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木曽崇2015年07月16日 14:54新国立:必要なのは「デザイン」ではなく「機能」の見直し
本投稿は新国立競技場に関するシリーズ投稿の続きです。前エントリを未読の方は、以下リンク先を参照。
その1:「誰かさん」の面子の為に使われるtoto収益
その2:「国立競技場」なる複合観光施設開発の失敗について
その3:国立競技場問題:可動屋根は「採算が合う」は本当か?
その4:国立競技場問題: totoくじ収益の「目的外」利用
さて、ここのところ連日言及してきた国立競技場に纏わる様々な問題ですが、いよいよ安倍政権が計画の見直し検討を始めました。以下、朝日新聞より転載。
新国立、2千億円未満に減額検討 デザイン見直しも
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150716-00000009-asahi-pol
2020年の東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の建設問題で、安倍政権は2520億円に膨らんだ総工費を2千億円未満に減額する方向で検討に入った。巨額工費に対する世論の強い批判を受け、計画の大幅な見直しを迫られた。
政府関係者によると、今のデザインを決めた12年の国際コンペで選考に残った別のデザインを生かした案への変更や、工期を延長し一度に雇うより人件費を抑えることを検討している。
諸々の報道によると、安倍総理が森喜朗元総理に対して詫び(?)をいれ、「2019年のラグビーW杯に間に合わせる」という要件を外した上で、現ザハ案の更なるデザイン変更、もしくはコンペに最終まで残った他候補者のデザイン案の採用という二軸で、2000億円未満に開発費が減額できるプランを探るという方向性のようです。
ただ、報道等では未だ「デザインの見直し」などと表現されていますが、本来的に必要なのはこれ程までに開発費を膨らませた国立競技場の「機能」の見直しであるというのは、以前のエントリでも申し上げた通りです。現在の国立競技場の建て替え計画は、「運営採算を合わせる為」などという説明の下で純粋なスポーツ競技施設としては不必要な機能をモリモリと盛り込み、そこに多額の公金をつぎ込む複合観光施設開発になっています。その機能を列挙すると以下のようなもの。
89室の個室を含む巨大なVIPエリア、VIP専用のメディカルルーム、会員用ラウンジ、VIP用レストランとキッチン、スポーツ博物館、スポーツ体験エリア、図書館、多目的ホール、会議室、フィットネスジム、一般用の物販エリア、一般用の飲食エリア 等々
一般的に「コスト高の元凶」と説明されている二本のキールアーチすらもその実はただの「変態外国人建築家による奇抜デザイン」ではなく、競技場を全天候型アリーナ施設として使用する為に必要となる可動天井を支える構造物として提案されているもの。結局、JSCが当初の施設開発の要件としてやたらめったらに盛り込んだ「機能」が全体コストを押し上げているという構図は変わりません。一方で彼らが語っている「施設運営の採算性」は、民間と官庁が使う会計制度の違いを説明せず、国民に向かって「見せかけ」の採算性を論じているだけという事は以前のエントリで解説した通りであります。
結局、現在2500億円にまで膨らんでしまった開発費を縮小するには、「どこからか金が湧いて出てくる」という前提で投資採算性を無視してやたらと詰め込みまくった施設機能を絞り込んでゆく論議をしなければ、国民が納得するレベルにまで開発費を縮小することが出来ない。是非、これからの国立競技場論議は、見かけ上のデザインではなく、その中に内包される機能面に焦点を当てて進めて頂きたいなと思うところです。
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国立競技場問題: totoくじ収益の「目的外」利用http://blogos.com/article/122998/
東京都庁など、あまりに凄い、人工物は いい感じを受けないですね。
再生核研究所声明 133 (2013.9.11): 2020年 東京オリンピックとパラリンピックの開催について - オリンピックを成功させ、平和憲法の精神の下で、日本は進化を
オリンピックの開催地が 東京都と決定した。明暗、賛否の意見が広く有るのは世の常であり、健全で多様な意見が交わされたことを高く評価し、また開催地選定に努力された人々に 祝意を表したい。
大局的には 放射能の影響の心配の下、イスタンブール開催が広く期待されていたにも関わらず、シリア問題の勃発で実現できなかったのは、痛切残念であると言わなければならない。また マドリードも立派な伝統ある都市 なぜ東京が優先したかは理解に苦しむところである。東京開催では 何よりも原発事故の対策、放射能の影響が心配されるが、それらの実態については 再生核研究所は 知る能力を有していない。― 素人として 何時も真剣に取り組んで欲しいと、東電と政府を励ましてきた立場である。単なる批判に対しては、逆に批判してきている(再生核研究所声明 62:福島原子力発電所事故とその対応、対策、取り組みについて;再生核研究所声明 67: 脱原発デモ ― 非現実的な貧しい二律背反の発想と飛躍した議論; 再生核研究所声明78:無責任な 原発反対と増税反対 ― 実状が分からないで意見を表明していないか?;再生核研究所声明79:福島原発事故 とは 何か)。
ともあれ、世界の平和の祭典、行事、日本国は 一致団結して成功させ、日本国の尊厳と名誉を高めたいものである。1964年の東京オリンピックが 明るい 好印象を世界的に与えたと同じような 輝かしいものにしたい。
