2016年2月10日水曜日

再生核研究所声明285(2016.02.10) 数学者の性格、素性について

再生核研究所声明285(2016.02.10) 数学者の性格、素性について

市井の数学愛好者 多田健夫を失って ちょうど10年の歳月が経った。偲ぶとともに数学者などについて思いが湧いてくるので、数学者の素性と言ったものについて触れてみたい。
数学者、数学愛好者には、相当に先天的なものがあって、数学がそもそも好きだという人は世に多い。面白いのは、数学ができないが、好きな人がいることである。普通は数学が得意な人やできる人が多いが、例えば8歳の少年が巨大素数の構造に興味があるとか、6,7歳の少女が 無限に興味があると言ったのには驚かされた。化学専攻に入ったが、数学ばかりやっていたとか、数学が専攻できないので、大学を変更したとか、留年までして、数学を専攻したという人さえいる。多田さんのように大した目標や動機がないのに 数学ばかりにはまっていた も多い。利害などから離れて 永遠的なものを求め、生きた確かな証しを残したいという存念を抱いているものも結構多いのではないだろうか。
学校で、数学ができて、優位にたち、頭が良いなどの評判とともに できるから、数学をやる人も世に多い。ある数学者も そうであったが、頭が良くて、きれ何をやっても優秀で周りの人たちは立ちうちできず、頭の勝負で何時も優位に立っていた、そのような幸せな数学者も多い。勝負に強く、さらに碁や将棋に凝っている者も世には多い。
自分の存在を認めてもらうために 世の難問や未解決の問題に挑戦するは 数学界における相当に強い、目標や研究課題になっている。岡潔や広中平祐の有名な難問の解決などが想起されるが、そのように有名な問題ではなくても 世の多くの研究課題が未解決の問題に結び付いている。未解決の問題の解決は 評価が簡単であることによるとも言える。
頭脳明晰、論理的な思考が強いは、一般には女性の弱点のようで、数学者が女性にもてるのは 世の常識で、ノーベル賞を創設したノーベルが 数学者が女性にもてるのを妬んで、賞を数学者に与えないようにしたというのは 有名な逸話である。もっとも個人的な恋愛感情で数学界が 変な不利益を受けたことは面白い。
数学自身は 抽象的な論理の世界であるから、世や社会、世情に馴染まず、社会との付きあいや人間関係,政治社会と疎遠な、あるいは馴染まない数学者は 基本的に多い。数学者には内向的な地味な人が多いと言える。
世から見れば、 分からない抽象的な問題や、たわいもない不等式の証明に10年以上も関わっているなど、研究者では 当たり前のことで、息の永い研究に関わっているのは 普通のことではないだろいうか。永く関わっていると ますます研究課題に愛情と執念が深まり、求道の道、逆に見れば、穴熊のような生活、人生の形相になることも多いと言える。退化するとその課題ばかりに関心が集中してしまい、幅の狹い人間になりがちであるとも言える。― 自分の研究課題しか、興味がないである; これには 数学が、あまりに高度化、細分化してお互いに理解できない状況が起きていて必然的な要素が強い。
社会が進化して、生活に余裕ができれば、人間は何を志向するだろうか。上記天才少年のように 数学に夢中になるなどの傾向が深まるのではないだろうか。永い平和の時代が続いた江戸時代に和算が深く、広く深まり、和算の研究にはまっていた愛すべき人々の生活は 誠に興味深い:
○ 和算入門(13)-『発微算法』の刊行
小林 龍彦 前橋工科大学名誉教授
数学基礎学力研究会のホームページ URL http://www.mirun.sctv.jp/~suugaku
数学関係者が論理的な素養を有するがゆえに 公正の原則に従う、公正な人が多く、理不尽で愚かな戦争等考える人はいないのではないだろうか。数学教育の普及は良い社会と平和な世界を築くのに貢献するのではないだろうか。次の点も触れて置きたい:
プラトン学派の門には 幾何学知らざる者のこの門をくぐるべからず、とあったという。
ナポレオンは 軍隊を強くするには、数学が大事だと主張していたと思われる。
イスラエルが、数学に力を入れているのは、歴然である。
最近の中国では 国家的に数学の教育・研究に力を注いでいる。
                                 以 上

2016.2.6.15:45
2016.2.6.18:20
2016.2.7.06:15 青天、美しい星空
2016.2.7.19:30 青天だが寒い日
2016.2.8.06:20 良い。曇りの朝。
2016.2.9.06:36 最後の部分、目を覚まして考えが湧いていた。
2016.2.10.05:50 早春の美しい朝
2016.2.10.06:20 完成、公表。












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