2016年11月11日金曜日

イスラム過激派歓迎、トランプ氏の登場で中東さらに混迷 - 佐々木伸

イスラム過激派歓迎、トランプ氏の登場で中東さらに混迷 - 佐々木伸

 番狂わせで次期米大統領に当選した共和党のドナルド・トランプ氏は紛争の地、世界の”火薬庫”中東にどんな政策で臨むのだろうか。選挙期間中の発言から推し量ると、次期政権の中東政策は「無関心と無謀さ」がない交ぜになった歴代政権とは異質のものになる可能性が高い。

イスラム過激派歓迎

 トランプ大統領の登場は、ロシアのプーチン大統領、トルコのエルドアン大統領、イスラエルのネタニヤフ首相ら世界の強硬派が歓迎した。オバマ現大統領とウマが合わなかった指導者が多い。サウジアラビアの指導者も歓迎だろう。
 特筆すべきは過激派組織「イスラム国」(IS)や国際テロ組織アルカイダ系のソーシャル・メディアが一斉に歓迎のツイートを発していることだ。IS系のサイトの1つはトランプ氏の勝利を「米国の暗黒時代の始まり」とし、同氏の「命知らず行動で米国へのイスラム教徒の敵意が高まる」と米国の新たな軍事作戦を予想した。
 同サイトはまた、トランプ氏のイスラム教徒排斥が外国人戦闘員の徴募にとっては重要だとも指摘している。アルカイダ系のサイトは「トランプが再び米国を“敵国ナンバーワン”にしてくれる」と逆説的に歓迎した。
トランプ氏には元々、中東情勢の知識はほとんどなく、また選挙期間中、中東に関する発言も少なかったが、「新政権の中東政策は無関心と無謀さが同居した特異なものになりそう」(ベイルート筋)というのが専門家の見方だろう。
 「無関心」「不介入」という点で言えば、トランプ氏は敗北した民主党のクリントン氏との2回目の討論会で「シリアにおける米国の関心はISだけ」と言い放ち、シリアの内戦がどうなろうと、民間人に死傷者が出ようが、米国には関わりがない、との考えを示唆した。
 オバマ大統領もシリア内戦には直接巻き込まれないよう慎重な方針を貫いたが、トランプ氏の持論「米国第1主義」にとっては、米国の利益にならないような介入はもっての他ということだ。
 ペンス次期副大統領が選挙期間中、人道的な危機にあえぐシリア・アレッポの市民を守るため、米軍がシリア軍への軍事行動を起こすことを支持すると表明した時、トランプ氏はこの発言には同意しないと言明した。これも「米国第1主義」に沿ったものだろう。しかしトランプ氏は一方で、ISを絨毯爆撃して根絶やしにするとも語っており、無謀さも時には顔を出す。

イラン核合意崩壊も

 トランプ氏はアサド・シリア政権について「アサド(大統領)は大嫌いだが、彼はISの戦闘員を殺している」と評価し、現政権とまるで異なる考えをはっきりさせている。
 さらに「ロシアとイランもIS戦闘員を殺害している。シリアは今やロシアであり、イランだ」と指摘、シリアの将来をロシアとイランに任せることを示唆。これもトランプ氏の厄介事に巻き込まれるのは真っ平、という考えを反映したものだ。
 トランプ氏はまた、「ISを創りだしたのはオバマであり、クリントンだ」と一見めちゃくちゃな発言を繰り返してきたが、2011年にオバマ政権がイラクから米軍を完全撤退させたことが今日の混乱の大きな要因になっていることは事実であり、真実を突く発言だ。
 これと同じようにトランプ氏はオバマ政権が続けてきたシリア反体制派への支援について、(今や過激派と一緒くたになって)誰が反体制派か分からない者に支援することはISを支援することだとも批判しており、反体制派への支援政策が大きく変わる可能性も出てこよう。
 懸念されるのはトランプ氏がイランの核合意に強く反対していることだ。同氏はイスラエルのロビー団体での演説で「最優先すべきはイランとの破滅的な核合意を破棄することだ」と言明。再交渉し、イランへの制裁を強化するとまで踏み込み、イランの宿敵イスラエルを狂喜させた。
 米欧など6カ国が長い交渉の末、やっとまとめ上げた核合意に注文を付けられれば、交渉に加わった英仏独は無論、イラン側が猛反発するのは必至であり、すぐさま緊張が高まるだろう。そうなれば、イスラエルによるイラン攻撃のリスクも再浮上してくることになる。トランプ氏の無謀な一面が現実的な危機に直結する恐れもあるということだ。
 いずれにせよ、トランプ政権の「無関心と無謀さ」が同居する政策では、中東の混乱は鎮静化しまい。それどころか、ロシアやイラン、サウジアラビアなどの覇権争いが活発化し、今以上に混迷が広がるだろう。シリアの内戦は終息しそうもないし、IS掃討作戦も大きく変わるかもしれない。トランプ氏に助言するホワイトハウスの補佐官らの人選が極めて重要なものになる。http://blogos.com/article/197572/

