2015年7月17日金曜日

土壌肥やしてCO2吸収

土壌肥やしてCO2吸収
2015年07月13日
雑草と共生 生産力も向上

「これくらいの高さまで茂っていた雑草を刈り、たっぷり敷き詰めた」と語る小松崎教授。ナスが順調に育っている(茨城県阿見町で)

雑草が茂る畑で栽培された聖護院ダイコン。通常の栽培法より収量が多かった(2012年、茨城県阿見町で)=小松崎教授提供


 今年は「国際土壌年」。世界で食料生産のために酷使され、劣化が進む土壌を見つめ直そうという年だ。

 土壌中で減った有機物を再び増やせば、生産力を向上させ、地球温暖化の防止にも役立つ――そんな「一石二鳥」を狙った取り組みが、日本でも進む。

畑を耕さない

 茨城県阿見町にある茨城大フィールドサイエンス教育研究センター。高さ20センチほどに伸びたナスの周りには、乾いた草が積もっていた。「畑と周辺に生えた雑草を刈り取って敷き詰めた。地面に日が当たらず、雑草が伸びにくくなる」と、小松崎将一教授が説明する。

 小松崎さんは、畑を耕さず、雑草が生えた状態で作物を育てる「不耕起草生そうせい栽培」を研究している。種や苗を植える前に、雑草は地上部分だけを刈って地面に敷く。雑草を根こそぎすき込む通常の農法に比べ、地中での有機物の分解が遅く、有機物の多い「肥えた土」になる。

 作物の生育を妨げない程度に雑草を抑えるのがカギだ。2010~11年に行ったカボチャの栽培試験では、敷いた草がすぐに分解して、約2週間で地面が見えてしまい、カボチャより速く雑草が繁茂。十分な収穫が得られなかった。

ミミズが土を改良

 そこで、昨年から始めたナスの新たな試験栽培では、畑の中だけでなく周辺に生えた雑草も刈って来て、大量に敷き詰めている。「昔の人々は里山で草を集め、こうして使っていた」と小松崎さん。ナスがある程度育つまで雑草が伸びず、昨年は通常の栽培法と同等の収穫が得られた。

 夏野菜のカボチャやナスに比べ、雑草が勢いを失う冬の野菜や成長が速いダイズなどは、不耕起栽培をしやすい。ダイコンの有機栽培試験では、耕した区画より不耕起の方が収量が上がった。深さ2・5センチまでの土を分析し、有機物の骨格である炭素の量を調べると、不耕起の区画は耕した区画より76%多かった。

 土壌動物に詳しい金子信博・横浜国立大教授は「耕さず、地中に草の根が増えると、ミミズなど様々な土壌動物が増える。団粒(土の小さな塊)ができて、中に有機物や水分がため込まれ、その周りの隙間によって水はけも良くなる。うまく管理すれば、土壌の生産力が上がる」と語る。不耕起草生栽培はこれまで、少数の篤農家による職人芸だったが、「最近、新たに自然農法を志す人が多く、こうした技術は潜在的な需要が大きい」と金子さん。小松崎さんは「草をたっぷり敷くなどの方法は、家庭菜園でも取り入れやすい」と話す。

吸収を「見える化」


 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新報告書などによると、炭素は現在、大気中に8280億トン、土壌中には有機物の形で1兆5000億トン以上あり、土壌中の量は産業革命後の約260年間で約300億トン減った。有機物が分解されて二酸化炭素(CO2)などが放出されたと考えられている。

 「土壌は炭素の巨大な貯蔵庫だ。少しの変化でも地球の気候に大きな影響を与える可能性がある」。農業環境技術研究所(茨城県つくば市)の白戸康人・上席研究員は、土壌の重要性をこう強調する。そして、「農地を適切に管理して、やせた土を再び肥やせば、温室効果ガスの吸収につながる」と語る。

 堆肥や作物の残りかすといった有機物の投入量が、土壌中の炭素量に大きく影響する。影響の程度は、気候や地質などでも変わる。同研究所は、耕作した場所ごとに、温暖化への影響を簡単に計算できる「土壌のCO2吸収『見える化』サイト」をインターネットで公開している。今年2月からは炭素量だけでなく、一酸化二窒素などの温室効果ガス放出量まで含めた総合評価ができるようになった。

 ただ、日本では不耕起栽培はまだ少ないため、計算項目に入っていない。

 白戸さんは「農家が有機肥料の効果などを確認し、産品のPRに活用してもらえれば」と期待している。(増満浩志)

2015年07月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbunhttp://www.yomiuri.co.jp/eco/feature/CO005563/20150706-OYT8T50087.html


