2017年4月30日日曜日

クラフトビールの「楽しさ」で業界地図を塗り替える。 上勝町『RISE&WIN』田中達也さん

クラフトビールの「楽しさ」で業界地図を塗り替える。 上勝町『RISE&WIN』田中達也さん


徳島県上勝町にあるマイクロブリュワリー&ジェネラルストアの『RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store』は、各界のクリエイティブを巻き込んで完成した場所。

縁が結んだ物語と東京進出、今後の展望について、代表の田中達也さんにお話をうかがいました。
 

阿波踊りがクリエイティブチームを巻き込んだ


―― この建物ができたいきさつを教えてください。

クラフトビールのプロジェクトをやる前に、たまたま空間プロデュースで有名なトランジットジェネラルオフィスの中村社長の講演に行って知り合ったんです。それで「徳島は阿波踊りが楽しいから来て下さいよ」って誘ったら、面白そうだねって言って、本当に来てくれたんです。


ーー 徳島の阿波踊りの楽しさは体験しないと分からないって言いますよね。

もうすごいですよ。見るだけじゃないから。「躍る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」ってマインドそのまま。中心市街地を全部ホコ天にして、商店街の中とか道路の真ん中とか、橋の上とかで4日間踊りまくる(笑)。リオのカーニバルみたいに。

阿波踊りで踊るチームのことを「連」っていうんですけど、そんなに面白がってくれるなら、と思って自分たちで連を立ち上げたんです。


 


 出典  Funmee!!編集部

ーー すごい行動力ですね。

そしたら中村さんが阿波踊りの時に色々な人を連れて来てくれるようになって。食事をしている時に上勝のこと話したら、2011年に来てくれたんです。すごいフットワークが軽くて(笑)。それで「ゼロ・ウエイスト」活動が素晴らしいって言っていただけて、一緒に来られたNAP建築設計事務所の中村拓志さんは、上勝の大ファンになりました。「上勝のことならなんでも協力するよ」って。

それで、上勝のクラフトビールを作る時に、「新しい箱を作りたい!」って相談したら実現したんです。


―― 徳島が繋いだ縁だったんですね。


地元の廃材を使って、街のみんなで作った。

 


 出典 RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store
―― 建物自体がアート作品のようですが、もともとのコンセプトは?

まず、上勝の建材でつくること。いま集めようと思ったら外国の安い材料でいくらでも集まるけど、「ゼロ・ウエイスト」は再利用を謳ってるんやから、できるかぎり町内で集めて町にお金が落ちる仕組みを体現しないと意味がないから。


―― まさに地産地消ですね。

外壁はほとんどが廃材です。ゴミステーションで机や棚を拾ったり、どこかで家を壊すって聞いたら駆けつけて集めたり、本当に大変でした。


 


 出典  RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store

―― 不揃いの窓が面白いです。

これ高さ8メートルあるんです。最初、中村拓志さんに設計図見せてもらった時「なんじゃこりゃ」って(笑)
中村さんも「小さくしようか」って言ってくれたんですけど、「いやこれは面白いから絶対このままいきましょう!」って言いました。

それでなんとか頑張って建材集めて、ベテランの大工さんにお願いしたら、窓の形も大きさも何もかも違うから「何さすんや」って(笑)。文句言いながらも、職人魂に火がついたみたいで、最後出来上がった時はみんな「こんなおもろい仕事、何十年ぶりや。お前ら頑張れよ!」って言っていたただきました(笑)

だから、街のみんなが作った建物なんです。


クラフトビールを産業として定着させる

 


 出典  Funmee!!編集部

―― のどかな町に、ある種異様な店ができて町の人の反応はどうだったんですか?

