百済の3都(韓国) 現代文化の源流をたどる
2015年03月09日(最終更新 2015年03月09日 14時57分)
政治、文化の両面で古代日本と深く結びついた朝鮮半島の百済。660年に滅んだが、現代の韓国文化の源流の一つだ。百済は三国時代という戦乱のなかで2度、遷都した。華麗な仏教文化を誇った百済の面影を探して、ソウル、公州、扶余の3都を巡った。
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ソウル東部、ロッテホテルワールドの近くに石村洞古墳群がある。墳丘の周りに石を積んだ古墳は、一見するとピラミッド。ソウルが漢城と呼ばれた時代の遺構だ。高層ビルが立ち並ぶなか、ここだけ時間が止まっているかのようだ。
百済の歴史は約2千年前にさかのぼり、4世紀に王権を確立したとされる。ソウルを流れる漢江の南に都があった。王族や貴族が埋葬されたのが石村洞古墳群。現在は公園となり、墓が8基だけ残る。「こんな所に百済の遺跡があるとは知らなかった」とソウル在住の姜令峨(カンヨンア)さん。まだまだ穴場の遺跡らしい。
近くのオリンピック公園に漢城百済博物館がある。その後の公州、扶余の時代を含めて亡国の歴史と文化を学べる。公園内には夢村土城という百済の城跡が残るが、整備されていて面影はほとんどない。
5世紀以降、百済は北部の高句麗に攻め込まれて南下していく。百済の文化を体感したいなら韓国中西部に足を伸ばそう。475年から538年まで都が置かれたのが公州。当時は熊津と呼ばれていた。
錦江沿いに築かれた公山城は、百済が滅んだ後も使われ、石垣や楼閣が残されている。夢村土城よりも歴史を感じることができるだろう。夜はライトアップされるので、錦江の対岸から眺めるのがお薦めだ。
公州は九州と縁が深い。郊外の宋山里古墳群の一画に、佐賀県唐津市沖の加唐島で生まれたと伝わる百済の武寧王(462~523)の墓がある。豪華な副葬品の数々は近くの国立公州博物館で見学できる。
さらに時代を下ろう。538年、都は公州から約30キロ南西の泗〓(〓は「さんずい」に「此」)(現在の扶余)に移った。最後の都だ。日本に仏教をもたらした百済の華やかな文化の一端が垣間見られる。
必見は、国立扶余博物館にある百済金銅大香炉(国宝)。王室寺院の陵山里寺址で出土した遺物で、鳳凰(ほうおう)や龍、ハスの花などが繊細に彫刻されている。華麗な百済文化の象徴とされる。韓国ドラマで初めて百済を舞台にした「薯童謠(ソドンヨ)」にも登場したそうだ。
百済は660年、唐・新羅の連合軍に滅ぼされた。その後、新羅が朝鮮半島の国々を統一した。「新羅は百済の技術や文化を吸収し、発展したのです」。国立扶余文化財研究所の〓秉宣(ペビョンソン)所長は語ってくれた。
今年は福岡県の古代山城、大野城が築城されて1350年の節目。大野城は、滅亡後の百済を逃れた人々の指導を受けて築かれたとされる。百済の3都を巡りながら、今はなき「友好国」に思いをはせた。
●メモ
ソウルから公州までバスで約1時間半。東ソウルターミナルや南部ターミナルなどから乗車できる。公州から扶余まではバスで約50分。ソウルから扶余への直行バスもある。韓国高速鉄道(KTX)を使い、大田経由で公州・扶余へ向かうルートもある。ソウルの石村洞古墳群は地下鉄の石村駅から徒歩10分。
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●寄り道
扶余の郊外にあるテーマパーク「百済文化団地」は2010年に完成した観光スポット。約3300平方メートルの広大な敷地に、王宮の泗〓(〓は「さんずい」に「此」)宮=写真=や王室寺院の陵寺、当時の町並みなどが再現され、泗〓(〓は「さんずい」に「此」)時代の百済にタイムトラベルできる。重要な行事が行われた正殿は圧巻。倭国(わこく)(日本)の使節もこんな宮殿に招かれたのかもしれない。
