2018年6月20日水曜日

「出社困難」その時出社すべき?帰宅する? 2018年6月19日 19時27分地震 生活・支援

「出社困難」その時出社すべき?帰宅する?

地震 生活・支援
震度6弱を観測した今回の「大阪直下地震」。発生した午前7時58分ごろ、関西地方は通勤ラッシュのまっただ中でした。ネット上では通勤中に電車に閉じ込められたとか、長時間歩いて出社することになったという声が数多く上がりました。さらには、そもそも災害時に出社する必要があるのか?という議論も起きています。東日本大震災では「帰宅困難者」への対応が課題となりましたが、今回、浮き彫りになったのは「出社困難」。どうすればいいのか、企業はどう対応すべきか、取材しました。
(ネットワーク報道部記者 伊賀亮人・吉永なつみ)

歩いて出社が議論に

通勤時間帯に起きた今回の地震。在来線の中には10時間以上、運転を見合わせる路線があり、駅には運転再開を座って待つ人やタクシー待ちで長蛇の列ができ、関西地方の公共交通機関がマヒしました。
歩いて出社が議論に
JR大阪駅では座り込む人も 18日午前9時20分ごろ
ツイッター上ではこんな声が…

「2時間大阪まで歩いて仕事した」
「電車が緊急停車。線路歩かされて駅へ。駅から会社まで5キロ歩いた」

中には、自宅に帰ったら会社からタクシーで出社するよう指示されたことや、一刻も早く出勤すべきだったと叱責されたという投稿も寄せられています。

こうした声に「そもそも出社させる必要があるのか」といった声や、「社員が無理してでも出社しようとする社会はおかしいのではないか」といった疑問が投げかけられています。

また、医療関係者や消防など、緊急対応しなければいけない人たちが出勤できるよう、不急な出社は控えるべきだ、などという意見もあります。

出社した人の中には、結果的に、帰宅が困難になり避難所で一晩過ごした人の姿も見受けられました。
歩いて帰宅を急ぐ人の姿も多く見られました 大阪市

「有事休暇」で備え

「出社困難」をきっかけに企業や社員の対応が議論になっている今回の地震。実は企業の間では柔軟に対応していたケースもありました。

その1つがおよそ200人の従業員が働く神戸市中央区のソフトウエア会社「神戸デジタル・ラボ」です。この会社では、18日は急きょ会社全体で休日としました。

近年、全国で豪雨災害などが相次いでいたことから、災害時に社員を出社させるほうが危険な可能性もあるのではないかと、おととし「有事の特別休暇」という制度を導入していたのです。この制度は災害時に出勤できなくても欠勤扱いにはならないというものです。

一方で、すでに出勤していたり在宅勤務ができたりして、働いた場合には休日手当が付きます。さらに、余震が続くなど被害が出るおそれがある場合には、何日間でも休日にします。

18日は地震を受けて会社として特別休暇とすることを速やかに決定し、全社員に通知しました。社員のうちおよそ9割は帰宅したり在宅勤務したりして対応しました。それ以外の20人は、すでに出勤していたり会社近くまで来ていたりしていたため、そのまま安全を確認したうえで社内で仕事をしたということです。

会社では「阪神・淡路大震災を経験した神戸市にある企業なのでこれまでも災害時の対応を検討してきた。有事休暇の制度も周知していたので戸惑うことなく対応できたと思う」と話しています。

働き方改革が災害の備えにも

さらに今回の地震で思わぬ発見もあったと言います。それは働き方改革で会社から離れて働く「テレワーク」を進めていたことです。

この会社では、どこでも仕事ができる環境を整えていたので地震が起きてもわざわざ出勤する必要もないというのです。今後、余震が発生することも想定されますが、必要に応じて「テレワーク」を活用して社員の安全を確保していきたいとしています。

働き方改革が有効だという会社はほかにも。それが製薬大手の武田薬品工業です。
地震直後に全社員に周知
「大阪を中心とした近畿圏で最大震度6弱の地震がありました。出勤は無理をせず、安全な場所で待機して下さい」

18日の地震直後、国内のすべての社員向けに周知した内容です。およそ560人が勤務する大阪市の本社では、社員の安否確認を進めたうえで、社員個人の判断で、在宅勤務とするか、その時にいた場所の最寄りの営業所での勤務とするかに切り替えました。

