アレキサンドリアの大図書館からミイラ制作の方法まで。「アサシン クリード オリジンズ」のディスカバリーツアーを紹介するイベントが開催
「アサシン クリード オリジンズ」(PC/PlayStation 4/Xbox One。以下,オリジンズ)のちょっと風変わりなモード,「ディスカバリーツアー」が2018年2月20日に無料配信された(関連記事)。3月7日,このモードを紹介するイベントが東京・西麻布のエジプト料理店,ネフェルティティ東京で開催されたので,その模様をお伝えしたい。
何度も紹介しているので,とっくにご存じの人も多いと思うが,原稿の流れ的にここで説明しておくと,ディスカバリーツアーとは,オリジンズのために緻密に再現された古代エジプトというゲーム世界を自由に探索して,記念碑的な建造物を見学したり,庶民の生活を知ったりできる,教育的な用途にも使える,かなりユニークなモードだ。上記のように,対応する各プラットフォームで無料アップデートされるほか,PC版では本編を持っていなくても,ディスカバリーツアーだけを購入できる。
ユービーアイソフト日本法人の代表取締役社長,スティーブ・ミラー氏の挨拶のあと,ゲストとして招かれたのは,女優の酒井美紀さんと,「古代エジプト美術館」の創設者である菊川 匡(きくがわ ただし)さん。酒井さんはテレビ番組でアレクサンドリアの西にあるタップオシリスマグナ遺跡で発掘を取材したというご縁で,また菊川さんは,日本最大級のコレクションを誇る常設美術館を東京・渋谷にオープンした古代エジプト遺物コレクターだ。
さっそく,PlayStation 4版のオリジンズを使ったディスカバリーツアーが始まった。「メンフィスの街」「スフィンクスの謎」など,75種類のツアーが用意されているが,最初に訪れたのは,「アレクサンドリア大図書館」だ。紀元前300年頃にプトレマイオス1世によって建てられたこの図書館は,最盛期には70万巻のパピルス書が集められたという,まさに古代世界の知の中心地であり,エウクレイデス(ユークリッド)やアルキメデスなどがここで活躍した。
ちなみにこのディスカバリーツアーは,主人公バエクのほか,ユリウス・カエサルやプトレマイオス13世など,ゲーム登場するキャラクターから好きな人物を選び,そのキャラクターを操作して進めていくのだが,司会を務めたユービーアイソフトの福井蘭子氏が選んだのは,クレオパトラ7世フィロパトル。キャラクターの動きはバエクと同じなので,全力疾走するクレオパトラとか,パルクールで高い塔に登っていくクレオパトラなど,想像の斜め上を行く場面が見られた。
大図書館の知識欲は常軌を逸するほど旺盛で,書物を持ってアレクサンドリアを訪れた人々は必ず大図書館にそれを提出しなくてはならなかった。大図書館はその写本を作り,それを旅行者に返すという。そうした写本を制作する人々が並んで仕事をしていたり,史上初めて地球の大きさを測ったエラトステネスが講義を行っていたり,彼が作ったという巨大な天球儀が置いてあったりと,情報満載で,それがまるで現実のように見られるのは知的興奮を誘う。筆者もなんだか少し,利口になったような気がしてくるほどだ。
4世紀末から5世紀にかけてキリスト教徒による攻撃を繰り返し受け,ついに破壊されたアレキサンドリア大図書館。その威容がしのべるのは,このディスカバリーツアーならではだ。
続いてのツアーは,ゲーム本編でも重要なイベントが発生する「ジョセルの階段ピラミッド内部」。ジョセルはエジプト古王国時代の王で,この階段ピラミッドはギザの三大ピラミッドより以前に作られた,おそらく最古のピラミッドだという(紀元前2600年頃)。とりわけ,青いタイルで装飾された王の間が有名とのことで,ツアーでもそこを訪れることができる。
ここで菊川さんは,実際にジョセル王の階段ピラミッドのものだという青いタイルを披露した。4000年以上の時を経てなお,それは鮮やかな青い色を保っており,月並みな表現で恐縮だが,すごいなあ。菊川さんによれば,ディスカバリーツアーに出てくる王の間は本物と見間違えるほどで,とくにタイルの質感の再現がすばらしいとのことだった。
酒井さんは,古代エジプトの装飾品,宝飾品の繊細さに感動したとのことで,古代エジプトと聞くと巨大建築物を思い浮かべがちだが,細かい意匠にも見るべきものがあると菊川さんは述べた。