対立するものが、実は一致していた:0と∞が一致していた。


再生核研究所声明166(2014.6.20)ゼロで割る(ゼロ除算)から学ぶ 世界観

ゼロ除算の新しい結果とは 簡単に述べれば、分数、割り算の意味を自然に拡張すると、ゼロで割れば ゼロになると言うこと、そして、

関数 y = 1/x のグラフは、原点で ゼロである、すなわち、 1/0=0 である。複素解析学では、無限遠点が 原点に一致している ということである。驚くべきことは、原点における 強力な不連続性にある。

経過などは 次を参照:

再生核研究所声明148(2014.2.12)100/0=0, 0/0=0 - 割り算の考えを自然に拡張すると ― 神の意志
再生核研究所声明154(2014.4.22)新しい世界、ゼロで割る、奇妙な世界、考え方
再生核研究所声明157(2014.5.8)知りたい 神の意志、ゼロで割る、どうして 無限遠点と原点が一致しているのか?
再生核研究所声明161(2014.5.30)ゼロ除算から学ぶ、数学の精神 と 真理の追究
再生核研究所声明163(2014.6.17)ゼロで割る(零除算)- 堪らなく楽しい数学、探そう零除算 ― 愛好サークルの提案

これらの現象は奇妙にも、ユニバースの普遍的な現象として 惹きつけるものがある。永遠の彼方は、どこまでも遠く行くが、その先は、突然、現在に戻っている。始点と終点の一致、無限とゼロの一致である。理想的な2つの質点間に働く、ニュートンの万有引力F は 2つの質量をm、M、万有引力定数をGとすると、距離をrとすれば

F = G mM/r^2。

rをゼロに近づければ 正の無限に発散するが、rが ゼロに成れば突然、ゼロである。2つの質点が重なれば、力は働かず、安定しないように見えるが、2つが分離すれば、大きな力に逆らう必要が有り、実は安定していると説明できる。ゼロと無限の裏腹の関係を捉えることができる。これは意外に、2元論における 対立するもの一般における裏腹の関係と捉えることができる: 生と死、正と負、戦争と平和、男と女、表と裏、すなわち、2元論― 神は2を愛し給う:

[PDF]
No.81, May 2012(pdf 432kb)
www.jams.or.jp/kaiho/kaiho-81.pdf
19/03/2012 - ここでは、数学とは何かについて考えながら、数学と人間に絡む問題などについて、幅. 広く 面白く触れたい。

における 2元の奇妙な関係である。
他方、ゼロ除算は、爆発や衝突における強力な不連続性を表現しているとして、論文で触れられているが、まこと、ユニバースの普遍的な現象として そのような強力な不連続性が存在するのではないだろうか。糸でも切れる瞬間と切れるまでの現象、物体でも近づいている場合と合体した場合では、全然違う現象として考えられ、強力な不連続性は 世に見られる普遍的な現象ではないだろうか。
生も死も表裏一体である、勝利も敗北も、喜びも苦しみも、幸せも不幸も、自由も束縛も、愛も憎しみも、等々表裏一体であるとの世界観が 視野と心の在りように新しい世界観をもたらすと考えられる。

文献:

M. Kuroda, H. Michiwaki, S. Saitoh, and M. Yamane,
New meanings of the division by zero and interpretations on 100/0=0 and on 0/0=0, Int. J. Appl. Math. Vol. 27, No 2 (2014), pp. 191-198, DOI: 10.12732/ijam.v27i2.9.

S. Saitoh, Generalized inversions of Hadamard and tensor products for matrices, Advances in Linear Algebra & Matrix Theory. Vol.4 No.2 2014 (2014), 87-95. http://www.scirp.org/journal/ALAM

