2015年9月19日土曜日

安全保障関連法 参院本会議で可決・成立 9月19日 2時22分

安全保障関連法 参院本会議で可決・成立
9月19日 2時22分

安全保障関連法 参院本会議で可決・成立
今の国会の最大の焦点である、集団的自衛権の行使を可能にすることなどを盛り込んだ安全保障関連法は、19日未明の参議院本会議で採決が行われ、自民・公明両党と次世代の党などの賛成多数で可決され、成立しました。これにより、戦後日本の安全保障政策は、大きく転換することになります。
今の国会の最大の焦点である、集団的自衛権の行使を可能にすることなどを盛り込んだ安全保障関連法案は、17日、審議を続けてきた特別委員会で、民主党などが抗議する中、採決が行われ、自民・公明両党と次世代の党などの賛成多数で可決されました。
これを受けて、19日午前0時10分から開かれた参議院本会議で審議が行われました。
最初に法案に賛成・反対双方の立場から5党による討論が行われ、このうち、自民党の石井参議院国会対策委員長代理は、「集団的自衛権の限定的な行使容認によって、日米同盟をより強固にして戦争を未然に防ぎ、わが国の安全を、より確実なものにできる。安全保障を巡る情勢は、いつ急変するか分からず、今すぐ準備を整えておくために必要な法案で、速やかな成立が不可欠だ」と述べました。
これに対し、民主党の福山幹事長代理は、「日本では、少なくとも40年以上、総理大臣や閣僚が、集団的自衛権の行使はできないとしてきた。歴史の歩みを軽んじ、法的安定性を壊すことに、なぜこんなに鈍感なのか。法案は、立憲主義、平和主義、民主主義を守ってきた戦後70年の歩みに背くもので、違憲であり反対だ」と述べました。
続いて、採決が行われ、記名投票の結果、自民・公明両党や、次世代の党、日本を元気にする会、新党改革などの賛成多数で、可決され、成立しました。
安全保障関連法の審議は、衆議院で、ことし5月26日から始まり、与党側は、国会の会期を通常国会としては過去最長の延長幅となる95日間延長して、今の国会での確実な成立を目指しました。そして、衆議院での委員会審議は116時間余り、参議院での委員会審議は100時間余りに上りました。
安全保障関連法の成立により、戦後日本の安全保障政策は大きく転換することになります。
賛成148票 反対90票
参議院での記名投票の結果、賛成は、自民党、公明党、次世代の党、日本を元気にする会、新党改革など合わせて148票でした。一方、反対は、民主党、維新の党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたちなど、合わせて90票でした。
中谷防衛相「安全保障体制 1歩も2歩も進む」
中谷防衛大臣兼安全保障法制担当大臣は、国会内で記者団に対し、「法律は、日本の平和主義を維持しつつ、わが国の安全保障体制が1歩も2歩も進むもので、非常に意義がある。国民に十分に理解されていない部分があるので引き続き努力していく。今後は、特にアメリカ軍と、今まで対応できなかった部分も協力や訓練などができるようになり、わが国の抑止力の向上につながるので、しっかり連携できるようによく調整しながら対応していく」と述べました。
自民・谷垣幹事長「冷静な対応必要」
自民党の谷垣幹事長は国会内で記者団に対し、「いろいろと論点もあり批判もあったが、与党の政治家として日本の安全と平和の確保をどうするのか、結論を出すことができてほっとしている。理解が進んでいる面もあるが、具体的なものより感情的な議論になるので、それを乗り越えるために冷静に対応しないといけない」と述べました。
民主・岡田代表「極めて残念 大きな傷残した」
