2016年9月11日日曜日

プロ野球 広島が25年ぶり7回目のリーグ優勝

プロ野球 広島が25年ぶり7回目のリーグ優勝

プロ野球、セ・リーグは、優勝へのマジックナンバーを「1」としていた広島が、2位の巨人に6対4で勝って、25年ぶり7回目のリーグ優勝を果たしました。
優勝へのマジックナンバーを「1」としていた広島は、10日夜、東京ドームで2位の巨人と対戦しました。この試合に勝つか、引き分ければ優勝が決まる広島は、ことし7月に日米通算で200勝を達成し、今シーズン8勝を挙げている黒田投手が先発しました。

黒田投手は、1回に5試合ぶりに先発に復帰した巨人の坂本選手にツーランホームランを打たれて2点を先制されました。
追う広島は3回、相手のエラーで1点を返し、4回に、5番・鈴木選手がチーム初ヒットとなる、25号ホームランを打って、同点に追いつきました。さらに続く6番・松山選手にも10号ホームランが出て、3対2と勝ち越しました。5回には鈴木選手が2打席連続ホームランとなるツーランを打って、突き放しました。

広島は、黒田投手が6回3失点と先発の役割を果たし、リードを保ったまま、9回は抑えの中崎投手が締めて6対4で勝って、25年ぶり7回目のリーグ優勝を果たしました。広島の前回の優勝は平成3年で、12球団では、最も優勝から遠ざかっていました。

緒方監督「長い間お待たせしました」

広島の緒方孝市監督は、胴上げで7回宙を舞いました。そして、優勝インタビューで、「胴上げは最高に気持ちよかった」と笑顔で話しました。
また、今シーズン42回目の逆転勝ちで優勝を決めたことについて、「今シーズンやってきた戦いがきょうもできた。本当に選手たちは1試合、1試合、力をつけて頼もしいかぎりだ。厳しい練習を乗り越えてよく頑張ってくれたと思う、ありがとう」と選手たちをたたえました。
そして、「広島や全国のカープファンのみなさん、本当に長い間お待たせしました。おめでとうございます」とファンに感謝を示したあと、「クライマックスシリーズを勝ち上がって日本一をつかみ取りましょう」と力強く話しました。

広島市内ではファンが歓喜

広島市中心部の繁華街では、カープ優勝の瞬間を分かち合おうと、飲食店が外から見えるように設置したテレビ画面の前に大勢のファンが集まりました。
店の前には、数百人が集まり、幅6メートルほどの道路が、通れなくなるほどの人で埋め尽くされました。9回裏には、ストライクやアウトを取るたびに大声や拍手が沸き起こり、優勝が決まった瞬間には、集まった人全員で何度も「バンザイ」と手を上げながら叫んだり、カープの応援歌を合唱したりして喜びを分かち合っていました。

コミッショナー「試練乗り越え心からお祝い」

広島が25年ぶりにセ・リーグで優勝を果たしたことについて、熊崎勝彦コミッショナーは、「優勝から遠ざかっていた間には、球界ではFAの制度ができ、たびたびチームの中心選手が他球団に移籍しました。また、15年連続で4位以下など幾多の試練の時がありました。しかし、そのすべてを乗り越え、歓喜の瞬間を迎えた緒方監督をはじめ、コーチ、選手、スタッフ、球団職員の皆様に心からお祝いを申し上げます。今や本拠地のみならず、セ・リーグの各球場を熱心なカープファンが真っ赤に埋め尽くす、その様子はまさに球団の野球に対する真摯な姿勢、地道な努力が実を結んだ成果だと思います。この優勝を礎として、さらにカープ野球がセ・リーグをけん引するするように心から期待しています」とコメントしています。

