2015年2月18日水曜日

<サッカー>アジア8強止まり 日本代表に足りないものとは

<サッカー>アジア8強止まり 日本代表に足りないものとは
毎日新聞 2月17日(火)15時12分配信
<サッカー>アジア8強止まり 日本代表に足りないものとは
アジアカップ準々決勝の対UAE戦で、PK戦の末に敗れぼうぜんとする本田圭佑選手(左端)ら日本代表の選手たち=オーストラリア・シドニーで1月23日、長谷川直亮撮影
 アジアカップでの準々決勝敗退にハビエル・アギーレ前監督の解任--。サッカー男子日本代表を巡り、暗いニュースが続く。そればかりか、「かつてない危機に直面している」という声すらある。この国の元気の源、我らが日本代表に足りないものは何なのか。
先月23日。アジアカップ準々決勝の対アラブ首長国連邦(UAE)戦は、1対1の同点でPK戦に突入した。本田圭佑選手が外し、さらに6人目のキッカー、香川真司選手が右足で力強く蹴ったボールは、無情にもゴール左のポストにはじかれる。前回優勝の日本が4強にも入れなかったのは、1996年の大会以来、5大会ぶりだった。
「サッカーがつまらない。見ていて、どきどきしないよね。『ゴールを奪うんだ!』という気迫というか、スリリングさがないよ」。最近の日本代表を厳しい言葉で叱るのは、往年の名ストライカーで日本サッカー協会顧問も務める釜本邦茂さん(70)だ。代表選手たちのテクニックは「我々の頃とは比べものにならないほど上がっている」と認めるが、今の選手たちには足りないものがあるという。それは「ハングリーさ」だ。「サッカーが日本でメジャーなスポーツになり、代表に入れば名声も手に入る。恵まれすぎているために、勝負にこだわる、結果にこだわるという意識が低くなっているように思います」。指導にも目を向ける。「指導者が戦術、戦術と言っても、それはあくまで『机上の論理』。選手は本来、蹴飛ばすか蹴飛ばされるかという世界で勝ち抜かなければいけないんですよ」さらに、自身の経験を踏まえて指摘した。「最近は『ゴールを決めるからとにかく俺にボールをよこせ』というような、いい意味でのわがままな選手が少ない。せいぜい本田選手ぐらいかな。練習だって、パスじゃなくてシュートの練習をしなくちゃだめ。30メートルの距離で、ピンポイントで狙ったところにシュートを決められるようになれば、おのずと正確なパスだってできるようになるんだから」
「決定力不足」。日本に足りないものを分析するとき、必ず指摘されるのがこの問題だ。実際、アジアカップのUAE戦でも、日本は実に35本ものシュートを放ちながら、得点は1点だけ。ファンはため息をつき続けた。
「決定力のある特別な選手が今の日本にはいないし、すぐには期待できません。それより、チームとしてチャンスを確実にものにする方法を準備して、決定力不足を補わなければ」。元日本代表のフォワード、福田正博さん(48)に聞くと、こう切り出した。
「例えば、ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で優勝したドイツは、トリッキーなセットプレーを仕掛けるなどして、得点を奪ったり相手を揺さぶったりしていました。優勝するほどの実力を持つ国でもそうなのに、日本にはその準備はほとんどありません」。セットプレーとはコーナーキックやフリーキックなどのことだ。試合中、必ず訪れるチャンスである。
「代表チームは、練習時間が限られますが、勝たなければいけないのですから、相手を翻弄(ほんろう)するようなトリックプレーなど、セットプレーの準備を綿密に行い、得点のパターンを確立しておくことが非常に重要だと思いますよ」
福田さんはさらに、代表チームの強化方法にも疑問を投げかける。「今は、代表選手の約半数がヨーロッパでプレーする選手で、個人としての国際経験値は非常に上がっている。ところが、チームとしてみると、国内での親善試合ばかりで、いわゆる『アウェー』で戦う経験が少ない。ヨーロッパにいる選手が多いのだから、国内の選手が現地に合流し、いろいろなタイプのチームと戦って、代表チームとして応用力や多様性を身につけるべきです」
では、守備面はどうか。元日本代表ディフェンダーの名良橋晃さん(43)に尋ねると、こちらも厳しい言葉が返ってきた。今の日本代表には「球際の激しさ」が欠けているというのだ。
名良橋さんは「最近目に付くのは、『きれいにボールを奪う』ことをやたらと褒めること。メディアでもそうです。本来は1対1で気迫を持ってボールを奪うことが基本です。ところが、数的優位を作って、連動してボールを取りに行こうとばかりしてしまう。それで球際がルーズになってしまっては本末転倒。これは、子どもたちの世代から見直さなければいけない問題だと思います」と言い切る。「例えばアジアカップの決勝戦。対戦したオーストラリアと韓国には、がむしゃらさがありました。それに比べて、日本は練習も試合も何だか淡々とやっているように見えた。サポーターやメディアには、厳しい目で見ることが求められます」。応援する側にもやるべきことがある。
「このままでは、日本サッカーは本当にアジアで埋没してしまう」。こう危機感をあらわにするのは、サッカージャーナリストの大住良之さん(63)。日本代表はかつてないほど追い込まれているというのだ。どういうことか。
「実は、今の日本は各世代の代表でアジア8強止まり。世界を相手に勝ち進めていないのです」。昨年、U21(21歳以下)代表が仁川アジア大会で、U19とU16の両代表が各アジア選手権で8強に終わった。将来を担うユース世代も伸びていないのだ。特にU19は4大会連続でアジアで敗れW杯出場を逃した。大住さんは「これはもう偶然ではなく必然です。日本サッカー協会は育成方法を誤ったと気付くべきです」と訴える。
「必要なのは『外の目』と『野心』です。育成世代の指導者を監督する立場に、プレースタイルの異なる外国から人材を招くとか、今議論になっている次期日本代表監督だって、30代ぐらいの『日本代表とともに世界に打って出よう』というような野心をもった人を選ぶとか。思い切ったことをやるべきなのです」
大住さんは、選手起用の問題点も例を挙げて解説する。「アジアカップでのアギーレ氏は先発や交代で出場する選手をほぼ固定化。出られる人は安心してしまい、躍動感は失われました。代表は、所属クラブで好調を維持し、チーム内での競争を勝ち抜いた人こそが出場できる場。W杯での柿谷曜一朗選手やアジアカップでの武藤嘉紀選手のようなフレッシュな人材の選出も続け、激しい競争原理を働かせる必要があります」。釜本さんの言う「ハングリーさの欠如」にも通じる論点だ。サッカー協会は、2005年に発表した「JFA2005年宣言」で、15年に日本代表が「世界でトップ10となる」などとうたった。しかし、最新の国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは55位(アジアでは3番目)。現実を見つめ直す時期が来ているのかもしれない。【樋口淳也】http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150217-00000060-mai-socc

