2014年11月3日月曜日

天の川銀河の暗黒物質、遠のく解明

天の川銀河の暗黒物質、遠のく解明
Natalie Wolchover for Quanta Magazine
October 31, 2014
暗黒物質(ダークマター)の決定的な証拠になるかもしれないと科学者たちが望みをかけていた信号は、またしても期待外れだった。宇宙を満たす目には見えない粒子をめぐり、もどかしい探索が続けられている。
天の川銀河の暗黒物質、遠のく解明
研究者らは今月24日に名古屋市で開かれたフェルミ・シンポジウムで、「天の川銀河を周回している小規模な“矮小”銀河で暗黒物質が対消滅する際に放出されるガンマ線を探したが、フェルミ広域望遠鏡(LAT)では検出できなかった」と報告した。昨年、暗黒物質に由来するかもしれないガンマ線がフェルミ望遠鏡のデータを分析する中で現れたが、さらにデータが蓄積されると、統計上の増加は消えていった。
スタンフォード大学の博士課程修了後の研究者で、フェルミ広域望遠鏡を用いた国際共同研究による新たな解析の中心を担っていたマシュー・ウッド(Matthew Wood)氏は、「もちろん、信号が見つけられなかったことには幾分落胆した」と電子メールで答えた。
研究者たちは、イリノイ州バタビアにあるフェルミ国立加速器研究所の理論天体物理学者ダン・フーパー(Dan Hooper)氏と、当時彼の下にいた大学院生リサ・グッドイナフ(Lisa Goodenough)氏が、説明のつかないガンマ線信号が天の川銀河の中心から出ているのを2009年に発見したのを受けて、矮小銀河に的を絞っていた。フーパー氏を含む複数の研究者たちは、このガンマ線がWIMP(ウィンプ:物質との電磁気的な相互作用がほとんど無い重い粒子)の形を取った暗黒物質に由来する可能性があるとの考えを示した。WIMPは、宇宙の質量のうち7分の6を占める目に見えない物質の有力候補だ。密度の高い銀河の中心で2つのWIMPが衝突すると、対消滅を起こしてガンマ線を放出する。この興味深いガンマ線信号が対消滅したWIMPの残骸だという可能性は、その後5年でどんどん高まっているように思われた。
しかし専門家の間では、ミリ秒単位で電波を放射する天体、パルサーの未知の集団が銀河の中心にあり、同じ信号がそこからも出ている可能性が知られていた。明るく高速で回転するパルサーも、ガンマ線を宇宙に放出している。
2つの可能性のうちどちらが正しいのか見極める方法を探して、科学者が注目したのが矮小銀河だ。暗黒物質が多く存在するが、パルサーはないと考えられている。矮小銀河からガンマ線があふれ出ていることが分かれば、パルサーに由来する可能性は否定され、WIMPの強力な証拠が得られるはずだった。
しかし、ウッド氏らの研究チームの報告によれば、5年を費やして近傍の矮小銀河15個から得られた最高品質のデータの中に、そのような信号は検出されていないという。「矮小銀河は、天の川銀河の中心にみられる信号が何なのかはっきり確認できそうな数少ないターゲットの一つだ」とウッド氏は語った。「この確認が取れなければ、銀河中心のガンマ線超過を暗黒物質と解釈する主張はかなり無理が出てくる」。
ウッド氏はまた、「現段階では、報告されたガンマ線超過を説明するのに提示されている暗黒物質モデルは、いずれも完全には排除していない」と付け加えた。
矮小銀河から得られた新たな発見により、フーパー氏の暗黒物質モデルは危うい状況となった。しかしフーパー氏は動揺する様子はなく、天の川銀河の中心から出ている信号は、衝突してガンマ線を放出しながら消えたWIMPに由来する可能性が最も高いとの立場を変えていない。同氏は3月、「Quanta Magazine」誌に対して「このモデルには自信がある」と語っている。日本でのシンポジウムでは、「見解は大筋では変わっていない」と話した。
他の科学者たちも、暗黒物質によるガンマ線超過の説明は今のところまだ見込みがあることに同意している。ブラウン大学の物理学者で、先ごろ発表された矮小銀河からの別のガンマ線分析の共著者サバス・コシアッパス(Savvas Koushiappas)氏は「結論は簡単には出ない」と話す。「暗黒物質による解釈は確かにあり、現時点で矮小銀河のデータはそれを否定も確定もしていない。ともかく、我々は正解に近づいている」。