「町」を歩くと、貴族や武官、鍛冶職人、瓦職人などの家々があり、多彩な階層や職業の人々の暮らしを体感できる。敷地内の百済歴史文化館では考古資料などが展示されている。百済文化団地の入場料は大人4千ウォン。近くにはロッテ扶余リゾートがあり、一帯は新しい観光地として注目されている。http://www.nishinippon.co.jp/nlp/travel_report/article/154635
再生核研究所声明191(2014.12.26) 公理系、基本と人間
公理系、公準とは数学の述語で 数学を展開する最も基礎をなす、仮定系のことである。
数学ではそれらを基礎に論理的に、厳格に数学が展開されると考えられている。すなわち、数学の基礎である。 2千年以前に考えられた、ユークリッドの平行線の公理、すなわち、 任意の直線に対して、直線外の一点を通ってその直線と交わらない直線がただ一つ(平行線)存在する が有名である。約2千年経って、そうではない幾何学(非ユークリッド幾何学)が現れて、平行線が存在しない幾何学と、無数の平行線が存在する2つの型の幾何学が現れて、現在それらの幾何学も日常の研究で どんどん使われている。
公理系が異なる数学では、世界が違っているので、一応は別数学、別世界と考えられる。そこで、違いは論じられても、相互の直接的な関係は、ほとんど考えられていないと言える。別公理系では、議論できない。
人間が交流できたり、議論できるのは共通の前提、基礎が存在するから、それらの基礎の上にできるということである。 確かに人間は 動物として存在する基礎として、動物の本能や、基本的な基礎が広範に共通するものとして存在している。 これらは、確認するまでもない。 それらは もちろん、本能に基づく面は 共通の基礎として、人間社会の公理系のように基礎になるだろう。衣、食、住を整え、良い市民社会に住みたい、まともな生活を送りたいなどは 誰でも願う共通の基礎と言えるだろう。
本声明の意図は、より上位の、いろいろな判断の基礎をなす、前提となる基礎について言及することである。我々は、何を基礎に物事の判断を行うであろうか?
我々は、その様な基礎を、生い立ちにおける教育、文化、習慣、伝統、あるいは影響を受けた、共感、共鳴する思想、などに見出すことができるだろう。 それは、テレビや新聞、環境の影響を強く受けていると考えられる。すなわち、環境の影響である。
我々が交流をどんどん深めていくと、結局、人生観、世界観、宗教観まで行き着き、最後には、それらの点における相違を認める場面に至るは多い。 そこで、相違をしっかりと認識することになる。時として、見解の相違であるとして、議論や討論、交流を打ち切る場合は 世に多い。議論や討論はそのような形相を帯びる事が多い。
ところが、他方、人間界には 好みや感情がもろに出てくる場合も世に多い。8歳で巨大素数の構造が好きだとか、6歳で、無限に興味がある。 冬山が好きで、危険を顧みず、雪の中でテントを張って過ごしてくる。サーフィン、岩登り、冒険など、世にはいろいろな興味に、関心に強い情念を抱くは多い。これらの個性と多様性には議論の余地が無くて、好きだから仕方がないと表現できるかも知れない。
上記で、人間の基礎をなす 知と情の背景を考察した。 いずれも基礎が異なれば、理解や共感、共鳴は 難しいということを述べている。
そこで、本声明の要点は、人間関係でお互いの基礎、数学で言う公理系に当たる部分について 相手と自分の基礎を確認して、さらにそれらの公理系のようなものまでも その是非を慎重に検討して行く必要性に思いを至らしめることである。
我々の前提は、大丈夫だろうか。適切であろうか。我々の基礎は適切であろうか。疑い、他の立場は有り得ないであろうか? 基礎の基礎を省察していきたい。それこそが, 真智への愛と言える。
公理系は、変わる可能性があり、いろいろな世界が有り得る。いろいろな公理系を超えて、我々はより自由になり、広い大きな世界を観ることができる。