再生核研究所声明169(2014.6.25) サッカー観戦の印象 と 日本チーム強化の戦略
(サッカーファンからの要望によって、日本チームを強くする戦略を考察した。)
ワールドカップ日本の観戦をして、自国チームが負けるのは、生物の本能に由来するように、嫌なものである。 誰でもそうではないだろうか。― 生命には、本質的に切なさが存在する。― 数学などの研究を永くしてくると あまりにも厳しい世界で とても志す気には成れない。数学などの研究は 何十年のスパンで 長期戦略で進める求道や 真理の追究、人生の志に由来する。
サッカーは 子供の頃校庭でよくやったものであるが、勝負と言えるようなことをやったことは無く、全くの素人である。
しかし、今回の日本戦を見て、良い戦略、強化方法が思い付いたので、上記要望も寄せられた経緯も有るので、触れて、提案したい。言うは易く、行うは難しい??
特に、ギリシャ戦などでは、全体的な力では相当優位にあるように見えたが、結局、引き分けに終わった苦しい戦いであった。どうしてだろう。 それは、ゴールを決められない決定的な弱点にある。 ゴールを決めることは、サッカーで 優位に立つ 重要な、肝心な点 ではないだろうか。初戦についても言える。コロンビア戦についても言える。ゴールの機会は、結構あったと言える。
そこで、次のような訓練は 如何であろうか。
ゴールを狙える立場の人は、ゴールの枠にぶつけて、反射で ゴールを決める訓練を徹底的にやる。
この訓練は ゴールキーパーにはよらず、 何時でも安定的に練習ができ、何時でも、最も有効にゴール決める方法である。 本能かも知れないが、ゴールを狙うとき、わざわざキーパーにぶつけているような例が多く見られる。これは、極めて残念な場合である。ゴールを狙う機会はそう多くはないので、痛切残念、そのような場合には、国中でため息が聞かれる状況と言える。
条件反射的に、ゴールの枠にぶつけて、反射で ゴールを決めるような訓練を 徹底的にして欲しい。
総合的な力を付けるのは、専門家の課題であるが、この要点をしっかり訓練すれば、戦力は飛躍的に向上するのではないだろうか。実際、ゴールを決めている場合、ゴールの枠にぶつかって、ゴールを決めている場合が多く見られる。既にそのような訓練を意図的に行っているのではないだろうか。
サッカーの印象は、アジアや日本は まだまだ伝統が浅く、世界レベルから見ると、まだ力不足は否めない。 伝統は甘くはない。世界的になる、世界を狙う精神がどのようなものか、その精神がまだ、しっかり身についていないと言うことではないだろうか。 これは単にサッカーばかりではなく、近代科学や民主主義、人権、評価システム、大学の在りよう、マスコミの在りよう、政治家の在りようなどなど、欧米から 入ってきた多くが表面的な物まねで、それらの深いところの理解が 浅く、しっかりしていない状況と同様ではないだろうか。輸入したものを身に付けるのは、教えられ、学んだものを身に付けるのは、 一朝一夕にはゆかないのが、道理ではないだろうか。長期的な視点に立って、頑張って欲しい。
以 上

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