民主党の岡田代表は、国会内で記者団に対し、「極めて残念だ。憲法の平和主義と立憲主義、そして、日本の民主主義に大きな傷を残した1日になった。一内閣が、憲法解釈を勝手に変えてよいということが、まかり通ることになれば、国会での議論は意味が無くなり、絶対に認めるわけにはいかない。今後は、しっかりと国民を巻き込み、ほかの野党とも協力しながら、次の選挙で結果を出して、集団的自衛権の部分については白紙に戻したい。そのための戦いが、きょうから始まると思っている」と述べました。
公明・山口代表「なおいっそうの理解を」
公明党の山口代表は、国会内で記者団に対し、「かなり濃密な議論ができ、修正協議の成果を合意として生かすことができた。国民に、なおいっそうの理解をいただけるよう政府に対応を望むとともに、国会としても努力したい」と述べました。
維新・松野代表「強い野党を作らないと」
維新の党の松野代表は、国会内で記者団に対し、「私たちは独自案を作って、与党と修正協議もしたが、結局、本会議にもかけてもらえなかった。安倍政権の国会運営は、横暴、傲慢であり、今の国会で法案を成立させるべきではないという世論があるにもかかわらず、衆参両院ともに強行採決したことは、本当に残念でならない。強い野党を作らないと国民の意思と違う法律が、強行採決で通ってしまうので、この状況に歯止めをかけなければならない」と述べました。
共産・志位委員長「戦争法廃止の出発点に」
共産党の志位委員長は、国会内で開かれた衆参両院の議員団の会議で、「憲法違反の法律を、与党が数の暴力で成立させたからといって、そのままにしておくことは絶対に許されない。立憲主義と、法治主義、それに法の支配が、土台から崩されようとしている。きょうを新たな出発点にして、『戦争法』を廃止し、日本の政治に立憲主義と民主主義を取り戻す戦いに立ち上がろう」と述べました。
次世代・和田幹事長「抑止力確実に高まる」
次世代の党の和田幹事長は、国会内で記者団に対し、「平和と安全を守るために必要な法案であり、成立して安心している。これで、日本の抑止力は確実に高まるが、それでも足りない部分があるので、党としても、安全保障体制をさらにしっかりと強固なものにしていきたい」と述べました。
社民・吉田党首「強行採決は暴挙」
社民党の吉田党首は、国会内で記者団に対し、「憲法違反の、『戦争法案』を、数の横暴で採決を強行したことは、立憲主義、民主主義、平和主義を踏みにじる暴挙であり、安倍政権の終わりの始まりだ。今回、連携した野党5党で、今後もしっかり連携し、国民に背を向けた安倍政権の打倒に全力を挙げたい」と述べました。
生活・山本代表「無理やりに通した法案だ」
生活の党と山本太郎となかまたちの山本代表は、国会内で記者団に対し、「ルールを大幅に踏み外して、無理やりに通した法案だ」と述べました。
また、採決の際、いわゆる「牛歩戦術」をとろうとしたことについて、「何の意味があるのかと思う人もいると思うが、国民の8割が安全保障関連法案に不安を持っているので、国会の中で戦っていく意思を見せて、1秒でもあらがわないと、自分が政治家としてここにいる意味がない」と述べました。
元気・松田代表「問題多いが歯止めかけた」
日本を元気にする会の松田代表は、「法案は、正直言って、問題や欠陥が多いといまだに思っているが、少しでも危険を減らすために、修正協議を自民・公明両党と行ってきた。断腸の思いで賛成したが、自衛隊の海外への派遣に関して、歯止めをかけることができた」と述べました。
改革・荒井代表「修正を評価 十分説明したい」
新党改革の荒井代表は、「安全保障の極めて重要な転換点だ。自民・公明両党が一緒になって寛大な気持ちで、われわれ3党の修正案をのんだことは、国民の声をくみ取ったものと評価したい。ただ、国民の間にはまだまだ不安があるので、法案に賛成した立場として、十分、説明をしていきたい」と述べました。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150919/k10010241451000.html

