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シェアーズカフェ・オンライン2015年12月11日 05:00「男性と違う何かをする必要はない」(NBA女性コーチ)は正しい - 後閑徹
12月2日、朝日新聞デジタル版にて米国男子プロバスケットボール(NBA)、アメリカンフットボール(NFL)の女性コーチの奮闘が報じられた。その中のひとり、NBAキングスのアシスタント・コーチであるナンシー・リーバーマンは、「男性と違う何かをする必要はない」と言っている。これは、「女性の強みを活かす」という時代の流れに逆行するのではないか。新たな活躍の場を切り拓く女性コーチの発言から、女性の職域拡大、そして女性活躍の真の意味を読み解く。
■女性の職域拡大
NBA史上2人目の女性コーチであるナンシー・リーバーマン(敬称略)は以下のようにいう。
「この日のために、すべてを準備してきた。指導者に男女は関係ない。まだ小さな一歩だが、歴史を変えるための努力を続けたい」
(中略)
「男性と違う何かをする必要はない。大切なのは自信。きちんとした知識を持って指導すれば、選手はついてくる」
2015年12月2日朝日新聞デジタルより
女性に限らず新しい分野への参入は、能力、強い意志、それを受け容れる環境の3点があってこそ成り立つものである。そして、時にはこの環境を自ら作っていかなければならないこともある。
しかし、リーバーマンコーチのようにその能力と強い意志で職域を拡大していくことは決して楽ではない。以下に女性の職域拡大について整理をしてみよう。縦軸に「既存の慣習の有無」、横軸に「女性的手法・男性的手法」をとる。「既存の慣習の有無」とは既に業務遂行の方法が定着しているか否か、「男性的手法・女性的手法」とは男女それぞれの強みを生かす手法を意味する。
女性職域拡大
第1象限は、何のしがらみもない新たな分野に女性が男性的手法で取り組む分野であり、女性活躍を進める現在では事実上考えられない。第2象限は先例も慣習もないため女性が自らの強みを気兼ねなく発揮できる分野になる。第3象限は今まで男性が行ってきた「やり方」を女性の強みで置き換える分野、第4象限は男性のやってきた「やり方」を踏襲する分野となる。
11月12日に日経ホールで行われた「日経ウーマノミクス・シンポジウム~女性活躍Next Stage」にて積水ハウス社長が、住宅販売の女性営業職の課題として「男性の顔色をみすぎる」という点を挙げていた。これまでの男性営業職の「やり方」に合わせようとして女性の強みを発揮できていないという趣旨だ。この場合の女性営業職は第4象限にいることになる。そして、求められているのは第4象限から女性ならではの営業スタイルをもつ第3象限への移行である。
一般に「女性ならではの強みを活かして」といわれる第3象限も、実は口でいうほど簡単ではない。女性の強みも万能ではないし、これまでの先例や慣行を乗り越える「何か」を見つけ出さなければならないからである。
■同調傾向・横並び意識を乗り越える
また、「女性ならではの強みを活かせ」といっても、なかなか突出した動きはしにくいのも事実だ。周囲に同調しようという傾向や横並び意識はそこここに散見されるものでもある。
例えば、今年10月に内閣官房内閣人事局より出された「ゆう活」・ワークライフバランス推進強化月間取組状況調査結果においても、その自由記入欄に「若手職員でも「ゆう活」という大義名分をもって退庁できる雰囲気が出来た」、短時間勤務中の職員から「様々な勤務形態の職員がいたことから普段より退庁しやすかった」という声が挙げられていた。