最後のツアーは,「古代エジプトのミイラ」だ。やっぱりね,古代エジプトといえばミイラでしょ。菊川さんによれば,古代エジプトの人々は死後,次の世界での甦りを信じており,また人はバーと呼ばれる魂と,カーと呼ばれる生命力,そして肉体そのものからできていると信じていた。次の世界で甦るためには肉体の保存が必要で,そのためにミイラを作ったのだそうだ。
というわけで,クレオパトラはミイラ製造所を訪れた。ここでは,「ミイラのできるまで」が順を追って紹介されており,洗浄に始まり,油や香辛料による浄化,そして内臓の取り出しなど,ミイラ制作過程を学ぶことができる。
専用のナイフを鼻に突っ込んで脳みそを取り出すという,聞くだけで痛そうな工程もあるのだが,菊川さんもミイラを持っており,それをCTスキャンにかけたときに鼻骨のあたりに傷があるのを確認したという。ああ,ますます鼻の奥が痛くなってきた。菊川さんはほかに,ネコのミイラやハヤブサのミイラを所蔵しており,これらは神として神殿に祭られるものだという。古代エジプトの女神バステトはネコの,またホルスはハヤブサの姿をしている。
以上でツアーは終了し,福井氏は「ここで学んだミイラ制作の方法,機会があればぜひお役に立ててほしい」と述べた。たぶん,一生使わない気がする。
最後に酒井さんは,「このツアーを通じて古代の人の知恵や生活が実感できた。小学生の息子がこれを遊んで興味を持ち,さらに深く学んでくれるのではないか」と述べた。また,菊川さんは,「当時の再現が細部にわたって忠実であり,大事な部分をしっかり作っていると感じた。まるで実際の発掘作業のようなワクワク感もあり,このディスカバリーツアーを通じて,古代エジプトを学ぶ人が増えると嬉しい」と述べ,イベントを締めくくった。
http://www.4gamer.net/games/384/G038410/20180307131/
「アサシン クリード オリジンズ」公式サイト
何度も紹介しているので,とっくにご存じの人も多いと思うが,原稿の流れ的にここで説明しておくと,ディスカバリーツアーとは,オリジンズのために緻密に再現された古代エジプトというゲーム世界を自由に探索して,記念碑的な建造物を見学したり,庶民の生活を知ったりできる,教育的な用途にも使える,かなりユニークなモードだ。上記のように,対応する各プラットフォームで無料アップデートされるほか,PC版では本編を持っていなくても,ディスカバリーツアーだけを購入できる。
さっそく,PlayStation 4版のオリジンズを使ったディスカバリーツアーが始まった。「メンフィスの街」「スフィンクスの謎」など,75種類のツアーが用意されているが,最初に訪れたのは,「アレクサンドリア大図書館」だ。紀元前300年頃にプトレマイオス1世によって建てられたこの図書館は,最盛期には70万巻のパピルス書が集められたという,まさに古代世界の知の中心地であり,エウクレイデス(ユークリッド)やアルキメデスなどがここで活躍した。
酒井美紀さん
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菊川 匡さん
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ちなみにこのディスカバリーツアーは,主人公バエクのほか,ユリウス・カエサルやプトレマイオス13世など,ゲーム登場するキャラクターから好きな人物を選び,そのキャラクターを操作して進めていくのだが,司会を務めたユービーアイソフトの福井蘭子氏が選んだのは,クレオパトラ7世フィロパトル。キャラクターの動きはバエクと同じなので,全力疾走するクレオパトラとか,パルクールで高い塔に登っていくクレオパトラなど,想像の斜め上を行く場面が見られた。
大図書館の知識欲は常軌を逸するほど旺盛で,書物を持ってアレクサンドリアを訪れた人々は必ず大図書館にそれを提出しなくてはならなかった。大図書館はその写本を作り,それを旅行者に返すという。そうした写本を制作する人々が並んで仕事をしていたり,史上初めて地球の大きさを測ったエラトステネスが講義を行っていたり,彼が作ったという巨大な天球儀が置いてあったりと,情報満載で,それがまるで現実のように見られるのは知的興奮を誘う。筆者もなんだか少し,利口になったような気がしてくるほどだ。