もともと僕は一番最初に町の人に来てもらいたかったんです。
だから町民の方優先のレセプションをやった時に、町の古い建築を守る運動をやっている方たちがいたんですけど、「自分たちの思い出がこんな素敵な形で残してくれて嬉しいです」と感激してくれたのが嬉しかった。

ビールも最初は「地ビールとどう違うん?」って感じでしたけど、いざ飲んでもらったら「え?こんなフルーティーなビールあるの」ってビールが苦手な女性にも喜んでもらえました。


―― ビールの多様性を体感してもらえた。

そうですね。その他にも、上勝の美しい景色をみながらBBQができるガーデンや、「上勝百貨店」の流れで量り売りも続けて、今は週末になると県外から来られるお客さんも多いです。


 


 出典  Funmee!!編集部

―― それでどんどんこの街の魅力を発信できますね。

それをやりたかった。まず町の人に受け入れられて、外の人も来たくなる場所を作って、自立する。大儲けを目指すんじゃなくて、本当に自分たちがやりたいクラフトビールを作って、産業として定着させる。それを見て若い人が自分もやってみたいと思ってくれたら、日本のビールも地方も、もっと面白くなると思いますね。


日本のビールの歴史を塗り替えたい

 


 出典  Funmee!!編集部

―― 東京のお店をオープンさせた経緯は?

上勝の魅力を伝える一環です。仕事で東京に来る機会がよくあって、上勝の店の話したら、みんな行きたいって言ってくれるけど、実際なかなかこない。じゃあこっちから行ったるわ、って。たまたま外資系の企業も多いこの場所を紹介してもらいました。


―― お店のイメージも上勝と同じですか?

上勝の店がそのままやってきたイメージです。ここに飾ってある現地の写真見て、上勝を知って、来てくれる人も多いです。


 


 出典  Funmee!!編集部

週末は外国人のビジネスマンが来て、「もう満員やから」って言ってるのに、スタンディングでいいからって店から溢れたり(笑)

こんな風景が日本で増えていったらええなぁと思います。

日本のビールの中心はまだ4大メーカーのピルスナーだけで、クラフトビールは総量の2%やけど、どんどん盛り上がっていって、ビール業界の地図を塗り替えたいですね。


 


 出典  Funmee!!編集部
【前編】魅了された土地を、愛するビールで再生。上勝町『RISE&WIN』田中達也さん


■ プロフィール
田中達也さん

1969年生まれ。1987年徳島臨床検査センター(現スペック)入社。97年、スペック代表取締役社長に就任。一般社団法人・地職推進機構設立などの地域活性化事業を推進。2015年上勝町に『RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store』をオープン。翌年、東京東麻布に『RISE & WIN Brewing Co.KAMIKATZ TAPROOM』をオープンし、クラフトビールを通して上勝町の魅力を伝える。

■ 住所
『RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store』
徳島県勝浦郡上勝町大字正木字平間237-2

『RISE & WIN Brewing Co.KAMIKATZ TAPROOM』
東京都港区東麻布1-4-2 THE WORKERS & CO 1F




===
企画・編集協力:枻(エイ)出版社
文:藤谷良介(Ryosuke Fujitani)
写真:上樂博之(Hiroyuki Jyoraku)


いい話

再生核研究所声明 13 (2008/05/17): 第1原理 ― 最も大事なこと

世界の如何なるものも 環境内の存在であり、孤立した存在は在り得ない。世界の如何なる芸術も真理もまた一切の価値は、人類が存在して始めて意味のある存在となる。従って人類の生存は、如何なるものをも超えた存在であり、すべてに優先する第1原理として、認識する必要がある。よって環境や戦争については 多くの人間の関与すべき重要な問題と考えなければならない。21世紀は、近代科学の進歩によって 地球の有限性が顕わになり、人類絶滅の可能性を感じせしめるようになってきた時代とも言える。

国が栄えなければ、地方の栄えは考えられず、県などが栄えなければ 市町村などの発展は望めない。市町村などが健全でなければ 地域は栄えず、住民や家庭の健全な生活は不可能である。しかしながら、現実的な対応としては、逆方向の発展を考えざるを得ない。すなわち私たち個人、および個人の近くから、より良い社会、環境になるように努力していくことである。孤高の存在は所詮空しく、儚いものである。それゆえに われわれは各級のレベルにおける環境と社会に思いを致すことに努力して行こうではありませんか。

特に、われなき世界は 存在すれども、何事をも認識できず、知ることもなく感じる事もできない。よって、われ存在して始めて、世界を知ることになるから、健全なる個人の存在は、個人にとっては最も大事な第1原理に考えざるを得ない。これは言い古されてきた、 まず健康ということ、 に他ならない。われなき世界とは 自分が影響を与えない世界のことである。この個人と社会の関わりは、 愛とよばれている、 愛の本質である。それは男女の愛と親子の愛が基本になっている。それはまた じんかん と よばれる人間存在の本質でもある。