ここでは、東京開催の明るい面を期待して、希望を 簡潔に述べて置きたい。
まず、第一には、国家は、安倍首相の言明を実現すべく、原発事故の鎮圧と放射能対策をしっかりと行うこと。心配されて、オリンピック開催に反対された人々の意見はもっともなもののようにみえるが、これは逆に見ると、世界中が注目する中、それらの対策に真剣にならざるを得ない状況をもたらし、逆に効果が期待できると評価できる。日本国民は勤勉で、有能だから、夢の祭典に 明るい希望を擁いて、邁進できると考える。
次の観点が極めて大事である。日本には、いわゆる右傾化、憲法改正や軍事重視などのおかしな世相が巻き起こっている。安倍首相は今回、オリンピック開催地問題に関して、極めて良く努力され、大きな指導力を発揮され、政権担当に相当自信を深められたのではないだろうか。そこで、オリンピックと言えば、世界平和の祭典、世界中が注目する中で、上記世相は 世界史の進化に著しく反するものであるから、上記世相を正して、平和憲法の精神に回帰し、原発事故・放射能対策、オリンピック開催、民生・経済の立て直しなどに全力を注がれ、日本史上で 高く評価される首相に成って頂きたく 大きな期待を表明したい。
国際平和の精神に反する行為などは、オリンピック開催を控えている国として、特に慎み 世界の平和を志向する国家として、範を示して頂きたい と考える。
良いことに集中していれば、悪いことをする余裕が無くなるとは トルストイの言葉ではないだろうか。誰の言葉であっても 至言であると考える。
以 上
再生核研究所声明 110(2013.2.12) 東京オリンピック開催どころではない、日本の国情 ― 大震災、放射能、原発事故対策、生活・教育・研究基盤などの内実に力を注げ
世界の世論を無視して ブラジル オリンピック開催と エゴむき出しで争った東京、今回も、大震災、原発事故や放射能対策で大変な折り、全く エゴ丸出しで東京オリンピック開催を考えている。幾ら、お祭り騒ぎが好きだからと言っても、不見識、非常識とか言いようがない。大震災、原発事故、放射能汚染問題などで、今なお、世界に心配をかけ、騒がせていることなど、無視しているように見える。
歴史的な大震災、困難で苦しい永い戦い、努力が要求されている放射能対策、原発事故対策の重要性を真面目に考え、震災に遭って苦しんでいる人、放射能の影響を畏れている多くの人を思えば オリンピックなどの大きな事業を考えるだけでも、 誠に不適切ではないだろうか。 大きな事業を考えれば それだけ、それらに集中できる力を削ぐことになることは 明らかである。
更に、放射能の災害が 首都東京にも及ぶとの観測は、世界的に不安を与え、尖閣諸島の領有権問題とともに暗い影を落としていると考えられる。また、特にイスタンブールは アラブ諸国での 最初の開催国になる可能性が 高いと期待されているという。ブラジルやトルコが 日本と特別に友好な関係にある国であることにも 留意する必要がある。
東京が進化した、美しい近代都市であることは良く理解できるが、逆に考えれば日本が、東京一極に集中し過ぎているとの弊害も否定できない。オリンピック開催が、この一極集中の傾向を加速させることも危惧される。東京大震災対策も広く進める必要性がある。大震災復興対策、放射能対策、原発事故対策をしっかりとやる立場からも、また、教育や研究、社会基盤の弱体化を招いている日本国の現状を考えれば、大きな派手な、事業よりも 真面目に内実に力を注ぐべきである。 そこで、東京オリンピック開催の申請を取り止めるように 提案したい。あるいは 他国に譲るような柔軟な姿勢が求められる。
もちろん、美しい日本国で、 オリンピックを開催したいとの 世界の世論が高まるのであれば、世界の平和を希求し、文化国家を目指している、日本として、協力するのは良いことである。 しかしながら、それには 原発事故対策、放射能対策をしっかりと行い、 尖閣諸島問題でも 和の精神で治め、近隣諸国と良い関係を築くことは、オリンピック開催の基礎作りにも大事ではないだろうか。
以 上
追記
美しい国、日本
日本は美しい島国です。
豊かな水で多くの川が流れています。
日本には山が多く、山々は緑に覆われ、また雪に覆われたりしています。
日本の空と海は美しく、多くの詩と夢を育んできました。
日本は大きなひとつの家族のようで、みんな一緒に助け合ってきました。
言葉がなくてもお互いに理解でき、細長い国のため、四季とともに多様性にとんでいます。
日本には天皇陛下がおられて、家々の氏神様の頂点におります。
天皇陛下のおられる皇居は 日本の美しいものの、心の源になっています。
ですから先の大戦では 天皇のお言葉一つで 完全なる終戦を迎えることができたのです。
京都は千年をこえる日本の都でしたので、日本人の故郷です。
多くの人は京都を訪れて、故郷に帰ったような不思議な郷愁を感じるのです。
伊勢は古代からより古い日本人の故郷です。ですから日本の首相は新年にまず伊勢神宮を参拝するのです。
日本の文化には 自然とともにある繊細さがあります。俳句や和歌を多くの人々が愛でて、人に優しく気遣いができるのです。遠くのインドのお釈迦様の教えや中国の孔子様の教えが、美しい風土からうまれた神道と共に溶け込んでいるのです。
これが世界に唯一つしかない 美しい日本国です。
日本の政党は「腐敗している」80%(独NGO調査)
http://irorio.jp/mayfly/20130714/68903/
国の借金1000兆円を突破 6月末時点
http://www.cnn.co.jp/business/35035799.html
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