「顔色をみる」という女性営業職の課題は何も彼女たちに特殊なことではないのだ。しかし、このような横並び意識や周囲への過度な配慮をする慣習が強い場合は、第2象限で女性の強みを生かし、成功体験を積んでいくこともひとつの方法となる。
しがらみのない事業・業務分野を用意して1から女性の「やり方」に任せる方法だ。女性チームが企画・デザインから市場投入まで担ったヤマハ発動機のスクーター「VINO」(2013年モデル)や緑茶の普及を目指して伊藤園と伊勢丹の女性チームがコラボレーションしたグリーンティーパーティ等はこの例である。
■求めるのは個人が個人として評価されること
では、「男性と違う何かをする必要はない」というリーバーマンはどこに当てはまるのだろうか。一見、第4象限に当てはまるようにも見えるが、「指導者に男女は関係ない」と断言する彼女は性差を問題としていないことから、4象限のいずれにも当てはまらない。彼女はその先の理念、すなわち「個人として評価せよ」という理念の実現を求めているのだ。
現在、わが国では女性活躍推進という政策スローガンのもと、多くの組織で女性の職域拡大・管理職の登用が試みられている。「男性」的組織慣行(組織文化)が蔓延している組織にあっては、まず「女性」という性別集団レベルで目の前にある諸々の障害を乗り超えていかなければならないからだ。
しかし、その先にあるのは男女が「個人として能力を発揮する機会が確保される」(男女共同参画社会基本法第3条)社会・組織である。これは、リーバーマンの主張と同義だ。その意味で、彼女の主張は正しい。
■誰の課題か
ナンシー・リーバーマンは、「女性らしさを活かす」という段階を軽々と飛び越えて「個人として評価される」ことを求めた。このことは、「女性活躍」はひとりの人間が「個人として評価される」社会・組織の前段階に過ぎないことを思い出させてくれる。同時にそれは、多様性を受け容れ、多様性を力に変える社会・組織作りの過程でもあることを忘れてはならない。
そして、そうであるなら、女性活躍推進というトピックは女性のみならず男性もともに取り組むべき課題ということになるのではないだろうか。なぜなら、ひとりの人間が「個人として評価される」社会・組織を求めるのに、性別は関係ないのだから。
【参考記事】
■組織文化を変える、その前に(後閑徹 人材・組織開発コンサルタント ブログ)
http://blog.redesign-a.com/?eid=67
■映画「マイ・インターン」に学ぶ男性メンターの心得(後閑徹 人材・組織開発コンサルタント)
http://sharescafe.net/46638195-20151020.html
■マタハラ降格判決から学ぶ組織人間の危険性(後閑徹 人材・組織開発コンサルタント)
http://sharescafe.net/46987171-20151123.html
■女性活躍推進のためにはOSの更新が必要です(後閑徹 人材・組織開発コンサルタント)
http://sharescafe.net/46479264-20151005.html
■男性にとって他人事ではない女性活躍推進 (後閑徹 人材・組織開発コンサルタント)
http://sharescafe.net/46354827-20150923.html
後閑徹 人材・組織開発コンサルタント Redesign Academia代表http://blogos.com/article/149283/
男性、女性に限らず、人が個性を活かして、いろいろな場で活かせるようにと考えれば良いのでは?
