尖閣諸島沖 中国海警局の4隻が領海に侵入
5日午前、沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国海警局の船4隻が日本の領海に相次いで侵入し、海上保安本部が直ちに領海から出るよう警告を続けています。
第11管区海上保安本部によりますと、5日午前10時半ごろ、尖閣諸島の魚釣島の沖合で、中国海警局の船合わせて4隻が相次いで日本の領海に侵入しました。
4隻は、午前10時50分現在、魚釣島の北西およそ18キロから21キロを航行しているということで、海上保安本部が直ちに領海から出るよう警告を続けています。
尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船が領海に侵入したのは先月23日以来で、ことしに入り合わせて15日となります。
「官邸対策室」が情報収集と警戒監視
政府は、沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が日本の領海に侵入したことから、5日午前10時半前、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している「情報連絡室」を「官邸対策室」に切り替えて情報収集と警戒監視にあたっています。
外務省が中国側に抗議
沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が日本の領海に侵入したことを受けて、外務省の金杉アジア大洋州局長は東京にある中国大使館の公使に対し、「尖閣諸島は日本固有の領土であり、領海への侵入は日本の主権の侵害にあたり、全く受け入れられない」として、電話で抗議しました。また、外務省は、北京の大使館からも中国側に対して同様の抗議を行いました。
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