4世紀末から5世紀にかけてキリスト教徒による攻撃を繰り返し受け,ついに破壊されたアレキサンドリア大図書館。その威容がしのべるのは,このディスカバリーツアーならではだ。
続いてのツアーは,ゲーム本編でも重要なイベントが発生する「ジョセルの階段ピラミッド内部」。ジョセルはエジプト古王国時代の王で,この階段ピラミッドはギザの三大ピラミッドより以前に作られた,おそらく最古のピラミッドだという(紀元前2600年頃)。とりわけ,青いタイルで装飾された王の間が有名とのことで,ツアーでもそこを訪れることができる。
ここで菊川さんは,実際にジョセル王の階段ピラミッドのものだという青いタイルを披露した。4000年以上の時を経てなお,それは鮮やかな青い色を保っており,月並みな表現で恐縮だが,すごいなあ。菊川さんによれば,ディスカバリーツアーに出てくる王の間は本物と見間違えるほどで,とくにタイルの質感の再現がすばらしいとのことだった。
酒井さんは,古代エジプトの装飾品,宝飾品の繊細さに感動したとのことで,古代エジプトと聞くと巨大建築物を思い浮かべがちだが,細かい意匠にも見るべきものがあると菊川さんは述べた。
最後のツアーは,「古代エジプトのミイラ」だ。やっぱりね,古代エジプトといえばミイラでしょ。菊川さんによれば,古代エジプトの人々は死後,次の世界での甦りを信じており,また人はバーと呼ばれる魂と,カーと呼ばれる生命力,そして肉体そのものからできていると信じていた。次の世界で甦るためには肉体の保存が必要で,そのためにミイラを作ったのだそうだ。
専用のナイフを鼻に突っ込んで脳みそを取り出すという,聞くだけで痛そうな工程もあるのだが,菊川さんもミイラを持っており,それをCTスキャンにかけたときに鼻骨のあたりに傷があるのを確認したという。ああ,ますます鼻の奥が痛くなってきた。菊川さんはほかに,ネコのミイラやハヤブサのミイラを所蔵しており,これらは神として神殿に祭られるものだという。古代エジプトの女神バステトはネコの,またホルスはハヤブサの姿をしている。
また,ミイラ制作には値段によって各種コースがご用意されていたそうで,我々がよく目にする保存状態の良いものは,やはりデラックスコースで作られているとのことだった。 |
以上でツアーは終了し,福井氏は「ここで学んだミイラ制作の方法,機会があればぜひお役に立ててほしい」と述べた。たぶん,一生使わない気がする。
最後に酒井さんは,「このツアーを通じて古代の人の知恵や生活が実感できた。小学生の息子がこれを遊んで興味を持ち,さらに深く学んでくれるのではないか」と述べた。また,菊川さんは,「当時の再現が細部にわたって忠実であり,大事な部分をしっかり作っていると感じた。まるで実際の発掘作業のようなワクワク感もあり,このディスカバリーツアーを通じて,古代エジプトを学ぶ人が増えると嬉しい」と述べ,イベントを締めくくった。
http://www.4gamer.net/games/384/G038410/20180307131/
再生核研究所声明314(2016.08.08) 世界観を大きく変えた、ニュートンとダーウィンについて
今朝2016年8月6日,散歩中 目が眩むような大きな構想が閃いたのであるが、流石に直接表現とはいかず、先ずは世界史上の大きな事件を回想して、準備したい。紀元前の大きな事件についても触れたいが当分 保留したい。
そもそも、ニュートン、ダーウィンの時代とは 中世の名残を多く残し、宗教の存在は世界観そのものの基礎に有ったと言える。それで、アリストテレスの世界観や聖書に反して 天動説に対して地動説を唱えるには それこそ命を掛けなければ主張できないような時代背景が 存在していた。
そのような時に世の運動、地上も、天空も、万有を支配する法則が存在するとの考えは それこそ、世界観の大きな変更であり、人類に与えた影響は計り知れない。進化論 人類も動物や生物の進化によるものであるとの考えは、 人間そのものの考え方、捉え方の基本的な変更であり、運動法則とともに科学的な思考、捉え方が世界観を根本的に変えてきたと考えられる。勿論、自然科学などの基礎として果たしている役割の大きさを考えると、驚嘆すべきことである。