再生核研究所声明206(2015.2.12) 女性の生態、主婦の生態
人間の個性はいろいろであり、主婦の立場もいろいろであるが、女性や主婦の根源的な有り様を纏めてみたい。 次に、男性の生態、亭主の生態と対で考察したい。
女性とは、何であろうか、主婦とは何だろうか。 それには、女性の関心の所在を見極めれば良い。 女性は、頼りを求め、育児と食の関心が強い存在である。頼りを求めるは、愛の問題や恋の問題が深いと言える。家庭を持つ以前の難題については次を参照:
再生核研究所声明 36: 恋の原理と心得
再生核研究所声明 124 (2013.8.20): 恋の機微 - 恋の極意
育児と食の関心は 次の段階であるが、当然、若くから、準備されていることは当然である。 本質的に、育児と食が満足できれば、女性は本質的に幸せであり、芸術その他の多くの趣味は、そんなに基本的な問題ではないように見える。亭主の立身出世も本質的では無く、経済的な条件の改善くらいの軽い意味しか、大抵の場合にはないのではないだろうか。もちろん、虚栄心で、亭主を頑張るように励まし、亭主を追い立てる場合も 希に世に見られるが、一般的ではないように見られる。他方、子供については、子供の将来を思い、子供を励ましている状況は 世に多く見られる。 これらを総括すると、 猿などの家族で、育児に勤しむメスザルと 主婦の生態は殆ど同じようなもので、慎ましく愛すべきもの、自然状態に近い存在であるように見える。多くの母親は、家庭の健全な状態を願い、健康や食に気遣い、生物の基本的な集団である家族を大事に考えているという意味で、主婦とは完全であり、男性にとっても家族にとっても素晴らしい存在であると言える。
主婦の立場では、生も死も大した問題では無く、宗教も多くは深い意味を持たず、学問、芸術、政治なども多くは大きな関心ではなく、大きな存在ではないだろう ― これらにおいて、男性勝りに 能力が高く、関心の強い方は 世に多いが、一般的とは言えないだろう。
結論的に言えば、女性は男性に比べて、より原始的な安定した、自然と神に近い存在といえよう。美しい女性を育てるには、愛情に恵まれ、経済的な基礎に基づく、豊かな生活が必要である。男性には、夢を与える志があるのが望まれる。 世の男性の奮起を促したい。
以 上
再生核研究所声明207(2015.2.13) 男性の生態、亭主の生態
人間の個性はいろいろであり、亭主の立場もいろいろであるが、男性や亭主の根源的な有り様を纏めてみたい。これは再生核研究所声明206(2015.2.12) 女性の生態、主婦の生態と対で考察したい。
男性とは、何であろうか、亭主とは何だろうか。 それには、男性の関心の所在を見極めれば良い。男性は、家族の責任者であるから、外との関係で収入を得て、家族を養い、 安定した生活に何時も気を遣うのは当然で、それらの本能は立身出世を基本的に志向し、それらは多く、求道や真理の追究、多くの好奇心として現れ、男性の多様性は女性の多様性には比べられないほどである。高名な研究者が深夜ジグソーパズルに耽っていたかと想えば、探検家や登山家、岩登りなどに挑戦している姿などは、女性には中々理解できない面である。また、純粋数学者が動機も無くただ、真実の追求に人生にかけているなど、男性の趣味、志は豊かで、多様、深く、人間存在としても極めて興味深い。― これらを男性の特徴かと思うと、男性勝りの女性が世に多いことも注目して置きたい。家庭を持つ以前の男性にとっても 女性の関する難題については 次を参照:
再生核研究所声明 36: 恋の原理と心得
再生核研究所声明 124 (2013.8.20): 恋の機微 - 恋の極意
