シカ激増で止まぬ森林荒廃 生態系守護にオオカミの出番だ
2014.7.23 07:43 (1/4ページ)
『オオカミが日本を救う!』(白水社)の表紙。「生態系での役割と復活の必要性」が副題だ
明治以降、日本の森林はこの20年来、5度目の危機にあるという。シカの過剰増殖による植生の食害で森林の荒廃が止まらないのだ。土壌浸食や表土流出が起きている地域もある。平成26年版の環境白書では「生物多様性のみならず国土保全上の懸念も生じています」と警鐘を鳴らしているほどだ。シカ害だけでなくイノシシやサルも中山間地で深刻な農業被害を発生させている。
野生の反乱までを伴う「平成の森林危機」は、どうしてかくも深刻なものになったのか。
「食物連鎖には頂点捕食者が不可欠であるにもかかわらず、その常識を欠いたことによる帰結です」と東京農工大学名誉教授の丸山直樹さんは語る。
この頂点捕食者とは、オオカミだ。丸山さんは2月に白水社から出版された『オオカミが日本を救う!』の編著者である。有史前から日本に生息していたオオカミは、明治時代の野生動物の乱獲とオオカミ駆除政策によって絶滅した。その後は、人間による狩猟圧が頂点捕食者の役割を代替していたのだが、近年の農山村の過疎化や高齢化によって狩猟者の数が減ったことなどで個体数調整の機能が消えてしまった。http://sankei.jp.msn.com/science/news/140723/scn14072307430001-n1.htm
シカは消化力の強い反芻(はんすう)胃を持っている。群れを作って樹皮まで食べて木を枯らし、森林全体を衰退させる。他の鳥獣や昆虫類の生息の場までを根こそぎ奪うので、生態系の破壊力が大きいのだ。イノシシやサルもクマも農業被害をもたらすが、森林生態系の破壊にまでは至らない。ニホンジカの増え方は、すごい。平成2(1990)年ごろ50万頭だったが、現在は260万頭にまで増えていて、37(2025)年には、その2倍の500万頭になると推定されている。防護の柵やネットを張り巡らしても防ぎきれない。丸山さんによると、その対策の切り札はオオカミだ。オオカミの天敵効果以上に有効な手段はないという。
米国では駆除で絶滅していたイエローストーン国立公園に1996年ごろ、カナダからオオカミを再導入したところ、増えすぎていたエルクジカなどの草食動物の数が減り、他の動植物の回復が確認されている。オオカミ効果は、捕食だけでなくストレスによるシカの繁殖率低下にもつながるようだ。オオカミの再導入は、公園での絶滅から70年後のことで、貴重な先行実験例。丸山さんは1997年以来、定期的に同地を訪れ、7月中旬に5回目の調査から戻ったところだ。http://sankei.jp.msn.com/science/news/140723/scn14072307430001-n2.htm
日本では再導入に対しての慎重論が少なくない。オオカミが人を襲ったらどうするのか、という心配に基づく反対だ。「これは一番問題にならないことを問題視しているのです」と、丸山さんは説明する。野生のオオカミは人間を恐れて出合いを避ける。ニホンオオカミは固有種なので海外からの導入は不適切だ、とする意見もあったが、残っている骨などのDNA分析から海外と同じハイイロオオカミの仲間であったことが判明しているという。
丸山さんは、シカの生態・保護・管理を専門とする研究者だが、ポーランドでの野生オオカミの目撃体験を機に、日本の自然保護にはオオカミの復活が欠かせないと考えるようになったという。5年後の1993年に日本オオカミ協会を設立した。 昨年のアンケートには1万5千人から回答が寄せられ、再導入反対14%に対し、賛成40%という結果を得ている。シカ害に悩まされる地域ではオオカミによる生態系回復への関心度が高い。大分県豊後大野市では橋本祐輔市長が「シカが特産品のシイタケ栽培に使う原木の再生新芽を食べるので、産業も森林生態も成り立たなくなるのではないか」と憂慮するほどの食害を受けている。http://sankei.jp.msn.com/science/news/140723/scn14072307430001-n3.htm
国会でも4月の衆院環境委員会で篠原孝議員(民主党)と百瀬智之議員(日本維新の会)が日本へのオオカミ再導入を促す質問を行った。両議員とも獣害の多い長野県の出身だ。丸山さんによるとカモシカもシカによって圧迫されているという。唐の詩人杜甫は「国破れて山河在り/城春にして草木深し」と詠んだが、草木が失われ、山河さえ危うくなりつつあるのが日本列島の現状だ。オオカミ再導入には“人食いオオカミ”という架空のリスクが障壁になっているという。
まずは、オオカミを悪者視する「赤頭巾ちゃん症候群」の社会セラピーが必要らしい。(長辻象平)http://sankei.jp.msn.com/science/news/140723/scn14072307430001-n4.htm
8.28 なぜ地球は食物連鎖というルールの中で存在しているんでしょうか? そこに大きな意味みたいなものが存在しているんでしょうか?