これは、民族や国家には固有の基礎があり、違えば、違う基礎が有る。人種、性別でも基礎が相当に違い、宗教によっても、学歴や能力、貧富の差や、地域でも基礎について相当な違いが有る。 それらの違い超えて、しっかり背景を捉えて、行こうということを述べている。
さらに言えば、予断、独断、偏見、思い込み、決めつけ、習慣、慣習、それらも時として、省察が必要である。
この声明の背景には 最近のゼロ除算100/0=0,0/0=0の発見がある。 長い間確立されていた定説の変更、新発見である。
以 上
再生核研究所声明37(2010/05/20):
金正日を世界史の英雄に 朝鮮問題に関心を寄せる世界の人々に
世界の歴史を進化させ、平和な世界を築き、かけがいのない地球を大事にしていこうではありませんか。世界の懸案の問題の一つとして、南北に分かれた朝鮮問題が有りますが、素人的に考えれば、それらの解決は簡単ではないでしょうか。 そこで、解決法を提案しますので、世界の関係者に検討して頂きたいと要望します。
まず、両国の状況であるが、韓国は進んだ民主主義の国家であり、経済、文化、社会の状況においても高く評価できます。 他方、北朝鮮は偉大な指導者の下で、きちんと纏まっている独立国(日本国より独立国であると言える)であるが、民衆の生活水準は高いとは言えず、また、人間存在の重要な要素である自由が保障されているとは言えず、偉大なる指導者の下に在るとはいえ、経済、文化、社会的の状況はいずれも良いとは言えないと判断せざるを得ない。もともと1つの国家が分裂したものであるから、ドイツのように再び国家が統一され、良い国づくりができれば、全ての朝鮮の人たちはおろか、世界の人々によっても良いのではないかと考える。分裂国家の悲惨さは経験のない者にも容易に理解できるものである。 実際、家族や親族でも、別れ離れになっている悲惨な状況である。そこで、ドイツの統一や江戸城の無血開城のような教訓を活かして、全ての関係者が受け入れられ、幸せになる道を検討すべきではないでしょうか。 それは、次のような原則で、可能ではないでしょうか。
1) 北朝鮮は国境を開き、韓国軍を無条件に受け入れ、韓国政府の指示に従うこと。それによって、北朝鮮の治安と秩序を保つ。統一朝鮮の在り様については、民主主義が確立している韓国政府が当面進めるものとする。
2) 北朝鮮の指導者は 上記の件を徹底させて、全力を挙げて、韓国政府の指示を執行する(無血開城を想定)。
3) 上記において、北朝鮮の指導者、軍、政府関係者の身分を保証し、過去の如何なる罪も問わず、韓国政府はできるだけ、現状以上の処遇ができるように努力すること。
4) 特にこのような計画を進めるためには、北朝鮮の指導者の全面的な協力が絶対に必要である現実を重く評価して、指導者たちの身分の保障、その後の処遇について格別の配慮を行うこと。
5) 世界は韓国政府の要請を受けて、応分の援助を行い、上記構想の実現に協力する。
もし、このような方向で、朝鮮の統一ができれば、金正日氏は、北朝鮮の英雄から、朝鮮全体の英雄となるばかりではなく、世界史における英雄として称賛され、世界各国で、熱烈に歓迎される人物になれるであろう。さらに、重い、指導者としての重責、将来不安からも逃れることができる。このような偉大なることは、真に偉大な指導者でなければ、絶対に実現できないことである。 実際、そのような計画には、反乱が起き易いものであるからである。
世界の関係者は、このような考え方を、世界の関係者たちに広め、朝鮮問題を根本的に解決するように、協力、努力しようではありませんか。上記のように朝鮮問題が進展すれば、アジアの平和の問題は各段に改善されると考えられる。愚かな対立を無くして、より良い地球にしようではありませんか。未来の人たちは 現状をどのように見るでしょうか。
以 上
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