2014年7月28日月曜日

人工知能が人の仕事を奪う

人工知能が人の仕事を奪う
横山 哲也
横山 哲也
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グローバル ナレッジ ネットワーク株式会社で、Windows ServerなどのIT技術者向けトレーニングを担当。Windows Serverのすべてのバージョンを経験。趣味は写真(猫とライブ)。

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前回に続いて人工知能の話である。今回は「人工知能研究の結果として生まれた技術の成果」についてである。


●人工知能が仕事を奪う
「人工知能が人の仕事を奪う」という話を最近になってまた聞くようになった。社会的な影響が議論されるのは、技術が進歩したということなので、こういう話題が出るのは良いことである。
では本当に人間の仕事を奪うのだろうか。答えはYESであるしNOでもある。
昔から、人間の仕事を奪わなかった技術はない。自動車の発明は馬車産業の仕事を奪ったし、工作機械の発明は職人の仕事を奪った。写真製版の発明は活字職人の仕事を奪ったし、パソコンの普及はタイピストの仕事を奪った。
もちろん新しい技術は新しい仕事も創出する。自動車産業はかつての馬車産業よりも規模が大きいだろうし、工作機械の発明は「工作機器の製造と保守」という仕事を作った。しかし、ほとんどの技術は効率を上げるために作られた以上、人間は楽になるか暇になるかのどちらかである。人間が暇になることは「仕事を奪う」ということである。短縮労働という概念は経営者にはあまりないらしい。あったとしても給料が減る。
特に、コンピューターは省力化の効果が大きい。日本で最初のコンピューター事例は、富士フイルムによるレンズ設計用自社開発(事実上の個人開発)コンピューター「FUJIC」だった。経営者への公約は「人間の1,000倍の計算速度」で、実際には2,000倍を実現したという。
Wikipedia「FUJIC」によると
労働組合は計算手のリストラを憂いていたが、そういった事態は発生しなかった
ということだが、では余った人はどこに行ったのだろう? その他、電話の自動交換機の発明は、交換手のニーズを大幅に削減したが、この人たちはどこに行ったのだろう? 一説には「職を失ったのが女性だったので、問題にならなかった」という話もあるが、本当だろうか。
そういうわけで、他の技術と同様、人工知能(正確には人工知能研究の成果)も人の仕事を奪う。たとえば、新幹線の列車運行システムCOMTRACには、人工知能の考え方が導入され、ダイヤ作成者の負担(および人員)を大幅に減らす計画があった。実際にどのようになったのかは聞いていないが、何らかの影響を与えたことは確からしい(前回書いたように、それを「人工知能」と呼ぶかどうかは別である)。
省力化を目標としている以上、仕事を奪うのは当然である。そういうものである。


●なくなった仕事はやりたかった仕事だろうか
さて、「仕事を奪う」というが、新しい技術によってなくなった仕事のうち、本当にやりたかった仕事はあっただろうか。
趣味としての楽しさはあるかもしれない。たとえば、デジタルカメラとデジタル画像加工技術の発達で、写真の化学的な現像処理は全くなくなった。昔は「プリンター」と呼ばれる職人さんが、フィルムから印画紙に焼き付ける作業をしていたものである。
確かに(フィルム現像は全く面白くないが)印画紙のプリント作業はなかなか面白い。経験者の誰もが言うように、現像液から画像がふわっと浮き出てくるのはわくわくする。露光時間を間違えて、画像が出てきたあと真っ黒になってしまうことすら楽しく思える。
しかし、これが仕事だとするとどうだろう。納期が決められた状態で(まともな仕事にはたいてい納期がある)、暗室で化学薬品を使い、明るさを調整しながらプリントを繰り返すのが楽しいとはあまり思えないのである。
現在、フィルム撮影やアナログプリントを行っている人は、芸術作品か趣味のどちらかで、商業写真を撮っている人はほとんどいないはずだ。
コンピュータの登場で、計算担当者(「コンピューター」と呼んだらしい)の仕事はなくなったが、数表を見ながら計算尺を使う計算担当者の仕事が楽しかったとは思えない。対数表とか、三角関数表とか、別に面白くはないだろう。計算尺だって、(宮崎駿の劇場アニメ「風立ちぬ」で、主人公がいつ持っている道具である)ちょっと触るには面白いが、1日中使っていたいとは思えない。


