2015年3月9日月曜日

[インタビュー]革新と保守は相手を悪魔化すべきでない

[インタビュー]革新と保守は相手を悪魔化すべきでない
ハンギョレ新聞 3月8日(日)16時45分配信
前へ1/2次へ
[インタビュー]革新と保守は相手を悪魔化すべきでない
ジョナサン・ハイト教授がハンギョレ新聞社スタジオでセウォル号を象徴するリボンを背景に立った。彼は「セウォル号転覆事故で多くの子供たちが犠牲になったという話を聞いた時はとても辛かった」と話した。イ・ジョンヨン記者
『正しい心』著者ジョナサン・ハイト ニューヨーク大学スターン経営大学院教授
道徳が人間の判断や集団行動を決定
スター思想家となった道徳心理学者
韓国系夫人と家族と共に訪韓
「意見が異なる革新と保守が向き合うより重要なのは“条件”を創り出すことにある。相手を悪魔化せず互いの“正しい心”を理解すれば独善を減らせる」。道徳心理学者ジョナサン・ハイト ニューヨーク大学スターン経営大学院教授が韓国を訪問した。彼は2012年に米国で『正しい心』(原題:The Righteous Mind、写真、邦題は『社会はなぜ左と右にわかれるのか』)を出版し、米国の国際外交専門誌フォーリン・ポリシーが選ぶ「世界100大思想家」に選ばれた。 『正しい心』は人間の判断と集団的行動を決める要因が“道徳”であるところから出発する。この考えに基づき2008年のTED講演で「革新と保守の道徳的な根」を説明しスター思想家に浮かび上がり、同年の米大統領選挙当時、保守層の道徳心を考慮する方向で民主党大統領選挙の戦略修正を勧告しバラク・オバマ大統領当選に寄与した。
今年研究年を迎え家族と共にアジア6カ国を巡回している彼と、先週ハンギョレ新聞社で会った。「妻は韓国系、私はユダヤ系として両家ともに子供たちに献身的で教育を重要視するという共通点がある。家庭環境も似ていて大きな困難はなかった」。そのためなのか今回が初めての訪韓だが、韓国文化と歴史についての理解は深かった。
「韓国の場合、世代格差が途方もなく大きいが、これは最近富を蓄積したアジア各国で共通の現象だ。戦争で幼い時期に安保と生存の脅威を受けた父母の世代と、繁栄と安全を当然と感じる子供世代の間で葛藤が尖鋭になっている」
「セウォル号事故と処理過程で明らかになった
韓国社会陣営間の意見対立は深刻
若い世代から50代の見解の違いも大きい
さらに広がれば災難呼び起こすことも」
革新と保守は相手の“神聖冒涜”慎まねば
理解と相互補完を通じ一緒に暮らすべきだ」
昨年4月、韓国語版(ウンジン知識ハウス刊)が出版される5日前 セウォル号事故が起きた。米国で事故の報せを聞き、事故原因と処理過程で韓国社会の見解が分かれたことも知っていると語る。ハイト教授は韓国社会の政治的両極化を扱ったイ・ネヨン高麗大政治外交学科教授の論文を示しながら、「韓国の場合は2004年の総選挙を基点に進歩(革新)と保守両陣営の意見対立が深刻になり、若い世代と50~59歳の見解の違いが深刻に広がった」と説明した。「もっと前にそうした事態になっていれば、今のように極端な雰囲気にはなっていなかったかも知れない」という。
問題はに二大政党の議会構図でますます広がる政治的見解の違いが災難を呼び起こすこともあるということだ。彼は『正しい心』を構想した理由について「なぜ(米国の)民主党が庶民層に腹立たしい思いをさせたのか教えたいと考え書いた」と説明した。現在は本人は左右のどちらにも属さないが、当時は左派に属していたし、ジョージ・ブッシュ元大統領の当選だけは「当時も今も酷く誤ったことだと考える」と語った。
「ジョージ・ブッシュの勝利は世界の悲劇に広がった災難だった。ブッシュが嫌いなほどアール・ゴアやジョン・ケリーにも腹立たしい思いをした。なぜ民主党は簡単に勝つことができた選挙で敗北したのか呆れた。民主党候補は演説したり政見を明らかにする時、人々の心を鼓舞したりインスピレーションを呼び起こすことができなかった」