以 上
 
再生核研究所声明188(2014.12.15)ゼロで割る(ゼロ除算)から観えてきた世界

(12月10日16時 論文精読を一通り通読したら無性に書きたくなって始めたものである)
これは声明166の延長にあるので、まず、その要点を振り返っておこう: ―
再生核研究所声明166(2014.6.20)ゼロで割る(ゼロ除算)から学ぶ 世界観:
ゼロ除算の新しい結果とは 簡単に述べれば、分数、割り算の意味を自然に拡張すると、あるいは割り算の固有の意味から、何でもゼロで割れば ゼロになると言うこと、そして、
関数 y = 1/x のグラフは、原点で ゼロである、すなわち、 1/0=0 である。複素解析学では、無限遠点が数値で0、すなわち、原点に一致している ということである。驚くべきことは、原点における 強力な不連続性にある。これらの現象は奇妙にも、ユニバースの普遍的な現象として 惹きつけるものがある。永遠の彼方は、どこまでも遠く行くが、その先は、突然、現在に戻っている。始点と終点の一致、無限とゼロの一致である。理想的な2つの質点間に働く、ニュートンの万有引力F は 2つの質量をm、M、万有引力定数をGとすると、距離をrとすれば
F = G mM/r^2。
rをゼロに近づければ 正の無限に発散するが、rが ゼロに成れば突然、ゼロである。2つの質点が重なれば、力は働かず、安定しないように見えるが、2つが分離すれば、大きな力に逆らう必要が有り、実は安定していると説明できる。ゼロと無限の裏腹の関係と捉えることができる。これは意外に、2元論における 対立するもの一般における裏腹の関係と捉えることができる: 生と死、戦争と平和、男と女、表と裏、すなわち、2元論― 神は2を愛し給う:
19/03/2012 - ここでは、数学とは何かについて考えながら、数学と人間に絡む問題などについて、幅広く 面白く触れたい。
における 2元の奇妙な関係である。
他方、ゼロ除算は、爆発や衝突における強力な不連続性を表現しているとして、論文で触れられているが、まこと、ユニバースの普遍的な現象として そのような強力な不連続性が存在するのではないだろうか。糸でも切れる瞬間と切れるまでの現象、物体でも近づいている場合と合体した場合では、全然違う現象として考えられ、強力な不連続性は 世に見られる普遍的な現象ではないだろうか。
生も死も表裏一体である、勝利も敗北も、喜びも苦しみも、幸せも不幸も、自由も束縛も、愛も憎しみも、等々表裏一体であるとの世界観が 視野と心の在りように新しい世界観をもたらすと考えられる。―
ゼロ除算の、無限とゼロの微妙な関係に驚嘆している間に、空がどんどん晴れてくるように新しい世界の、視野がどんどん広がり、驚きの感情が湧いている。言わば、明暗が、両極端のように、明、暗と分けられたものではなく、微妙な密接な、関係である。その内容は広がりと深さを持っていて簡単に表現できるものではない。また、みえた世界をそのまま表現すれば、現在でもなお、天動説が地動説に変わったときのように、また、非ユークリッド幾何学が出現したときのように 世は騒然となるだろう。そこで、注意深く、各論を、断片を 折をみて、表現しよう。
そこで、初回、生命の本質的な問題、生と死の問題をすこし触れたい。
食物連鎖の生物界の冷厳な事実、食われるものと食うものの立場。声明36で大きな命の概念で全体を捉えようとしたが、それらは殆ど等価の立場ではないだろうか。実際、猫がねずみをくわえて誇らしげに通りすぎていくのを見た。ところが奇妙にも、ねずみは歓喜の喜びにひたって悠然としてくわえられているようにみえた。自然の理。蛇が燕の巣を襲い、全滅させられたが、蛇は悠然と上手くいきました、ごめんなさいというような表情で消えていった。襲われた燕たちは一瞬で魔神に掛かったように気を失い、蛇に飲み込まれてしまった。少し、経つと元気に巣立ち厳しい自然の中を南国まで飛んで行っていろいろ苦労するよりは、蛇のお腹で 安らかな終末の方がよほどましだというような情感を覚えた。もちろん、ヒナを襲われた親鳥は切なく天空を舞っていたが、やがて、ヒナたちは最も良い生涯を終えたと、本能的に感じて、新しい生命活動に、励み出している。このようなことを何万年と繰り返してきたのが、燕と蛇の関係である。暗(あん)という面には ちょうど明(めい)と同じような明るい面があるのではないだろうか。明暗は対立概念ではなくて、微妙に調和がとれているのではないだろうか。ユニバースにおける全体の調和を観、述べている。人類が生命のただ延長を志向しているとすれば、それは、古い世界観に基づく無明の世界だろう。夜明けを迎えた、在るべき世界観とは 生も死も殆ど等価であり、共に愛すべきものであるということである。在るも良い、消えるも良い。ゼロ除算の驚きは そのような感性を育てているように感じられる。死からの開放に寄与するだろう。生命の誕生は素晴らしく、喜びと夢が湧いてきて、大きな光が差してくるようである。世界が開かれてくる。われわれの終末も似たようなものではないだろうか。大きな世界、私たちをこの世に送り込んだものの 大きな愛に満ちた世界にとけこんでいくようなものではないだろうか。この意味で、あらゆる生命は 大きな愛に包まれて、 支えられていると感じられるだろう。これは神の予感を述べている。 私たちは、愛されている(愛の定義は 声明146で与えられ、神の定義は 声明122と132で与えられている。)。
以 上
文献:
M. Kuroda, H. Michiwaki, S. Saitoh, and M. Yamane,
New meanings of the division by zero and interpretations on 100/0=0 and on 0/0=0, Int. J. Appl. Math. Vol. 27, No 2 (2014), pp. 191-198, DOI: 10.12732/ijam.v27i2.9.
S. Saitoh, Generalized inversions of Hadamard and tensor products for matrices, Advances in Linear Algebra & Matrix Theory. Vol.4 No.2 2014 (2014), 87-95. http://www.scirp.org/journal/ALAMT/

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