2012年5月10日木曜日

再生核研究所声明89(2012.5.11):失業問題の根本的な解決法と 心の豊かさを求める原理


再生核研究所声明892012.5.11):  
失業問題の根本的な解決法と 心の豊かさを求める原理

いわゆる 産業革命以降、科学の進歩と工業化が 人類に豊かさと自由をもたらした事実は 高く評価されるべきである。豊かさと自由は 人間開放であり、人間存在の原理に従って、この基本的な方向は 変わりようがないと考える。
産業革命の初期、労働者と資本家の対立が 大きな社会問題を引き起こし、社会主義体制、唯物論の哲学に基づくイデオロギーの問題などと しばらく大きな話題であった。しかしながら、それらは自然に解消され、代わりに世界的な問題として顕在化してきたのが、いわゆる 失業者の増大である。
そこで、失業者の増大の問題について、根本的な解決法を 原理に基づいて具体的に考察したい。
ところで、殆どの人びとが、農民であった時代から、農民が少なくても、十分な食料を提供できるようになった時代とは、結局、少ない労働力で、大きな生産が可能になった 事実を示している。ほんの60年くらい前までは、終日働いても、僅かな米しか生産できなかった時代である。それが少ない労働力で大量生産ができるようになったのは、科学の進歩によるものであり、機械化や肥料、栽培技術の進歩の結果である。このようなことは 漁業、林業など あらゆる産業についても言える。
それで、多くの人びとが職を失ったかといえば、そうではなくて、世界が拡大し多くの職が創造されてきていて、結構うまく、社会は発展してきていると考えられる。社会も慣性の法則で、ある流れの上でうまく発展しているとも言える(再生核研究所声明 72:慣性の法則 ― 脈動、乱流は 人世、社会の普遍的な法則)。
失業問題の根本的な解決法とは 意外に簡単ではないだろうか。原理を簡単に、述べるために、既に実現し、慣習になっている 欧米の多くの大学の例から学び、発展させたい。
多くの大学では 8月は完全休暇である。さらに、教員は6年間勤めれば、サバティカルライトで 1年間休暇、自由が与えられる。そこで、日本でもそのように運営したら、まず、12分1の教職員を補充する必要があり、教員はさらに7分の1を補充する必要があり、職無き研究者は大幅に減少、逆に足りない状況さえ起きることになる。欧米の多くの大学では 既にそのような 豊かさを保証している。 他方、日本の大学の教職員の働き過ぎは 国際的にみても、異常としか言いようがない。― 日本の大学では せかせかしていて、研究成果も 真には創造的ではない、模倣で、確立している研究課題の末梢的な研究、本質的でない、つまらない研究に追われていると 揶揄されている事情もある。これは、真の創造的な研究には 遊び心や、余裕が必要であることを想わせる。 ― 
そこで、問題は 財政難の中、資金 お金の問題である。教職員は勤務時間が減った分だけ、給与を削減すれば 財政的にバランスが取れることになる。すなわち、労働時間の縮小で、自由な時間を増大させ、収入は減らすという原理である。 そこをうまく調整すれば、失業問題は 根本的な解決に向かうのではないだろうか。
そもそも失業者を大量に抱える社会とは 不安定で、病んでいる社会である。社会の営みに 多くを参加させるのは 健全な社会の基本的な要点である。社会の構成員の全体的な 健全な在り様を積極的に模索して、具体的に進める必要がある。その原理的な考えが ここにあるのではないだろうか。これはまた、共生社会共存社会の 実現の具体的な方法ではないだろうか。お金も仕事も、極端な偏在は良くないと考える。全体的な活力と幸せを志向したい。
収入を減らして、自由な時間を増やすこと、この自由な時間こそが、人間らしく生きられる、素晴らしい、心の豊かさの原理 ではないだろうか。 せかせか働いて、人生 終わってしまったから、あまりお金を使わずに 自由な時間を好きなように ゆったりと楽しむ社会を 志向しようということである。
この原理は、大学に限らず、その他いろいろな職種、職場で適用でき、社会にゆとりと余裕をもたらすのではないだろうか。小・中・高の先生もクラス担任を2倍して、余裕を考えるのが良いのではないだろうか。クラスサイズも 25人というのが 欧米の標準の様である。
積極的に 広く社会で 検討に値する提案ではないだろうか。
未来の美しい社会とは どのような社会であろうか。多くの人々が、好きな研究や、芸術活動に、スポーツなどで楽しみ、 基本は 個人の生命を好きなように輝かせる時代 である。 この意味でも、世界史は着実に進化している と評価できる。