人生とは何か、人間とは何か、― 世の中には秩序と法則があり、人間は作られた存在で
その上に 存在している。如何に行くべきか、在るべきかの基本は その法則と作られた存在の元、原理を探し、それに従わざるを得ないとなるだろう。しかしながら、狭く捉えて 唯物史観などの思想も生んだが、それらは、心の問題、生命の神秘的な面を過小評価しておかしな世相も一時は蔓延ったが、自然消滅に向かっているように見える。
自然科学も生物学も目も眩むほどに発展してきている。しかしながら、人類未だ成長していないように感じられるのは、止むことのない抗争、紛争、戦争、医学などの驚異的な発展にも関わらず、人間存在についての掘り下げた発展と進化はどれほどかと考えさせられ、昔の人の方が余程人間らしい人間だったと思われることは 多いのではないだろうか。
上記二人の巨人の役割を、自然科学の基礎に大きな影響を与えた人と捉えれば、我々は一段と深く、巨人の拓いた世界を深めるべきではないだろうか。社会科学や人文社会、人生観や世界観にさらに深い影響を与えると、与えられると考える。
ニュートンの作用、反作用の運動法則などは、人間社会でも、人間の精神、心の世界でも成り立つ原理であり、公正の原則の基礎(再生核研究所声明 1 (2007/1/27): 美しい社会はどうしたら、できるか、美しい社会とは)にもなる。 自国の安全を願って軍備を強化すれば相手国がより、軍備を強化するのは道理、法則のようなものである。慣性の法則、急には何事でも変えられない、移行処置や時間的な猶予が必要なのも法則のようなものである。力の法則 変化には情熱、エネルギー,力が必要であり、変化は人間の本質的な要求である。それらはみな、社会や心の世界でも成り立つ原理であり、掘り下げて学ぶべきことが多い。ダーウィンの進化論については、人間はどのように作られ、どのような進化を目指しているのかと追求すべきであり、人間とは何者かと絶えず問うて行くべきである。根本を見失い、個別の結果の追求に明け暮れているのが、現在における科学の現状と言えるのではないだろうか。単に盲目的に夢中で進んでいる蟻の大群のような生態である。広い視点で見れば、経済の成長、成長と叫んでいるが、地球規模で生態系を環境の面から見れば、癌細胞の増殖のような様ではないだろうか。人間の心の喪失、哲学的精神の欠落している時代であると言える。
以 上
再生核研究所声明315(2016.08.08) 世界観を大きく変えた、ユークリッドと幾何学
今朝2016年8月6日,散歩中 目が眩むような大きな構想が閃いたのであるが、流石に直接表現とはいかず、先ずは世界史上の大きな事件を回想して、準備したい。紀元前の大きな事件についても触れたいが当分 保留したい。
ニュートン、ダーウィンの大きな影響を纏めたので(声明314)今回はユークリッド幾何学の影響について触れたい。
ユークリッド幾何学の建設について、ユークリッド自身(アレクサンドリアのエウクレイデス(古代ギリシャ語: Εὐκλείδης, Eukleídēs、ラテン語: Euclīdēs、英語: Euclid(ユークリッド)、紀元前3世紀? - )は、古代ギリシアの数学者、天文学者とされる。数学史上最も重要な著作の1つ『原論』(ユークリッド原論)の著者であり、「幾何学の父」と称される。プトレマイオス1世治世下(紀元前323年-283年)のアレクサンドリアで活動した。)が絶対的な幾何学の建設に努力した様は、『新しい幾何学の発見―ガウス ボヤイ ロバチェフスキー』リワノワ 著松野武 訳1961 東京図書 に見事に描かれており、ここでの考えはその著書に負うところが大きい。
ユークリッドは絶対的な幾何学を建設するためには、絶対的に正しい基礎、公準、公理に基づき、厳格な論理によって如何なる隙や曖昧さを残さず、打ち立てられなければならないとして、来る日も来る日も、アレクサンドリアの海岸を散歩しながら ユークリッド幾何学を建設した(『原論』は19世紀末から20世紀初頭まで数学(特に幾何学)の教科書として使われ続けた[1][2][3]。線の定義について、「線は幅のない長さである」、「線の端は点である」など述べられている。基本的にその中で今日ユークリッド幾何学と呼ばれている体系が少数の公理系から構築されている。エウクレイデスは他に光学、透視図法、円錐曲線論、球面天文学、誤謬推理論、図形分割論、天秤などについても著述を残したとされている。)。