銀河中心のガンマ線超過を説明するモデルについてフーパー氏と共同研究を行っているマサチューセッツ工科大学の物理学者トレイシー・スラットヤー(Tracy Slatyer)氏は、今回の結果を「非常に心強い」と受け止めている。 「もちろん、銀河の中心の超過は暗黒物質の対消滅に由来するものであってほしいが、むしろ何であれ正体を解明したい」とスラットヤー氏は強調した。「この結果は、近い将来謎が解明される可能性を高めてくれるものだ」。
Photograph by NASA/JPL-CALTECH
再生核研究所声明 116(2013.5.1): 宇宙空間、星間交流から人間を考える
(1200光年先にようやく生物の存在可能な天体が3つ見つかったという。孤独な地球。かけがいの地球。そこで、何とか地球外生物と交信したいものである。どうしたら、できるだろうか。2013.4.20.16:20 その方法に気づく。慎重に検討して、いずれ提案したい。)
まず、広い宇宙空間において、地球だけが例外で、生物や人間のような知的な生物が存在すると考えるのは 無理があるのではないだろうか。広い宇宙には 人間を越えた知的な生物が存在すると考える。そう感じる。
しかしながら、現代物理学の定説によれば、光より 電波より、早く伝達する手段は無いから、地球上の生物が 人間存在の原理に基づいて(再生核研究所声明 32 : 夜明け ― ノアの方舟)、宇宙空間に進出し、人間の存在領域を拡大しようとしても 広大な宇宙からみれば、それは限られ、地球外生物との直接的な交信、交流は当分、厳しい状況にあると言える。
そこで、発想を逆転させ、宇宙空間交流を意図するには、宇宙空間全体を この地球上に実現すればよいということになる。すなわち あらゆる生命の原理を究明し、一般原理、普遍原理によって、あらゆる可能性を究明して、対応することが出来ると考える。
地球は 宇宙の小さな部分であるが、しかしながら、地球は宇宙全体を 人間の知的な活動によって 包み込むことができると考える。これは一つも矛盾ではなく、部分が全体に等価であるは、数学の世界でも 無限な世界や、解析関数の概念にも存在する。― すなわち、 解析関数の全体の情報は、解析的な どんな点の小さな部分にも、反映されていて、そこから、全体の情報を取り出すことも出来る と なっている。また、エルゴート性の概念も同じような思想になっていると考えられる。
そもそも、対話、交流、愛とは何か と問えば、世界とは、自己の世界に映ったすべて であるとも言い得る。さらに、個々の人間の話題、知識、認識は 狭く限られ、実際多くの考えられるすべての対話は、この地球上に生存する、生物、何十億の人間との対話で、十分可能であると考えられる。さらに、論理的な思考を働かせれば、普遍的な原理によって 人間のあらゆる対話に対する反響は、宇宙空間に問うまでもなく、十分な反響を得ることが出来るだろう。そもそも対話とは、自問自答であるとも言える。実際、自己の内部も 広大な宇宙と同じように無限に広がり、それは全宇宙さえも包み込む存在であるとも考えられる。人間の存在とは、内なる広大な世界と 外なる広大な世界のはざまに存在する、ふらふらした曖昧な 心に代表されるような存在であると言える。
それ故に、この地球上に 生体系を豊かにして、個性を 重んじた多様な世界を築くことによって、実際には 宇宙空間における交流の困難性は 克服できると考える。
結論は、あらゆる生命の存在と存在の可能性を明らかにすることによって この地球上に宇宙を取り組むことによって、宇宙空間交流は 実現できると考える。
そのとき、宇宙間交流の手段とは、もはや光でも電波でもなく、時間にも、空間にも、宇宙にも、エネルギーにも無関係な 数学である と言える。数学こそが 生命の客観的な表現であると言える ― (数学とは何か ― 数学と人間について 国際数理科学協会会報、No. 81/2012.5, 7―15   No.81, May 2012(pdf 432kb))。
以 上



