2018年5月4日金曜日

社説 みどりの日に考える 豊かな森の恵み守るには

みどりの日に考える 豊かな森の恵み守るには

 群馬県みなかみ町の利根川源流域に「赤谷の森」と呼ばれる面積約1万ヘクタールの国有林がある。林野庁と日本自然保護協会、地域の住民団体の3者が協働し、生物多様性の回復と持続可能な地域づくりに挑戦中だ。
     その一環として、3000ヘクタールある人工林のうち、林道から遠いなど木材生産に適さない2000ヘクタールを自然林に戻す取り組みが進む。
     2015年と17年には、森に生息する絶滅危惧種のイヌワシの餌場にするため、スギの人工林計約3ヘクタールを皆伐した。伐採地は再植林せず、自然林に戻るのを待つことにした。
     伐採地には狙い通り、ノウサギなどイヌワシの獲物が顔を出すようになった。ミズナラなど地域本来の広葉樹の稚樹も生え始めている。
     林業に向かない他の人工林も、間伐して広葉樹が入り込みやすい環境をつくるなどして、徐々に自然林に近づけていく計画だ。

    人工林を自然林に戻す

     木材の生産を前提に植林された人工林は、成長の過程で間伐などの適切な維持管理が欠かせない。
     一方、地域本来の自然林が再生すれば生態系の回復につながり、間伐などをせずとも治山や水源涵養(かんよう)などの公益的機能も保てる。今後の森林整備の一つのあり方だろう。
     日本は国土面積の約3分の2(約2500万ヘクタール)を森林が占める。
     ところが、1950年代半ばからの拡大造林政策で造られた私有人工林を中心に荒廃が懸念されている。
     拡大造林では建材用などとしてスギやヒノキなどの針葉樹を植えた。だが、木材の輸入自由化などの影響で国産材の価格や需要は低迷し、伐採期を迎えても手入れが行き届かないままの人工林が多い。これでは公益的機能の発揮もおぼつかない。
     そんな現状を踏まえ、政府が今国会で成立を目指しているのが、森林経営管理法案だ。
     同法案は、森林の所有者に森林を育て、伐採し、造林する経営管理の責務があることを明記した。所有者が適切に管理できていない森林は、一定の手続きを経て、所在地の市町村に経営管理権を設定する。
     林野庁によれば、経営管理権の設定が必要な私有人工林は400万ヘクタールを超えるとみられるという。
     このうち林業経営が成り立つとみられる私有林については、市町村が「意欲と能力のある林業経営者」に経営管理を委託する。それ以外の私有林は市町村の管理下に置き、将来的には自然林に戻していく。
     市町村が管理する私有林の費用については、24年度から1人当たり1000円を住民税に上乗せして徴収する予定の森林環境税をあてる。
     森林の公益的機能を考慮すれば、林業経営に適さない私有林の管理を市町村に委ねるという方向性は理解できる。だが、課題も多い。
     森林問題に熱心な市町村は多くない。総務省の調査では、林業専従職員が不在か1人の市町村が全体の3分の2を占める。実際の管理作業は森林組合などに委託することになるだろうが、林業従事者数は全国で5万人を割り、減少傾向が続く。
     森林環境税の税収は年間620億円に上る。森林管理以外の使途について、国民的な議論が欠かせない。多くの府県が森林整備などのための地方税を独自に課しており、役割分担を明確にする必要もある。

    川と海も一体で再生を

     こうした点を踏まえれば、森から発した川が海へと続くように、流域の自治体が連携して新税を有効活用し、森林再生に取り組むべきだ。
     相互交流により、森林の重要性の理解が深まるし、山間部の自治体の人員不足を補う効果も期待できる。
     宮城県気仙沼市でカキの養殖業を営む畠山重篤さんらは、気仙沼湾に注ぐ川の上流部でミズナラやブナなどの植樹を続けている。鉄分を含む森林土壌の養分が川から海に運ばれ、植物プランクトンを増やし豊かな漁場を育むと考えられている。
     「森は海の恋人」が合言葉の取り組みは今年で30周年。東日本大震災で気仙沼の養殖業は大きな被害を受けたが、森の力のおかげもあり、よみがえることができたという。
     さまざまな公益的機能を持つ日本の森林は、国民の共有財産だ。豊かな森の恵みを守るには、その多面的な価値を再認識し、木材としての利用にばかり偏らずに保全、活用を図っていかなければならない。
     今日はみどりの日。50年、100年先を見すえた森林政策が、今こそ求められている。https://mainichi.jp/articles/20180504/ddm/005/070/128000c