ユークリッド幾何学、原論は2000年以上も越えて多くの人に学ばれ、あらゆる論理的な学術書の記述の模範、範として、現在でもその精神は少しも変わっていない、人類の超古典である。― 少し、厳密に述べると、ユークリッド幾何学の基礎、いわゆる第5公準、いわゆる平行線の公理は徹底的に検討され、2000年を経て公理系の考えについての考えは改められ― 公理系とは絶対的な真理という概念ではなく、矛盾のない仮定系である ― 、非ユークリッド幾何学が出現した。論理的な厳密性も徹底的に検討がなされ、ヒルベルトによってユークリッド幾何学は再構成されることになった。非ユークリッド幾何学の出現過程についても上記の著書に詳しい。
しかしながら、ユークリッド幾何学の実態は少しも変わらず、世に絶対的なものがあるとすれば、それは数学くらいではないだろうかと人類は考えているのではないだろうか。
数学の不可思議さに想いを致したい(しかしながら、数学について、そもそも数学とは何だろうかと問い、ユニバースと数学の関係に思いを致すのは大事ではないだろうか。この本質論については幸運にも相当に力を入れて書いたものがある:
19/03/2012
ここでは、数学とは何かについて考えながら、数学と人間に絡む問題などについて、幅.広く面白く触れたい。
)。
― 数学は公理系によって定まり、そこから、論理的に導かれる関係の全体が一つの数学の様 にみえる。いま予想されている関係は、そもそも人間には無関係に確定しているようにみえる。その数学の全体はすべて人間には無関係に存在して、確定しているようにみえる。すなわち、われわれが捉えた数学は、人間の要求や好みで発見された部分で、その全貌は分か らない。抽象的な関係の世界、それはものにも、時間にも、エネルギーにも無関係で、存在 している。それではどうして、存在して、数学は美しいと感動させるのであろうか。現代物理学は宇宙全体の存在した時を述べているが、それでは数学はどうして存在しているのであろうか。宇宙と数学は何か関係が有るのだろうか。不思議で 不思議で仕方がない。数学は絶対で、不変の様にみえる。時間にも無関係であるようにみえる。数学と人間の関係は何だ ろうか。―
数学によって、神の存在を予感する者は 世に多いのではないだろうか。
以 上
再生核研究所声明339(2016.12.26)インドの偉大な文化遺産、ゼロ及び算術の発見と仏教
世界史と人類の精神の基礎に想いを致したい。ピタゴラスは 万物は数で出来ている、表されるとして、数学の重要性を述べているが、数学は科学の基礎的な言語である。ユークリッド幾何学の大きな意味にも触れている(再生核研究所声明315(2016.08.08) 世界観を大きく変えた、ユークリッドと幾何学)。しかしながら、数体系がなければ、空間も幾何学も厳密には 表現することもできないであろう。この数体系の基礎はブラーマグプタ(Brahmagupta、598年 – 668年?)インドの数学者・天文学者によって、628年に、総合的な数理天文書『ブラーマ・スプタ・シッダーンタ』(ब्राह्मस्फुटसिद्धान्त Brāhmasphuṭasiddhānta)の中で与えられ、ゼロの導入と共に四則演算が確立されていた。ゼロの導入、負の数の導入は数学の基礎中の基礎で、西欧世界がゼロの導入を永い間嫌っていた状況を見れば、これらは世界史上でも顕著な事実であると考えられる。最近ゼロ除算は、拡張された割り算、分数の意味で可能で、ゼロで割ればゼロであることが、その大きな影響とともに明らかにされてきた。しかしながら、 ブラーマグプタはその中で 0 ÷ 0 = 0 と定義していたが、奇妙にも1300年を越えて、現在に至っても 永く間違いであるとしてされている。現在でも0 ÷ 0について、幾つかの説が存在していて、現代数学でもそれは、定説として 不定であるとしている。最近の研究の成果で、ブラーマグプタの考えは 実は正しかった ということになる。 しかしながら、一般の ゼロ除算については触れられておらず、永い間の懸案の問題として、世界を賑わしてきた。現在でも議論されている。ゼロ除算の永い歴史と問題は、次のアインシュタインの言葉に象徴される:
