2014年10月8日水曜日

ノーベル賞、科学的発見から授与まで長すぎ?

ノーベル賞、科学的発見から授与まで長すぎ?
2014年10月07日 11:09 発信地:ストックホルム/スウェーデン
科学・技術
ノーベル賞、科学的発見から授与まで長すぎ? ×スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)で開催されたノーベル賞授賞式後の晩さん会(2013年12月10日撮影、資料写真)。(c)AFP/JONATHAN NACKSTRAND 写真写真拡大をみる 写真購入のお問合せはこちら
【10月7日 AFP】ノーベル賞の授与が、その科学的発見や功績から数十年を要する現状について、一部研究者たちの間から憂慮する声が上がっている──賞そのものが「無意味」となる恐れがあるだけでなく、高齢となった科学者が、長い間待ち望んだノーベル賞を受賞する前に他界してしまう可能性があるからだ。
実際、このようなケースは2011年に生じている。ノーベル委員会(Nobel Committee)は同年、カナダ出身の生物学者ラルフ・シュタインマン(Ralph Steinman)氏に医学生理学賞を授与すると発表。しかしシュタインマン氏は、授賞式の3日前に死去していたことが後に判明した。
ノーベル委員会は、授賞の判断を下した時点でシュタインマン氏は存命だったとして、賞を授与しているが、委員会の規定には故人には賞を授与しないという決まりがある。
フィンランド・アアルト大学(Aalto University)のサント・フォルトゥナト(Santo Fortunato)氏は「この状況が続くなら、同じような事態が今後も発生するのは時間の問題。何らかの対策が必要だ」と指摘する。
英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載されたフォルトゥナト氏らの論文によると、授賞理由となる科学的発見から、実際に賞が授与されるまでの期間は長期化しており、この傾向が続くと今世紀末までには受賞者の平均年齢が、平均余命を超えることになるという。
実際、昨年のノーベル物理学賞は、仮説が立てられてから半世紀余りを経たヒッグス粒子(Higgs boson)発見への功績に対して贈られた。
しかしノーベル化学賞選考委員会のスベン・リージン(Sven Lidin)委員長は、2013年の物理学賞は選考過程の短縮がほぼ不可能である理由を示す良い例だとし、「私たちは、間違いなく新たな科学的知見に道を開いた人に対して賞が授与されるよう望んでいる。つまり、受賞までに時間がかかるのは当然で、一般的には、最初の発見からノーベル賞の受賞に至るまでには約20年かかる」と説明している。
この問題についてフォルトゥナト氏は「故人にも賞を授与することも考えなければならない」と述べ、受賞者本人が死去してしまったとしても、「当人の発見が世間に認知されることはとても重要なことだ」と続けた。
だが故人にノーベル賞を授与することで、同賞が持つ「科学を社会的議題として掲げる力」が失われてしまう可能性があるとリージン氏は指摘する。「認知度の低下につながる可能性があり、科学が今日実際に起きていることだという事実を見失ってしまうことになりかねない」と述べた。(c)AFP/Peter HARMSEN
評価は確かに難しいですね:
4.32 価値の評価、価値の創造について(2008/1/1):

