2017年9月12日火曜日

国連安保理 新たな北朝鮮制裁決議を全会一致で採択

国連安保理 新たな北朝鮮制裁決議を全会一致で採択

核実験を強行した北朝鮮に対して国連の安全保障理事会は新たな制裁決議を採択し、アメリカの国連大使は核・ミサイル開発を断念するよう呼びかけましたが、これまで制裁決議を無視してきた北朝鮮の今後の出方が焦点です。
北朝鮮が今月3日に6回目の核実験を強行したことを受けて、国連の安保理では日本時間の12日午前7時すぎ新たな制裁決議が全会一致で採択されました。

新たな決議では、注目されていた北朝鮮への原油の禁輸などは除外されたものの、北朝鮮からの繊維製品の輸入禁止や、北朝鮮の出稼ぎ労働者に各国が新規に就労許可を与えることを禁じることが盛り込まれ、制裁の対象が広げられました。

議場で演説したアメリカのヘイリー国連大使は「私たちは戦争を求めてはいない。もし北朝鮮が核開発を停止することに同意するなら、国の未来を取り戻すことができる」と述べ核・ミサイル開発を断念するよう呼びかけました。

また、中国の劉結一大使は演説の冒頭で、北朝鮮の6回目の核実験を強烈に非難すると述べました。

安保理は北朝鮮による核実験から1週間余りという異例の速さで新たな制裁決議の採択にこぎ着けた形ですが、北朝鮮が反発することも予想され、これまで制裁決議を無視して弾道ミサイルの発射などを繰り返してきた北朝鮮の今後の出方が焦点です。

決議の詳細

採択された決議はまず、今月3日に北朝鮮が行った核実験は、国連安全保障理事会の決議違反であることと、平和と安全への脅威になっていることに、深刻な懸念を表明しています。

ただ当初、草案に盛り込まれていた、北朝鮮への原油の輸出を全面的に禁止することやキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の資産の凍結は除かれ、このうち原油については過去1年分に相当する量の輸出を認める、事実上の現状維持に等しい内容に修正されました。

また、当初は、アメリカのトランプ政権がことし6月に金融制裁の対象に加えた北朝鮮の朝鮮人民軍と国防省に当たる人民武力省を制裁対象とすることが盛り込まれていましたが、いずれも除かれました。

これはアメリカが、決議の採択を急ぐため、制裁に慎重な中国やロシアに譲歩したものと見られています。

一方で、決議は貿易の分野で制裁を広げていて、北朝鮮への天然ガス液の輸出や北朝鮮からの繊維製品の輸入を禁止しています。また各国に対して、北朝鮮が外貨を獲得する手段にしているとされている出稼ぎ労働者に新規に就労許可を与えることを禁じたり、制裁対象の物資を運搬している疑いのある貨物船を公海上で検査することなども求めています。

中国「各国は冷静さ保つべき」

中国「各国は冷静さ保つべき」
新たな制裁決議の採択を受け、演説した中国の劉結一大使は冒頭、北朝鮮の6回目の核実験を強烈に非難すると述べました。そして「中国は朝鮮半島の非核化は対話と協議によって実現すべきだという立場を堅持している」としたうえで、「最近の朝鮮半島の情勢は複雑かつ敏感であり、各国は緊張を高めるような発言や行動を避け、冷静さを保つべきだ」などとこれまでの主張を繰り返しました。

また、アメリカに対し、「北朝鮮の体制の交代や政権崩壊を求めず、半島の統一を急がず、軍隊が軍事境界線を越えることがあってはならない」と述べ、けん制しました。

国連の安全保障理事会が北朝鮮に対する新たな制裁決議を全会一致で採択したことについて中国外務省の耿爽報道官はコメントを発表し、「朝鮮半島と地域の平和と安定を守り、非核化のプロセスを推進するとともに、国際的な核不拡散体制を維持するという安保理のメンバーの一致した立場を反映させたものだ」として評価しました。