彼は保守派が人間道徳性の五つの基盤となる配慮、公平性、忠誠心、権威、高貴さなどをすべて利用していたのに比べ、革新派は忠誠心、権威、高貴さに関連する相手の道徳的基盤を受け入れられずにいたと考えた。要するに「共和党員は道徳心理学をよく理解していたが、民主党員はそうでなかった」というのだ。「韓国も同じだ。韓国は南北対峙している状態にあるので、北朝鮮の南への侵略の可能性自体が保守主義者の心に簡単に作用する“引き金”となる。進歩主義者はなぜ平和に生きられないかと主張するが、保守主義者にはそれ自体が非常に腹が立つほどの主張になる」。ハイト教授は理想は正当化の根拠を探すために作られた道具と考える。直観が戦略的推論より先にあるというのだ。昨年カン・ジュンマン全北大教授が著書『礼儀をわきまえぬ進歩』で理性中毒症と進歩陣営の限界を説明したことについても共感を示した。「もちろん権威に対する挑戦は正しい。しかし、相手に対する“神聖冒涜”は慎むべきだ。韓国の保守主義者にとり年配者に対する敬愛と南北対峙状況は神聖な価値感だ。例えば北朝鮮に対し開放政策をしようという時は最大限用心深く相手に対する尊敬の念を表わし、安心させた後に話さなければならない」
最近彼は資本主義に関する研究をしている。今回のアジアの道程も米国と異なる発展をした独特の資本主義の様相を調べるためだ。2017年には『資本主義に関する三つの話』を刊行する予定だという。資本主義自体を(必要)悪だと考える左派と、市場に介入する政府を悪だと考える右派の対立に関心を持つことになったと彼は話した。この研究によって搾取でない信頼に基づいた資本主義の新しい可能性を提示する予定だ。ハイト教授は最後に韓国読者らに向かって聖書の一節を聞かせてくれた。「なぜあなたは、兄弟の目の中のちりに目をつけるが、自分の目の中の梁には気がつかないのですか」「韓国は民主化に成功したロールモデルであり、民主主義を向上させる義務がある。 私たちは皆一緒に暮らしていくべきだ。互いを悪魔化するのを避け政見を異にする兄弟姉妹に対する理解と相互補完が必要だ」
イ・ユジン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150308-00019836-hankyoreh-kr

再生核研究所声明188(2014.12.15)ゼロで割る(ゼロ除算)から観えてきた世界
(12月10日16時 論文精読を一通り通読したら無性に書きたくなって始めたものである)
これは声明166の延長にあるので、まず、その要点を振り返っておこう: ―
再生核研究所声明166(2014.6.20)ゼロで割る(ゼロ除算)から学ぶ 世界観:
ゼロ除算の新しい結果とは 簡単に述べれば、分数、割り算の意味を自然に拡張すると、あるいは割り算の固有の意味から、何でもゼロで割れば ゼロになると言うこと、そして、
関数 y = 1/x のグラフは、原点で ゼロである、すなわち、 1/0=0 である。複素解析学では、無限遠点が数値で0、すなわち、原点に一致している ということである。驚くべきことは、原点における 強力な不連続性にある。これらの現象は奇妙にも、ユニバースの普遍的な現象として 惹きつけるものがある。永遠の彼方は、どこまでも遠く行くが、その先は、突然、現在に戻っている。始点と終点の一致、無限とゼロの一致である。理想的な2つの質点間に働く、ニュートンの万有引力F は 2つの質量をm、M、万有引力定数をGとすると、距離をrとすれば
F = G mM/r^2。
rをゼロに近づければ 正の無限に発散するが、rが ゼロに成れば突然、ゼロである。2つの質点が重なれば、力は働かず、安定しないように見えるが、2つが分離すれば、大きな力に逆らう必要が有り、実は安定していると説明できる。ゼロと無限の裏腹の関係と捉えることができる。これは意外に、2元論における 対立するもの一般における裏腹の関係と捉えることができる: 生と死、戦争と平和、男と女、表と裏、すなわち、2元論― 神は2を愛し給う:
No.81, May 2012(pdf 432kb)
19/03/2012 - ここでは、数学とは何かについて考えながら、数学と人間に絡む問題などについて、幅広く 面白く触れたい。
