2014年12月18日木曜日

中国人の日本語作文コンクール、最優秀賞に姚さん

中国人の日本語作文コンクール、最優秀賞に姚さん
10回目を迎えた「中国人の日本語作文コンクール」(日本僑報社主催、朝日新聞など協賛)の表彰式とスピーチ大会が12日、北京の日本大使館で開かれた。日中関係の緊張が続く中でも過去最高の4千を超える応募があり、国境をまたいだ心の交流を描いた数々の受賞作が発表された。
中国で日本語を学ぶ学生を対象に2005年に始まったコンクール。節目の10回を迎えた今回は、日本のアニメ・漫画・ゲーム(ACG)との関わりを書く「ACGと私」、市民としての振る舞いについて考える「公共マナーと中国人」がテーマ。
最優秀賞に選ばれた東華大学(上海)の姚儷瑾(ヤオリーチン)さんは、14歳の時にアニメ『機動戦士ガンダムSEED』を見てから戦争の意味を考え続けてきた。スピーチではアニメなど文化を通した交流に日中双方の「誤解を解く力が秘められている」と訴え、「小さな努力を続けることできっと日中関係は良くなる」と力強く語った。
作品が募集されたのは尖閣諸島や歴史問題を巡る両国の緊張が続いていた5月だったが、過去最高の4133件の応募があった。木寺昌人大使は表彰式で「安定した日中関係に大切なのは、若い世代が様々な形で交流し感動を共有することだ」と述べた。
日本僑報社は受賞作計61本を作文集「『御宅(オタク)』と呼ばれても」として出版。詳細は、同社のサイト(http://duan.jp/jp/)まで。(北京=林望)
 主な受賞者は以下の通りです(敬称略)。
●最優秀賞・日本大使賞
 姚儷瑾(東華大学)
●1等賞
張玥(重慶師範大学)、姚紫丹(嶺南師範学院外国語学院)、陳謙(山東財経大学)、向穎(西安交通大学外国語学院)、汪婷(南京農業大学)
●2等賞
王淑園(瀋陽薬科大学)、陳林傑(浙江大学寧波理工学院)、楊彦(同済大学)、呉迪(大連東軟情報学院)、姚月秋(南京信息工程大学)、呉柳艶(山東大学〈威海〉翻訳学院)、陳霄迪(上海外国語大学人文経済賢達学院)、孟文淼(大連大学日本言語文化学院)、王雨舟(北京外国語大学)、趙含嫣(淮陰師範学院)、徐曼(南通大学杏林学院)、郭倩(中南大学)、陳梅雲(浙江財経大学東方学院)、王弘(楽山師範学院)、黄亜(東北大学秦皇島分校)
■最優秀賞・日本大使賞 「ACGと私 ACGと日中関係」姚儷瑾さん(東華大学)
「殺されたから殺して、殺したから殺されて、それで本当に最後は平和になるのか」
これは『機動戦士ガンダムSEED』で、幼なじみの主人公2人が立場の違いにより、相手を殺さなければならない状況下で抱いた疑問です。
「戦争の意義って何?」これは私がこのアニメを見た後ずっと考え続けている問題です。
当時、14歳でしかなかった私には、この問題は意味深すぎたのですが、日本のACGは精緻(せいち)な場面のある作品だけではなく、ACGを通じて伝えたい作者の世界観も面白く、見る価値があると私は感じました。例えば『ガンダムSEED』の中では、遺伝子工学というハイテクをめぐって起きた倫理的問題が発端で戦争が起こるのですが、アニメを見る前はこんな展開になるとは思いもしませんでした。また、このアニメはフィクションですが、描かれている戦争の場面は大変リアルで、命のもろさを丁寧に描いていました。そして、この戦争の切なさは私の頭に深く印象に残り、今の世界情勢を少し自分の身に近づけて考えてみようと思い始めました。このアニメがきっかけで、私は日本のACGに興味を持ち、せりふをより理解するため日本語を勉強し始めました。
『ガンダムSEED』を見てから既に6年。今、私は日本語学部の学生です。日本語を勉強して2年目、授業中、先生と学生が何度も日中関係をめぐって、討論をしました。「日中関係がますます悪化し、最悪の場合、戦争になる…」。先生がそう話したそばから、私は『ガンダムSEED』を思い出しました。アニメの中に描かれていた、戦乱のため、自分が自分の親友を殺さなければならない場面。私は絶対に経験したくないです。こう考えた私は、あるACGマニアが集まるウェブサイトにこう記しました。
「人が命を失っても、戦争で訴えたいものは何ですか。利益、正義、それとも、ただ殺された人のための復讐(ふくしゅう)ですか。もし戦争が起これば、必ず誰かが殺されます。殺された人のため、また誰かを殺します。こうして戦争は永遠に続きます。その戦争の傷はどれほど大きい勝利でも癒やせません。私は心から日中関係の平和を祈ります」
すると2日目、意外なことに、ある日本人が私のコメントに返事をくれたのです。
「私もそう思いますよ」
返事は大変短いものでしたが、私にもたらされた感動は大きかったです。ACGがきっかけで日本人と交流できることには驚きましたが、より収穫だったのは日中の平和を祈っているのが私だけでなく、日本人の中にも中国に好意を寄せている人がいることが分かったことです。その後、ACGがきっかけで何度も日本人と交流する機会を得ました。互いに好きなアニメについて話し合っていると、様々な共通点が見つかりました。国籍が違っても、彼らは私の周囲の友達と全く同じです。交流した後、中国人への印象が変わったと私に言ってくれた日本人もいます。日本語学部の一学生にすぎない私ですが、自分の力が少しでも役立った気がして、うれしかったです。
今の日中関係悪化の原因は、政治の原因以外に、双方の理解不足も原因の一つだと考えます。日中戦争の暗い影の下で、日本人全員が悪いと思っている中国人は少なくないでしょう。しかし、これは事実ではありません。現在、中国人に人気がある日本のACGにはこのような誤解を解く力が秘められています。好きなACGについて話し合いながら、相手国の姿を確認し合う、これは新たな文化交流の形になるかもしれません。
そして、日本語を学ぶ学生は可能な限り、日中の交流を深めていくべきだと思います。例えば、定期的に日本のACGマニア大会を開催するなど、同じ興味を持つ日本人と中国人を誘い、私たちが通訳として、彼らの交流の手助けをすれば、きっとみないい友だちになれるはずです。小さなことから努力すれば、きっといつか日中関係がよくなると思います。
『ガンダムSEED』のラストのように、永遠の平和を祈ります。http://www.asahi.com/articles/ASGDD4470GDDUHBI010.html

