ヤギ放牧 除草に効果
2015年06月11日
除草のために堤防沿いに放牧されたヤギ(昨年7月、池田町で)=安実さん提供
◇丹南土木事務所 費用半減40万円
池田町内の堤防沿いの除草のため、県丹南土木事務所が昨夏、試験的にヤギを放牧し、コスト削減に一定の効果を上げた。焼却に伴う二酸化炭素の排出も抑制され、担当者は「環境に優しい方法で十分に除草できることが確かめられた。成果を今後に生かせれば」としている。
ヤギなどの家畜による除草は各地で行われており、同事務所に勤務していた安実千智あんじつちさとさん(31)(現・県砂防防災課)らが昨年5月、同町内で飼育されているヤギを見かけて発案。所有者に協力を求めたところ、快諾を得られた。
実施したのは同町上荒谷―寺島の魚見川沿いの約1・1キロ区間の両岸、同年7月上旬から8月中旬まで4~26匹を放牧。逃げないよう電気柵で周囲を囲ったうえで、雑草を食べさせた。
約1万平方メートルの対象区域のうち、大きく育って硬くなってしまったアシを食べ残すなど、ムラはできたが、その分の処理費用も含めて経費は約40万円と人力による通常の除草費用(約110万円)の半分程度に抑えられたという。
その後、ヤギの所有者が転出したため事業を継続できなかったが、「草木が軟らかいうちに放牧するなど工夫すれば、より効果を上げられるはず」と期待しており、安実さんはヤギを飼育する人に広く協力を呼びかけている。
2015年06月11日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukui/news/20150610-OYTNT50071.html
このような方法は大いに考えるべきでは?
0 件のコメント:
コメントを投稿