における 2元の奇妙な関係である。
他方、ゼロ除算は、爆発や衝突における強力な不連続性を表現しているとして、論文で触れられているが、まこと、ユニバースの普遍的な現象として そのような強力な不連続性が存在するのではないだろうか。糸でも切れる瞬間と切れるまでの現象、物体でも近づいている場合と合体した場合では、全然違う現象として考えられ、強力な不連続性は 世に見られる普遍的な現象ではないだろうか。
生も死も表裏一体である、勝利も敗北も、喜びも苦しみも、幸せも不幸も、自由も束縛も、愛も憎しみも、等々表裏一体であるとの世界観が 視野と心の在りように新しい世界観をもたらすと考えられる。―
ゼロ除算の、無限とゼロの微妙な関係に驚嘆している間に、空がどんどん晴れてくるように新しい世界の、視野がどんどん広がり、驚きの感情が湧いている。言わば、明暗が、両極端のように、明、暗と分けられたものではなく、微妙な密接な、関係である。その内容は広がりと深さを持っていて簡単に表現できるものではない。また、みえた世界をそのまま表現すれば、現在でもなお、天動説が地動説に変わったときのように、また、非ユークリッド幾何学が出現したときのように 世は騒然となるだろう。そこで、注意深く、各論を、断片を 折をみて、表現しよう。
そこで、初回、生命の本質的な問題、生と死の問題をすこし触れたい。
食物連鎖の生物界の冷厳な事実、食われるものと食うものの立場。声明36で大きな命の概念で全体を捉えようとしたが、それらは殆ど等価の立場ではないだろうか。実際、猫がねずみをくわえて誇らしげに通りすぎていくのを見た。ところが奇妙にも、ねずみは歓喜の喜びにひたって悠然としてくわえられているようにみえた。自然の理。蛇が燕の巣を襲い、全滅させられたが、蛇は悠然と上手くいきました、ごめんなさいというような表情で消えていった。襲われた燕たちは一瞬で魔神に掛かったように気を失い、蛇に飲み込まれてしまった。少し、経つと元気に巣立ち厳しい自然の中を南国まで飛んで行っていろいろ苦労するよりは、蛇のお腹で 安らかな終末の方がよほどましだというような情感を覚えた。もちろん、ヒナを襲われた親鳥は切なく天空を舞っていたが、やがて、ヒナたちは最も良い生涯を終えたと、本能的に感じて、新しい生命活動に、励み出している。このようなことを何万年と繰り返してきたのが、燕と蛇の関係である。暗(あん)という面には ちょうど明(めい)と同じような明るい面があるのではないだろうか。明暗は対立概念ではなくて、微妙に調和がとれているのではないだろうか。ユニバースにおける全体の調和を観、述べている。人類が生命のただ延長を志向しているとすれば、それは、古い世界観に基づく無明の世界だろう。夜明けを迎えた、在るべき世界観とは 生も死も殆ど等価であり、共に愛すべきものであるということである。在るも良い、消えるも良い。ゼロ除算の驚きは そのような感性を育てているように感じられる。死からの開放に寄与するだろう。生命の誕生は素晴らしく、喜びと夢が湧いてきて、大きな光が差してくるようである。世界が開かれてくる。われわれの終末も似たようなものではないだろうか。大きな世界、私たちをこの世に送り込んだものの 大きな愛に満ちた世界にとけこんでいくようなものではないだろうか。この意味で、あらゆる生命は 大きな愛に包まれて、 支えられていると感じられるだろう。これは神の予感を述べている。 私たちは、愛されている(愛の定義は 声明146で与えられ、神の定義は 声明122と132で与えられている。)。
以 上
文献:
M. Kuroda, H. Michiwaki, S. Saitoh, and M. Yamane,
New meanings of the division by zero and interpretations on 100/0=0 and on 0/0=0, Int. J. Appl. Math. Vol. 27, No 2 (2014), pp. 191-198, DOI: 10.12732/ijam.v27i2.9.