男性の関心の原点が外にあるということは、家庭内で、安定に生活し、子供が健やかに成長していれば、概ね、内は諒と考えて、男性は志の方に大きな関心が行き、それは、多くの場合、家庭を顧みない、妻を顧みない亭主として 世の亭主の批判は定着化しているのではないだろうか? それはソクラテスの悪妻として2000年以前から変わらない、 主婦と亭主の根源的な関係である。― 逆に 男性が家庭に埋没していれば、女性は、物足りないと 実感するだろう。その意味で、男性は外に志を抱く、必要があり、家庭では孤独な存在になるだろう。結論的に言えば、男性は女性に比べて、より発展したそれゆえに、弱く、不安定安な存在で、進化したという意味では 女性より 神に近い存在といえよう。素敵な男性を育てるには、家庭をきちんと纏めて、育児をなし、よい食を整え、生活を整えれば、自ずから、成長するのではないだろうか。良き伴侶を見つけることの重要性は 女性の一大事であることは、古来変わらない原理ではないだろうか。これは自明のことであるが、世の女性の注意、奮起を促したい。男性にも 家庭を持たないで、悟り、人生を肯定することは 極めて難しい原理があることに 注意を喚起して置きたい。もちろん、良き伴侶を見つけることの重要性は 男性の一大事であることも、古来変わらない原理である。
以 上
シェアーズカフェ・オンライン2015年12月11日 05:00「男性と違う何かをする必要はない」(NBA女性コーチ)は正しい - 後閑徹
12月2日、朝日新聞デジタル版にて米国男子プロバスケットボール(NBA)、アメリカンフットボール(NFL)の女性コーチの奮闘が報じられた。その中のひとり、NBAキングスのアシスタント・コーチであるナンシー・リーバーマンは、「男性と違う何かをする必要はない」と言っている。これは、「女性の強みを活かす」という時代の流れに逆行するのではないか。新たな活躍の場を切り拓く女性コーチの発言から、女性の職域拡大、そして女性活躍の真の意味を読み解く。
■女性の職域拡大
NBA史上2人目の女性コーチであるナンシー・リーバーマン(敬称略)は以下のようにいう。
「この日のために、すべてを準備してきた。指導者に男女は関係ない。まだ小さな一歩だが、歴史を変えるための努力を続けたい」
(中略)
「男性と違う何かをする必要はない。大切なのは自信。きちんとした知識を持って指導すれば、選手はついてくる」
2015年12月2日朝日新聞デジタルより
女性に限らず新しい分野への参入は、能力、強い意志、それを受け容れる環境の3点があってこそ成り立つものである。そして、時にはこの環境を自ら作っていかなければならないこともある。
しかし、リーバーマンコーチのようにその能力と強い意志で職域を拡大していくことは決して楽ではない。以下に女性の職域拡大について整理をしてみよう。縦軸に「既存の慣習の有無」、横軸に「女性的手法・男性的手法」をとる。「既存の慣習の有無」とは既に業務遂行の方法が定着しているか否か、「男性的手法・女性的手法」とは男女それぞれの強みを生かす手法を意味する。
女性職域拡大
第1象限は、何のしがらみもない新たな分野に女性が男性的手法で取り組む分野であり、女性活躍を進める現在では事実上考えられない。第2象限は先例も慣習もないため女性が自らの強みを気兼ねなく発揮できる分野になる。第3象限は今まで男性が行ってきた「やり方」を女性の強みで置き換える分野、第4象限は男性のやってきた「やり方」を踏襲する分野となる。
11月12日に日経ホールで行われた「日経ウーマノミクス・シンポジウム~女性活躍Next Stage」にて積水ハウス社長が、住宅販売の女性営業職の課題として「男性の顔色をみすぎる」という点を挙げていた。これまでの男性営業職の「やり方」に合わせようとして女性の強みを発揮できていないという趣旨だ。この場合の女性営業職は第4象限にいることになる。そして、求められているのは第4象限から女性ならではの営業スタイルをもつ第3象限への移行である。
一般に「女性ならではの強みを活かして」といわれる第3象限も、実は口でいうほど簡単ではない。女性の強みも万能ではないし、これまでの先例や慣行を乗り越える「何か」を見つけ出さなければならないからである。
■同調傾向・横並び意識を乗り越える
また、「女性ならではの強みを活かせ」といっても、なかなか突出した動きはしにくいのも事実だ。周囲に同調しようという傾向や横並び意識はそこここに散見されるものでもある。