素晴らしい質問です。 自然は厳しいので、多様性を有する形に生体系を作って、生物の生存を図っているように見えますね。 生命の目指す先は、まだ分かりませんが、生存すること、知ること、感動することを求めているのは確かですね。
次を参照してください。 尚そこで言われている、元祖生命体は、遺伝子という実在するもので、実現しているともいえますね。 遺伝子は生物を乗りついで生きていますね。何を目指しているのでしょうか。
クジラは増え過ぎですか?
最近、クジラは増え過ぎて、小魚をどんどん食べてしまうので、海の生態系が狂ってしまうという話を聞きました。
だからクジラを獲って食べることは良いことで、海洋資源の保護になるようです。
クジラは、増え過ぎですか。
補足
回答者のみなさんが、何を言っているのかよく分かりません。
結局は、クジラの生態の本当のところは分かっていないということでしょうか。
だったら、クジラの生態を調査すべきですが、調査捕鯨には世界で反対する人もいますので・・・
クジラは、増え過ぎですか。
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グレード
kjvngcdさん 編集あり2012/5/615:10:03
まず、どんなクジラも魚が主食という訳ではありません。ほとんどのクジラはオキアミ等のプランクトンを主食としています。では、どのようなクジラが魚を食べるのか、という基本的なことから始めましょう。
まず、ニタリクジラの主食が小魚であることは研究者にとって常識です。しかし、ニタリクジラは個体数が少なく、また捕鯨の対象にもなっていません。北太平洋に生息するミンククジラも、サンマやイワシを主食としています(他のミンククジラはふつう、プランクトンを主食としている)。こちらは捕鯨の対象となっています。
大隈清治と田村力は、捕鯨の対象となっている種が捕食する魚の総量は、1200万~2400万トンと推定。これは人間の毎年の漁獲量の15%~30%に当たります。しかし元日本鯨類研究所の教授であった粕谷俊雄は、不明確な部分も多く、この説は仮定に過ぎないと指摘していて、算出した田村力も不確かな部分が多い点は認めています。
現在、日本は北西太平洋と南極海で捕鯨を行っています。北西太平洋で捕鯨を行う理由は、ミンククジラによる食害を防ぐためでしょうね。またこの海域のミンククジラの胃の内容物を調査することによって、どのくらいの魚を食べるのか、ということがわかります。
>クジラは増え過ぎですか?