再生核研究所声明242(2015.7.24)参議院の良識と自立性によって安保法案をほうむれ

今朝は奇妙にも、変なことを夢、夢現に考えが湧いて目を覚ました。たわいものない考えかも知れないが、いわばひとりでに啓示として思いが湧いたので、表現して置きたい。 当然、次の文脈で考えが湧いたものである:
(再生核研究所声明241(2015.7.23)不幸な日本の政治状況 ―文化力の弱体さを露呈
再生核研究所は より良い社会を築くには政治が重要であるとして、時折々に素人として政治状況に対する見解を表明してきた。しかるに最近 安倍政権で 憲法を逸出するのではないかとの疑念の下、安全保障関連法案は

安保法案 衆院本会議で可決(NHKニュース):
7月16日 15時01分
今の国会の最大の焦点となっている、集団的自衛権の行使を可能にすることなどを盛り込んだ安全保障関連法案は、衆議院本会議で採決が行われ、自民・公明両党と次世代の党などの賛成多数で可決されて、参議院に送られました。仮に参議院で採決が行われない場合でも、自民・公明両党は、いわゆる「60日ルール」を使って衆議院で再可決することも可能で、安全保障関連法案は今の国会で成立する公算が大きくなりました。

の通り 成立の見通しである。
再生核研究所の志向する日本の国家の在るべき姿は、現在の平和憲法の精神に近く、安倍政権が進めている基本的な方向とは 相当に違うものであることは、従来述べてきた通りである。そこで、再生核研究所の考える視点から、日本の文化力の弱さを指摘して、国民の奮起を促したい。続く)
まず、参議院について、ウィキペディアで確認して置こう:
日本国憲法下で衆議院とともに国会を構成している一院(日本国憲法第42条)。旧憲法下の貴族院とは異なり全国民を代表する選挙された議員で組織される(日本国憲法第43条第1項)。参議院の名称は、8世紀の大宝令制定直後に追加された令外官の参議に由来する。
一般の両院制の意義と同様、衆議院とは異なるプロセスで選挙や審議を行い、多元的な国民の意思を反映することが期待される[2]。
参議院議員の任期は6年で、衆議院議員の任期(4年)より長い。また、衆議院はたいてい任期途中で解散となるため、実質的な任期の差はさらに広がる。解散がされる衆議院と異なり参議院には任期途中での解散がなく、改選の方法も衆議院のような全員改選ではなく、参議院では3年ごとの半数改選が行われる。内閣不信任決議は衆議院のみの権限であるが、参議院の権限は決して無視できないものであるため、内閣は常に両院を意識する必要がある。確かに、内閣総理大臣の指名、予算の議決、条約の承認については衆議院に絶対的な優越があるが、法律案の議決については相対的な優越しかなく、憲法改正案の議決に関しては完全な対等である。しかも、憲法ではなく法律にもとづく国会の議決に関して対等の例が数多くある(国会同意人事等)。そのため特に衆議院の多数会派と参議院の多数会派が一致していないときには政権運営に大きな影響を及ぼすことがある。
参議院については衆議院と全く同じ意思を示すと「カーボンコピー」と揶揄され、衆議院と正反対の意思を示すと「決められない政治」と言われる難しい存在であるという指摘がある[3]。
貴族院を前身とする参議院には玉座がある。また、衆議院にも「御所席」と称せられる玉座が置かれている。

そこで、参議院は良識の府として、衆議院に従属した院ではなくて、国家の在るべき姿を長期的な視点から、世俗からも超越した院として、憲法違反の色彩の強い、しかも国是の大幅な変更をもたらす安保関連法案を廃案にして、良識の院の存在を内外に示す絶好の機会として考えられるのではないだろうか。 参議院議員は 党に拘束された存在ではなくて、良心に従って行動できる存在で在って欲しい。 そのために長期の身分の保証があるものと考えたい。参議院議員は高貴な存在であれ。参議院議員各位のご検討を提案したい。

以上


再生核研究所声明243(2015.8.31)日本国の在るべき姿について –
 現在の世相についての心情
(仕事の切れ目で、世相についての存念を纏める気持ちが湧いたものである)