そのうえで、決議が6か国協議の再開を支持することなど、外交的、政治的方法による解決を呼びかけていることにも触れ、「中国は、決議の内容が全面的かつ完全に実施されることを望む」として対話による解決の必要性を強調しています。

さらに、北朝鮮に対しては、安保理決議を順守し、核・ミサイル開発をこれ以上進めないよう求めるとともに、アメリカや韓国などに対しては情勢をさらに複雑にする行動をとらないよう求めています。

そして、「朝鮮半島の問題は必ず平和的に解決しなければならず、軍事的な解決に出口はない。中国は、朝鮮半島で戦争や混乱が起きることを絶対に許さない」として、名指しは避けながらも軍事行動を排除しない姿勢を打ち出すアメリカを強くけん制しています。

韓国「国際社会の厳しい警告」

韓国「国際社会の厳しい警告」
国連の安全保障理事会が北朝鮮に対する新たな制裁決議を全会一致で採択したことについて韓国外務省は声明を発表し、「国際平和と安全に対する重大な挑戦である北の無謀な核開発を決して認めないという国際社会の強い意志を改めて表明した」として歓迎しました。

そのうえで、北朝鮮に対して「相次ぐ挑発行為は外交的な孤立と経済的な圧迫を深めるだけだという国際社会の厳しい警告を深刻に受け止めなければならない。非核化のみがみずからの安全と経済発展を保障する道だということを理解するべきだ」として核開発を速やかにやめるよう求めました。

国連の安全保障理事会が北朝鮮に対する新たな制裁決議を全会一致で採択したことについて韓国大統領府のパク・スヒョン(朴洙賢)報道官が声明を発表し、「これまでよりも強力な制裁が必要だという国際社会の共感と全幅の支持を意味する」として歓迎しました。

そのうえで、「国際平和に対する無謀な挑戦は、さらに強力な制裁を招くだけだということを自覚しなければならない。外交的な孤立と経済的な圧迫から逃れる道は完全かつ不可逆的で検証可能な核廃棄のための対話の場につくことだけだ」と強調しました。

首相「全会一致の採択を高く評価」

首相「全会一致の採択を高く評価」
安倍総理大臣は午前8時50分ごろ、総理大臣官邸に入る際に記者団に対し、「北朝鮮に対する格段に厳しい制裁決議が迅速に全会一致で採択されたことを高く評価する。今後、国際社会でしっかりとこの決議を履行していくことが求められる。北朝鮮に対し、これまでにない高いレベルの圧力をかけ、北朝鮮の政策を変えさせることが大切だ。そのために今回、国際社会が連携・連帯し、明確な意思を示すことができた。今後も各国と緊密に連携しながら、北朝鮮の政策を変えさせるべく日本もそのリーダーシップを発揮していきたい」と述べました。

官房長官「全会一致での採択を歓迎」

菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「核実験から1週間余りという短期間に、北朝鮮に対する格段に厳しい制裁措置を科す、極めて強力な安保理決議が全会一致で採択されたことを歓迎する」と述べました。

そのうえで菅官房長官は、「今回の決議では初めて、北朝鮮への原油・石油の供給量の上限が設定されるなどしており、今回と過去の決議を完全に実施した場合、北朝鮮の輸出による外貨収入の約90%の削減が見込まれる。引き続き日米韓で連携しつつ、中国・ロシアとも協力し、決議の完全なる実施の確保のために力を尽くしたい」と述べました。

また菅官房長官は、記者団が、日本の独自制裁をさらに強める考えがあるかを質問したのに対し、「安保理決議に対する北朝鮮の反応を見極めながら諸懸案の解決のために、どのような圧力を強化することが最も効果的かとの観点から今後の対応を検討したい」と述べました。

