再生核研究所声明241(2015.7.23)不幸な日本の政治状況 ―文化力の弱体さを露呈
再生核研究所は より良い社会を築くには政治が重要であるとして、時折々に素人として政治状況に対する見解を表明してきた。しかるに最近 安倍政権で 憲法を逸出するのではないかとの疑念の下、安全保障関連法案は
安保法案 衆院本会議で可決(NHKニュース):
7月16日 15時01分
今の国会の最大の焦点となっている、集団的自衛権の行使を可能にすることなどを盛り込んだ安全保障関連法案は、衆議院本会議で採決が行われ、自民・公明両党と次世代の党などの賛成多数で可決されて、参議院に送られました。仮に参議院で採決が行われない場合でも、自民・公明両党は、いわゆる「60日ルール」を使って衆議院で再可決することも可能で、安全保障関連法案は今の国会で成立する公算が大きくなりました。
の通り 成立の見通しである。
再生核研究所の志向する日本の国家の在るべき姿は、現在の平和憲法の精神に近く、安倍政権が進めている基本的な方向とは 相当に違うものであることは、従来述べてきた通りである。そこで、再生核研究所の考える視点から、日本の文化力の弱さを指摘して、国民の奮起を促したい。
まず、再生核研究所の立場は、素人的、自由な立場による、自由な意見表明であり、特定の考えにとらわれることを嫌う精神である。この立場からも、安倍政権の進めていることはよく理解できるところで、それを、アメリカとの関係を一層蜜にして、超大国アメリカの傘の中で日本の繁栄を志向しようとする姿勢であると考えられる。他の大きな考え方として平和憲法の精神で、日米関係を重視するものの、より自立した、アジアに根付いた日本国を目指すという考え方を 再生核研究所は志向している(再生核研究所声明 46: 日本国の1つの国家像、あるべき姿について)。
本声明の主旨は、現在、安倍政権が強く、野党の力が失われ、いわば政権の暴走の状況に至ったと判断して、どうしてこのような事態を迎えたかという、判断を表明し、 日本国の政治面における文化の弱体の様を明らかにして、弱点の克服を期待したいということを述べることである。
野党の弱体化は 政権交代を実現させた、いわゆる小沢氏への検察、マスコミの政治介入の帰結であると判断している(再生核研究所声明 23: 秘書の逮捕、起訴事件における検察庁の対応と公正の原則; 再生核研究所声明 30: 検察庁の暴走と民主主義の危機 - 広い視点)。安倍政権の目指す国家像と対立する国家像を明確に掲げた小沢氏への政治介入は 現在の野党の力を著しく弱体化させ、健全な頼るべき野党として、共産党の躍進を前回の衆議院総選挙で齎した。それゆえに、小沢氏の衰退が、現状を齎すであろうことは十分に予知されたことであり、今更に安倍政権を批判しているのは、相当にピンボケの論調、世相に見える。小沢氏への政治介入、圧力を跳ね返せなかった日本の政治面における文化の低さは、マスコミのレベルの低さとして、国際的な悪評になっているのは 世界的な評価ではないだろうか。小沢氏や鳩山氏のいない民主党など、信頼できず、亡霊のような政党と、小沢氏を一貫して支持してきた多くの国民は考えているのではないだろうか。また、我が国の文化の低さに嘆かざるを得ない(再生核研究所声明87(2012.4.26): 小沢氏の裁判問題 ― 司法界とマスコミ界に断罪を)。しかしながら、何とかして野党の復活、再建を図ることは、大いに大事ではないだろうか。日本では未だ、自立心さえ持てないようである。世界的にも 永い歴史と高い文化を持つ国として おかしいのではないだろうか(再生核研究所声明 123 (2013.8.18): 日本国の自立を求めて ー なぜ自立を求めるか -それは、 日本の固有の美しい文化を維持、発展させるためである)。
以上
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