Blackholes are where God divided by zero. I don't believe in mathematics. George Gamow (1904-1968) Russian-born American nuclear physicist and cosmologist re-
marked that "it is well known to students of high school algebra" that division by zero is not valid; and Einstein admitted it as the biggest blunder of his life [1] 1. Gamow, G., My World Line (Viking, New York). p 44, 1970.
· 愛別離苦(あいべつりく) - 愛する者と別離すること
· 怨憎会苦(おんぞうえく) - 怨み憎んでいる者に会うこと
· 求不得苦(ぐふとくく) - 求める物が得られないこと
の四つの苦に対する人間の在り様の根本を問うた仏教の教えは人類普遍の教えであり、命あるものの共生、共感、共鳴の精神を諭されたと理解される。人生の意義と生きることの基本を真摯に追求された教えと考えられる。アラブや西欧の神の概念に直接基づく宗教とは違った求道者、修行者の昇華された世界を見ることができ、お釈迦様は人類普遍の教えを諭されていると考える。
これら2点は、インドの誠に偉大なる、世界史、人類における文化遺産である。我々はそれらの偉大な文化を尊崇し、数理科学にも世界の問題にも大いに活かして行くべきであると考える。 数理科学においては、十分に発展し、生かされているので、仏教の教えの方は、今後世界的に広められるべきであると考える。仏教はアラブや欧米で考えられるような意味での宗教ではなく、 哲学的、学術的、修行的であり、上記宗教とは対立するものではなく、広く活かせる教えであると考える。世界の世相が悪くなっている折り、仏教は世界を救い、世界に活かせる基本的な精神を有していると考える。
ちなみに、ゼロは 空や無の概念と通じ、仏教の思想とも深く関わっていることに言及して置きたい。 いみじくも高度に発展した物理学はそのようなレベルに達していると報じられている。この観点で、歴史的に永い間、ゼロ自身の西欧社会への導入が異常に遅れていた事実と経過は 大いに気になるところである。
以 上
再生核研究所声明343(2017.1.10)オイラーとアインシュタイン
世界史に大きな影響を与えた人物と業績について
再生核研究所声明314(2016.08.08) 世界観を大きく変えた、ニュートンとダーウィンについて
再生核研究所声明315(2016.08.08) 世界観を大きく変えた、ユークリッドと幾何学
再生核研究所声明339(2016.12.26)インドの偉大な文化遺産、ゼロ及び算術の発見と仏教
で 触れてきたが、興味深いとして 続けて欲しいとの希望が寄せられた。そこで、ここでは、数学界と物理学界の巨人 オイラーとアインシュタインについて触れたい。
オイラーが膨大な基本的な業績を残され、まるでモーツァルトのように 次から次へと数学を発展させたのは驚嘆すべきことであるが、ここでは典型的で、顕著な結果であるいわゆるオイラーの公式 e^{\pi i} = -1 を挙げたい。これについては相当深く纏められた記録があるので参照して欲しい(