例えば、今年10月に内閣官房内閣人事局より出された「ゆう活」・ワークライフバランス推進強化月間取組状況調査結果においても、その自由記入欄に「若手職員でも「ゆう活」という大義名分をもって退庁できる雰囲気が出来た」、短時間勤務中の職員から「様々な勤務形態の職員がいたことから普段より退庁しやすかった」という声が挙げられていた。
「顔色をみる」という女性営業職の課題は何も彼女たちに特殊なことではないのだ。しかし、このような横並び意識や周囲への過度な配慮をする慣習が強い場合は、第2象限で女性の強みを生かし、成功体験を積んでいくこともひとつの方法となる。
しがらみのない事業・業務分野を用意して1から女性の「やり方」に任せる方法だ。女性チームが企画・デザインから市場投入まで担ったヤマハ発動機のスクーター「VINO」(2013年モデル)や緑茶の普及を目指して伊藤園と伊勢丹の女性チームがコラボレーションしたグリーンティーパーティ等はこの例である。
■求めるのは個人が個人として評価されること
では、「男性と違う何かをする必要はない」というリーバーマンはどこに当てはまるのだろうか。一見、第4象限に当てはまるようにも見えるが、「指導者に男女は関係ない」と断言する彼女は性差を問題としていないことから、4象限のいずれにも当てはまらない。彼女はその先の理念、すなわち「個人として評価せよ」という理念の実現を求めているのだ。
現在、わが国では女性活躍推進という政策スローガンのもと、多くの組織で女性の職域拡大・管理職の登用が試みられている。「男性」的組織慣行(組織文化)が蔓延している組織にあっては、まず「女性」という性別集団レベルで目の前にある諸々の障害を乗り超えていかなければならないからだ。
しかし、その先にあるのは男女が「個人として能力を発揮する機会が確保される」(男女共同参画社会基本法第3条)社会・組織である。これは、リーバーマンの主張と同義だ。その意味で、彼女の主張は正しい。
■誰の課題か
ナンシー・リーバーマンは、「女性らしさを活かす」という段階を軽々と飛び越えて「個人として評価される」ことを求めた。このことは、「女性活躍」はひとりの人間が「個人として評価される」社会・組織の前段階に過ぎないことを思い出させてくれる。同時にそれは、多様性を受け容れ、多様性を力に変える社会・組織作りの過程でもあることを忘れてはならない。
そして、そうであるなら、女性活躍推進というトピックは女性のみならず男性もともに取り組むべき課題ということになるのではないだろうか。なぜなら、ひとりの人間が「個人として評価される」社会・組織を求めるのに、性別は関係ないのだから。
【参考記事】
■組織文化を変える、その前に(後閑徹 人材・組織開発コンサルタント ブログ)
http://blog.redesign-a.com/?eid=67
■映画「マイ・インターン」に学ぶ男性メンターの心得(後閑徹 人材・組織開発コンサルタント)
http://sharescafe.net/46638195-20151020.html
■マタハラ降格判決から学ぶ組織人間の危険性(後閑徹 人材・組織開発コンサルタント)
http://sharescafe.net/46987171-20151123.html
■女性活躍推進のためにはOSの更新が必要です(後閑徹 人材・組織開発コンサルタント)
http://sharescafe.net/46479264-20151005.html
■男性にとって他人事ではない女性活躍推進 (後閑徹 人材・組織開発コンサルタント)
http://sharescafe.net/46354827-20150923.html
後閑徹 人材・組織開発コンサルタント Redesign Academia代表http://blogos.com/article/149283/
男性、女性に限らず、人が個性を活かして、いろいろな場で活かせるようにと考えれば良いのでは?