この声明は 地球環境を限りなく大事にし、世界の平和を確立し、社会を大事に思い、世界の拡大と深化を、 個人を尊重しながら、 積極的に進めることを、各級のレベルで努力することを要請しているものである。その原理は、 人間存在の本質である、 人間存在における三位一体の理存在、知、愛の、存在して、始めて知り、求める事ができる という原理を、いわば当たり前のことを、
確認しているに他ならない。(しかしながら、実際にはこの自明な、重要な原理は、解析接続のように必然的に 新しい価値観と考え方を限りなく発展させ、雄大な世界を拓くのであるが、私個人はこの古い世界で生涯を閉じようとしていて、その世界には立ち入らない事にしたいと思う。不思議にも 少年時代に宇宙論と共にその世界を覗いたのですが、怖くなって覗かないようにしました。それはガウスが非ユークリッド幾何学を発見したが、世の反響の大きさを恐れて発表を控えたのと同じ心境です。) 以上。

再生核研究所声明 1152013.4.26: 
枯れ木も山の賑わい ― 現状と存在に理由あり  

(2013.4.19.08:30  8時、宿舎を出る前に 新しい声明の題材が閃く, quatanion analysis を論じて興奮していた翌朝)
(枯れ木も山の賑わい: つまらないものでも、無いよりはましであるということ。また、役に立たない者でも、いないよりはいたほうがましだということのたとえ。)

この声明は一見何にもならない、無駄なようなものでも、意外に存在価値があるなどの所見を表現しょうとするものである。極論をすれば、何でも存在するものは それなりに価値が有るということ、存在する現状は それなりの原因が有って存在するということである。 現状を肯定、 まずは尊重すべきものではないだろうか。
悪も、不正義も、暗闇も それなりの理由が有って、存在しているということである。― ボストン・マラソンにおいて 卑劣なテロ事件が起きて、罪なき人を 無差別に巻き込むなど 理解できないのが 世の常識であろうから、その動機と真相、経過を徹底的に調べるべきである。― ここで、オバマ大統領が ビンラディン氏を裁判もかけずに しかも家族の前で公然と虐殺した事件を想い出し、家族の心情は 如何なるものであったかと 想いを巡らすのは当然である ― 公正の原則(再生核研究所声明1: 良い社会を作るには)(再生核研究所声明 61:ビンラディン氏殺害 ― アメリカの名誉と大義を傷つけた オバマ大統領)。
声明
再生核研究所声明 71:  菅 暗黒政権 を総括する
で、菅元首相の 貢献ある盟友 と 党の公約に対する 明確な背信行為を批判して来たが、それとて、菅氏にとってみれば、苦労の末、とうとう首相になれた 何とか権力を維持したい、また、首相になったら、国の状況はとてもやっていける状況ではなかったなどと、それなりの理由が有るのは当然である。しかし、菅氏と野田氏の上記背信行為が 嫌な感情を国民に与えてしまい、どのように弁明しても もはや信頼回復は 難しいのではないだろうか。 実際には そんなには悪意のあるものでは ないのではないだろうか。 残念である。世の中とはそのようなものではないだろうか。明智光秀にも、吉良上野介にも相手の身になれば、それなりのやもう得ない事情が有ったのではないだろうか。
組織には いわば、組織の落ちこぼれ組に属するような人がいるものである。ところがそのような人が 組織にいろいろ重要な役割をしているのは 世に多い。逆に、一様な組織こそ、偏り、変な方向に気づかずに走っている場合が世に多い。 このようなことは、多様性の重視、広い視点と幅を持たせることの重要性を示していると言えるだろう。
ニートなどと批判する世相、弱い者、貧しい者、悪者を厭う気持ちが世に有ると考えられるが、 逆にそれらの存在が人間社会を偉大な存在にして、いろいろな役割を果たしていることを積極的に発見して行きたい。優秀な人たち、美しい人たちだけでは社会は構成できず、 多様な人が居て、良い社会ができるのではないだろうか。全体的なバランスが 大事ではないだろうか。
いわば、負の部分にも価値を見つけ出し、大きな視野を持って、寛容な社会を志向したい。 白、黒ではなく、敵、味方ではなく、相手にもそれなりの立場があるという、広い見方である。
人生についても言える。 大事な時に、重病を患い、入院生活をやむなくされたが、それが反って、違った視点を与え 幅を持たせ、人生や、専門、仕事の上でも大いに良い影響を与えたことは 良く見られる現象である。ポルトガルでは 同性婚が法律で認められているが、これは出来るだけ、自由を尊重し、多様な在り様、世界を志向しようという意味で、その精神を高く評価したい。 独断と偏見で 単細胞的思考(再生核研究所声明 69:単細胞人間 ― 単細胞的思考)に陥らないように注意したい、

