日本代表総括(1)…3-4-3の習熟に割いた長い長い時間の是非を問う
2014年ブラジルワールドカップも現地時間7月1日(日本時間2日)までにラウンド16が終了。ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、フランスなど強豪国が順当に勝ち上がった。ただ、日本が親善試合で勝利したベルギー、コスタリカがベスト8進出を果たしたのを見ると、日本も戦い方次第ではこのステージまで勝ち上がれたのではないかと思えてくる。既に主要な代表選手はオフに入り、退任したザッケローニ監督も日本を離れて母国・イタリアへ帰国しているが、自分たちが去った後のワールドカップの行方を見るにつけ、悔しさがより一層、湧き上がってくることだろう。その日本代表を2010年10月のザック体制発足時から見続けてきたが、チーム作りの疑問はいくつかある。それを筆者なりに改めて振り返ってみることにする。
まず第一に気になるのが、指揮官が3-4-3システムを途中で諦めたこと。ザッケローニ監督は就任当初から複数の戦術を臨機応変に使いこなしたいという考えがあった。日本代表が2010年南アフリカワールドカップを4-2-3‐1で戦い、ベスト16に進んだことを指揮官も分かっていたため、まずはこの布陣をベースにしつつ、自らが強いこだわりをもつ3-4-3の習熟にもトライしようとしたのだ。
2011年アジアカップ(カタール)直前に大阪のJ-GREEN堺で行われた強化合宿はザッケローニ流の基本コンセプトを植え付けること一色だったし、東日本大震災が起きた2011年3月の合宿、6月のペルー(新潟)・チェコ(横浜)2連戦、同年10月のベトナム戦(神戸)、2012年4月に千葉県内で行われた強化合宿でもその流れは続いた。しかし選手たちは指揮官の約束事が細かすぎるあまり、実戦の場では思うように動けなかった。キャプテン・長谷部誠(フランクフルト)も「戦術を理解することは大事だけど、ピッチ上で実際に動くのは選手自身。自分たちで考えてやりやすいようにプレーしなけれないけない」と口癖のように語っていたが、本当に選手たちは戦術に縛られているように見えた。
こうしたギクシャク感をザッケローニ監督自身も感じ取ったのだろう。2012年6月にブラジルワールドカップアジア最終予選が始まると、徐々に3-4-3に取り組む時間が減ってきた。そして最終的には「時間が足りなかった」という言葉を残して、本番で使うことを断念した。実際、今大会の3試合を見ても、指揮官が強くこだわったこのシステムにチャレンジする場面は全くなかった。これについて、ザッケローニ監督の最後の会見で質問したかったのだが、残念ながらチャンスを得られないまま、指揮官は日本を離れてしまった。恐らく彼としては「思った以上に選手たちの飲みこみが悪く、勝負のかかったゲームでは怖くて使えない」と感じたのではないだろうか。
代表の活動は限られているから、できないことをしつこくやり続けていても時間の浪費になってしまう。何処かで見切りをつけないといけないのも分かる。ただ約2年も時間をかけて取り組んできた戦術を本番で全く使わないというのは、どうしても割り切れない部分がある。もっと早く3-4-3を諦めて、違った戦い方や選手起用にトライすべきだったという意見が浮上しても不思議ではない。メディアの間でもそういう話題は度々出ている。
昨年のコンフェデレーションズカップ(ブラジル)以降、ザッケローニ監督はアジアカップから固定し続けてきたメンバーをいったん白紙に戻し、柿谷曜一朗や山口蛍(ともにC大阪)、大迫勇也(ケルン)、青山敏弘(広島)ら新戦力を加えながら戦うようになった。そして本番前には、大久保嘉人(川崎)も抜擢。さらにこれまで積み上げてきた戦術に関係なく、選手たちの自己判断に任せた攻撃を認めるようになった。最終的にそうなるのであれば、3-4-3に固執していた時期を短縮して、新たな陣容や組み合わせをテストしていた方が有益だったはず。
全ては結果論という見方もできるが、ザッケローニ監督自身、ワールドカップ本番でのチームの最終形をしっかりとイメージしきれていなかったのかもしれない。そこが代表監督未経験者の難しさだったと言ってもいいだろう。ザッケローニ監督が3-4-3を諦めずにやり続けていたら、果たして選手たちはこの戦術を確実にモノに出来ていたのか…。それも気になる所だ。ザッケローニ監督が「伝家の宝刀」と言われるシステムを封印する決心をしたのがいつなのか、そのきっかけが何だったのかを確かめるという宿題が、我々メディアに残されたのは確かだ。
再生核研究所声明169(2014.6.25) サッカー観戦の印象 と 日本チーム強化の戦略
(サッカーファンからの要望によって、日本チームを強くする戦略を考察した。)
ワールドカップ日本の観戦をして、自国チームが負けるのは、生物の本能に由来するように、嫌なものである。 誰でもそうではないだろうか。― 生命には、本質的に切なさが存在する。― 数学などの研究を永くしてくると あまりにも厳しい世界で とても志す気には成れない。数学などの研究は 何十年のスパンで 長期戦略で進める求道や 真理の追究、人生の志に由来する。
サッカーは 子供の頃校庭でよくやったものであるが、勝負と言えるようなことをやったことは無く、全くの素人である。
しかし、今回の日本戦を見て、良い戦略、強化方法が思い付いたので、上記要望も寄せられた経緯も有るので、触れて、提案したい。言うは易く、行うは難しい??
特に、ギリシャ戦などでは、全体的な力では相当優位にあるように見えたが、結局、引き分けに終わった苦しい戦いであった。どうしてだろう。 それは、ゴールを決められない決定的な弱点にある。 ゴールを決めることは、サッカーで 優位に立つ 重要な、肝心な点 ではないだろうか。初戦についても言える。コロンビア戦についても言える。ゴールの機会は、結構あったと言える。
そこで、次のような訓練は 如何であろうか。
ゴールを狙える立場の人は、ゴールの枠にぶつけて、反射で ゴールを決める訓練を徹底的にやる。
この訓練は ゴールキーパーにはよらず、 何時でも安定的に練習ができ、何時でも、最も有効にゴール決める方法である。 本能かも知れないが、ゴールを狙うとき、わざわざキーパーにぶつけているような例が多く見られる。これは、極めて残念な場合である。ゴールを狙う機会はそう多くはないので、痛切残念、そのような場合には、国中でため息が聞かれる状況と言える。
条件反射的に、ゴールの枠にぶつけて、反射で ゴールを決めるような訓練を 徹底的にして欲しい。
総合的な力を付けるのは、専門家の課題であるが、この要点をしっかり訓練すれば、戦力は飛躍的に向上するのではないだろうか。実際、ゴールを決めている場合、ゴールの枠にぶつかって、ゴールを決めている場合が多く見られる。既にそのような訓練を意図的に行っているのではないだろうか。
サッカーの印象は、アジアや日本は まだまだ伝統が浅く、世界レベルから見ると、まだ力不足は否めない。 伝統は甘くはない。世界的になる、世界を狙う精神がどのようなものか、その精神がまだ、しっかり身についていないと言うことではないだろうか。 これは単にサッカーばかりではなく、近代科学や民主主義、人権、評価システム、大学の在りよう、マスコミの在りよう、政治家の在りようなどなど、欧米から 入ってきた多くが表面的な物まねで、それらの深いところの理解が 浅く、しっかりしていない状況と同様ではないだろうか。輸入したものを身に付けるのは、教えられ、学んだものを身に付けるのは、 一朝一夕にはゆかないのが、道理ではないだろうか。長期的な視点に立って、頑張って欲しい。
以 上
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