河野外相「決議採択を歓迎」

河野外務大臣は6回目の核実験を強行した北朝鮮に対し、国連安全保障理事会が新たな制裁決議を全会一致で採択したことを受けて、談話を発表しました。

それによりますと、「今回の核実験および累次の弾道ミサイル発射をはじめとする北朝鮮の挑発行動は、これまでにない重大かつ差し迫った脅威だ。今回の安保理決議の採択は国際社会全体として、北朝鮮に対する圧力を強化しなければならないとの考えで一致したことによるものとして歓迎する」としています。

そのうえで、「決議は北朝鮮に対する圧力を従来にない新たな段階に引き上げるものだ。アメリカをはじめとした関係国とも緊密に連携しながら、すべての国連加盟国に対し、新たな安保理決議を含む関連決議の厳格かつ全面的な履行を働きかけていく」としています。

そして、「引き続き『対話と圧力』、『行動対行動』の原則の下、核・ミサイル・拉致といった諸懸案の包括的解決に向けて、アメリカ、韓国をはじめとする国際社会と緊密に連携し、積極的に取り組んでいく」としています。

防衛相「国民の安全・安心に万全を期す」

小野寺防衛大臣は閣議のあとの記者会見で、「北朝鮮はアメリカに対してそれ相応の代価を支払うようにする旨の声明を発出するなど、さらなる挑発行動に出る可能性も否定できない。強固な日米同盟のもと、高い緊張感を持って高度な警戒監視態勢を維持しつつ、国民の安全・安心に万全を期す」と述べました。

そのうえで、小野寺大臣は、「今回の決議には、北朝鮮による、さらなる核実験、または弾道ミサイル発射があった場合には、さらなる重要な措置をとるという表明がある。今後、北朝鮮の動向に応じて制裁決議をさらに強化し、石油の問題にも各国が足並みをそろえて対応していくことが必要だ」と述べました。

各国の国連大使が議場で意見述べる

各国の国連大使が議場で意見述べる
北朝鮮に対する新たな制裁決議の採択を受けて、各国の国連大使が議場で意見を述べました。

このうち、決議を主導してきたアメリカのヘイリー国連大使はまず、「今回の決議はトランプ大統領と中国の習近平国家主席の間で築かれた強い関係がなければ成し得なかった」と述べ、中国側に謝意を示しました。

そのうえで、「北朝鮮が核兵器を世界中のどこへでも運搬する能力を持ち核の兵器庫となる道を突き進むのを止めなければならない。私たちは戦争を求めてはいない。北朝鮮は後戻りできない段階には達していない。もし核開発を停止することに同意するなら、国の未来を取り戻すことができる。一方で、危険な道を進み続けるのならさらなる圧力をかけ続ける。選ぶのは北朝鮮だ」と述べ、北朝鮮に核・ミサイル開発の断念を迫りました。

また、日本の別所国連大使は「安保理は北朝鮮に、核・ミサイル開発は決して受け入れられないという明確なメッセージを送った。きょうの決議は北朝鮮に緊急に行動を変えるよう求めるもので、安保理は北朝鮮の続く挑発に一歩も引かない」と述べたうえで、「外交による平和的な解決ができるかどうかは北朝鮮側の対応にかかっている。北朝鮮が平和と安全を望むのなら、朝鮮半島の非核化への具体的な方法を行動で示すべきだ」と述べ、北朝鮮に対して具体的な行動をとるよう求めました。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170912/k10011136021000.html?utm_int=all_side_ranking-access_001&nnw_opt=ranking-access_a

再生核研究所声明379 (2017..9): 北朝鮮問題、北朝鮮のロケット

北朝鮮問題には憂慮して、いろいろ意見表明してきている:

再生核研究所声明322(2016.09.29) 北朝鮮問題への対応 ― 追加

特に、声明322の中で、次のように述べている: 
最近、北朝鮮の度重なるロケット発射実験、それに核兵器実験が世界を揺るがせている。
当然とも言えるが、有りふれた非難と制裁案が議論されている。また、明確な戦略と対応策もなしに、いたずらに日本では軍備増長の世相を作っている。― として、下記のような声明に言及している:

再生核研究所声明321(2016.09.13) 北朝鮮問題への対応
再生核研究所声明317(2016.08.29) 尖閣、竹島、北朝鮮のロケット問題についての提言
再生核研究所声明37:金正日氏を世界史の英雄に ― 朝鮮問題に関心を寄せる世界の人々に
再生核研究所声明 1 (2007/1/27): 美しい社会はどうしたら、できるか、 美しい社会とは) 
再生核研究所声明 49: アジアの愚か者、アジアの野蛮性。
再生核研究所声明318(2016.08.31) 映像の危険性 ― テレビの弊害

要点は、
― 島の扱いについては 関係国共同の管理区域と定め、基本的にその地域に立ち入りを禁じ、自然保護区域として運用しよう。 人間がそのような区域に立ち入らなければ、豊かな自然は 周辺に豊かな幸をもたらすだろう。
軍艦などを無粋にも美しい海に駆り出して、警戒したり、沢山兵器を購入したり、兵隊さんたちに無用な仕事をさせる必要のない、 最も賢明な在り様であると考える。 逆を考えれば、如何に愚かなことをしているかが 良く分かるだろう。

島問題で日、中、韓は、友好関係を進め、更には、北朝鮮問題に取り掛かるべきである。一致して北朝鮮の無血開放の戦略を進めるべきである。 民主体制である韓国が、北朝鮮に 無血開放を求めるは 道理であり、それは 朝鮮民族と朝鮮の歴史の在るべき在り様であると考える。
勿論、それは北朝鮮の指導部、国民の一致した利益になることを 繰り返し説得すべきである。 既に基本構想は 次に述べられている:声明37.

北朝鮮など恐れるに足りない弱小国家である。 いざとなれば、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスの大国は 数時間で 世界の正義のために 北朝鮮の軍事力を壊滅させることができ、しかも実行するだろう。 欧米は、自由と民主主義基本的な人権などで 世界をリードする 高い志を有していると、確信できる。 日本はそれら 大国と並んで、軍事力を整える必要はなく、 平和憲法の理念で、民生面で応分の世界貢献を果たし、世界の人々から尊敬されるような国家を目指したい。
そこで、日本の北朝鮮への態度は、基本的には無視し、慎ましく、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスについて行くようで良いと考える。 軍備増長やミサイル防衛、撃ち落としなどは マイナスばかりを増長させる愚かな対応であると考える:

再生核研究所声明49: アジアの愚か者、アジアの野蛮性。

国際社会は、再生核研究所声明37の精神で、独裁国家の末路が、独裁者の末路が如何に悲惨で惨めな終末を迎えるかを具体的に客観的にまとめ、 北朝鮮の無血解放が 朝鮮の歴史と世界史で如何に高く評価されるかを具体的に示して、絶えず北朝鮮の無血解放を提案、求めていくべきである。制裁政策や軍事的な圧力は却ってマイナス、狂信的で偏狭な心理状況に追い込む危険性が高いと警戒すべきである。― もちろん、 北朝鮮が暴発的な行動をとったりした時には、国連常任理事国が 世界史の名において、北朝鮮の軍事力を壊滅できる準備を整えて置くことは 当然の義務であると考える。
日本の報道関係者が、軽薄にも軍事的な緊張を喧伝している風潮が見られるので、慎重に抑制された対応を取るように要望したい。

特に、制裁や軍事的な圧力は却ってマイナス、狂信的で偏狭な心理状況に追い込む危険性が高いと警戒すべきである に関して、国連での世界の指導者達が一致して、制裁強化の姿勢を強めているのには、あいも変わらない人類の愚かさを感じてしまう。 このような制裁・批判は却って北朝鮮の指導者たちを追い込み、狂信的で偏狭な心理状況に追い込み、百害あって一利なし、マイナス対応だと冷静に分析すべきである。冷静に穏やかな表現で絶えず、無血開放を具体的に提案して行くべきである。もちろん、既におかしな状況であるから、自滅テロの状況に至る場合を危惧し、いつでも、国連常任理事国が 世界史の名において、北朝鮮の軍事力を壊滅できる準備 を整えて置くことは 当然の義務であると考える。この声明の趣旨は簡単である。意味のないマイナスの制裁の考えを改め、ひたすら無血開放を呼びかけ、無駄な刺激策を取るべきではないということである。発想の転換が求められている。現状は北朝鮮情勢をいたずらに悪化させている状況と判断される。