    再生核研究所声明 562011.04.06): アースデイ の理念

    先ず、アースデイの概念であるが、グーグルで検索すると、環境関連の会議で、環境問題についての討論集会、環境のかかえる問題に対して人びとに関心をもってもらおう、 地球環境を守る意思表示をする国際連帯行動  などから、地球環境を大事にしようという概念が 鍵となっているようである。
    そこで、地球について改めて、考察し、かけがいのない地球 に想いを致し、元祖生命体における人類の使命(再生核研究所声明 41:世界史、大義、評価、神、最後の審判)を自覚するように 訴えます。
    広大な宇宙空間で、地球のように 生命が繁茂し、人間のような ある程度の精神作用や自由意志を有する高等生物が生息する天体は 未だ見つかっていない。 このことからも、既に 地球が広大な宇宙の中で、かけがいのない存在 であることが分かる。 人類が存在して、初めて、全てのことは始まるから、人類の生存は 最も大事な ことになる(再生核研究所声明13)。 雄大な生態系において、人類はその頂点に位置していて、自由意志と能力によって、地球や生態系に重大な影響を与えている。 実際、人類が望めば、原爆などで地球を破壊し、生命の絶滅も可能であろう。しかしながら、実は、人類の自覚が無ければ、このままでも 生態系が破壊され、少なくとも人類絶滅にいたるのは 物理的にも 容易に想像される。
    実際、地球外から地球を見れば、人類が如何に自然と生態系を破壊して来たかが、良く理解できる。人類こそ、地球の生態系を蝕む、がん細胞のような存在であることを しっかりと理解する必要がある。がん細胞が増殖すれば、生態系は乱され、やがて がん細胞すら存在しえなくなるのは明らかである。
    このような観点から、地球環境の保全、特に生態系の保全に特別な想いを致すのが、アースデイの理念 でなければならないと考える。
    生きている地球が、地震などを起こすのは道理である。 地球と仲良く生きるとは、地震などにも柔軟に対応できる生き方をするということである。母なる地球が在って、豊かな生態系が在って、はじめて人類の生存の基礎ができるのである。 それらの持続可能な在りようを追求するのが、元祖生命体の代表である人類の 真に崇高な使命である。大義である
    生態系の在りようは 多様性によって裏付けられているが、その実体は未だ 人知の及ばない領域とも言えるから、人類は謙虚になって

    1) 人類の立ち入らない島や、地域の制定
    2) あらゆる生物種の保存

    に努力するように訴える。 人生で確かなこととは 生きて存在しなければ何も始まらない (生命の基本定理) ということであり、生態体系の保存に心すべきであり、元祖生命体の進化を見守りたい。 また、広い存在領域の確保のためにも、地球外への進出も企てたい(再生核研究所声明32)
    以 上

    再生核研究所声明224(2015.4.21) 郵便ポストの適正配置を求める提案 ― ゴミの無責任な投棄を止めよう
    (これは 新緑美しい山間の道を散歩しながら、バイクでの郵便配達の様子を拝見して考えが湧いたものである。平凡な声明が、世に実際的に貢献すれば良いと考えた。)

    世の中の人間関係の多くの問題は、次の 公正の原則 で概ね解決できると考えて再生核研究所声明の原型が始められた:

    再生核研究所声明 1 (2007/01/27)美しい社会はどうしたら、できるか、 美しい社会とは:
    最近の世相として,不景気・政界・財界・官界・大学の不振,教育の混迷,さらにニューヨークのテロ事件,アフガン紛争,パレスチナ問題と心痛めることが多いことです.どうしたら美しい社会を築けるでしょうか.一年半も前に纏めた次の手記はそれらのすべての解決の基礎になると思いますが,如何でしょうか. 
    平成12年9月21日早朝,公正とは何かについて次のような考えがひらめいて目を覚ました. 
    1) 法律,規則,慣習,約束に合っているか. 
    2) 逆の立場に立ってみてそれは受け入れられるか. 
    3) それはみんなに受け入れられるか.  
    4) それは安定的に実現可能か. 
    これらの 「公正の判定条件」 の視点から一つの行為を確認して諒となれば それは公正といえる. 
    現在,社会の規範が混乱し,不透明になっているように思うが,公正の原則 を確認して,行動していけば ―― これは容易なことではないが ―― 世の中は はるかに明るくなり,多くの混乱は少なくなると思いますが如何でしょうか. 
    また,こういうことを考える教育は,人間関係や社会生活の基本的な在り方を明らかにし,環境の保全などにも貢献すると思います.(以下略。)