)。この公式は最も基本的な数、-1,\pi, e,i の簡潔な関係を確立しており、複素解析や数学そのものの骨格の中枢の関係を与えているので、世界史への甚大なる影響は歴然である ― オイラーの公式 (e ^{ix} = cos x + isin x) を一般化として紹介できます。 そのとき、数と角の大きさの単位の関係で、神は角度を数で測っていることに気付く。左辺の x は数で、右辺の x は角度を表している。それらが矛盾なく意味を持つためには角は、角の 単位は数の単位でなければならない。これは角の単位を 60 進法や 10 進法などと勝手に決められないことを述べている。ラジアンなどの用語は不要であることが分かる。これが神様方式による角の単位です。角の単位が数ですから、そして、数とは複素数ですから、複素数 の三角関数が考えられます。cos i も明確な意味を持ちます。このとき、たとえば、純虚数の 角の余弦関数が電線をぶらりとたらした時に描かれる、けんすい線として、実際に物理的に 意味のある美しい関数を表現します。そこで、複素関数として意味のある雄大な複素解析学 の世界が広がることになる。そしてそれらは、数学そのものの基本的な世界を構成すること になる。自然の背後には、神の設計図と神の意思が隠されていますから、神様の気持ちを理解し、 また神に近付くためにも、数学の研究は避けられないとなると思います。数学は神学そのものであると私は考える。オイラーの公式の魅力は千年や万年考えても飽きることはなく、数学は美しいとつぶやき続けられる。― 特にオイラーの公式は、言わば神秘的な数、虚数i、―1, e、\pi などの明確な意味を与えた意義は 凄いこととであると驚嘆させられる。
次に アインシュタインであるが、いわゆる相対性理論として、物理学界の最高峰に存在するが、アインシュタインの公式 E=mc^2 は素人でもびっくりする 簡潔で深い結果である。何と物質はエネルギーと等式で結ばれるという。このような公式の発見は人類の名誉に関わる基本的な結果と考えられる。アインシュタインが、時間、空間、物質、エネルギー、光速の基本的な関係を確立し、現代物理学の基礎を確立している。
ところで、上記巨人に共通する面白い話題が存在する。 オイラーがゼロ除算を記録に残し 1/0=\infty と記録し、広く間違いとして指摘されている。 他方、 アインシュタインは次のように述べている:
Blackholes are where God divided by zero. I don't believe in mathematics.
George Gamow (1904-1968) Russian-born American nuclear physicist and cosmologist remarked that "it is well known to students of high school algebra" that division by zero is not valid; and Einstein admitted it as {\bf the biggest blunder of his life} (
Gamow, G., My World Line (Viking, New York). p 44, 1970).
今でも、この先を、特に特殊相対性理論との関係で 0/0=1 であると頑強に主張したり、想像上の数と考えたり、ゼロ除算についていろいろな説が存在して、混乱が続いている。
しかしながら、ゼロ除算については、決定的な結果を得た と公表している。すなわち、分数、割り算は自然に一意に拡張されて、 1/0=0/0=z/0=0 である。無限遠点は 実はゼロで表される:
The division by zero is uniquely and reasonably determined as 1/0=0/0=z/0=0 in the natural extensions of fractions. We have to change our basic ideas for our space and world:
Division by Zero z/0 = 0 in Euclidean Spaces
Hiroshi Michiwaki, Hiroshi Okumura and Saburou Saitoh
International Journal of Mathematics and Computation Vol. 28(2017); Issue 1, 2017), 1-16.