南極海のミンククジラが増えすぎということはわかりますが、彼らはまったく魚を食しません。
北太平洋のミンククジラについては、個体数が174000頭と推定されていますが、多いのか少ないのか自分にはわかりません。
>最近、クジラは増え過ぎて、小魚をどんどん食べてしまうので、海の生態系が狂ってしまうという話を聞きました。
先ほども言いましたが、捕鯨の対象となっている種が捕食する魚の総量は人間の毎年の漁獲量の15%~30%で、それもあくまで推定です。まあ漁業資源が枯渇しかけていることを考えれば、捕鯨するべきでしょうね(まあ人間の方も乱獲をやめなければいけませんが)。
>だからクジラを獲って食べることは良いことで、海洋資源の保護になるようです。
当然北太平洋のミンククジラも捕獲しないといけませんが、南極海では、別の問題が生じています。温暖化などによって、その被食者であるナンキョクオキアミが減っているのです。その証拠として、最近のクロミンククジラの個体数の減少、性成熟年齢の高齢化などがあげられます。このままではナンキョクオキアミが枯渇し、その捕食者であるクジラも全滅するでしょう。早く商業捕鯨を再開すれば、その被食者であるナンキョクオキアミの資源を維持できます。
>結局は、クジラの生態の本当のところは分かっていないということでしょうか。だったら、クジラの生態を調査すべきですが、調査捕鯨には世界で反対する人もいますので・・・
そんなことよりもまず、商業捕鯨を再開するべきだと思いますね。このまま調査捕鯨について言い争っていても、魚やオキアミなどの海洋資源が枯渇するのを待つだけです(調査捕鯨には莫大な費用がかかりますし)。もう商業捕鯨再開に必要な情報は十分集められましたから、早く商業捕鯨を再開しましょう。
↓捕鯨問題について勉強したい人にオススメです。
再生核研究所声明 56(2011.04.06): アースデイ の理念
先ず、アースデイの概念であるが、グーグルで検索すると、環境関連の会議で、環境問題についての討論集会、環境のかかえる問題に対して人びとに関心をもってもらおう、 地球環境を守る意思表示をする国際連帯行動 などから、地球環境を大事にしようという概念が 鍵となっているようである。
そこで、地球について改めて、考察し、かけがいのない地球 に想いを致し、元祖生命体における人類の使命(再生核研究所声明 41:世界史、大義、評価、神、最後の審判)を自覚するように 訴えます。
広大な宇宙空間で、地球のように 生命が繁茂し、人間のような ある程度の精神作用や自由意志を有する高等生物が生息する天体は 未だ見つかっていない。 このことからも、既に 地球が広大な宇宙の中で、かけがいのない存在 であることが分かる。 人類が存在して、初めて、全てのことは始まるから、人類の生存は 最も大事な ことになる(再生核研究所声明13)。 雄大な生態系において、人類はその頂点に位置していて、自由意志と能力によって、地球や生態系に重大な影響を与えている。 実際、人類が望めば、原爆などで地球を破壊し、生命の絶滅も可能であろう。しかしながら、実は、人類の自覚が無ければ、このままでも 生態系が破壊され、少なくとも人類絶滅にいたるのは 物理的にも 容易に想像される。
実際、地球外から地球を見れば、人類が如何に自然と生態系を破壊して来たかが、良く理解できる。人類こそ、地球の生態系を蝕む、がん細胞のような存在であることを しっかりと理解する必要がある。がん細胞が増殖すれば、生態系は乱され、やがて がん細胞すら存在しえなくなるのは明らかである。
このような観点から、地球環境の保全、特に生態系の保全に特別な想いを致すのが、アースデイの理念 でなければならないと考える。
生きている地球が、地震などを起こすのは道理である。 地球と仲良く生きるとは、地震などにも柔軟に対応できる生き方をするということである。母なる地球が在って、豊かな生態系が在って、はじめて人類の生存の基礎ができるのである。 それらの持続可能な在りようを追求するのが、元祖生命体の代表である人類の 真に崇高な使命である。大義である。
生態系の在りようは 多様性によって裏付けられているが、その実体は未だ 人知の及ばない領域とも言えるから、人類は謙虚になって、
1) 人類の立ち入らない島や、地域の制定
2) あらゆる生物種の保存
に努力するように訴える。 人生で確かなこととは 生きて存在しなければ何も始まらない (生命の基本定理) ということであり、生態体系の保存に心すべきであり、元祖生命体の進化を見守りたい。 また、広い存在領域の確保のためにも、地球外への進出も企てたい(再生核研究所声明32)
以 上
世界の人口 70億人を突破
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