2015年1月24日土曜日

「ネクストワールド 私たちの未来」…2045年を映像化

「ネクストワールド 私たちの未来」…2045年を映像化
2015年01月23日 08時10分
NHK新シリーズ
今から30年後、2045年には、SF映画の世界が現実のものとなる――。
テクノロジーの発展が人類の暮らしをどこまで変化させるかを予測するNHKの新シリーズ「ネクストワールド 私たちの未来」(全5回)が3日から総合テレビで始まった。NHKならではの綿密な取材に基づくドキュメンタリーとスリリングなドラマを組み合わせて描き出す近未来像には、驚きが詰まっている。コンピューターの処理能力は向上を続け、近い将来、人間の脳を上回る時代がやって来ると言われる。「その時にいったい何が起きるか。人類史上に残る転換点になるはずで、そんな時代を単におびえるのでなく、暮らしの中で何が可能になるかを知り、準備するためのエキサイティングな番組にしたい」
2045年の世界に迫るにあたり、制作するNHK大型企画開発センター・寺園慎一エグゼクティブ・プロデューサー(EP)が語る。
紹介される五つのテーマは、いずれも30年後には実現可能な技術だというが、寺園EPが最も衝撃を受けたのは、第2回で登場する米国の大学による若返り薬の研究。
マウスレベルでは既に成果を上げているといい、それが人間に応用されれば「やり直しのきく人生」の到来を意味する。だが、それが本当に幸せなのか判断は難しい。「人の究極の欲望は、健康で長生きすることだが、若返りの薬を使うか、天寿を全うすべきか戸惑う人もいるはず。そんな姿をドラマで描いていきたい」
シリーズを見通せば、どこまでテクノロジーが発達しても、最終的に主役は人間であることが分かるはずだ。
 ◇第1回「未来はどこまで予測できるのか」(3日後7・30)
コンピューターの計算能力の飛躍的発達で、人生の進路決定から犯罪抑止、伴侶探しまで、機械的にはじき出されるようになりつつある現状をルポ。
ドラマでは、身に着けた人工知能端末の指示に従う暮らしに嫌気を覚えた若者(神木隆之介)の大胆な行動を描く。
 
 ◇第2回「寿命はどこまで延びるのか」(4日後9・15)

再生医療と3Dプリンターを組み合わせた臓器再生、体内でがん細胞を見つけて抗がん剤を発射するナノマシン、手術ロボットなど医療最前線をルポ。将来、100歳まで平均寿命が延びるとも言われる中、開発が進む若返り薬を巡る老夫婦の葛藤をドラマで描く。
 
 ◇第3回「人間のパワーはどこまで高められるのか」(24日後9・00)

人工筋肉スーツで兵士の身体能力をアップさせる試みや、脳の情報をデジタル空間に吸い上げ、そこで永遠に生き続ける構想も伝える。
ドラマでは、ショーウィンドーのアンドロイドマネキン(篠田麻里子)に恋をした老人(平泉成)が自ら機械になる道を選ぶ。
 
 ◇第4回「人生はどこまで楽しくなるのか」(25日後9・00)

自然食材を全く使わない究極のグルメや、部屋に居ながらにして世界を旅できるシステム、さらに死者にまつわる膨大な情報を集めてデジタル空間によみがえらせる試みなどを紹介。
ドラマは、仮想登山に夢中の若者と亡母の立体映像と暮らす少女のラブストーリー。
 
 ◇第5回「人間のフロンティアはどこまで広がるのか」(2月1日後9・00)

都市の過密化で拍車のかかるビルの高層化をルポ。
他方、人類の移住を視野に各国が火花を散らす火星探査の最新事情に迫る。それらを基に、高さ2000メートルの超高層ビルの完成式で行われた火星移住者を決める抽選会での悲喜を物語として描いていく。
人工知能、勉強になった…進行役・神木隆之介

