や名画、映画の名場面など繰り返し、繰り返し楽しむことができる時代を迎えている。また、知識や情報が幾らでも入り、友人、知人、友達など幾らでも増やせる自由な時代を迎えている。それゆえに逆に、自己の世界をきちんと整理、制御して、取捨選択をきちんとして行かないと、いたずらに情報に振り回されて、適切でない食生活が健康を害するように、我々の精神を害することになるだろう。大いに気を付け、配慮して行きたい。
食も、飽きるものと、飽きないで、基本的に続けられるものが在ることにも注目したい。確かに定食など永く続けていても 適当な間隔で頂けば、飽きないで永続できるものがある。水やエネルギー源などは 基本的に必要であり、精神活動でも適度な刺激、変化、発見など、同様に基本的に心がけなければならないものが有り、また、いくら続けても、求道、芸術や研究活動などの創造活動のように 続けられる分野 が有ることに注目したい。
したがって、そのような永続するものを しっかりと受け止めて、適当に揺らぎを取り入れた生き方が、人生を豊かにする秘訣であると言えるだろう。
個人にはそれぞれの才に器が有り、生命作用は内部から、湧いている。教育の原理は その生命作用を補助することにある。 日本の公教育の現状は 個人の食欲を弁えず、一方的に強制して与えすぎで、消化不良と分裂、混乱させ、不健康な人間を大量育成している状況が有るのではないかと危惧している。これは、2500年も前に 中国古代で、既に注意されている事実である(再生核研究所声明2:教育方法では、学生の過誤を未発のうちに防止することを予という。学生の学習状況に応じて、ちょうど好い時に教えることを時という。学生の(受容能力の)程度を越えぬようにして授業することを孫(順当)という。 学生が互いに注意して言行を善美にしてゆくように指導すること、これを摩(磨)という。 これらの四事は、教育の効果を大きくする善法である。)。
美しいものをみたい、聞きたい、義に生きたい、人生の意味を知りたい、真相を知りたい、世の法則を知りたい、道を究めたい などなどは、食欲と同様、我々の生命が求めているのである。 実際、我が生命は 何を求めているのか と 絶えず、自らに問うべきである。 これは 人生の基本定理 を内から表したものである(再生核研究所声明 12:人生、世界の存在していることの意味について)。
以 上
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