25年ぶりの優勝への軌跡

去年4位の広島は、エースの前田健太投手が大リーグに移籍し、ことしは苦しい戦いが予想されました。

しかし、広島は、序盤から打線が力を発揮して白星を重ねました。来日5年目のエルドレッド選手が、長打力に加えて状況に応じたバッティングで序盤は打率3割台をマーク、ベテランの新井貴浩選手も、4月は22試合で19打点を挙げるなど勝負強さを見せ、通算2000本安打も達成しました。

広島は6月5日以降、首位を守り、苦手としてきた交流戦でも4年目の鈴木誠也選手が6月のオリックス3連戦で、初戦と2試合目にサヨナラホームラン。3試合目も終盤の決勝ホームランで劇的な勝利を収めるなど、交流戦3位の成績を残し、首位をキープしました。
投手陣では、去年5勝の野村祐輔投手がインコースを突くピッチングを武器に前半戦だけで両リーグトップの11勝を挙げるなど、前田投手の抜けた穴を埋める活躍を見せました。

投打がかみ合った広島は、交流戦の後半から32年ぶりとなる11連勝をマーク、2位に10ゲームの差をつけ、20年ぶりに首位で前半戦を折り返しました。

後半戦に入ると、ベテランの黒田投手が史上2人目となる日米通算200勝の偉業を達成。リリーフ陣も新加入のヘーゲンズ投手とジャクソン投手が中継ぎの役割を果たし、9回は中崎翔太投手が防御率1点台と、去年を上回る成績できっちりと抑えました。

広島は、8月に入って今シーズン初の4連敗を喫し、2位巨人とのゲーム差は4.5まで縮まりましたが、8月7日の巨人戦で1点を追う9回、ツーアウト、ランナーなしから菊池涼介選手のホームランと新井選手のツーベースでサヨナラ勝ちして連敗を食い止めると、再び勢いを取り戻しました。

広島は、リードされても逆転する脅威の粘りで勝利を重ね、8月24日には優勝へのマジックナンバー20が点灯しました。その後、さらに勢いを加速させた広島は、80勝に到達。2位巨人を大きく引き離す圧倒的な強さで、25年ぶりのリーグ優勝を果たしました。

球団の歩み 地元に支えられて

カープは、原爆が投下されて焼け野原となった広島の復興の象徴として、終戦から5年後の昭和25年に創設されました。地元でのプロ野球の球団の誕生に市民は沸き立ちましたが、親会社をもたず、自治体の支援も限られる中、カープは選手の給料の支払いもままならないなど、創設直後から資金不足に苦しみ、球団の存続が危ぶまれる事態に陥りました。

これに対し、市民からは「カープを救おう」と戦後の苦しい生活の中、多くの寄付が寄せられました。中でも球場の入り口に置かれた酒だるに寄付する「たる募金」は地域に支えられた球団を象徴するエピソードとして語り継がれています。

そして、昭和32年には「ナイター設備のある球場を」という市民の声を受けて、地元経済界の寄付で原爆ドームの近くに旧広島市民球場も誕生しました。

今から41年前の昭和50年、球団創設から26年目のシーズンにカープは後楽園球場での巨人戦に勝って悲願の初優勝を果たしましたが、地元のファンと喜びを分かち合おうと、5日後には広島市内の平和大通りで優勝パレードが行われました。当時の古葉竹識監督と選手たちが参加した、このパレードでは30万人もの人たちが沿道を埋め尽くし、中には優勝を願い続けて亡くなった家族の遺影を掲げる人も多くみられました。

球場の老朽化に伴い、7年前に完成したマツダスタジアムの建設に当たっては、かつての出来事にちなんで、たるを使った募金も呼びかけられました。カープも地域を盛り上げようと、地元の商店街や公的な機関などが公共の目的で球団名やロゴなどの商標の使用を無償で許可していて、広島では街のあちこちにカープが溶け込んでいます

赤ヘル旋風から 過去の優勝

広島の初優勝は、今から41年前の昭和50年。球団創設から26年目のシーズンでした。この年からチームカラーを赤にした広島は序盤、ルーツ監督の退任に伴ってコーチから昇格した古葉竹識監督のもと、「赤ヘル旋風」を巻き起こし、悲願のリーグ制覇を果たしました。