http://www.scirp.org/journal/alamt http://dx.doi.org/10.4236/alamt.2016.62007
http://www.ijapm.org/show-63-504-1.html
http://www.diogenes.bg/ijam/contents/2014-27-2/9/9.pdf
http://www.ijapm.org/show-63-504-1.html
http://www.diogenes.bg/ijam/contents/2014-27-2/9/9.pdf
Announcement 326: The division by zero z/0=0/0=0 - its impact to human beings through education and research
以 上
再生核研究所声明 411(2018.02.02): ゼロ除算発見4周年を迎えて
ゼロ除算100/0=0を発見して、4周年を迎える。 相当夢中でひたすらに その真相を求めてきたが、一応の全貌が見渡せ、その基礎と展開、相当先も展望できる状況になった。論文や日本数学会、全体講演者として招待された大きな国際会議などでも発表、著書原案154ページも纏め(http://okmr.yamatoblog.net/)基礎はしっかりと確立していると考える。数学の基礎はすっかり当たり前で、具体例は700件を超え、初等数学全般への影響は思いもよらない程に甚大であると考える: 空間、初等幾何学は ユークリッド以来の基本的な変更で、無限の彼方や無限が絡む数学は全般的な修正が求められる。何とユークリッドの平行線の公理は成り立たず、すべての直線は原点を通るというが我々の数学、世界であった。y軸の勾配はゼロであり、\tan(\pi/2) =0 である。 初等数学全般の修正が求められている。
数学は、人間を超えたしっかりとした論理で組み立てられており、数学が確立しているのに今でもおかしな議論が世に横行し、世の常識が間違っているにも拘わらず、論文発表や研究がおかしな方向で行われているのは 誠に奇妙な現象であると言える。ゼロ除算から見ると数学は相当おかしく、年々間違った数学やおかしな数学が教育されている現状を思うと、研究者として良心の呵責さえ覚える。
複素解析学では、無限遠点はゼロで表されること、円の中心の鏡像は無限遠点では なくて中心自身であること、ローラン展開は孤立特異点で意味のある、有限確定値を取ることなど、基本的な間違いが存在する。微分方程式などは欠陥だらけで、誠に恥ずかしい教科書であふれていると言える。 超古典的な高木貞治氏の解析概論にも確かな欠陥が出てきた。勾配や曲率、ローラン展開、コーシーの平均値定理さえ進化できる。
ゼロ除算の歴史は、数学界の避けられない世界史上の汚点に成るばかりか、人類の愚かさの典型的な事実として、世界史上に記録されるだろう。この自覚によって、人類は大きく進化できるのではないだろうか。
そこで、我々は、これらの認知、真相の究明によって、数学界の汚点を解消、世界の文化への貢献を期待したい。
ゼロ除算の真相を明らかにして、基礎数学全般の修正を行い、ここから、人類への教育を進め、世界に貢献することを願っている。
ゼロ除算の発展には 世界史がかかっており、数学界の、社会への対応をも 世界史は見ていると感じられる。 恥の上塗りは世に多いが、数学界がそのような汚点を繰り返さないように願っている。
人の生きるは、真智への愛にある、すなわち、事実を知りたい、本当のことを知りたい、高級に言えば神の意志を知りたいということである。そこで、我々のゼロ除算についての考えは真実か否か、広く内外の関係者に意見を求めている。関係情報はどんどん公開している。
4周年、思えば、世の理解の遅れも反映して、大丈夫か、大丈夫かと自らに問い、ゼロ除算の発展よりも基礎に、基礎にと向かい、基礎固めに集中してきたと言える。それで、著書原案ができたことは、楽しく充実した時代であったと喜びに満ちて回想される。
以 上
List of division by zero:
\bibitem{os18}
H. Okumura and S. Saitoh,
Remarks for The Twin Circles of Archimedes in a Skewed Arbelos by H. Okumura and M. Watanabe, Forum Geometricorum.
Saburou Saitoh, Mysterious Properties of the Point at Infinity、
arXiv:1712.09467 [math.GM]
arXiv:1712.09467 [math.GM]
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