再生核研究所声明 25 (2009/07/01): 日本の対米、対中国姿勢の在りようについて
世界の大国、アメリカと中国の存在は それら両国を抜きにして、世界の平和や経済問題など、語り得ないことはもはや自明の事実である。 したがって、それら両国と日本国がどのように向き会うかは 国家の重要事項である。日本国の位置づけを行う上でも重要な視点になる。そこで、日本国の在りようの視点から考察を行いたい。
まずアメリカに対する評価であるが、第1に、 日本国は アメリカを主とした国々に無条件降伏を行い、しかも戦後復興を援助してくれた国として、別格の位置づけを行い、友好親善関係を深めていくのは当然である。さらにアメリカは、民主主義の大国であるばかりではなく、経済、軍事においても、文化においても世界を指導できるただ一つの超大国であると評価できる。 それゆえに、日米安保条約などの関係も それなりに理解できるものである。 しかしながら、戦後60年を超えて、外国軍が駐留を続けている状況は異常な状態と言わざるを得ない。いまだ日本には敗戦の傷を負い、独立心と自立心に欠け、対米従属の精神が抜けきらないのは はなはだ残念である。大抵の国々が敗戦を経験したり、過ちを犯してきているのは当たり前なのに、日本国はたった一回の敗戦で、独立国家としての気概を失っているのは誠に残念である。 すなわち、アメリカに対しては、別格の友好親善関係を維持しながら、敬意を表しつつ 日本国は より国家としての独立性と自立性を図るように努力することとしたい。これは軍事、経済面ばかりではなく、文化や精神面においても、である。
次に、対中国問題であるが、まず、中国はいわば日本の故郷に当たるという格別の認識を確認すべきである。日本人の多くは中国に行って、兄弟や親族と間違えるような人々に会い本当に兄弟国であることを知るでしょう。さらに漢字や儒教を通して、多くの文化の強い影響を受けていて、世界の文化圏から見れば 日本は中国の文化圏の1部であるとみられよう。しかるに中国を嫌ったり、警戒したり、あるいは敵視するような1部の人たちの見方は はなはだ視野の狭い、独断と偏見に満ちたものであるといわざるを得ない。日本国は いつも大国中国に対しては、特別な敬意をもって 母なる大国 として当たるべきである。
アメリカと中国との友好関係を深め、世界の平和は両国を中心として、国連常任理事国などに任せ、日本は最小の専守防衛の自衛軍を備えるというのは 日本国の在りようの基本として良いのではないかと考える。
日本国は 軍事や国際平和の問題を任せて、謙虚にして、内実を図り、文化や経済などで発展し、国際貢献していけば良いと考える。その時 日本国憲法の精神が 理想ではなく現実に実践できる時代を迎えることができると考える。
皆さん 軍隊などはなくても 誰も侵そうなどとはしない 美しい国、日本国 を築こうではありませんか。暮らしが大事、内実が大事ではないでしょうか。世界に誇れるような 北欧諸国や、ポルトガルのような文化国を作ろうではありませんか。 
この日本国の在りようは 集団防衛構想や敵地攻撃を検討したり、防衛力増強を図る立場とは激しく対立する 日本国の在りようとして 現実的に極めて重い意味を有するのです。 背景には 国、地方の1000兆円を超える借金と慢性的な財政赤字、疲弊した日本社会と少子高齢化社会、荒廃した日本の教育などに対する配慮があるのです。    以上。