以 上

再生核研究所声明182(2014.11.26) 世界、縄張り、単細胞、宇宙

(初秋、猿の家族が2日間 20頭くらい訪れ まだ渋い 3本の甘柿を食べ尽くして 近くの山に姿を消した。2014.11.9 仕事の区切りがついて、研究室から山を眺めていて 今頃どこで何をしているだろうかと気遣って 人生を想って構想が湧いたが、焦点が絞れなかった。)

猿の1団には 生息領域が 相当にしっかり有ると言える。人間でも、江戸時代以前では概ね、終日歩いて行ける距離 概ね半径40キロメートル以内くらいに 普通の人の生活圏は限られていたと言えよう。生涯でもそれを越えた世界に立ち入るのは、希なことであったのではないだろうか。婚姻なども その範囲に多くは限られていたと言える。 多くの動物には 縄張りなどの生活圏が存在していると言える。
そこで、一人の人間Aの存在範囲に思いを巡らしたい。A の存在し、想像し、活動する世界全体を Aの世界Bとして、それは、B の世界、宇宙と考えよう。勿論、B はいわゆる外なる大きな 世界と複雑に関係しているが、A が認知できる一切の世界を Bと考えよう。

何が言いたいのか。それは、大きな世界に於ける 個人の存在の小ささである。特に、個人が大きな世界、人間社会に与える影響は 普通は極めて小さいと言うことである。基本的に次のように捉えられる:

再生核研究所声明 35: 社会と個人の在りよう ― 細胞の役割
再生核研究所声明85: 食欲から人間を考える ― 飽きること

言わば、個人の物理的な制限である。
歌の世界で例えてみよう。 日本には素晴らしい歌があって、歌謡界のレヴェルは高く、愛好者も実に多く、歌については 日本は世界最高の文化ではないだろうか。俳句や、生花、盆栽、折り紙などについても言えるのではないだろうか。 
そこで、Aの好みであるが、美空ひばり様の多くの歌などは、多くの日本人を感動させるだろうが、好みには個性が有って、人それぞれ、また、好みはA 自身でも時や、状況、年代でも変化して、 共感,共鳴出来る人、真の理解者は ほとんど探せない状況ではないだろうか。 これは同じく、共感、共鳴している間でも微妙に感じるところが 違うのではないだろうか。言語、文化、習慣の違う外国人などには、美空ひばり様の歌の受け止め方は相当に違っている。 そう、この声明の趣旨は見えてきた:
世界B は Aにしか分からず、本質的に人間は孤独であり、己の世界をしっかりと捉える(治める)ことの重要性 の確認である。
しかしながら、人間は本能的に、共感、共鳴し、群がりたい存在であるから、自分の世界と相手の世界の調和、相性、関係をよく捉えて、 交流を図るべきである。 その時の鍵は 社会は多様であり、個性は様々であるから、相手の選択が大事だという視点である。
声明の題名にある縄張りとは、2つの世界が交流するときの お互いの干渉に於ける、相手の世界に与える影響の微妙な評価に対する気遣いである。― これは要するに、自分の価値観や世界観を押し付けないという配慮である。
そこで、類は友をなす諺のように、いろいろ気の合う仲間による いろいろな絆を大事に育てて行くのが、人生であるとも言える。
以 上

0 件のコメント:

コメントを投稿