再生核研究所声明223(2015.4.14) 人生の目的は、自然を愛でて楽しみ、ともに喜び合うこと ― 二十一世紀の壮大なロマン 真実(播磨屋助次郎著)を読んで
(これは上記 本 播磨屋本店発行(1997)を 近くの80歳を超えた意欲ある素敵なご婦人 久保田様に勧められて通読して感じたものを纏めたものである。)
本書は警世の著書と言える。現在が危険な方向に向かっていることを、自然と環境の観点から 説き起こし、経済、政治の在り様まで触れている。生活の基本的な在り様や医療の在り様、教育の在り様なども大事な論点である。
経済、お金、政治の問題については、現実,現状の分析や認識の甘さが感じられるものの全体の世界観は 再生核研究所声明の中で述べられている世界観と基本的な一致が感じられて共感、共鳴し、好感が持たれたが、少し現実離れの印象も受ける。
特に印象的なことを述べたい。
真摯に人生、世界を思考されて、自然を見直して、 人生の目的は、自然を愛でて楽しみ、ともに喜び合うこと;「大自然の尊く美しい命の営みを、愛でて楽しみ ともに喜び合う」こと(32ページ)と表現されたのは 驚嘆すべき素晴らしいことで、気づかれたとき、如何に深い感動を覚えられたかが、想像される。 人生の意義は感動することにある や ― 哲学とは 真智への愛 であり、真智とは 神の意志 のことである。哲学することは、人間の本能であり、それは 神の意志 であると考えられる。愛の定義は 声明146で与えられ、神の定義は 声明122と132で与えられている。― などの思いが湧いた時のことが思い出される。著者のこの言明は 多くの宗教や哲学より、明白であり、その価値と意義は 表現できないほど素晴らしいもの と高く評価したい。実に素晴らしい。― しかしながら、砂漠の民や厳しい自然環境の中で生存を余儀なくされている人々には、この言明には共感できず、自然は 自ら作り上げていくものと発想するだろう。―
そのような思想であるから、 環境問題、衣食住の問題、医療の問題、教育の問題などの考え方は容易に理解され、いろいろな指摘は素晴らしいものと評価される。ただ 在るべき原理や方向性が示されても現実の社会から、如何にしてそのような方向に向かうかは大きな問題である。特に教育の在りようなど、具体的には 現体制の在り様からどのようにして改革して行くかが大きな問題として残る。
経済、政治の問題は より大きな問題であり、 経済、政治の現状を憂えるは よく分かり、根本的に危険な要素を具体的に 提起している。しかし、特に貨幣の理解には大きな誤解があるのではないだろうか。ここでも、具体的にどうして行くべきかの大きな問題が提起される。さらに、政治の大きな方向として、天皇による親政のような在り様を志向しているが、気持ち、心情はよく分かるとしても、特定の個人に大きな負担を掛けるべきではなく、皇族の人たちには 仕事を軽くして、大幅な自由を現憲法の枠内で考えていくべきであると考える。政治の具体的な在りようも大きな問題である。
具体的な在り様を広く検討して行く、大きな問題を提起している 警世の著書として高く評価したい。
以 上
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