国の借金985兆円 12年度に1千兆円超え確実
国の借金1人850万円…12年度末過去最大に
国の借金、3月末に過去最大の1024兆円に
U.S. National Debt Clock : Real Time http://www.usdebtclock.org/


再生核研究所声明34(2010/04/16):
日本のビジネス―日本料理店の海外展開
日本製品として、国際的に高い評価を得て、世界の富を日本国にもたらしてきたものとして、家電、カメラ、半導体、自動車などが 顕著なものとして、想起される。しかしながら、諸外国の台頭によって、日本国の大きな目玉となる産業にかげりが見えてきており、 国内には失業者があふれ、経済不振と、慢性的な財政赤字に陥っている。 日本国の再生の基礎は、根本的には教育を正し、精神をきたえ直す必要があると考えるが 一つの戦略を具体的に提案したい。要旨は世界の多くの都市に、日本料理店を展開すること である。
先ず、食に対する関心の深さは いずこも同じで、生きることとは 食べること にも通じるものがあり、食に対する関心、経費は、人間存在と活動の大きな部分を占めるという事実から、認識を深める必要がある。 日本料理は健康食品であると同時に、際立った特徴を有し、幸い、日本料理に対する世界の人々の関心の深さは 驚くべきものであり、現状よりは遥かに大きなビジネスチャンスを有すると考える。多くの日本人に、海外の日本料理店で働く職場を広く開拓して、同時に日本の文化を海外に紹介し、また逆に、日本人は海外に出ることによって、国際的な広い視野をもつ機会が得られて、好ましい効果が期待される。
これらのことは、比較的簡単に 少ない投資と準備で実現でき、大きな経済的、文化的な効果が望めると考える。 一つの国家戦略にしようではありませんか。 世界の多くの都市に、日本国の象徴として、美しい日本料理店を展開し、日本の文化を世界に紹介する拠点にしようではありませんか。 若者の雇用や、経済、文化への波及効果は 大きいと考える。もちろん、世界の平和にも大きく貢献するものと考える。
具体的に 次のように提案したい:
経済産業省、外務省、農林水産省などの関係省庁の積極的な援助、
文部科学省は、料理学校などを充実、格あげし、合わせて関係教養教育の充実も図る、
外国人向け 観光関係機関の積極的な支援、
国防省の組織的な支援: たとえば、5000億の資金を兵器の購入にかけるより、そのような面で援助して、日本料理店を通して世界の情報を組織的に得るシステムを確立する、また平和のための戦略を進め、観光促進の拠点にもする。 これこそ、愚かな軍事費を美しい営みにまわしたいとの想いの 現実的な一つの提案になるのではないだろうか。
日本料理店を拠点に、先ずは、世界的の人々の関心が期待される花道、茶道などの組織的な教室の開講を意図する。 また、そのような関係組織との連携を図る。さらに、日本庭園などの文化的な輸出も展望する。
既に相当数、日本人のいない日本料理店が存在する状況を調べて、日本人の派遣による より日本的な料理を浸透させるのは、最も手短な第1歩になると考える。 また、日本料理店の評価機関の設置の検討なども、なされるべきであると考える。
美しい特徴をもつ日本文化を もっと世界で活かそうではありませんか。 関係者のご検討と積極的な取り組みを期待したい。
以上

