2012年6月12日火曜日

裁判員制度3年、見直す必要はあるのかについて


裁判員制度3年、見直す必要はあるのか


521日で裁判員制度の施行から丸3年。裁判員法では施行から3年経過後「必要があれば見直す」とされています。裁判員制度で判決はどう変わったのか、見直す必要はあるのか、検証します。

裁判はどう変わった?

·         最高裁の調査結果
·         【図解】
·         【連載】検証・裁判員裁判 ―東北の法廷から

制度見直しの論点

産経新聞
見直しの要否をめぐる議論はこれからだが、対象事件の範囲や、死刑求刑事件の審理の在り方、守秘義務の緩和などが主要なテーマとなりそうだ。
時事通信
裁判員の負担軽減に加え、対象事件の範囲や守秘義務といった各論で課題が出ており、見直し論議が今後本格化する。
友井秀和氏(NHK解説委員)
·         時論公論 「裁判員制度3年 検証・見直しの論点」- NHK解説委員室ブログ(516日)
裁判員ネット
·         裁判員制度・市民からの提言2012520日)

裁判員経験者の思い

死刑求刑事件への関与は

生活への影響は

法曹関係者の意見

最高裁長官

裁判官

各紙社説

読売新聞
裁判官、検察官、弁護人は、今後も裁判員に分かりやすい審理を心がけることが肝要だ。
秋田魁新報
長期化する審理をはじめ、生々しい刑事事件に直面しなければならない心理的負担、分かりづらい守秘義務規定など再三指摘されてきた問題を、どう解決するのか。施行3年を節目に、具体的な改善策に向けた議論を深めなければならない。
西日本新聞
制度の見直しを、法務省や最高裁の検討会などだけに委ねるわけにはいきません。国民的論議が必要です。裁判員裁判の理念を忘れることなく、これまでの経緯を幅広く検証し、教訓を引き出すことが求められます。
福井新聞
とりわけ連続不審死裁判のように、極刑判断が求められるケースでは、日弁連が求める「死刑は裁判員と裁判官の全員一致を要件とする」は重い。また被害者のプライバシーに関わる性犯罪や、市民の関わりの薄い覚せい剤事件などは対象から外すといった議論もある。


再生核研究所声明 16 (2008/05/27): 裁判員制度の修正を求める

素人の意見を広く求めることは、古来から行われてきた重要な考え方である。しかしながら、それらを型にはめて、一律に行う制度は、制度として無理があり、社会の混乱と大きな時間的、財政的、行政的な無駄を生み、更に良い結果を生むどころか、大きなマイナスの結果を生むだろう。 幾つかの問題点を具体的に指摘すると

(1)  制度を実行し、進めるには大きな行政的な手間と時間が掛かる。特に財政厳しい状況で大きな無駄を生む。
(2)  一般の人が裁判に関与することは、はなはだ問題である。その様なことで、時間を費やす事を好まない人や、ふさわしくない人、また希望しない人が相当数現れることが考えられる。多くの人は、そのようなことで時間をとられたり、関与することに、耐え難い苦痛を感じるだろう。
(3)  選ばれた少数の人による判断が、全国的なレベルで公正さを維持するのは難しく、また公正な裁判を要求し、期待することには無理があると考えられる。それを要求するには 大きな負担を一般の人たちにかけ過ぎる。
(4)  大きな社会で、裁判において、一律一様の考えには、無理があり、ある程度の専門性を取りいれないと、運用上も、無理が生じると考えられる。
(5)  戦後60年以上も経っていながら、裁判が遅れることに対する批判はあっても、裁判制度や裁判結果に対する批判が殆どないのは異例であり、この観点からも日本の裁判制度自身は高く評価されるべきであって、改めるべき本質的な問題は生じていないと考えられる。

上記のような状況に鑑み、例えば一律の考えを改め、裁判に参加を希望する者を公募して登録しておき、その中から選んで参加して頂く等の修正を速やかに行うべきであると考える。少なくても、裁判に強制的に参加させるべきではなく、参加しない権利を明確に認めるべきであると考える。また裁判制度の問題は別にして、一般の裁判についても、従来は、密室で判決が検討されてきているが、広く意見を聞くことは必要であり、また逆に人々が意見を述べることができるようにしておくのが良いのではないかと考える。ご検討を期待したい。 以上。

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