再生核研究所声明206(2015.2.12) 女性の生態、主婦の生態
人間の個性はいろいろであり、主婦の立場もいろいろであるが、女性や主婦の根源的な有り様を纏めてみたい。 次に、男性の生態、亭主の生態と対で考察したい。
女性とは、何であろうか、主婦とは何だろうか。 それには、女性の関心の所在を見極めれば良い。 女性は、頼りを求め、育児と食の関心が強い存在である。頼りを求めるは、愛の問題や恋の問題が深いと言える。家庭を持つ以前の難題については次を参照:
再生核研究所声明 36: 恋の原理と心得
再生核研究所声明 124 (2013.8.20): 恋の機微 - 恋の極意
育児と食の関心は 次の段階であるが、当然、若くから、準備されていることは当然である。 本質的に、育児と食が満足できれば、女性は本質的に幸せであり、芸術その他の多くの趣味は、そんなに基本的な問題ではないように見える。亭主の立身出世も本質的では無く、経済的な条件の改善くらいの軽い意味しか、大抵の場合にはないのではないだろうか。もちろん、虚栄心で、亭主を頑張るように励まし、亭主を追い立てる場合も 希に世に見られるが、一般的ではないように見られる。他方、子供については、子供の将来を思い、子供を励ましている状況は 世に多く見られる。 これらを総括すると、 猿などの家族で、育児に勤しむメスザルと 主婦の生態は殆ど同じようなもので、慎ましく愛すべきもの、自然状態に近い存在であるように見える。多くの母親は、家庭の健全な状態を願い、健康や食に気遣い、生物の基本的な集団である家族を大事に考えているという意味で、主婦とは完全であり、男性にとっても家族にとっても素晴らしい存在であると言える。
主婦の立場では、生も死も大した問題では無く、宗教も多くは深い意味を持たず、学問、芸術、政治なども多くは大きな関心ではなく、大きな存在ではないだろう ― これらにおいて、男性勝りに 能力が高く、関心の強い方は 世に多いが、一般的とは言えないだろう。
結論的に言えば、女性は男性に比べて、より原始的な安定した、自然と神に近い存在といえよう。美しい女性を育てるには、愛情に恵まれ、経済的な基礎に基づく、豊かな生活が必要である。男性には、夢を与える志があるのが望まれる。 世の男性の奮起を促したい。
以 上
再生核研究所声明207(2015.2.13) 男性の生態、亭主の生態
人間の個性はいろいろであり、亭主の立場もいろいろであるが、男性や亭主の根源的な有り様を纏めてみたい。これは再生核研究所声明206(2015.2.12) 女性の生態、主婦の生態と対で考察したい。
男性とは、何であろうか、亭主とは何だろうか。 それには、男性の関心の所在を見極めれば良い。男性は、家族の責任者であるから、外との関係で収入を得て、家族を養い、 安定した生活に何時も気を遣うのは当然で、それらの本能は立身出世を基本的に志向し、それらは多く、求道や真理の追究、多くの好奇心として現れ、男性の多様性は女性の多様性には比べられないほどである。高名な研究者が深夜ジグソーパズルに耽っていたかと想えば、探検家や登山家、岩登りなどに挑戦している姿などは、女性には中々理解できない面である。また、純粋数学者が動機も無くただ、真実の追求に人生にかけているなど、男性の趣味、志は豊かで、多様、深く、人間存在としても極めて興味深い。― これらを男性の特徴かと思うと、男性勝りの女性が世に多いことも注目して置きたい。家庭を持つ以前の男性にとっても 女性の関する難題については 次を参照:
再生核研究所声明 36: 恋の原理と心得
再生核研究所声明 124 (2013.8.20): 恋の機微 - 恋の極意
男性の関心の原点が外にあるということは、家庭内で、安定に生活し、子供が健やかに成長していれば、概ね、内は諒と考えて、男性は志の方に大きな関心が行き、それは、多くの場合、家庭を顧みない、妻を顧みない亭主として 世の亭主の批判は定着化しているのではないだろうか? それはソクラテスの悪妻として2000年以前から変わらない、 主婦と亭主の根源的な関係である。― 逆に 男性が家庭に埋没していれば、女性は、物足りないと 実感するだろう。その意味で、男性は外に志を抱く、必要があり、家庭では孤独な存在になるだろう。結論的に言えば、男性は女性に比べて、より発展したそれゆえに、弱く、不安定安な存在で、進化したという意味では 女性より 神に近い存在といえよう。素敵な男性を育てるには、家庭をきちんと纏めて、育児をなし、よい食を整え、生活を整えれば、自ずから、成長するのではないだろうか。良き伴侶を見つけることの重要性は 女性の一大事であることは、古来変わらない原理ではないだろうか。これは自明のことであるが、世の女性の注意、奮起を促したい。男性にも 家庭を持たないで、悟り、人生を肯定することは 極めて難しい原理があることに 注意を喚起して置きたい。もちろん、良き伴侶を見つけることの重要性は 男性の一大事であることも、古来変わらない原理である。
以 上
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