小倉金之助の件と美空ひばりさんの件について、ここ数日触れてきましたが。Butzer氏達の未完の論文原稿によりますと 非常に面白く、しかも大事なサンプリングの定理が発表されたにもかかわらず、72年も注目されず、結局ドイツ人によって発見されて、世に出たという事実です。これは日本人として極めて残念な事ではないでしょうか。面白く、大事な結果が注目されなかったという事実です。私は相当なことを その定理について知っていますが、1000編を超える論文、6、7冊の専門書、専門雑誌さえその定理ついて創刊され、応用数学、電子通信論の分野で重要な役割を果しているのです。その大事な定理が 日本人によって発見されていたという事です。しかしながら、それらは殆ど、世界に寄与することなく、29年後(1949年)に発表されたシャノンの寄与によって世界に出たという事になります。- 大きな価値あるものを失ったことにはならないでしょうか。価値が評価できない、良いものが分からない。これは問題ではないでしょうか。良いものを良い、面白いものは面白と感じる感性が無ければ、これは問題ではないでしょうか。
美空ひばりさん についても同様に言えると思います。第1級の評価を日本が出来るかどうかは、日本国の文化力の問題に帰するのではないでしょうか。それは帰する所、人生、世界に対する考え方が、きちんとしているか いないか に関わり、価値あるものとは何か が分からなければ できないことであると考えます。何れにせよ文化の力は重要であり、それは永い時間をかけて作られていくもの考えます。
美空ひばりさんを大事にする事は、100万人の軍隊以上の国防の効果が期待できると 簡単な表現をしました。国を思う気持ち、共通の文化的な精神を共有する事は、自由競争で索漠とした国に対して、比べる事が出来ないほどの力を発揮すると考えます。一体感のある国と ばらばらな国を 比較してみてください。そうすれば、真実、本当の事であると分かっていただけるのではないでしょうか。
再生核研究所声明 41 (2010/06/10):  世界史、大義、評価、神、最後の審判
声明36(恋の原理と心得)で、元祖生命体(本来の生命、生物界全体)は 永遠の生命を有し、人間的な意識と自由意志を有し、存在すること、知ること、美を求めることなどを目標に生命活動を続けている。 人類の発展の先は いまだ不明である。 確かに言えることは、生存を続けること、知ることを求めること、感動することを希求しているということである。 
と述べて、人類は 人間存在の原理(人間である限り否定できない、不変的な原理を述べているもので、人間である限り、存在していること、そして、存在していることを知っていること、そして、求めているという三位一体の、デカルトのコギトエルゴスム(我れ思う、故にわれ在り)を基礎に置いた考え方: 夜明け前 よっちゃんの想い:211ページ)によって、世界の歴史を発展、拡大、深化させていくであろう。
ここで、世界史とは 人類が得たあらゆる知識、情報を意味するが、世界史は過去の一切のことについても真相の究明を続けていくであろう。これは真実を知りたいという人間存在の原理に他ならないからである。
個々の人間の目標は、 人生における基本定理 (声明12) に述べられているように 生きること、感動できるように生きることであるが、人間は同じ元祖生命体の分身であり、個々の人間は1個の細胞のような存在であり、個々の人間の存在は 元祖生命体の雄大な存在からみれば 大河の一滴 (五木 寛之) と考えられるが、しかしながら、それは同時に全体に関係し、全体を内包しているから、限りなく貴い存在である (声明36)。
そこで、人間にとって真に価値あることとは、人類の目標のために貢献することではないだろうか。 人類の営みは世界史によって、表現されるから、世界史のため、人類のため、元祖生命体のために貢献することこそが、真の意味における大義と言えよう。 人類が、世界史が進化していけば、過去の元祖生命体の営みの総体を次第に明らかにして、物事の真相と評価、位置づけ、位置関係を明瞭にしていくであろう。- すでに、グーグルの世界に それらの初歩を見ることができる。
神とは全知、全能の存在とされるが、世界の全体を捉えられるのは現在、人類以外に存在せず、未来において、進化した元祖生命体こそが、神に相当する存在ではないであろうか。
進化した未来人は 現代人の能力のレべルを あたかも幼稚園生くらいとみ、現在のコンピュータのレベルを 手動計算機程度くらいとみるだろう。
そのとき、世界の歴史は、個々の人間の存在の関係 (評価) をきちんと明らかにするであろう。
この声明の趣旨は、先ずは 世界の政治家の皆さんに、世界史に耐えられるような上記大義に基づいて、行動して頂きたいと要請しているのです。 小さな自分たちの立場ではなくて、より大きな世界のために高い志の基に、行動して頂きたいということです。 同時に、不正や不義は 歴史的に明らかにされ、真実は必ず、明らかにされるということに注意を喚起することにある。 研究者や芸術家たちは 近視眼的なことに拘らず、己が道を進めばいいのであって、適切な評価は必ず下されると考えるべきです。 マスコミ関係者や解説者の皆さん、思想家たちの皆さん、世界史の評価に耐えられるような高い視点と志で、重要な職務を果たして頂きたいと考えます。 人間にとって価値あることとは、小さな自己の世界に閉じこもらず、上記大義の基に努力することではないであろうか。
将来、世界史が明らかにする、世界史の全体における個々の関係こそが、最後の審判ではないだろうか。 それは同時に 未来ではなく、現在、いまの 個々の人間の 深奥に普遍的に存在する神性と良心 に通じていると考える。 それらを捉え、それらに調和し 忠実に生きることこそ、良く生きることに他ならない。 悪いことは苦しいことである。必ず、良心の呵責として、その深奥から湧いてくるからである。他方、大義に生きることは 上記永遠の生命の中に生きることを意味するから、楽しいことである。 滅ぶことも消えることもない。
以上





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