これらの状況における日本のありようの基本は、

1)   日本は欧米との協調を基本に考え、特に、日米関係を最重要として対処するが、くれぐれも出過ぎたあり様にならず、ドイツやフランスなどの国々についていくような 慎ましいあり様を選択する。アジアの一員であることを忘れない。
2)   北朝鮮のロケットや核兵器問題は 日本国の対応能力を超えたものであるから、過剰反応を取らず、慎ましいあり様をとる。
3)   特に北朝鮮などの挑発にのらないように 自制の精神、修行に国民が務める、マスコミ、言論界は賢明なあり様を追求する。
4)   国防、安全は当然、国家の基本であるから、有効な戦略構想を多重に幅広く、深く、展開する。世界の民主化の方向に対して、情報、宣伝、及びそれらに対応する能力を高める。ロケット、核兵器の無力化の方策、経済戦略など、創造的に進める。発想の転換を絶えず、進める。

以 上

再生核研究所声明37(2010/05/20):
金正日を世界史の英雄に 朝鮮問題に関心を寄せる世界の人々に

世界の歴史を進化させ、平和な世界を築き、かけがいのない地球を大事にしていこうではありませんか。世界の懸案の問題の一つとして、南北に分かれた朝鮮問題が有りますが、素人的に考えれば、それらの解決は簡単ではないでしょうか。 そこで、解決法を提案しますので、世界の関係者に検討して頂きたいと要望します。
まず、両国の状況であるが、韓国は進んだ民主主義の国家であり、経済、文化、社会の状況においても高く評価できます。 他方、北朝鮮は偉大な指導者の下で、きちんと纏まっている独立国(日本国より独立国であると言える)であるが、民衆の生活水準は高いとは言えず、また、人間存在の重要な要素である自由が保障されているとは言えず、偉大なる指導者の下に在るとはいえ、経済、文化、社会的の状況はいずれも良いとは言えないと判断せざるを得ない。もともと1つの国家が分裂したものであるから、ドイツのように再び国家が統一され、良い国づくりができれば、全ての朝鮮の人たちはおろか、世界の人々によっても良いのではないかと考える。分裂国家の悲惨さは経験のない者にも容易に理解できるものである。 実際、家族や親族でも、別れ離れになっている悲惨な状況である。そこで、ドイツの統一や江戸城の無血開城のような教訓を活かして、全ての関係者が受け入れられ、幸せになる道を検討すべきではないでしょうか。 それは、次のような原則で、可能ではないでしょうか。

1)北朝鮮は国境を開き、韓国軍を無条件に受け入れ、韓国政府の指示に従うこと。それによって、北朝鮮の治安と秩序を保つ。統一朝鮮の在り様については、民主主義が確立している韓国政府が当面進めるものとする。
2)北朝鮮の指導者は 上記の件を徹底させて、全力を挙げて、韓国政府の指示を執行する(無血開城を想定)。
3)上記において、北朝鮮の指導者、軍、政府関係者の身分を保証し、過去の如何なる罪も問わず、韓国政府はできるだけ、現状以上の処遇ができるように努力すること。
4)特にこのような計画を進めるためには、北朝鮮の指導者の全面的な協力が絶対に必要である現実を重く評価して、指導者たちの身分の保障、その後の処遇について格別の配慮を行うこと。
5)世界は韓国政府の要請を受けて、応分の援助を行い、上記構想の実現に協力する。