背景は、相当一連の仕事が続き、予定の変更で 奇妙な 精神的な 空白が生じた。現在の世相を感じるに、安倍政権による安保法案成立の流れと 反対する世論、それといわゆる日本の右傾化の世相に対する危惧の念がある。それにしても 様々な意見が全く単細胞的所見(再生核研究所声明 69:  単細胞人間 ― 単細胞的思考)で 全体的な視野を欠いた断片的なものが多く、いわばめちゃくちゃな議論を繰り返しているように感じられる。安保法案の位置づけについても 何ら明確にならず、ただ双方とも批判合戦で、混乱しているように見える。賛成、反対いずれの議論でも その適切な位置づけができず、道理ある議論になってはいないのではないだろうか。反対する立場の議論は さらに軽薄で、法案とは本質的には無関係である、平和が大事だ、また憲法に反するなどの議論は 現実的ではなく、本質から離れた議論で 説得力のある議論とは言えないのではないだろうか。この点を明確にすると、平和が大事だから、安保法案が必要であると考えている政権側の考えには、平和が大事であるから反対は、何ら意味を成さないであろう。憲法に反対している政権側の考えに対して、憲法に反するから法案に反対するでは、逆効果で、逆に憲法の悪い面が 広範に指摘されかねない。
マスコミなどの扱いでも、戦争の惨めさや、平和の貴さを訴える番組、報道企画は多いのに 肝心のどうしたら、戦争を避け、平和な世界を迎えられるかの検討や努力の方向に目を向けさせる扱いは 殆どないようである。
安倍首相の進めている、安保法案は 考え方として、よく理解でき、その在るべき姿は明白に理解できるものである。この正確な理解は 重要ではないだろうか。― これは要するに、中国の台頭とアメリカの相対的な地位低下の背景に鑑みて、日米関係の重要性と日本の応分の負担の立場から、日米関係の強化のため、軍事関係でも一層密な関係にしたいということであると 明確に理解できる。 日本の右傾化の背景には 最近のいわば、繰り返される日本の侵略に対する過剰な批判に反発する形で、 日本国の非は それほどではなく、 日本は止むを得ない道を歩んだという いわば愛国心が広範に盛り上がっていると言える。― 靖国神社職員有志の主張http://sky.geocities.jp/yasukunishokuin/matome.htm 等には 共感を覚える人が多いのではないだろうか。それに対して、反対する立場の人の行動は、反国家的、あるいは野党の無責任な行動に映っているのではないだろうか。それには政権交代に見られた無様な印象さえ回想されているのではないだろうか。
安倍首相の志向する国の在り様は理解できても、反対の意見を次のように表明したい:

日本国の在るべき姿について
2015.8.22.07:55
朝食後いつものように山間部を散歩していて、日本国の在るべき姿について、独りでに 想いが湧いたので、纏めて置きたい。

現在、日本を取り巻く状況では、アメリカと中国の 対立が先鋭化している。 これは 世界史の自然な流れである。 日本の在るべき姿は、アメリカの勢力の最前線で アメリカ圏 で 日本の存在を考える立場がある。 それに対して、アメリカ圏に軸足を置くも、両勢力間の 平和の緩衝地帯 として、両勢力から一定の距離を置き、世界の平和と 世界史の進化を志向する在り様がある。後者が、アメリカ、中国、世界に より多く貢献できる、日本国の在るべき姿と 考える。
具体的には、平和憲法の精神で 進めるべきである。

安保法案に反対する人たちの真の危惧は、いわば アメリカの余計な戦争や軍事行動に 日本の軍隊が駆り出されるという ことで、大いに起りうるのではないだろうか。韓国軍がベトナム戦争に駆り出されたようにである。

再生核研究所では 国の在り様について広範に考察してきたので参照:

再生核研究所声明242(2015.7.24)参議院の良識と自立性によって安保法案をほうむれ
再生核研究所声明220(2015.3.21) 戦争に関する心理について
― 絶えず平和のための努力を
再生核研究所声明204(2015.2.10)世界史を進化させる 世界に誇れる、平和憲法の擁護を 提案する
再生核研究所声明156(2014.5.1) 尖閣諸島、簡単な算数と 愚かで卑劣な日本国
再生核研究所声明 123 (2013.8.18): 日本国の自立を求めて ー なぜ自立を求めるか -それは、 日本の固有の美しい文化を維持、発展させるためである
再生核研究所声明 111(2013.2.20) 日本国憲法によって、日本国および日本軍を守れ、― 世界に誇る 憲法の改悪を許すな
再生核研究所声明 108(2012.12.8) 敗戦国日本よ、 情けないぞ ― 自主独立を求め、米・中との友好関係を 日本国憲法の精神で進めよ。 アメリカは、日本の自治を尊重して、政治介入を控えよ。
再生核研究所声明 49: アジアの愚か者、アジアの野蛮性
再生核研究所声明 46: 日本国の1つの国家像、あるべき姿について
再生核研究所声明8: 日本国の防衛の在り方について
再生核研究所声明6: 憲法問題に対する提案