その後もホームラン王や打点王など数々のタイトルを獲得したミスター赤ヘル、山本浩二選手や、2215試合連続出場の世界記録を持つ鉄人・衣笠祥雄選手を中心に、生え抜きの選手たちが球界一とも言われた猛練習で力をつけました。そして、昭和54年と55年、それに59年の合わせて3回、日本一に輝くなど、「黄金時代」を築きました。

今から25年前、平成3年の前回の優勝では、「炎のストッパー」と呼ばれた津田恒実さんがシーズン序盤に病に倒れて戦列を離れる中、山本監督のもと、「津田のためにも優勝を」と、ベテランと若手が結束、全員野球で栄冠をつかみました。

その5年後、今から20年前の平成8年は、ファンの記憶に刻まれる悔しい年でした。広島はシーズン序盤から強力打線がチームを引っ張って6月から7月にかけて9連勝し、首位を独走しましたが、7月9日の巨人戦で1イニング9連続ヒットを浴びるなどして敗れて以降、一気に失速しました。広島は最大で11.5ゲーム差をつけていた長嶋監督率いる巨人に「メークドラマ」と呼ばれる大逆転優勝を許して3位に沈みました。

それ以降、広島はFA=フリーエージェントの権利を行使して、江藤智選手や金本知憲選手といった主力選手が相次いでチームを離れる一方で、抜けた穴を補うだけの戦力はそろえられず、平成10年から15年間にわたり、4位以下という低迷期が続きました。

しかし、平成25年に菊池涼介選手と丸佳浩選手の「キクマル」コンビをはじめとした生え抜きの若手が成長して16年ぶりに3位となり、初めてクライマックスシリーズ進出を果たしました。
去年からは大リーグでプレーした黒田博樹投手や阪神でプレーした新井貴浩選手がチームに復帰、そして、ついにことし、25年ぶり7回目のリーグ制覇を成し遂げました。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160910/k10010680221000.html
優勝おめでとう、長かった
再生核研究所声明80(2012.03.20)  挑戦 とは 何か

