2015年1月12日月曜日

大津波が生みだした海岸林の生物多様性

大津波が生みだした海岸林の生物多様性
掲載日:2015年1月7日 印刷
自然の中の生物はまことに多様で、生命力にあふれている。東日本大震災の大津波で破壊された仙台湾の海岸林では、新たに生物多様性が生みだされていることを、東邦大学理学部の西廣淳(にしひろ じゅん)准教授と卒業生の遠座(おんざ)なつみさんらが植生調査で見いだした。今後の防災事業でこの生物多様性をどう確保していくかが問われることになりそうだ。2014年11月発行の日本生態学会誌「保全生態学研究」で発表した。
研究グループは2013年7月と10月、大津波でかく乱された仙台市の海岸林の植生を調査した。大震災の大津波から2年余、植林作業がまだ始まっていない地域を調査対象とした。海岸林の植物の多様性は壊滅していないだけでなく、「津波が生みだした生物多様性」が浮かび上がった。
仙台市の海岸には、津波で押し倒された倒木林と、倒れずに残った残存林が約50mの幅で交互に存在していた。倒木した場所では草原性の植物が、残存林では以前と同じ下生えの植物が生育していた。津波の前からあった陸側の後背湿地は、ほとんど残存していた。海岸林を構成するクロマツが津波で倒れて生じたくぼ地は、絶滅危惧種のイヌセンブリやタコノアシの生息地になっていた。
海岸林として環境が均質だった場所で、津波のかく乱に伴って環境の異なる場が出現し、多様な植物種の生育が可能になって植生が回復しつつあった。こうした仙台市の海岸では、広範囲にわたって一様に2~3mの盛り土をして、クロマツを植林する防災事業が急速に進められ、津波後の生物多様性が再び失われようとしている。
西廣淳准教授は「人々が安全に自然の恵みを受けながら暮らすためにも、生物多様性を大事にしたい。環境アセスがないまま、埋め立て土木工事のような画一的な海岸の植林事業は乱暴すぎる。海岸林を再生させる場合も、いま急速に回復しつつある多様性豊かな自然を活用していく方法を探り、防災と環境保全を両立させるべきだ」と提言している。
津波により倒木した場所(倒木林)。その両側に残存した林が残る。
写真1. 津波により倒木した場所(倒木林)。その両側に残存した林が残る。
津波のかく乱跡地に生育する絶滅危惧種のイヌセンブリの花
写真2. 津波のかく乱跡地に生育する絶滅危惧種のイヌセンブリの花
葉緑体のビタミンC輸送の仕組みとその生理的役割
写真3. 調査地と隣接する仙台市海岸の植林事業。多様な動植物が生息する海岸林を伐採、盛り土をして、新たな植林が進められている。
(いずれも提供:東邦大学)

再生核研究所声明 56(2011.04.06): アースデイ の理念
先ず、アースデイの概念であるが、グーグルで検索すると、環境関連の会議で、環境問題についての討論集会、環境のかかえる問題に対して人びとに関心をもってもらおう、 地球環境を守る意思表示をする国際連帯行動  などから、地球環境を大事にしようという概念が 鍵となっているようである。
そこで、地球について改めて、考察し、かけがいのない地球 に想いを致し、元祖生命体における人類の使命(再生核研究所声明 41:世界史、大義、評価、神、最後の審判)を自覚するように 訴えます。
広大な宇宙空間で、地球のように 生命が繁茂し、人間のような ある程度の精神作用や自由意志を有する高等生物が生息する天体は 未だ見つかっていない。 このことからも、既に 地球が広大な宇宙の中で、かけがいのない存在 であることが分かる。 人類が存在して、初めて、全てのことは始まるから、人類の生存は 最も大事な ことになる(再生核研究所声明13)。 雄大な生態系において、人類はその頂点に位置していて、自由意志と能力によって、地球や生態系に重大な影響を与えている。 実際、人類が望めば、原爆などで地球を破壊し、生命の絶滅も可能であろう。しかしながら、実は、人類の自覚が無ければ、このままでも 生態系が破壊され、少なくとも人類絶滅にいたるのは 物理的にも 容易に想像される。
実際、地球外から地球を見れば、人類が如何に自然と生態系を破壊して来たかが、良く理解できる。人類こそ、地球の生態系を蝕む、がん細胞のような存在であることを しっかりと理解する必要がある。がん細胞が増殖すれば、生態系は乱され、やがて がん細胞すら存在しえなくなるのは明らかである。
このような観点から、地球環境の保全、特に生態系の保全に特別な想いを致すのが、アースデイの理念 でなければならないと考える。
生きている地球が、地震などを起こすのは道理である。 地球と仲良く生きるとは、地震などにも柔軟に対応できる生き方をするということである。母なる地球が在って、豊かな生態系が在って、はじめて人類の生存の基礎ができるのである。 それらの持続可能な在りようを追求するのが、元祖生命体の代表である人類の 真に崇高な使命である。大義である。
生態系の在りようは 多様性によって裏付けられているが、その実体は未だ 人知の及ばない領域とも言えるから、人類は謙虚になって、
1)  人類の立ち入らない島や、地域の制定
2)  あらゆる生物種の保存
に努力するように訴える。 人生で確かなこととは 生きて存在しなければ何も始まらない (生命の基本定理) ということであり、生態体系の保存に心すべきであり、元祖生命体の進化を見守りたい。 また、広い存在領域の確保のためにも、地球外への進出も企てたい(再生核研究所声明32)
以 上

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