神木隆之介
 「未来について改めて考えるきっかけになるシリーズ。今21歳なので30年後は51歳。その時に人工知能が隣にいて、その判断に基づく生活がやって来るのかと思うとすごくわくわくする。ただ、そんな世界でも自分自身で決断して選択することが必要だと思った。人工知能に頼る部分と自分の判断とのバランスをうまく取れたらいいのではと、物語を通してすごく勉強になった。俳優の仕事もテクノロジーの進化でいろいろな表現ができるようになっていると思う」
人間の“歌”は残るはず…テーマ音楽 サカナクション・ボーカル山口一郎

サカナクション(中央が山口一郎)
「音楽はテクノロジーの進化で変化してきたので、30年後の音楽をイメージしてみた。寿命が延びたり、永遠の命などが語られるが、音楽は歴史を繰り返しており、古き良きものが新しいものを作り、その新しいものも古き良きものになっていく。そのサイクルが永遠の命を得ることによって、どのように変貌するのか興味を持った。どれだけサウンドがデジタル化しても、心を伝えるために人間が“歌う”ことは残るはずだ」
 (旗本浩二)
2015年01月23日 08時10分 Copyright © The Yomiuri Shimbun


再生核研究所声明201(2015.1.23)ドラマ、言論、文芸、世相、関心を 近未来志向にしよう
NHK 大河ドラマ、朝ドラ、あるいは各社テレビ局の多くのドラマは 社会に大きな影響を与え、文化や世相の元になっていると考えられる。ニュースや各種新聞社の記事なども同じような大きな存在であると考えられる。各種出版物も同様である。
もちろん、現代的な話題が中心であることは、幅を含めての現在の重要性が極めて重大であるから、当然である。その原理は慣性の法則にあると考えられる。
ここで触れたい視点、考えは、過去の題材に対して、近未来の題材、関心、扱いが、過去のものに対する扱いに対して、非常に少ないのではないだろうか ということに思いを致すことである。
NHKなどの、大きなドラマが過去の題材を扱う意義は 何だろうかと問うて、逆転志向を始めよう:
過去の歴史を振り返り、いわば日本としての文化の継承と共に 日本人としてのアイデンテティの継承を確立したい、は 大河ドラマなどには、高邁な精神として有るのではないだろうか。その意義は極めて大きいと評価し、考えられる。また人々を導く、教育的な要素を持つのも当然である。他方、多くのドラマに過去の題材が使われているのは ドラマとしての楽しみ、娯楽としての位置づけではないだろうか。この観点では、水戸黄門や時代劇の大岡越前の現れる番組などが顕著な例と見られよう。
何らかの意味における 教育的な配慮、そして、楽しみの観点、それらから判断して、逆点させて近未来の題材をもっと増加させては どうであろうか。変えられない、過去よりも 自由を働かせ、夢も含められる 近未来の題材 は如何であろうか。
実は、この声明の発想の元には、特に外交問題などで、過去の嫌な問題を繰り返し 堀り返し、いたずらに国家間の関係を悪化させている現状に対する嫌気がある。過去のことに拘りすぎて、未来志向の部分が弱いのではないだろうか。いろいろな国際紛争や大震災などの問題でも、少し歴史が進むと、このようになって、このように対応できる時代が来るのだ と言うような視点が欲しい。 世界の世相を明るい方向に持っていきたい。それには、新時代における、新世界におけるビジョンが 必要である、 そのような世界観を持った思想の上に、論説など言論界も、文芸界も より具体的な肉付けを与え、ドラマや文化を支える多くの人々の参加が そのような方向で必要である。意識改革が必要である。 求められる。
このような、紛争が起きた。次の時代には、このような組織が機能して、このように対応できる。大震災などでも同様である。日・中・韓 は このような関係になって、大いに漢字文化圏として、共存、共栄でき、共鳴できるなどの 具体的な在りようを描いて、面白いドラマなどを制作して行くのは如何であろうか。過去の戦争ものをドラマ化するより より優位な在りようではないだろうか。 未来志向を提案したい。
言論界はもっと近未来のビジョンを明瞭に示し、世界の人々に 明るく示すような積極的な姿勢が望まれるのではないだろうか。在るべき世界に想いを致して行こう、夜明けの世界から見れば、未だ夜明け前の暗い時代と言える。
以 上

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