S. Saitoh, Generalized inversions of Hadamard and tensor products for matrices, Advances in Linear Algebra & Matrix Theory. Vol.4 No.2 2014 (2014), 87-95.http://www.scirp.org/journal/ALAMT/

再生核研究所声明37(2010/05/20):
金正日を世界史の英雄に 朝鮮問題に関心を寄せる世界の人々に
世界の歴史を進化させ、平和な世界を築き、かけがいのない地球を大事にしていこうではありませんか。世界の懸案の問題の一つとして、南北に分かれた朝鮮問題が有りますが、素人的に考えれば、それらの解決は簡単ではないでしょうか。 そこで、解決法を提案しますので、世界の関係者に検討して頂きたいと要望します。
まず、両国の状況であるが、韓国は進んだ民主主義の国家であり、経済、文化、社会の状況においても高く評価できます。 他方、北朝鮮は偉大な指導者の下で、きちんと纏まっている独立国(日本国より独立国であると言える)であるが、民衆の生活水準は高いとは言えず、また、人間存在の重要な要素である自由が保障されているとは言えず、偉大なる指導者の下に在るとはいえ、経済、文化、社会的の状況はいずれも良いとは言えないと判断せざるを得ない。もともと1つの国家が分裂したものであるから、ドイツのように再び国家が統一され、良い国づくりができれば、全ての朝鮮の人たちはおろか、世界の人々によっても良いのではないかと考える。分裂国家の悲惨さは経験のない者にも容易に理解できるものである。 実際、家族や親族でも、別れ離れになっている悲惨な状況である。そこで、ドイツの統一や江戸城の無血開城のような教訓を活かして、全ての関係者が受け入れられ、幸せになる道を検討すべきではないでしょうか。 それは、次のような原則で、可能ではないでしょうか。
1) 北朝鮮は国境を開き、韓国軍を無条件に受け入れ、韓国政府の指示に従うこと。それによって、北朝鮮の治安と秩序を保つ。統一朝鮮の在り様については、民主主義が確立している韓国政府が当面進めるものとする。
2) 北朝鮮の指導者は 上記の件を徹底させて、全力を挙げて、韓国政府の指示を執行する(無血開城を想定)。
3) 上記において、北朝鮮の指導者、軍、政府関係者の身分を保証し、過去の如何なる罪も問わず、韓国政府はできるだけ、現状以上の処遇ができるように努力すること。
4) 特にこのような計画を進めるためには、北朝鮮の指導者の全面的な協力が絶対に必要である現実を重く評価して、指導者たちの身分の保障、その後の処遇について格別の配慮を行うこと。
5) 世界は韓国政府の要請を受けて、応分の援助を行い、上記構想の実現に協力する。
もし、このような方向で、朝鮮の統一ができれば、金正日氏は、北朝鮮の英雄から、朝鮮全体の英雄となるばかりではなく、世界史における英雄として称賛され、世界各国で、熱烈に歓迎される人物になれるであろう。さらに、重い、指導者としての重責、将来不安からも逃れることができる。このような偉大なることは、真に偉大な指導者でなければ、絶対に実現できないことである。 実際、そのような計画には、反乱が起き易いものであるからである。
 世界の関係者は、このような考え方を、世界の関係者たちに広め、朝鮮問題を根本的に解決するように、協力、努力しようではありませんか。上記のように朝鮮問題が進展すれば、アジアの平和の問題は各段に改善されると考えられる。愚かな対立を無くして、より良い地球にしようではありませんか。未来の人たちは 現状をどのように見るでしょうか。
以 上

0 件のコメント:

コメントを投稿