武田薬品工業の広報担当者は「この数年で働き方改革が進み、社員の間では、在宅勤務やフレックス勤務制度を使って、自分の働き方は自分で組み立てるという意識が広がっていた。それが今回のような災害時にも生かされたのではないか」と話していました。

企業はガイドライン策定を

実際自分に置き換えるとどうすればいいのか迷うという人も多いのではないでしょうか。
災害リスク評価研究所 松島代表
そこで企業の防災対策に詳しい「災害リスク評価研究所」の松島康生代表に、通勤時に地震が発生した場合の対応を聞きました。

「災害の状況にもよりますが交通機関が動いていないのであれば、人命やライフラインに関わる仕事に就く人以外は基本的には出社する必要はないと思います。無理に出社すれば逆にリスクを大きくする可能性があるからです。すでに出社した人でも早めに帰宅するほうが望ましいと思います」

では企業はどうルールを定めておくべきなのでしょうか。

松島さんは「出社前ならこう、出社後はこう、と事細かにマニュアル的に決めておくとそれに縛られて危険なこともあるので、もう少し緩やかな『ガイドライン』を作っておくことが重要です」と指摘します。

社内で必ず出勤する要員を決めておくことや、震度だけを基準とするのでなく携帯電話の通信状況や公共交通機関の状況などに応じて判断することが重要だというのです。

さらに、地震発生時には会社と連絡を取れないことも多いことも想定されることから、松島さんは「緊急時には従業員が自己判断で行動することも求められます。企業の間では東日本大震災をきっかけにBCP=事業継続計画を策定する動きが広がっていますが計画を作って終わりではなく周知・普及が何よりも重要です」と指摘します。

安全あっての企業活動

企業の防災対策というと、まず想定するのはいかに生産活動を継続、再開することではないでしょうか。しかし松島代表は、社員の安全をどう確保するかが何よりも優先されるべきだとして次のように話します。

「企業の活動も従業員がいなくては継続できないからです。災害時には本当に必要でなければ出社しなくてもいいという考えがもっと広がってもいいのではないでしょうか」

いつ起きるか分からない都市型の大地震。その時どうすべきか、職場で、家庭で、改めて話すきっかけにしたいと感じました。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180619/k10011485871000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_073

再生核研究所声明 692011/09/27)  単細胞人間 ― 単細胞的思考

(背景: 2011/09/22  宿舎で朝食をとっている最中に 突然閃いた考えです。 単細胞人間という言葉を聴いたのは 恩師がゼミの学生に言われた言葉として、伺って来ました。
類語辞典には 近視眼的な ・ 目先の利益だけ考えた~ ・ せっかちな(結論) ・ (単なる)向こうみず ・ 単線思考の ・ 単細胞(人間) とある。 また、 ツイッターで、 恩師が、単細胞人間 と言った ということを 思い出させます。 小さな真実を見て、 全体が見えないのですね。 愚かさの表れ ではないでしょうか。 脱原発デモ なども そうではないでしょうか と呟いた後です。)

単細胞的思考とは
小さな事実を それに関係する全体の中での 位置づけができず、その局所的な、断片的な事実をもって全体に普遍させてしまう愚かさであると表現したい。

まず、現実的な問題で考察し、しかる後に一般論を展開したい。
脱原発デモ、脱原発運動、これはどれほどの意味があるでしょうか。そのまま主張を全て受け入れたら、どのようになるでしょうか。長年かけて膨大な資金を注ぎ、人と設備を整えたものを活用できないとなれば、電力会社は 膨大な損失である、相当に電気料を課しても経営が成り立たないのは 素人の目にも明らかではないだろうか。電力会社は どの程度の損失に当たるかを明らかにして 国民に理解を求めるべきである。天災の事故で、恐ろしいは 分かるが、何十年も続けてきたことをいきなり、中止せよ反対、このような要求は 子供の要求と同じで、単細胞的思考の典型的な例と考えられる。まともな考えとは、くれぐれも慎重に運営して欲しい。場合によっては、在り様は 分かれるが、段階的に縮小して欲しいという意見ではないだろうか。
これについては、再生核研究所声明 67  脱原発デモ ― 非現実的な貧しい二律背反の発想と飛躍した議論 を参照。