再生核研究所声明 138 (2013.10.18): 大中国、中国の印象 ― 母なる大国、中国に郷愁を感じた
(2013.10.10.16:20 纏めたいと思っていたが、全体の構想が休んでいるときに湧いた。)
9月、学習理論の国際会議に招待され、会議は Hangzhou 空港から、車で50分くらいのところにある 由緒ある街、Shaoxing市、Jishan Hotel で 開催された。観光は 由緒ある街ではなく、1000年を越える桂で有名な大公園で 桂林 お茶や散策で過ごした。それで、ホテルの極近くと、1回大きなホテルでの晩餐会に出かけた以外、多くの運河を持つ、面白そうな街を良くは見られなかった。中国は大国で、今までに、深圳、香港、上海、マカオしか訪れていなかったので、中国の印象と言っても、局所的な視点であることに留意して頂きたい。しかし、今回の訪問は 中国のいわば中枢、文化的に古い町のひとつであるから、大中国の理解を深められるのではと 大きな期待を持っていた。
まず、触れたいのは、何時でも感じて来たことであるが、民族、人種が 概ね半数位は 日本人と全く同様であると言うことである。親族や友人と全く同様、素敵な人たちが多くいて、外国の感じがしないと言うことである。奈良や京都に行くと 特別な郷愁を感じるもの であるが、より古い時代の同じような郷愁を深く感じた。漢字、いろいろな絵、風景に本当に懐かしさと共感、共鳴をし、人びととも情が通じるのが良く分る。― 日本では 中国人嫌いや、蔑視の風潮が少しあるが、とんでもない誤解であると言える。― これらの事実は、留学生の一部の人たちの悪い印象と、マスコミの偏見や、政治的な意図を持った報道の影響ではないだろうか ― 外国に おべっかをつかったような 心無い政治家の 暴言も印象深い。― 兄弟、姉妹、親戚、友人の 素敵な人たちと そっくりな人たちのいる中国と 仲違いするなど、同族争いと同じで、自分の故郷と喧嘩する ようなものである。日本が侵略したことを思い、心を痛めた。漢字の偉大なる文化と影響を深く感じた。中国は 本当に、日本の故郷である。民族的にも、文化的にも、先祖様の国であると言える。
次に触れたいのは、食の豊富さである。多様な食材が出て、びっくりさせられる。日本の食の原型を沢山見出すことも出来る。特に、お茶が 特別に効果が有って、頂くと気分が爽快になり、いろいろな考えが湧いたり、元気が出て来る、体が喜んで、生き生きしてくるのが良く分かる。中国の食の多様性、豊かさには 何時も驚かされる。広い中国から集められていることが良く分る。
中国は街づくりで、どんどん開発、発展していて、公害対策にも熱心に取り組んでいることが良く分かる。しかし、やはり残念なのは 大気汚染、排水など 社会基盤の整備の遅れである。大中国は 日本の10倍国であるから、 西欧並みに成ったら 地球が持たないなどの危惧さえ起きる訳で、短期的な判断は 禁物であり、大きな視野で 中国を捉える必要が有るのではないだろうか。 大混乱が起きて まだ1世代も経っていない現実を考慮する必要がある。
日本は、熱烈、日本の母なる 大国中国と友好関係を深めて、世界史の発展を志向したい。
もちろん、反米など論外であり、中国とも アメリカとも、仲良くである(再生核研究所声明 25: 日本の対米、対中国姿勢の在りようについて)。
まこと、人間は、神によって創造され、共通の基礎を持っているように感じられる。世界のどこに行っても、人間は同じように考えたり、悩んだり、気持ち が通じてしまう。 
和によって、世界史を進化、発展させたい。
(暖かく迎え、歓迎して頂いた方々に心から謝意を表したい、人々は親切で、人懐っこいと感じた。)
以 上

0 件のコメント:

コメントを投稿