再生核研究所声明 56(2011.04.06): アースデイ の理念

先ず、アースデイの概念であるが、グーグルで検索すると、環境関連の会議で、環境問題についての討論集会、環境のかかえる問題に対して人びとに関心をもってもらおう、 地球環境を守る意思表示をする国際連帯行動  などから、地球環境を大事にしようという概念が 鍵となっているようである。
そこで、地球について改めて、考察し、かけがいのない地球 に想いを致し、元祖生命体における人類の使命(再生核研究所声明 41:世界史、大義、評価、神、最後の審判)を自覚するように 訴えます。
広大な宇宙空間で、地球のように 生命が繁茂し、人間のような ある程度の精神作用や自由意志を有する高等生物が生息する天体は 未だ見つかっていない。 このことからも、既に 地球が広大な宇宙の中で、かけがいのない存在 であることが分かる。 人類が存在して、初めて、全てのことは始まるから、人類の生存は 最も大事な ことになる(再生核研究所声明13)。 雄大な生態系において、人類はその頂点に位置していて、自由意志と能力によって、地球や生態系に重大な影響を与えている。 実際、人類が望めば、原爆などで地球を破壊し、生命の絶滅も可能であろう。しかしながら、実は、人類の自覚が無ければ、このままでも 生態系が破壊され、少なくとも人類絶滅にいたるのは 物理的にも 容易に想像される。
実際、地球外から地球を見れば、人類が如何に自然と生態系を破壊して来たかが、良く理解できる。人類こそ、地球の生態系を蝕む、がん細胞のような存在であることを しっかりと理解する必要がある。がん細胞が増殖すれば、生態系は乱され、やがて がん細胞すら存在しえなくなるのは明らかである。
このような観点から、地球環境の保全、特に生態系の保全に特別な想いを致すのが、アースデイの理念 でなければならないと考える。
生きている地球が、地震などを起こすのは道理である。 地球と仲良く生きるとは、地震などにも柔軟に対応できる生き方をするということである。母なる地球が在って、豊かな生態系が在って、はじめて人類の生存の基礎ができるのである。 それらの持続可能な在りようを追求するのが、元祖生命体の代表である人類の 真に崇高な使命である。大義である。
生態系の在りようは 多様性によって裏付けられているが、その実体は未だ 人知の及ばない領域とも言えるから、人類は謙虚になって、

1)  人類の立ち入らない島や、地域の制定
2)  あらゆる生物種の保存

に努力するように訴える。 人生で確かなこととは 生きて存在しなければ何も始まらない (生命の基本定理) ということであり、生態体系の保存に心すべきであり、元祖生命体の進化を見守りたい。 また、広い存在領域の確保のためにも、地球外への進出も企てたい(再生核研究所声明32)
以 上


再生核研究所声明224(2015.4.21) 郵便ポストの適正配置を求める提案 ― ゴミの無責任な投棄を止めよう

(これは 新緑美しい山間の道を散歩しながら、バイクでの郵便配達の様子を拝見して考えが湧いたものである。平凡な声明が、世に実際的に貢献すれば良いと考えた。)

世の中の人間関係の多くの問題は、次の 公正の原則 で概ね解決できると考えて再生核研究所声明の原型が始められた:

再生核研究所声明 1 (2007/01/27):美しい社会はどうしたら、できるか、 美しい社会とは:
最近の世相として,不景気・政界・財界・官界・大学の不振,教育の混迷,さらにニューヨークのテロ事件,アフガン紛争,パレスチナ問題と心痛めることが多いことです.どうしたら美しい社会を築けるでしょうか.一年半も前に纏めた次の手記はそれらのすべての解決の基礎になると思いますが,如何でしょうか. 
平成12年9月21日早朝,公正とは何かについて次のような考えがひらめいて目を覚ました. 
1) 法律,規則,慣習,約束に合っているか. 
2) 逆の立場に立ってみてそれは受け入れられるか. 
3) それはみんなに受け入れられるか.  
4) それは安定的に実現可能か. 
これらの 「公正の判定条件」 の視点から一つの行為を確認して諒となれば それは公正といえる. 
現在,社会の規範が混乱し,不透明になっているように思うが,公正の原則 を確認して,行動していけば ―― これは容易なことではないが ―― 世の中は はるかに明るくなり,多くの混乱は少なくなると思いますが如何でしょうか. 
また,こういうことを考える教育は,人間関係や社会生活の基本的な在り方を明らかにし,環境の保全などにも貢献すると思います.(以下略。)

そこで、今回は 極めて具体的に、各家庭で設置されている 郵便受けの設置場所についての検討を広く訴えたい。 郵便配達の方の立場を考えて、自分たちに都合の良い場所に 郵便受けの設置を考えるだけではなく、配達する人の立場も考えて 設置して 配達し易い様に考えようということである。 山間部等あまりに深く入り込んでいたり、 庭でも広く、奥深くに設置されていて、 配達する人の労苦、複雑さに驚かされている。 多くは バイクでの配達のようであるが、バイクでの観点も考えて、 より便利な設置を再検討したい。 郵便物を受け取る人も 配達する人も 楽しい状況になるように 配慮したい。
ついでに 余りにも当たり前のことであるが、美しい山や川に、 街に、 ゴミが捨てられていて、哀しくなる場面は 結構多い。極めて残念である。 美しい街、自然に相応しいものではない と常日頃繰り返し、思われるので、お互いに注意を換気したい。

美しい新緑の季節、自然を愛でて浩然の気を養いたい ― 再生核研究所声明223(2015.4.14) 人生の目的は、自然を愛でて楽しみ、ともに喜び合うこと ― 二十一世紀の壮大なロマン 真実(播磨屋助次郎著)を読んで。

                                     以 上
追記:

こうぜんのき【浩然の気】の意味 - 国語辞書 - goo辞書
dictionary.goo.ne.jp › 国語辞書
こうぜんのき【浩然の気】とは。意味や解説、類語。《「孟子」公孫丑上から》1 天地にみなぎっている、万物の生命力や活力の源となる気。2 物事にとらわれない、おおらかな心持ち。
(世界宗教用語大事典 
こうぜんのき 【浩然の気】
『孟子・公孫丑上』に「我善く吾が浩然の気を養う」とあるのによる。天地間に充満している非常に大きく強い気(至大至剛の気)をいう。自分の行動が正しいと、この気が身中に満ち、不屈の道徳的勇気となるとする。浩気とも。明け方近くの清澄な大気をも意味し、呼吸法とも関係し、修養法ともされる。)









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