以 上


再生核研究所声明1: 良い社会を作るには
再生核研究所声明2: 中国古代の教育
再生核研究所声明3: 最低生活の保障を求める
再生核研究所声明4: 競争社会から個性を活かす社会に
再生核研究所声明5: 靖国神社問題に対する提案
再生核研究所声明6: 憲法問題に対する提案
再生核研究所声明7: 参議院選挙に当たって
再生核研究所声明8: 日本国の防衛の在り方について
再生核研究所声明9: 天才教育の必要性を訴える
再生核研究所声明10: 絶対的な世界の平和の為に
再生核研究所声明11: 国の構成について
再生核研究所声明12: 人生、世界の存在していることの意味について 
再生核研究所声明13: 第1原理 ― 最も大事なこと
再生核研究所声明14: 日本の政局についての提言
再生核研究所声明15: 空虚な日本の社会
再生核研究所声明16: 裁判員制度の修正を求める
再生核研究所声明17: 教育界の改革を求める
再生核研究所声明18: 拉致問題の解決に向けての提案
再生核研究所声明19: 超越への道、悟りへの道
再生核研究所声明20: 大学入試センター試験の見直しを提案する
再生核研究所声明21: 人口問題についての考察
再生核研究所声明22: 小沢氏の続投による政権交代を求める
再生核研究所声明23: 秘書の逮捕、起訴事件における検察庁の対応と公正の原則 
再生核研究所声明24: 政権交代によって閉塞感を打破し、日本国を再生させよう
再生核研究所声明25: 日本の対米、対中国姿勢の在りようについて       
再生核研究所声明26: 衆議院の解散に当たって 
再生核研究所声明27: 政権交代を祝す、配慮と期待
再生核研究所声明28: 鳩山首相と鳩山首相の実母に、情状酌量を求める
再生核研究所声明29: 普天間基地問題 ― いまだ 夜明け前
再生核研究所声明30: 検察庁の暴走と民主主義の危機 - 広い視点
再生核研究所声明31: 法の精神と - 罪と罰
再生核研究所声明32: 夜明け ― ノアの方舟
再生核研究所声明33: 民主主義と衆愚政治
再生核研究所声明34: 日本のビジネス―日本料理店の海外展開
再生核研究所声明35: 社会と個人の在りよう―細胞の役割
再生核研究所声明36: 恋の原理と心得 
再生核研究所声明37:金正日を世界史の英雄に朝鮮問題に関心を寄せる世界の人々に
再生核研究所声明38:ロッキード事件のもみ消しについて
再生核研究所声明39:普天間基地問題の総括 ― 戦略なき対応と文化力
再生核研究所声明40:政権交代とその後の政局
再生核研究所声明41:世界史、大義、評価、神、最後の審判
再生核研究所声明42:大失業時代
再生核研究所声明43:政権交代は半ば、完全なる交代を求める―中途半端は良くない
再生核研究所声明44:梅の木学問と檜学問-日本の研究者育成についての危惧
再生核研究所声明45:第2次世界大戦と第3次世界混乱
再生核研究所声明46:日本国の1つの国家像、あるべき姿について
再生核研究所声明47:肯定死
再生核研究所声明48:与謝野氏の大臣就任を是とし、高く評価する
再生核研究所声明49:アジアの愚か者、アジアの野蛮性
再生核研究所声明50:日本における 民主主義の脆さ、危うさ
再生核研究所声明51:ツイッターにおける 意義と心得
再生核研究所声明52:選挙における心得、留意事項
再生核研究所声明53:世界の軍隊を地球防衛軍に 
再生核研究所声明54:リビア軍事介入について 
再生核研究所声明55:皇族方の東京避難を求める
再生核研究所声明56:アースデイの理念
再生核研究所声明57:人生とは何か、人生如何に生きるべきか
再生核研究所声明58:日本の政局、民主党最後の決断、自民党の低落
再生核研究所声明59:鳩山政権の総括と反省
再生核研究所声明60:非凡な才能を持つ少年・少女育成研究会
再生核研究所声明61:ビンラディン氏殺害 
          ― アメリカの名誉と大義を傷つけたオバマ大統領
再生核研究所声明62:福島原子力発電所事故とその対応、対策、取り組みについて
再生核研究所声明63:解脱;神、自由、不死への道 - 安らかに終末を迎える心得
再生核研究所声明64:期待される日本軍の在り様 情報分析力の向上と災害救助の重視を
再生核研究所声明65:公務員の給与の段階的な引き下げと管理手当てなどの大幅引き下げを
再生核研究所声明66:言論の自由を篤く保障し、実りある議論のできる社会に
再生核研究所声明67:脱原発デモ ― 非現実的な貧しい二律背反の発想と飛躍した議論
再生核研究所声明68:生物の本質 ― 生きること、死ぬること
再生核研究所声明69: 単細胞人間 ― 単細胞的思考
再生核研究所声明70: 本末転倒、あべこべ ― 初心忘れるべからず
再生核研究所声明71: 菅 暗黒政権 を総括する
再生核研究所声明72:慣性の法則 ― 脈動、乱流は 人世、社会の普遍的な法則
再生核研究所声明73:日本国首相の役割
再生核研究所声明74:人生・生命の肯定について
再生核研究所声明75:政治・経済の在りようについて
再生核研究所声明76:教育における心得 ― 教育原理
再生核研究所声明77:人生における心得
再生核研究所声明78:無責任な 原発反対と増税反対 ― 実状が分からないで意見を表明していないか?
再生核研究所声明79:福島原発事故 とは 何か
再生核研究所声明80:挑戦とは何か
再生核研究所声明81:最高裁判所裁判官全員の罷免を提案する
再生核研究所声明82:皇室の在りようについての 一考察
再生核研究所声明83:再生核研究所声明とは 何か
再生核研究所声明84:国会審議における心得 - 討論、議論、批判における心得
再生核研究所声明85:食欲から人間を考える ― 飽きること
再生核研究所声明86:未だ おめでたい人類 - 先史時代
再生核研究所声明87:小沢氏の裁判問題 ― 司法界とマスコミ界に断罪を
再生核研究所声明88:大学教員の退職後の在り様についての一考察

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