    そこで、今回は 極めて具体的に、各家庭で設置されている 郵便受けの設置場所についての検討を広く訴えたい。 郵便配達の方の立場を考えて、自分たちに都合の良い場所に 郵便受けの設置を考えるだけではなく、配達する人の立場も考えて 設置して 配達し易い様に考えようということである。 山間部等あまりに深く入り込んでいたり、 庭でも広く、奥深くに設置されていて、 配達する人の労苦、複雑さに驚かされている。 多くは バイクでの配達のようであるが、バイクでの観点も考えて、 より便利な設置を再検討したい。 郵便物を受け取る人も 配達する人も 楽しい状況になるように 配慮したい。
    ついでに 余りにも当たり前のことであるが、美しい山や川に、 街に、 ゴミが捨てられていて、哀しくなる場面は 結構多い。極めて残念である。 美しい街、自然に相応しいものではない と常日頃繰り返し、思われるので、お互いに注意を換気したい。

    美しい新緑の季節、自然を愛でて浩然の気を養いたい ― 再生核研究所声明223(2015.4.14) 人生の目的は、自然を愛でて楽しみ、ともに喜び合うこと ― 二十一世紀の壮大なロマン 真実(播磨屋助次郎著)を読んで。

                                         以 上
    追記:

    dictionary.goo.ne.jp › 国語辞書
    こうぜんのき【浩然の気】とは。意味や解説、類語。《「孟子」公孫丑上から》1 天地にみなぎっている、万物の生命力や活力の源となる気。2 物事にとらわれない、おおらかな心持ち。
    こうぜんのき 【浩然の気】
    孟子公孫丑上』に「我善く吾が浩然の気を養う」とあるのによる。天地間に充満している非常に大きく強い気(至大至剛の気)をいう。自分行動正しいと、この気が身中満ち不屈の道徳的勇気となるとする。浩気とも。明け方近く清澄な大気をも意味し、呼吸法とも関係し、修養法ともされる。)

    再生核研究所声明 13 (2008/05/17): 第1原理 ― 最も大事なこと

    世界の如何なるものも 環境内の存在であり、孤立した存在は在り得ない。世界の如何なる芸術も真理もまた一切の価値は、人類が存在して始めて意味のある存在となる。従って人類の生存は、如何なるものをも超えた存在であり、すべてに優先する第1原理として、認識する必要がある。よって環境や戦争については 多くの人間の関与すべき重要な問題と考えなければならない。21世紀は、近代科学の進歩によって 地球の有限性が顕わになり、人類絶滅の可能性を感じせしめるようになってきた時代とも言える。

    国が栄えなければ、地方の栄えは考えられず、県などが栄えなければ 市町村などの発展は望めない。市町村などが健全でなければ 地域は栄えず、住民や家庭の健全な生活は不可能である。しかしながら、現実的な対応としては、逆方向の発展を考えざるを得ない。すなわち私たち個人、および個人の近くから、より良い社会、環境になるように努力していくことである。孤高の存在は所詮空しく、儚いものである。それゆえに われわれは各級のレベルにおける環境と社会に思いを致すことに努力して行こうではありませんか。

    特に、われなき世界は 存在すれども、何事をも認識できず、知ることもなく感じる事もできない。よって、われ存在して始めて、世界を知ることになるから、健全なる個人の存在は、個人にとっては最も大事な第1原理に考えざるを得ない。これは言い古されてきた、 まず健康ということ、 に他ならない。われなき世界とは 自分が影響を与えない世界のことである。この個人と社会の関わりは、 愛とよばれている、 愛の本質である。それは男女の愛と親子の愛が基本になっている。それはまた じんかん と よばれる人間存在の本質でもある。

    この声明は 地球環境を限りなく大事にし、世界の平和を確立し、社会を大事に思い、世界の拡大と深化を、 個人を尊重しながら、 積極的に進めることを、各級のレベルで努力することを要請しているものである。その原理は、 人間存在の本質である、 人間存在における三位一体の理存在、知、愛の、存在して、始めて知り、求める事ができる という原理を、いわば当たり前のことを、
    確認しているに他ならない。(しかしながら、実際にはこの自明な、重要な原理は、解析接続のように必然的に 新しい価値観と考え方を限りなく発展させ、雄大な世界を拓くのであるが、私個人はこの古い世界で生涯を閉じようとしていて、その世界には立ち入らない事にしたいと思う。不思議にも 少年時代に宇宙論と共にその世界を覗いたのですが、怖くなって覗かないようにしました。それはガウスが非ユークリッド幾何学を発見したが、世の反響の大きさを恐れて発表を控えたのと同じ心境です。) 以上。

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