再生核研究所声明150(2014.3.18) 大宇宙論、宇宙など小さい、小さい、the universe について
(この声明は、最近の特異点解明: 100/0=0, 0/0=0 の研究の進展に伴って 自然に湧いた構想である)
この声明の趣旨は、いわゆる物理学者が考えている宇宙、― 宇宙はビッグバンによって、誕生したという宇宙論を ニュートン力学と同様、幼き断片論と位置づけ、はるかに大きな the universe を志向し、アインシュタインを越えた世界、さらに 古代から続いてきた暗い人類の歴史に 明るい光を灯し、夜明けを迎える時代を切り拓きたいということである。 既に裏付ける思想は 一連の再生核研究所声明で確立していると考える。 ニュ-トン、アインシュタイン、数学の天才たちも、特異点の基本的な性質さえ捉えていなかったことは、明らかである。
簡単な基本、100/0=0,0/0=0 を発見した、精神、魂からすれば、新しい世界史を開拓する思想を語る資格があることの、十分な証拠になると考える。 実際、 - 古来から 続いてきた、人生、世界の難問、人生の意義、生と死の問題、人間社会の在り様の根本問題、基本概念 愛の定義、また、世界の宗教を統一すべく 神の定義さえ きちんと与えている。
The universe について語るとき、最も大事な精神は、神の概念を きちんと理解することである:
そもそも神とは何だろうか、人間とは何だろうか。 動物たちが美しい月をぼんやりと眺めている。 意識はもうろうとしていて、ほんにぼんやりとしか とらえられない。 自らの存在や、ものごとの存在すら明瞭ではない。
人間も、殆ど 同じような存在ではないだろうか。 人類よ、人間の能力など 殆ど動物たちと変わらず、 ぼんやりと世界を眺めているような存在ではないだろうか。 神も、一切の存在も観えず、ただかすかに感じているような存在である。 それゆえに、人間は あらゆる生物たちのレべルに戻って 生物たちから学び、 また原始人に戻って、また子供たちのように 存在すれば 良いと言えるのではないだろうか(再生核研究所声明 122: 神の存在と究極の信仰 - 人間よ 想い煩うことはない。 神は存在して、一切の存在と非存在を しっかりと支えられておられる、 人は必要なときに必要なだけ、 念じるだけで良い; 再生核研究所声明 132 神を如何に感じるか - 神を如何に観るか)。
すなわち、人間よ おごるなかれ、人類の知能など 大したことはなく、内乱や環境汚染で自滅するだろう、と危惧される。
昨年は 数学の存在と物理学が矛盾し、数学とは何かと問うてきた。
数学とは何か ― 数学と人間について
国際数理科学協会会報、No. 81/2012.5, 7―15 
No.81, May 2012(pdf 432kb)
に公刊したが、そこで触れた、数学の神秘性については さらにその存念を深め、次のように問うている:
誰が数学を作ったのか? (再生核研究所声明 128: 数学の危機、末期数学について)
時間にもよらず、エネルギーにもよらない世界、それは、宇宙があるとき始まったという考えに 矛盾するものである。 無から世界が創造されたということも 受け入れがたい言明であろう。さらに、the universe には、物理学が未だに近づけない、生命や生命活動、人間の精神活動も歴然として有ることは 否定できない。音楽、芸術に感動している人間の精神は the universe の中に歴然と有るではないか。
ビッグバンで ゼロから、正の量と負の量が生じたとしても、どうしてビッグバンが生じたのか、何が生じせしめたかは 大きな課題として残っている。 数学の多くの等式は 数学を越えて、the universe で論じる場合には、その意味を,解釈をきちんとする必要がある。 The universe には 情報や精神など、まだまだ未知のものが多く存在しているのは当然で、それらが、我々の知らない法則で ものや、エネルギーを動かしているのは 当然である。
そこで、100/0=0,0/0=0 の発見を期に、今やガリレオ・ガリレイの時代、天動説が 地動説に代わる新しい時代に入ったと宣言している。The universe は 知らないことばかりで、満ちている。
以 上

0 件のコメント:

コメントを投稿