もし、このような方向で、朝鮮の統一ができれば、金正日氏は、北朝鮮の英雄から、朝鮮全体の英雄となるばかりではなく、世界史における英雄として称賛され、世界各国で、熱烈に歓迎される人物になれるであろう。さらに、重い、指導者としての重責、将来不安からも逃れることができる。このような偉大なることは、真に偉大な指導者でなければ、絶対に実現できないことである。 実際、そのような計画には、反乱が起き易いものであるからである。
 世界の関係者は、このような考え方を、世界の関係者たちに広め、朝鮮問題を根本的に解決するように、協力、努力しようではありませんか。上記のように朝鮮問題が進展すれば、アジアの平和の問題は各段に改善されると考えられる。愚かな対立を無くして、より良い地球にしようではありませんか。未来の人たちは 現状をどのように見るでしょうか。

以 上
 

再生核研究所声明3632017.5.4アジアの敗北と衰退 - 回避を
特にアジアの進化を願って、関係声明を公表してきている:

再生核研究所声明37: 金正日氏を世界史の英雄に ― 朝鮮問題に関心を寄せる世界の人々に
再生核研究所声明49: アジアの愚か者、アジアの野蛮性
再生核研究所声明101(2012.10.3): 慰安婦問題 ― おかしな韓国の認識、日本の認識
再生核研究所声明109(2013.2.8: 中国の出軍は、道理であり、日本の出軍は憲法違反である - 公正と法とは何か、おかしな日本のNHKと世相
再生核研究所声明153(2014.3.26):  日本国の危機 と 祖国救済の戦略
再生核研究所声明156(2014.5.1): 尖閣諸島、簡単な算数と 愚かで卑劣な日本国
再生核研究所声明 270(2016.1.1): アジアの進化を願って
再生核研究所声明317(2016.08.29): 尖閣、竹島、北朝鮮のロケット問題についての提言

最近の北朝鮮の姿勢は 世界の許容限度を越えた危険な状態で、このままでは軍事介入による北朝鮮の壊滅に至るのではないだろうか。欧米の自由、平等、博愛、基本的な人権の尊重の高い理想は、北朝鮮のような在りようを許さないことは、既に歴史的に示されていると考えられる。
ここで、大事な観点は、もし軍事介入となれば、韓国、中国、日本が甚大な影響を受けること、結果としてアジアの混乱、壊滅、衰退を招くことになるだろう。自然環境の破壊も甚大になるだろう。身勝手な人間が勝手に争って衰退するのは仕方がないとしても、母なる生態系を大きく傷つけ、人類の存在の基盤を危うくする観点にも思いを致したい。この観点では北朝鮮を増長させてきた、これらの国々に責任の一端があり、アジアの野蛮性、後進性の確かな証拠であり、結局自分たちの世界を上手く纏めていけなかったという、評価になる。この件ではドイツの統一を果たした、賢明なるEU諸国と対比される。― 軍事介入はアジアの敗北でもある。
韓国は、同じ民族であり、声明37の精神で、北朝鮮と熱烈友好関係を保ち、国家の統一を真剣に志向すべきである。同じ民族がお互いに争うほど愚かなことがあるだろうか。
中国、日本は そのような方向での協力を進めるべきである。しかるに、日・中・韓の対立を煽るような世相や言動、報道などは アジアの愚か者の行動そのものであると言わざるを得ない。韓国は誠意をもって真剣に、仲間のためにも北朝鮮の無血開城を求めていくべきである。北朝鮮の指導者たちも 日本の幕末におけるように、民族、国家のために無血開城した、賢明さを学ばれることを 切に願わざるを得ない。声明37を参照して欲しい。全ての国にとって良い模範解答、在るべき在りようが声明37の中に存在すると考える。
誤解を受けないように述べて置くが、日・米関係は日本外交の要であり、重要事項においては、日本はアメリカに従い、アメリカとともに存在するのは当然である。実際、アメリカは先の大戦で、日本国の壊滅を回避、救済し、日本国を復興させた偉大なる歴史的な事実が存在するからである。
以 上

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