(この声明は 朝日新聞 『天声新語』 募集の課題 「挑戦」から ヒントを得て、考えられたものである)
およそ、人生も世界も慣性の法則で動いているものと言える。これは 世の中は物理学の慣性の法則に従っているように、大きな流れの上にあるということである。実際、人は気づいてみたらこの世に生を享け、ある流れの上で生かされていると言える。今日在るは昨日の延長上にあり、昨日はその前の延長上にあると遡って行ける。明日の多くは連続性に従って今日の延長として、相当に決まっていると言える。人間が生きたいと思うのは 今まで生きてきたから、明日も生きたいと 慣性の法則で志していると言える(再生核研究所声明 72 慣性の法則 ― 脈動、乱流は 人世、社会の普遍的な法則)。
しかしながら、面白いことには、人間存在の神秘性であるが、人間には自由意志があって、その流れに少し逆らうような有り様が可能である。 顕著な例が、挑戦である。すなわち、戦い挑む、やってみる、試みるということは 人間の自由意志の顕著な例である。冒険、競争、求道、研究、芸術などの営みは、人間であることの証であるとも言え、挑戦とは人間としての存在の本質を表しているところの、人間固有の人間らしい営みである。 
されば、人間の存在の意義とは何か? まず、生きること、生きて存在しなければ始まらない ― 生命の基本定理、人生、世界、生物界において 実際これくらいしか、確かなことは、無い。 逆に考えてみよう、生きて、存在しなければ、生まれて来る前のように 何も認識できず、したがって何も知らず、何も伝えられず、全ての前提は 消えてしまうだろう(再生核研究所声明13: 第1原理 ― 最も大事なこと)。
さらに1歩進めて、人間として生きることの意義とは何だろうか。 それは、つきるところ、人生の意義は感動することにある ― 人生の基本定理 にあると言える。 人間が何に感動するかは、個性にもよるが、本能に基づくものは当然として、真、善、美、聖などを求めているときであると言え、知ることと、自由を求めることが それらの基礎である。 その本質は、気づくことと、喜びを感じることに他ならない。 人間として生きることの本質ではないだろうか(再生核研究所声明12: 人生、世界の存在していることの意味について)。 
そこで、いま、日本国において、取り組むべき挑戦課題を提案したい。
まず、国家財政を立て直すこと、国だけの債務をみても、1000兆円に迫り、3年続けて 歳入の2倍を超える歳出である。 更に大震災、原発事故、放射能対策の膨大な経費である。このような財政を続けていける道理は 世に無いから、国は大胆に財政問題を国民に明らかにして、官民挙げて 財政問題に挑戦すべきである。もちろん増税だけではなく、国民に理解を求めるための 節税や行政改革なども断行すべきである。ここで大事な観点は、縮小方向ばかりではなく、財政再建の積極的な展開も多方面に志向すべきであるということである。新しい職場の開拓、ビジネス効果志向などである。国の活動に人材の活用によるビジネス感覚の導入も必要ではないだろうか。これらは、同時多発的に広範に取り組む必要があり、ここでの挑戦とは、正しく時間との戦いであると言える。何事も追い込まれる前に先手を打つのが 賢明な対応の在りようではないだろうか。世界は 世界混乱前夜の状況にあると言えるのではないだろうか(再生核研究所声明 45: 第2次世界大戦と第3次世界混乱)。
次に、原発事故を鎮圧して、放射能対策をしっかり行うこと。これは当然であるが、より真剣に取り組むべきではないだろうか。世に 反原発についての意見やデモ等が行われているが これほど無意味で、無駄な行動は無い。誰でも原発など無いにこしたことはないと考えるのは当然であり、また、東電その他関係者自身が、一般国民よりははるかに、原発事故の重大さと危険性を明確に自覚していることは 当たり前である。 世に騒がれるまでもない当然のことではないだろうか。当然のことを騒いでいて、何か建設的、生産的なことが有るだろうか。 逆に、原発を何とか活用すべく、挑戦的に取り組むことは 自明ではない、やりがいのある挑戦課題ではないだろうか。それこそが、およそ人間存在の原理ではないだろうか。 実際、人類は、未知の世界に冒険し、新世界を開拓し、次々と世界を拡大、深化させてきたのではないのか。不可能と思えることを可能ならしめ、宇宙の隅々まで、神の意思までをも 究めたいというが、そもそも人間存在の原理ではないだろうか。もちろん、これは安易に取り組むことを意味せず、慎重に、慎重に進めるのは当然であるが、原発を諦めるということは、それに対する人類の敗北を意味し、人間存在の本質に抵触すると言わなければならない。何時かは原子力ネルギーを自由に制御して、広大な宇宙に飛び出し、新天地を拓こうではないか(再生核研究所声明 32: 夜明け―ノアの方舟)。
次に教育の問題である。 日本の教育は何を目指しているのかと問いたい。 ただ大学受験を目指して、大学に入る為の勉強に ほとんどの部分を占めているように見える。受験のための塾、専門の学校の繁茂がそれらを示してはいないだろうか。 教育を教育の在るべき姿に戻って、検討し直すことが 中長期的には日本国における大事な挑戦課題ではないだろうか。 教育の在るべき姿などは既に教育基本法その他で 確立しているが 弊害は、本末転倒の教育の在り様になっている実情、実体にある(再生核研究所声明 70 本末転倒、あべこべ ― 初心忘れるべからず)。教育の原理についても注意を喚起したい(再生核研究所声明76 教育における心得、教育原理)。
挑戦とは人間の自由意志の明確な表現として、決断による情熱の伴った生命の燃焼であり、志である。 そこに良い感動が伴えば、より良い人生と言えるだろう。

以 上

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