●人工知能が仕事を作る
1980年代の人工知能ブームのときは、専門家の知識を移植した「エキスパートシステム」の保守要員としてKE(ナレッジエンジニア)が増えると言われていた。前回紹介した盾は「ナレッジエンジニア養成コース」修了記念として作成された。当時、KEはSEの一種として位置付けられていた。
現在は、専門家の知識を明文化してソフトウェアに展開するのは難しいことが分かったので、自動学習させる方法が注目されている。しかし、今のところあらゆる分野に使える自動学習はなく、分野ごとにチューニングをしているようである。ソフトウェアエンジニアは、このチューニングを行う。SEとプログラマーの両分野にまたがる仕事だ。
計算担当者(コンピューター)の仕事はなくなったが、SEやプログラマの仕事が新しくできた。SEの仕事は大変だが、1日8時間計算尺を操るよりもやりがいはあるだろう。そして人工知能はSEとプログラマーの仕事の範囲を広げた(個人の仕事量は変わらないが、人数は減ると言われた)。
新しい技術は既存の仕事を奪ったり変えたりする。この時、同時に新しい仕事ができるはずである。古い方法にこだわらず、新しい流儀を身に付けたい。
そして、できれば以前よりも楽になるか、短時間で同じ給料が欲しいものである。


●今週のおまけ写真
東京都写真美術館で開催された銀塩プリントワークショップに行ってきた(詳しくは個人ブログ「銀塩プリントワークショップ(銀塩ネガフィルム方式)に行ってきた」に書いた)。
IMG_0008 (500x352)
▲少しずつずらしながら露光し、その写真に明るさを決める(段階露光)
IMG_0009 (500x352)
▲明るさを決めたら最初のプリント
IMG_0010 (500x352)
▲右の影の部分が暗すぎるので、右側だけ露光時間を調整(覆い焼き)
覆い焼きの効果は現像後でないと分からないため、満足できない明るさの場合はプリントからやり直しである。http://blogs.bizmakoto.jp/yokoyamat/entry/20395.html
再生核研究所声明 144 (2013.12.12) 
人類滅亡の概念 - 進化とは 滅亡への過程である
(2013.12.6.3時45分 夢の中で新しい原理を 情景を交えながら発見し、目を覚ましました。グローバリゼーションの危険性と、人類滅亡の原理です。 声明の案にできそうです。適切か検討します。 ― その夢は 農村地帯で、1軒の農家の畑だけが緑の野菜で覆われ、 広い農地は 灰色になって広がり、異様であったが、一人の青年が、グローバリゼーションの影響で他の農家がやって行けず、 農家では お金が入らないと言っていました。人類滅亡の概念は哲学的、根本的な大事な原理を述べているが、それは その後 夢、うつつ に考察したものである。 成文化を試みたい。)
上記の中で、閃めいた 原理は 端的に述べれば、 いわゆる進歩は 末期への進歩であって 原理的に終末に近づいている ということである。 そして 進歩には 必然的な、エントロピー増大の法則のように 必然性が有るのではないだろうか。 良く生きるということは 必然的に 終末を上手く受け入れるように 精神構造が 本能的に作られているのではないだろうか。
さらに、 人は 人間存在の原理で、いろいろ知りたい、 いろいろ原因を知りたいと 真理を追究するが、その先には、生命の空しさと 自分の無智を知らされ、結局 生命と人生の否定に繋がり、 安らかな悟りに至るという、人間観、人生観である。
人は 先に、先に進もうとしているが、それは、自滅への道であり、 夢中で生きているのが 生命の実相ではないだろうか。 ちょうど子供たちが、夢中で はしゃいでいるように。
知ることも、真理を追究するのも 危険である。 しかしながら、エントロピー増大の原理のように 追及しないではいられないのが人間で、 それは 人間の 定めであると考えられる。
そこで、 ここでの教訓は、目標や先は、そんなに良くはないのだから、何事無理をするな、自分のペースで、急がず、あわてず、 自分の心の状態を尊重する ということである。
人生の一つの原理は、ゲーテの 絶えず活動して止まないもの、 アインシュタインの 人生は自転車に乗っているようなもの である、 止まったら、倒れてしまう、 岡本太郎氏の 芸術は爆発だ、どんどん爆発を続けて行くのが芸術だ。 これらは、誠 至言である。
しかしながら、結局、人生では 始めも、終わりも分からず、夢中で、踊っているようなものであるとすれば、 やはり空しく、 寂しいものだ と考えるだろう。
この空虚を満たすには、健全な精神の 健全な進化による、悟りと神への帰依が望まれる(再生核研究所声明 132: 神を如何に感じるか - 神を如何に観るか)。
以 上
追記 参考資料(ウィキペディア):
定義[編集]
進化とは、生物個体群の性質が、世代を経るにつれて変化する現象である[2][1]。また、その背景にある遺伝的変化を重視し、個体群内の遺伝子頻度の変化として定義されることもある[3][4]。この定義により、成長や変態のような個体の発生上の変化は進化に含まれない[1][2]。
また狭義に、種以上のレベルでの変化のみを進化とみなすこともあるが、一般的ではない[3]。逆に、文化的伝達による累積的変化や生物群集の変化をも広く進化と呼ぶこともある[3]。日常表現としては単なる「変化」の同義語として使われることも多く、恒星や政治体制が「進化」するということもあるが、これは生物学でいう進化とは異なる[4]。
進化過程である器官が単純化したり、縮小したりすることを退化というが[3]、これもあくまで進化の一つである。退化は進化の対義語ではない。