以 上


再生核研究所声明245(2015.9.8) 天才動物から学ぶ ― 新しい政治体制、指導者たち

人間はおろか 動物の脳は、脳及び精神の在り様、活動は 未だ医学や科学が立ち入れない程 複雑な存在であるように見える。動物についての不思議な経験から想い起こしたい。
小学生の頃の経験であるが、あまりにも面白かったので 50年を経過しても 昨日のことのように想い出される。 燕が繰り返し、猫の前を飛び、その都度 猫が飛びかかる眺めである。 繰り返し、猫の直前、しかも安全な範囲を飛んでいるのであるから、燕は まるで意図的に猫をからかっていると はっきり感じられ、強い興味を抱いた。次は、インターネットで画像が広く公開されたので 相当の人が見ているのではないだろうか? イルカと猫が繰り返し ほおずりするような極めて愛しい情景である。確かにお互いに情が通じているような様である。 犬が繰り返し、滑り台で滑って遊んでいる情景、楽しい、面白いと感じている様、自画像を書いている象の姿である。上手く筆が動くか、目つきと耳の動きが慎重さとともに愛しい。昨年は 2度目の燕の巣立ちの直前、5羽のひなが蛇に飲み込まれ、発見したときは 立ち去る直前で、蛇は 確かに上手く行きました、ごめんなさい と言って まるで挨拶するような目つきで去っていった蛇。 犬や猫など、賢さは いたるところで報告され、経験されているのではないだろうか。
これらの行動は 特殊な動物の脳に ある種の進化が部分的にあり、高度な精神活動をさせているのではないだろうか。脳の一部の進化、変化である。
このような例は 人間の間にも多々存在するのではないだろうか。 天才数学者の発想や論理など どうしても理解できず、ある特殊な感覚を有しているのではないかと感じられる事は多い。そのようなとき、我々は感じるだろう、我々の精神は ぼんやりしていて、その状況がよく見えないと。理解しようとする者は、まるで薄明かりの中で、先を良く見ようとして必死に精神を集中させ、想い巡らすだろう。 特殊な才能として、有名なモーツアルトなどの音楽家なども想起される。
天才とは言えなくても 多様な分野で 特殊な才能を有する人は世に多い。
この声明における趣旨、述べたいことは、人間を平等と 考えたり、多数の意思を尊重して決定する民主主義の有り様に疑念を抱き、 特殊な才能を有する者の重用、役割を大きくすることである。民主主義と言えば 逆に衆愚政治の危険性がいつでも高いという事実である。 言及しようとしているのは 大きな 重い課題であるので、まずは 方向性と問題点を指摘したい。
その心は、人類の愚かさを全体的に理解して、人生や生命の意味を観、生命の在りよう、意味が理解できるような進化した人間 に大きな役割を、中心的な役割を委ねたいということである。そのような人物として、まずはお釈迦様を回想するだろうが、しかし、大事な観点はそのような人物は 結構、庶民の中にも存在しているということである。
王政や貴族制の方向をとり、優秀な人材による政治活動などを大きくすることである。民主主義の問題は、権力者の選出に手間と労力がかかり しかも適切な人材を選べない状況である。さらに権力者は 自分の権力の維持やいわばいつも人気取りに気を配らざるを得ず、多くは最も大事な政治に時間さえ割り当てられず、本末転倒の有り様になりがちであるという実態である。 歴史上でも権力争いが 政治の中枢のように見える。王政の観点では 江戸幕府等は 身分制の問題や血統主義 閉鎖的な思想が問題であるが、改めれば、民主主義より優れた面は存在するのではないだろうか。 ここにおける最大の問題は、誰が優秀な人材と評価して、それらの決定に如何にして権威付けるかである。 この観点で親政や王政を基礎に 優秀な人材を集めて組織作りを考えるは 検討の余地があるのではないだろうか。
世に、民主主義を超えた、政治や社会の在りようの検討を 呼びかけたい。鍵は優秀な人材の活用による適切な在り様である。
明治政府、江戸幕府など 参考にできるのではないだろうか。 それらにおける問題は陰気な権力闘争を避け、公正の原則に従い、多くの人が納得できるような有り様である。 正当化に都合の良い 大統領制を考えれば、既に問題が起きているように選出過程の複雑さと労力の大きさ、人材の選出の難しさにある。― ドイツやフランス、ポルトガルなどヨーロッパの多くの国では 上手くいっていると言えるだろうか。既に、相当に進化しているように感じられる。流石は先進国と言われるだけのことがあると感じられる。さらに、政治は大きな世界であるから、少数で社会は動かず、大きな官僚機構における人材、公務員たちの賢明さが 結局その国の政治の在り様の質を定めることになるだろう。それゆえに 結局はその国の文化力が 逆に政治を定めるとも言えるだろう。そこで、再び、上記先進国には 敬意の念が湧いて来る。
以 上






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