相当の人が、国防の在り様について、敵地攻撃能力の整備を と主張している。自分は強く、相手を罰せられるので安全になると考えているのであろうか。 しかし、逆に考えてみれば、当然、公正の原則で 相手も敵地攻撃能力を高めて、直ちに軍拡競争に入ってしまう。場合によっては、逆襲され、先に攻撃して、壊滅させてしまえ となりかねない。 経済的にも大変で、危険性を増大させる、それこそ、単細胞的思考ではないだろうか。空母が欲しい、軍事的には、南シナ海、東シナ海を「日本海」にすることだ、そのためには原子力潜水艦を持つことに尽きる 等も同じような考えではないだろうか。 
次を参考: 再生核研究所声明 49: アジアの愚か者、アジアの野蛮性。

次に、有名な蓮舫氏の発言について「研究は1番でないといけない。“2位ではどうか”などというのは愚問」とは おかしいと考える。 そのような質問をせずに、切りなくお金を注げば、第一 他の いろいろ大事な研究費を圧迫してしまう現実。 研究費は 無限ではないので、 どのように配分するかは、 国家の大事な問題。 戦艦大和のように 時代遅れの兵器を、研究でも、お金を掛ければ、大きければ、世界第1位でなければ、の発想は おかしい。 蓮舫氏は、 決めつけているのではなく、 なぜかと問うているのだから、 きちんと答えるのは、 研究者の 国民に対する義務であり、また、他の多くの研究者や、若い研究者も、どうしてそちらばかりお金をかけるか、知りたい 自然な 質問ではないだろうか。 蓮舫氏の質問は,政治家として、当然の立派な質問だと評価したい。専門家は日本国が破産を迎えても、自分のところの研究費だけはと 要求するだろう。 これは専門家の独善と大局に想いを致せない単細胞的思考の現れと言え、 専門化、局所化した現代社会の本質的な問題と考える。高度に専門化して、自分たち仲間でしか議論も話しも通じず、他の価値さえ理解できず、本当に生体の中の ほんの一部の細胞の役割しか 果たせなくなっている。 人事の進め方、評価なども 結局 仲間同志の中でしか、考えられない 現実である。 検察や弁護士も法律の条文にばかりに囚われていて、法の精神や生きた社会や世界的な視野に欠けて、おかしな判断をすることが多い(再生核研究所声明 31:法の精神と-罪と罰)。

上記 事例で分かることは 愚かさの故の行為と 背後に利害が絡んでいて 理に反しても強弁している場合とがあるということである。 何れも人間の本質的な弱点であると自戒したい。 そこで、 単細胞的な思考 に陥らない心得を 次のように纏めて置きたい。

1)絶えず、逆の立場、反対を考えて、みる。
2)その意見を 徹底的に進めたら どうなるかを考えてみる。
3)みんなが、それに賛成、実現したら、どうなるかを考えてみる。
4)特に関係の無い第3者や 素人の意見も参考にする。
5)世の問題は、真か偽か、正しいか正しくないか、赤か白かのように きちんと分けられるものでは ないものであり、微妙に入り混じっている複雑な在り様であり、在り様の在り様を 多様に考える 幅の広さに心がける。
6)一度決めるとそれに拘り、その意見に固執しがちであるから、絶えず高い立場の見解、良い意見に止揚していく心構えを柔軟に持つ。
7)くれぐれも派閥、仲間、専門家あるいは、地域、職業、宗教などの集団の枠、組織に囚われない。 また、考えを固定化したり、人を分け隔てたような考え方をとらない。
8)ある程度時間をかけて、大事な問題ほど、影響が大きい問題ほど じっくり考える。 全体の状況が 見えるまでは 謙虚な態度で臨む。

これらを 単細胞的思考から抜け出す心得としたい。しかしながら、人間は 本質的に愚かであり、予断と偏見に満ちた存在であること を肝に銘じて置きたい。

なお、個人と社会の在り様については 次を参考にして頂きたい: 再生核研究所声明 35:  社会と個人の在りよう ー 細胞の役割(この声明の趣旨は 人体と細胞のように国家と個人は、社会と個人は有機体の存在として、 調和ある存在 になろう ということにある。 実際、一個の人間の存在は 細胞が生体の中で有機的な存在であるように、本来社会の中で有機的な存在ではないだろうか。 生体が病んでしまったら、個々の細胞の存在はどのようになるかに 想いを致したい。 実際、人類の生存は、如何なるものをも超えた存在である(最も大事なこと:声明13)。
                                    以 上

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