再生核研究所声明42(2010/06/18):大失業時代
夜明け前 先史時代においては、人類の営みの基本として、食料を得ること、生活の基盤を整え生命活動を行うこと(人類の基礎事業と呼ぼう)を基礎に、意図的な大きな事業の要素として、戦争、軍事(万里の長城の建設や,軍備、軍隊など)、政治的な権力によるもの(ピラミッドや城、宮殿の建設など)、そして宗教的な営み(ボロブドゥール寺院など、神社、教会の建設および宗教に関する営み)(以下人類の4大事業と呼ぼう)を考えることが出来るだろう。 第2次世界大戦以後、世界の歴史を見れば、それらの要素の比重が 相対的に縮小して、大失業時代を迎えているとみられる。近年露わになってきたのは いわゆる働く職場の不足と そもそも生きることの意義に対する空白感である。
この大失業時代とは、働かずして、生活できる人の大量の出現であるから、これを逆に見れば 社会に余裕があることの証拠であるとも考えられる。これは、人類の上記 基礎事業と人類の4大事業の縮小によって生み出された果実とも言える。ここで、そもそも人類の営みの基本について 声明12の 人生における基本定理 (人生の意義は、感動することにある)と 声明36の結び(人類共通の希望 ノアの方舟 を想像して、 美しい地球の建設に取り掛かろうではありませんか。 そのような意味で 現在はいまだ、先史時代にあるとも言える。 世界の皆さん、武器などを捨てて 共生の世界を作ろうではありませんか。 お互いに短い、儚い生命を生きている 存在同士 ではありませんか。 お互いにお互いの世界で感動できるような世界を建設しようではありませんか。 ノアの方舟を 世界の歴史とともに地球外に送るのは 人間だけができる、 人類の最も神聖な義務 であると考える。 実際、あらゆる生物、人間にとって共通で確かなこととは、生きて存在しなければ 何も始まらない(生命の基本定理)ということである。)を想起しておきたい。
したがって、基礎事業と人類の4大事業の縮小によって生み出された果実は 高く評価されるべきであって、より人間的な美しい営み、例えば、良い大学の建設、芸術文化施設の拡充、スポーツの振興、いろいろな料理店の振興、医療設備の充実、文化的な町作り、自然環境の保護などに力を注ぐべきである。 もちろん、それらに関与する人を増やし、大事にするということである。 経済の専門家や政治家の皆さんには、上記の果実を如何にして、そのような美しい営みに力を注げるかを 検討して頂きたいと要望いたします。
現在、世界の各国は 財政難に陥っているが、素人的に考えると、
1)重要度によって重みをつけた 消費税の税率のアップ
2)政府紙幣などの発行による、緩やかなインフレ政策
などによる財政、経済の立て直しが考えられるのではないだろうか。 いずれにせよ、専門的な検討が 世界的な戦略として考えられるように要望したい。
良いことをしていれば、悪いことをする余裕が無くなるとは、トルストイの言葉であったと思うが、誰の言葉であったとしても 誠 至言ではないだろうか。
もちろん、世界の人口問題については 真剣な検討と具体的な対応が考えられなければならない。 声明 21人口問題についての考察 を参照。
以上
高学歴エリートが沢山いるのになんで財政難なんだよ?
(;_; )( ;_;) シクシク・(-。-;)・(◎_◎)・(^_-)db(-_^) 指切りげんまん




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